サイボウズ株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

執筆: 山中恵子

売上高・営業利益ともに過去最高!新型コロナ対策で中国・香港にクラウドサービスを無償で提供する「サイボウズ」の通期決算

2019年12月期 通期決算

  • 売上高:134億1,700万円(前期比+18.7%)
  • 営業利益:17億3,200万円(前期比+57.0%)
  • 経常利益:18億400万円(前期比+51.0%)
  • 当期純利益:10億1,200万円(前期比+54.9%)

グループウェアを開発・提供する「サイボウズ」の決算を見ていきましょう。

2019年12月期通期の業績は、前期に対し2桁増収増益と好調に推移しています。

増収となった主な要因は、自社クラウド基盤「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が積み上がったことによるものです。売上高134億1,700万円のうち、クラウド関連事業の売上高は95億6,000万円。クラウド比率は71.3%となりました。

【グラフ】売上高推移

営業利益は、従業員数増加による人件費増や家賃等の増加があったものの、利益率の高いクラウドの伸びにより前期比で1.6倍に

クラウドサービス「cyobozu.com」は契約者数が36,000社を超え、契約ユーザーライセンス数も140万人を突破。

市場からの評価も高く、日経コンピュータの「顧客満足度調査2019-2020 クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門 」において、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を抑え、初の首位を獲得しました。

主力製品の実績

それでは、主力製品の実績を見ていきましょう。

kintone(キントーン)

サイボウズの主力製品である、業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」は、売上・契約者数ともに順調に成長。

売上高は前期比40.2%増、導入社数は14,000社を突破。1ヶ月平均400社ペースで増加しています。

2019年7月には自治体専用閉域ネットワークLGWANに対応し、官公庁でも「kintone」活用が可能に。また、教育現場での校務支援や、児童虐待防止のための地域連携でも「kintone」が活用されるなど、様々な業種・規模で利用が拡大しています。

 

サイボウズ Office

中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」は4年連続で最高売上高を更新し、2019年度末時点で導入社数は66,000社を突破。こちらもクラウドが牽引しています。


 

Garoon(ガルーン)

中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon」は、2019年度末時点でパッケージ製品とクラウドサービスを合わせて導入社数5,400社を突破クラウドサービスの売上高がパッケージ版を上回り、中堅・大規模組織でもクラウドサービスが主力になりつつあります。

一方で、パッケージ版の利用ユーザー数も堅調に増加しているため、2019年10月、APIを強化し、「Microsoft Office 365」など他製品との連携を拡充したパッケージ版最新バージョン「Garoon 5」をリリース。



 Mailwise(メールワイズ)

かんたんメール共有ツール「メールワイズ」も順調に売上を伸ばし、全体売上約80%がクラウドに。

今まではサポート窓口などで使用されることが多かったそうですが、今後は営業職向けの市場拡大も狙っていくとしています。

グローバル展開

グローバル展開も進んでいます。

米国子会社 Kintone Corporationでは、2019年度末時点における導入社数が350社(前期比29.6%増)に。2019年9月からは、アマゾン ウェブ サービス上(AWS)で構築した環境にて「kintone」の提供を開始しました。

中国市場においては、2019年度末時点の導入社数が1,037社と堅調に推移。

東南アジア市場においては、「kintone」を中心とした製品・サービスの導入が進み、導入社数が前期比40.7%増の595社に。今後は新たにインドやマレーシアなどへの販路拡大を予定しているとのこと。



メソッド事業

「チームワーク総研」では、2019年度末時点で講演152件、研修60件を実施。

2019年11月には新たな取り組みとして、チームワークを題材にした絵本「こまったこまった。チームワークがなくなった。」を出版。2020年も書籍出版を予定しています。

2020年12月期の業績予想

2020年12月期は、前期に対し増収となる見込みですが、利益については投資実行過程における費用の増減が織り込まれているため、増益となるか減益となるか不透明です。

  • 売上高:151億5,100万円〜154億5,100万円(前期比+12.9%〜+15.2%)
  • 営業利益:13億2,400万円〜21億2,400万円(前期比△23.6~+22.6%)
  • 経常利益:13億8,600万円〜21億8,600万円(前期比△23.2〜+21.2%)
  • 当期純利益:6億4,000万円〜14億4,000万円(前期比△36.8%〜+42.2%)

