イオンの子会社で調剤併設型ドラッグストアチェーンの経営管理等を行う持株会社「ウエルシアホールディングス」の決算を見ていきましょう。
2020年2月期第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し2桁増収増益と好調です。
増収となった主な要因は、調剤併設店舗の増加(11月末現在1,393店舗)による調剤売上の伸長が寄与し、既存店の売上高が堅調に推移したことによるものです。7月は⾧雨により物販が不調、また10月には消費税増税による駆け込み需要の反動減が見られましたが、調剤売上高が牽引し、11月にはプラスに転じています。
営業利益は、物販粗利の改善により売上総利益が伸⾧し販管費増を吸収したことで大幅な増益に。また、10月の調剤報酬改定は想定内とのことです。
当第3四半期連結累計期間末のグループの店舗数は、105店舗出店、16店舗閉店し、子会社化した金光薬品の31店舗を加え、1,998店舗となりました。なお、重点出店エリアを東北、近畿と位置付けています。
ドラッグストアを取り巻く環境は、出店・価格競争の激化に加え、異業種参入、業務資本提携、M&A等の生き残りをかけた競争が続いています。そのような環境下、ウエルシアホールディングスもM&Aを積極的に推し進めています。
直近では、
その結果、連結での売上高構成比は以下のとおりとなりました。
さらに、2019年10月9日には、高知県内に24店舗(2019年3月末現在)のドラッグストアを展開する株式会社よどやの株式を取得し子会社化すると発表。株式譲渡実行日は2020年3月2日を予定しています。
2020年2月期は、前期に対し増収増益となる見込みです。
今期末には、国内2,004店舗、海外7店舗、調剤併設率は72.8%となる見込みです。絶好調のウエルシアホールディングス、ドラッグストア業界売上高No.1の座をツルハホールディングスから奪還できるか注目です。
ウエルシアホールディングスは、調剤併設型ドラッグストアチェーンの経営管理等を行う持株会社で、グループは「ドラッグ&調剤」「カウンセリング営業」「深夜営業」「介護」を事業の柱としたドラッグストアを展開しています。
東北・関東・中部・近畿圏においてドミナントを形成しながら多店舗展開を推進しており、24時間営業にも取り組んでいます。2014年には、イオン株式会社の公開買付けによりイオンの子会社となりました。
画像出典元:「ウエルシアホールディングス株式会社」公式HP
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