株式会社三陽商会の決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/12/04

執筆: 山中恵子

最終19億円の赤字!4期連続赤字見込みで社長が引責辞任する「三陽商会」の第3四半期決算

2020年2月期 第3四半期 累積業績

  • 売上高:421億500万円(前年同期比+1.7%)
  • 営業利益:△21億4,000万円
  • 経常利益:△21億6,500万円
  • 四半期純利益:△19億7,700万円

総合ファッションアパレル企業「三陽商会」の決算を見ていきます。

2020年2月期第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し増収となったものの、最終19億7,700万円の赤字となっています。

売上高が微増となったこと、営業損失及び経常損失がわずかながら縮小した理由として、夏のクリアランスセールにおける販売強化施策の実行や9月以降のプロパー販促強化、消費税増税前の駆け込み需要等を挙げていますが、厳しい状況は続いています。

三陽商会は10月30日、岩田功社長の退任を発表。今期、最終7億円の黒字予想が一転、4期連続の赤字見込みとなり、その責任を取る形の退任です。新社長には取締役兼常務執行役員人事総務本部長の中山雅之氏が2020年1月1日付で就任予定。岩田氏は代表権のない取締役に退きます。

業績予想を下方修正

同日、今期3度目の業績予想の修正を発表。最終7億円の黒字予想から一転、15億円の赤字となる見込みです。

  • 売上高:725億円 → 680億円
  • 営業利益:6億円 → △18億円
  • 経常利益:8億円 → △17億円
  • 当期純利益:7億円 → △15億円

1度目の業績予想の修正は、3月。決算期変更に伴う業績予想変更で、今期は2019年1月1日から2020年2月29日までの14ヵ月の変則決算となり、最終7億円の黒字となる予想でした。

2度目の業績予想の修正は7月で、上期の業績予想を下方修正。

そして、今回が3度目の業績予想の修正。主力の百貨店販路の不振に加え、消費税増税や台風被害など天候要因の影響によるものとして、通期の業績予想を黒字予想から一転、赤字予想に下方修正しました。

三陽商会とは

三陽商会は1942年、創業者の故・吉原信之氏が各種工業用品・繊維製品の製造販売を目的に個人経営三陽商会を開業したのが始まり。翌1943年に株式会社三陽商会を設立し、1945年には主要業務を工作機械工具からレインコートの販売へと変更。

1949年に百貨店への販売を開始し、1969年に総合アパレルメーカーへの進出を開始。1971年に東京証券取引所市場第2部に上場し、1977年に東京証券取引所市場第1部に市場変更。

事業内容

自社ブランドのほか、海外のブランドともライセンス契約を結び、「マッキントッシュ ロンドン」「EPOCA(エポカ)」「Paul Stuart(ポール・スチュアート)」などの衣料及び服飾品を販売。

販路は6割以上が百貨店、またライセンスブランドの総売上高はグループの売上高の過半を占めています。

三陽商会は1970年に「バーバリー」のライセンス契約を獲得し、以後「バーバリー」によって成長してきたといっても過言ではありません。そのバーバリーのライセンス契約が2015年に終了。

百貨店の不振も加わり、ライセンス契約終了後は売上高は右肩下がり、営業利益も2016年12月期から赤字が続いています。

画像出典元:「株式会社三陽商会」公式HP

会社概要

会社名 株式会社三陽商会
事業内容 紳士服・婦人及び装飾品の製造販売
全国の百貨店、専門店、直営店での製品の販売
所在地 東京都新宿区四谷本塩町6-14
設立日 1943年(昭和18年)5月11日
代表 岩田 功
資本金 150億251万742円
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