ストックビジネスであるクラウド事業においては、今後も既存顧客によるユーザー数追加が順調に推移していく見込み。一方、次期においても引き続き国内外での積極的な人材採用や広告宣伝投資を実施予定とのこと。

そのため、売上高については、現時点の予測値を下限値とし、それに3億円加算した金額をレンジの上限にし、利益については、現時点の予測値から1億円減算した金額をレンジの下限値、7億円加算した金額をレンジの上限として設定されています。

なお、3月29日に予定されていた、株主以外も参加できる「株主会議2020」は、新型コロナウイルスの影響で開催形態がYouTubeによるライブ配信に変更となりました。

また、サイボウズは2月14日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、中国・香港にて在宅勤務を支援するサイボウズクラウドサービスを無償で提供すると発表。

提供対象は中国本土および香港の新規客、提供期間は2020年5月末日まで、提供サービスは「Garoon」「kintone スタンダードコース」「セキュアアクセス」となっています。

新型コロナウイルスの影響でテレワークの導入が推奨されていますが、サイボウズでは2010年から在宅勤務・テレワークの制度を段階的に導入しています。その知見・経験をまとめたWebサイトが急遽開設されました。

サイボウズとは

サイボウズ株式会社は1997年、現社長の青野慶久氏、高須賀宣氏、畑慎也氏の3名により愛媛県松山市にて設立されました。

サイボウズ(Cybozu)の社名の由来は、「電脳」を意味する「cyber」と、親しみを込めた「子供」の呼び方「坊主(bozu)」の造語。「電脳社会の未来を担う者達」という意味も込めれているそうです。

同年、「サイボウズ Office」シリーズを発売し、翌1998年、事業拡大のために本社機能を大阪に移転。2000年、東京証券取引所マザーズに上場し、事業拡大のために本社機能を東京に移転。

2002年、東京証券取引所市場第二部へ市場変更。同年、大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」を発売開始。

2006年、東京証券取引所市場第一部に昇格。2011年に独自開発クラウド基盤「cybozu.com」上でサービス提供開始するとともに、業務アプリを手軽に開発できる「kintone」の提供と主力商品「サイボウズ Office」のクラウド化を順次行っていきました。

企業向けクラウドサービスを本格的にスタートさせたものの、先行投資が続き、2015年には赤字に転落。その後、V字回復を果たしています。

クラウドサービスを開始以降、横這いだった売上は右肩がりに成長し、国内だけでなく海外への展開も拡大していきます。

さらにサイボウズは、製品・サービスの普及だけでなく、サイボウズ流のチームワークや働き方改革のメソッドを提供するメソッド事業を2017年より開始。

なお、青野氏は結婚時に妻の姓を選択しているため戸籍上の姓は「西端」ですが、旧姓を通称として用いています。選択的夫婦別姓の導入を求める活動を行っていることでも知られています。

事業内容

グループウェアの開発とライセンス販売、SaaS・クラウド型グループウェア・ネットサービスの提供、 及び高付加価値SIの提供を主たる業務としています。

また、2017年よりチームワークや働き方のメソッドを提供する新事業を開始。これに伴い、新事業を担う「チームワーク総研」を設立

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グループウェア事業

グループウェアとは

グループウェアとは、情報共有を通じてチームワークを促進させるソフトウェア。

 

スケジュール管理、掲示板、ファイル管理、アドレス帳、社内外へのメール、タイムカード、報告書、ワークフロー、プロジェクト管理などの機能があり、業務の効率化やナレッジの共有に役立てることができます。

 

近年はソフトウェアのライセンス販売に加え、サーバーやセキュリティなどの運用環境も提供するクラウドサービスも実施しています。

 

 

 

