株式会社ユーグレナの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/03/26

執筆: 編集部

研究所建設費を一括計上で大幅赤字!2020年に黒字化を目指す東大発のバイオベンチャー「ユーグレナ」の第1四半期決算

2019年9月期 第1四半期 連結業績

  • 売上高:34億3,100万円(前年比△0.5%)
  • 営業利益:△64億5,700万円
  • 経常利益:△64億2,100万円
  • 当期純利益:△64億9,400万円

2019年第1四半期の連結業績は、前年同期比で減収減益となりました。

18年10月に竣工したバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの建設費用の約63億7,100万円を研究開発費として全額費用計上したことにより、大幅な減益となっています。

各セグメントの業績

【グラフ】セグメント別営業損益推移

ヘルスケア事業は黒字を維持。エネルギー・環境事業では第1四半期のみの一過性費用として約63億7,100万円の実証プラント建設関連費用が計上されています。

  • ヘルスケア事業

連結売上高は前年同期比1.1%減の34億456万円、セグメント利益は2億9,350万円(前年同四半期はセグメント損失1億2,286万円)となりました。

【グラフ】定期購入者数推移と広告宣伝費推移

広告宣伝投下の抑制継続により、定期購入者は減少しています。
対策として、上期中に戦略商品の開発に注力する見込みです。

今期の施策としては、今までは自社ECサイトのみで扱っていた「ユーグレナの緑汁」をドラッグストアなど流通チャネルでも販売開始したり、18年12月に大阪営業所を開設し西日本エリアの販路拡大を進めたりしました。

  • エネルギー・環境事業

約63億7,100万円を研究開発費として全額費用計上したことにより、連結売上高2,715万円(前年同四半期は連結売上高750万円)、セグメント損失は65億438万円(前年同四半期はセグメント損失9,510万円)となりました。

18年10月にバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントが竣工し、本格稼働に向けた準備を進めています。

また、経済産業省資源エネルギー庁の「微細藻類燃料生産実証事業費補助金」を活用し、三重県にある多気クリスタルタウンにおいて、燃料用微細藻類の大規模、低コスト生産技術の確立を目指す研究開発活動を実施しています。

2020年に日本初の有償フライト実現に向けてミドリムシ(学名:ユーグレナ)由来の次世代バイオ燃料の実用化を目指しています。

19年9月期の業績予想

19年9月期は、ヘルスケア事業においては、主に直販事業において広告投資の効率性を重視する方針を維持し、戦略商品の開発に注力していく予定です。

エネルギー・環境事業においては、バイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントが竣工することに伴い、建設費等63億7,100万円について研究開発費として全額費用計上した結果、セグメント損失が一時的に拡大する見込みと発表しています。

その結果、業績予想としては、売上は前年比を上回るものの、営利・親会社株主に帰属する当期純利益ともに赤字を見込んでいます。

なお、2020年9月期以降については、エネルギー・環境事業の研究開発コスト、その他の管理コストを上回る収益をヘルスケア事業において達成することで、営業利益の黒字回復を目指しています。

株式会社ユーグレナとは

株式会社ユーグレナは、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を中心とした微細藻類に関する研究開発及び生産管理、品質管理、販売等を展開しています。

東京大学発ベンチャーとして、2005年に創業。

15年12月、世界で初めてミドリムシの食品用途屋外大量培養に成功しました。
これを基に、 健康食品や化粧品の開発・販売のほか、二酸化炭素固定化、水質浄化やバイオ燃料の生産に向けた研究を行なっています。

18年12月には、ユーグレナ粉末やユーグレナ特有の機能性成分であるパラミロン粉末を継続摂取することで、肝星細胞の活性化が抑えられ、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)肝臓の線維化が抑制されることを示唆する研究結果を公表しました。

画像出典元:「株式会社ユーグレナ」決算説明資料・公式HP

 

 

2018年 通期決算(18年11月更新)

  • 売上高:151億7,400万円(前年比+9.3%)
  • 営業利益:△13億7,900万円
  • 経常利益:△10億9,600万円
  • 当期純利益:△12億5,200万円

2018年通期では過去最高の売上高を達成するも、最終損益は△12億5,200万円と大幅な赤字に転落しました。

ヘルスケア製品の売上は順調ですが、上半期に広告宣伝投資を積極的に行ったこと、バイオ燃料製造実証プラントの建設・稼働準備やバイオ燃料関連研究の費用が増加したのが影響しました。

来期は日本初となるバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントが竣工することに伴い、建設費等63億7,300万円を研究開発費として全額費用計上するため、さらに赤字が拡大する見込みです。

画像出典元:「株式会社ユーグレナ」決算説明資料

会社概要

会社名 株式会社 ユーグレナ
事業内容 ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を中心とした微細藻類に関する研究開発及び生産管理、品質管理、販売等
所在地 東京都港区芝5-29-11 G-BASE 田町2・3階
設立日 2005年8月9日
代表 出雲 充
資本金 54億2,424万円
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