主要製品

  • 中小企業グループウェア「サイボウズOffice」
  • 業務アプリ構築クラウド「kintone」
  • 大企業向けグループウェア「Garoon」
  • メール共有システム「メールワイズ」

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メソッド事業(研修事業)

メソッド事業とは

サイボウズ流のチームワークや働き方改革のメソッドを提供する事業です。

 

具体的には、サイボウズが2005年から取り組んでいる働き方改革を中心とした組織運営に関するノウハウを、講演、企業研修、組織コンサルティングサービスとして提供。

主な3つのサービス

 

 

事業開始の背景

サイボウズでは、離職率が28%に達したことをきっかけに2005年より働き方改革に取り組んできました。その結果、2019年12月末には離職率が約3.8%までに低下

 

 

さらに、ダイバーシティ経営企業100選受賞、働きがいのある会社ランキングに7年連続ランクインするまでに至りました。

 

「チームワークあふれる社会を創る」ことを理念としているサイボウズは、ソフトウェアの開発・販売だけでなく、サイボウズが実践しているチームワークのつくり方を世の中に広めていこうと本事業を新たに展開することにしたそうです。

画像出典元:「サイボウズ株式会社 」事業戦略説明会資料・公式HP

 

 

2019年12月期 第3四半期決算(19年11月更新)

  • 売上高:98億8,700万円(前年同期比+19.2%)
  • 営業利益:18億2,900万円(前年同期比+17.9%)
  • 経常利益:18億5,800万円(前年同期比+15.6%)
  • 四半期純利益:11億1,500万円(前年同期比+13.1%)

2019年12月期第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し2桁増収増益と好調に推移しています。2011年11月に提供を開始したクラウドサービス「cybozu.com」は堅調に推移し、契約社数は34,000社を突破。

自社クラウド基盤「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が積み上がり、売上高は98億8,700万円(前年同期比19.2%増)に。このうちクラウド関連事業の売上高は69億7,500万円(前年同期比29.5%増)。売上の7割がクラウド関連事業ですが、パッケージ版の利用ユーザー数も堅調に増加しています。

例えば、中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon(ガルーン)」のパッケージ版契約ユーザー数は、Garoon 4を発売した2014年と比較して1.3倍に伸びています。

営業利益は、前年同期に比べ従業員数増加による人件費等の増加や業務委託費の増加があったものの、増収効果で2桁増益となっています。

なお、利益に関してはすべての項目で通期の業績予想を大幅に超過していますが、業績予想に変更はありません。

画像出典元:「サイボウズ株式会社」公式HP

 

 

2019年12月期 第2四半期決算(19年8月更新)

  • 売上高:65億4,700万円(前年同期比+18.6%)
  • 営業利益:12億5,200万円(前年同期比+17.1%)
  • 経常利益:12億5,400万円(前年同期比+15.5%)
  • 四半期純利益:7億3,500万円(前年同期比+7.4%)

2019年12月期第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し増収増益となっています。利益については通期の予想値を既に超えています。

2011年11月に提供を開始したクラウドサービス「cybozu.com」は、契約社数が33,000社を超え、契約ユーザーライセンス数が130万人を突破。

「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が積み上がり、売上高は65億4,700万円(前年同期比18.6%増)に。このうちクラウド関連事業の売上高は45億700万円(前年同期比30.3%増)と、売上の7割近くがクラウド関連事業となっています。

なかでもクラウドサービス「kintone(キントーン)」は、企業だけではなく、行政や教育現場でも続々と導入されています。

行政の導入事例

営業利益は、人件費の増加を売上増で吸収し増益に。営業利益率は、前年同期比横ばいの19%となっています。

業績予想を上方修正

2019年12月期の業績予想は、6月に上方修正されています。

  • 売上高:131億8,900万円~132億8,900万円(前期比+16.7%~+17.6%)
  • 営業利益:9億4,900万円~12億4,900万円(前期比△14.0%~+13.2%)
  • 経常利益:9億9,000万円~12億9,000万円(前期比△17.1%~+8.0%)
  • 当期純利益:3億8,600万円~6億8,600万円(前期比△40.9%~+5.0%)

今期は増収減益となる見込みであることには変わりありませんが、すべての項目でレンジの下限値が上方修正されています。

売上高に関しては、国内の売上が堅調に推移しているため。利益に関しては、投資予定費用の増加率が売上高の増加率に比べ少ないため。また、レンジ幅も変更されています。

利益に関しては上期で既に通期の予想値を超過しているため、下期の業績は投資により赤字に転落すると予想されます。

画像出典元:「サイボウズ株式会社」公式HP

 

 

2019年12月期 第1四半期決算(19年5月更新)

  • 売上高:32億1,100万円(前年比+19.1%)
  • 営業利益:7億9,200万円(前年比+31.1%)
  • 経常利益:7億7,900万円(前年比+35.5%)
  • 四半期純利益:4億9,800万円(前年比+30.8%)

第1四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対して増収増益となりました。

2011年11月に提供を開始したクラウドサービス「cybozu.com」は、契約社数が30,900社、契約ユーザーライセンス数が110万ユーザーを超え順調に増加しています。

当第1四半期連結累計期間の連結業績では、自社クラウド基盤「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が積み上がり、売上高は32億1,100万円(前年同期比+19.1%)となりました。このうち、クラウド関連事業の売上高は21億7,200万円(前年同期比+30.4%)となっています。

利益項目については、前年同期に比べ従業員数増加による人件費の増加や地代家賃の増加等があったものの、施策実施時期の違いにより広告宣伝費等が減少したため、営業利益は7億9,200万円(前年同期比+31.1%)、経常利益は7億7,900万円(前年同期比+35.5%)となりました。

2019年12月期の業績予想

  • 売上高:129億2,300万円~133億2,300万円(前期比+14.3%~+17.9%)
  • 営業利益:8億3,200万円~12億3,200万円(前期比△24.6%~+11.6%)
  • 経常利益:8億8,800万円~12億8,800万円(前期比△25.7%~+7.8%)
  • 当期純利益:3億7,300万円~7億7,300万円(前期比△42.9%~+18.3%)

レンジの下限値は現時点の売上予測と投資予定費用から算出された予測値で、2019年12月期は増収減益となる見込みです。

ストックビジネスであるクラウド事業は今後も順調に推移すると考えられ、増収を見込んでいます。一方、利益面では引き続き国内外での積極的な人材採用や広告宣伝投資を実施予定のため、現時点では減益となる見込みです。

事業環境の変化に伴う売上増加、投資実行過程における費用減等によって利益が4億円程度上振れて着地する可能性も高く、もう一つの予測値としてそれぞれ4億円加算した金額をレンジの上限値として設定しています。

画像出典元:「サイボウズ株式会社」決算説明資料

 

 

2018年12月期 通期決算(19年3月更新)

  • 売上高:113億300万円(前期比+18.9%)
  • 営業利益:11億300万円(前期比+37.5%)
  • 経常利益:11億9,400万円(前期比+45.4%)
  • 当期純利益:6億5,300万円(前期比+57.8%)

2018年連結会計年度の業績は、前期に対し大幅な増収増益となりました。自社クラウド基盤「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が引き続き積み上がり、クラウド関連事業の売上高は74億3,400万円(前期比31.6%増)となりました。

前連結会計年度に比べ人件費や業務委託費の増加があったものの、営業利益、経常利益、当期純利益ともに大幅増となりました。

2011年に提供を開始したクラウドサービス「cybozu.com」は契約社数が28,000社を超え、契約ユーザーライセンス数も100万人を突破し、売上高の65%を占めるまでに成長しました。

売上高推移(青:パッケージ 黄:クラウド)

上のグラフの通り、パッケージは横ばいですが、2011年にクラウドサービス開始以降、クラウドが年々積み上がっていることがわかります。

その結果、売上高100億円突破、有償契約100万ユーザー突破、kintone導入10,000社突破、中国導入企業1,000社突破、チーム応援ライセンス申込1,000件突破を達成。

主要サービスの業績

kintone(キントーン)

主力製品である、業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」の導入社数は11,000社を超え、2018年7月時点で東証一部上場企業の6社に1社で「kintone」が導入されています。

売上高は前期比50%増、さらに2018年度グッドデザイン賞を受賞。

「kintone」のモバイルデザインを刷新

「kintone」はモバイルの高い利用率に対して満足度が低いことが課題となっていたことから、大幅リニューアルすることとなりました。プレビュー版を3月10日にリリース、5月に正式版をリリースする予定。また、2019年はさらにUS事業を加速させていく予定です。

サイボウズ Office

1997年にリリースされた中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」シリーズは、導入社数60,000社を突破し、3年連続過去最高の売上高を記録しました。

「サイボウズ Office」は利用者の口コミによって導入が拡大している点が特徴です。

「サイボウズ Office」の売上高推移

Garoon(ガルーン)

中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon」は、パッケージ製品とクラウドサービスを合わせて導入社数5,000社を突破。

大規模や中堅組織ではクラウド版の導入が増え、パッケージ版では中央省庁や独立行政法人、国立開発研究法人などの行政機関への導入が進みました。

エコシステムを順調に拡大中

メールワイズ

かんたんメール共有ツール「メールワイズ」は、全体の売上のうち約75%がクラウドとなりました。

サイボウズLive

無料グループウェア「サイボウズLive」は、2019年4月15日をもってサービス終了予定です。

非営利団体への取り組み

2018年4月16日より特定非営利活動法人(NPO法人)および特定の条件を満たす任意団体向けにクラウドサービス「cybozu.com」の各サービスを1サービスあたり年額9,900円(税抜) /300ユーザーで利用できる「チーム応援ライセンス」の提供を開始。

2015年から累計400団体超の特定非営利活動法人が利用している「サイボウズNPOプログラム」の適用範囲を拡大し、「チーム応援ライセンス」として提供しています。2018年12月末現在で契約団体数は903団体となりました。

グローバル展開の強化

2018年度末時点で、米国子会社 Kintone Corporationにおいては導入社数270社(前期比60%増)、中国市場においては1,000社を突破

東南アジア市場においては、「kintone」を中心とした製品・サービスの導入が進み、導入社数が前期比135%の400社となりました。タイが依然として高い成果をあげている中、2018年度はインドネシアやシンガポール等でのビジネス拡大が顕著となりました。今後は新たにインドやマレーシアなどへの販路拡大を予定しています。

台湾では2018年12月末現在で67社が「cybozu.com」を利用。2019年1月4日に台湾支店として「日商才望子股份有限公司 台北分公司」を設立しました。

今後も引き続き、各地域に特化した体制でグローバル展開を加速させていく予定です。

グローバル展開を加速

画像出典元:「サイボウズ株式会社」事業説明会資料・公式HP

 

 

2018年第3四半期決算(18年11月更新)

  • 売上高:82億円(前年比+20.0%)
  • 営業利益:15億円(前年比+37.1%)
  • 経常利益:16億円(前年比+43.4%)
  • 四半期純利益:9億円(前年比+60.7%)

第3四半期連結累計期間は、人件費や業務委託費の増加があったものの、「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が積み上がり増収増益となりました。

なかでも、業務改善プラットフォーム「kintone」は利用企業社数が10,000社を突破し、毎月300~400社のペースで導入が増え続けています。中国、アメリカ、東南アジア、オーストラリアにも販売網を構築し、特にアメリカでの販売に積極的に取り組んでいく予定。

クラウドサービスの売上が好調なサイボウズは、10月26日に業績予想を上方修正しましたが、その内容に変更はありません。

働き方変革を進めるにあたって、今後クラウドサービスはますます必要とされるでしょう。

画像出典元:「サイボウズ株式会社」公式HP

会社概要

会社名 サイボウズ株式会社(Cybozu, Inc.)
事業内容 グループウェアの開発、販売、運用
チームワーク強化メソッドの開発、販売、提供
所在地 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階
設立日 1997年8月8日
代表 青野 慶久(本名:西端 慶久)
資本金 6億1,300万円(2017年12月末時点)
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