株式会社Gunosy(グノシー)の決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

記事更新日: 2019/01/27

執筆: 山中恵子

純利益154%増!ブロックチェーンと投資事業に参入した「Gunosy」の第2四半期決算

2019年5月期 第2四半期 累積業績

  • 売上高:75億4,100万円(前年同期比+47.3%)
  • 営業利益:15億2,400万円(前年同期比+64.7%)
  • 経常利益:15億2,000万円(前年同期比+64.4%)
  • 四半期純利益:15億1,700万円(前年同期比+154.4%)

2019年第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し大幅な増収増益となりました。ニュースパス、LUCRA(ルクラ)、ADNW(アドネットワーク)、⼦会社は全て期待を上回る成⻑となりました。一方、主力のグノシーは横ばいとなりました。

連結子会社である株式会社ゲームエイト及び株式会社digwellの業績は順調に伸長し、とりわけ株式会社ゲームエイトが連結業績に大きく寄与しました。その他、保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益3億9,100万円を計上しました。

費用面では広告宣伝費10億3,200万円を計上したほか、売上⾼の増加に伴う変動費(ADNW原価、KDDI(株)に対するレベニューシェア費⽤)の増加がありましたが、営業利益率は20.2%と好調です。

第2四半期単体の売上⾼は38億4,000万円となり、13四半期連続過去最⾼を更新しました。営業利益は7億3,100万円となり、広告宣伝費の1億円弱積増しにより過去最高益を達した第1四半期の7億9,200万円から減少となりましたが、前四半期に次ぐ⾼さとなりました。

売上高構成比

当第2四半期連結累計期間の売上高は、Gunosy Ads(グノシー・ニュースパス・LUCRAの合計)が38億2,900万円、ADNWが28億8,200万円となりました。

Gunosy AdsとADNWが売上を牽引していますが、四半期ごとではADNWが過去最⾼を更新する一方でGunosy Adsは対前四半期では微減となりました。

総合ゲーム攻略プラットフォームのゲームエイト(Game8)は引き続き堅調に推移しました。

累計ダウンロード数とアクティブユーザー数の推移

累計ダウンロード数の推移

アクティブユーザー数の推移

当第2四半期連結累計期間末においてグノシー・ニュースパス・LUCRA合計の国内累計DL数は3,926万DLとなり、前連結会計年度末比で572万DLの増加となりました。広告宣伝費を積み増したグノシーの獲得が好調で、CPI(1ユーザーあたりの獲得単価)は安価に抑えられています。

一方、アクティブユーザー数はニュースパス・LUCRAは年々増加していますが、グノシーのアクティブユーザー数はここ2年横ばいで成長が見られません。

グノシーのこれから

グノシーは総合インターネット企業を目指し、「メディア」「広告」「ブロックチェーン」「投資」の4つの領域を事業ドメインと新たに定義し、それに伴い、株式会社VIDPOOL、株式会社LayerX及びシンガポールにGunosyCapital Pte. Ltd.を設立しました。

  • メディア事業

グノシーにおいては、グノシーのバーティカルアプリ切り出し第一弾として、スポーツに特化した情報を提供するために、グノシースポーツ(グノスポ)をリリースしました。クーポンや動画配信の拡充にも努めていく予定です。

ゲームエイトにおいては、ゲーム攻略コンテンツ以外にも積極的に展開していく予定です。

  • 広告事業

成果報酬型広告の受注が好調に推移し、⼦会社digwellは順調に成⻑しています。

既存の運⽤型広告では新たな⾃動⼊札機能をリリースし、顧客層の拡⼤を図ります。また、クーポンやライブなどの新しいコンテンツと連動した広告も開始します。

  • ブロックチェーン事業

⽇本マイクロソフトとのBaaSでの協業により、コンサルティング・技術⽀援の展開拡⼤を進めていきます。

  • 投資事業

第⼀号案件として、インドのオンラインレンタカー最⼤⼿のZoomcarに出資しました。

今後も引き続き既存サービスのユーザー規模拡大を目指すとともに、アクティブユーザー数増加のための新たなコンテンツの展開及びアルゴリズムの精度向上に努めます。また、広告主のニーズをとらえた商品開発を進めるなど、収益向上を目指します。

画像出典元:「Gunosy」決算説明資料・中長期ビジョン共有

 

 

2019年5月期 第1四半期決算

< サマリー >

  • ニュースパスやLUCRA、ADNW(アドネットワーク)、⼦会社の業績が期待を上回る成長
  • Gunosyの広告宣伝費を年間3億円削減したが、DAUは安定的に推移
  • 動画ADNWやブロックチェーンを新たに事業化

  • 売上高:37億(前年同期比:53.3%増)
  • 営業利益:7億9,200万円(前年同期比:90.3%増)
  • 当期純利益:5億4,4000万円(前年同期比:100.5%増)

2019年第1四半期の業績はニュースパスやLUCRA、ADNW(アドネットワーク)、⼦会社が堅調に成長したため、期待値を上回っての着地となりました。

Gunosyの事業は情報キュレーションサービスの「Gunosy」やスポーツ、エンタメ、政治や経済を扱う「ニュースパス」、ファッションやメイク、恋愛、子育て、料理レシピを扱う「LUCRA」があり、この3つをGunosy Adsと呼んでいます。

また、ADNW(アドネットワーク)はGunosyへの広告配信に加え、外部のパートナーメディアへ広告配信ができるサービスです。約600のメディアに導入されているため、広告主は効率的にユーザーにアタックできます。

ADNWのイメージ図

売上構成比を見てみると、Gunosy・ニュースパス・LUCRAのアプリ合計の「Gunosy Ads」が1番、ADNWが2番目となっています。2016年1Qから順調に売上を伸ばしていることが分かります。

Gunosy Adsのダウンロード数

広告宣伝費を3億円削減したことによりアプリ「Gunosy」の1日あたりのアクティブユーザー(DAU)が減少することを見込んでいましたが、比較的安定しています。

DAUに関しては、ニュースパス、LUCRAの成長が著しいです。

ADNWの成長が大幅増収

2019年1QのADNWの売上成長率は172%で推移。この理由は主に2つあります。

1

大口広告主の獲得

2019年1Qは顧客単価向上を狙って既存⼤⼝広告主にアプローチをしたため、広告主数が減少。その代わり単価が向上したことにより売上成長に繋がりました。

 

2

アルゴリズムの変更

アルゴリズムを大幅に変更したことで広告1,000回表示あたりの単価が向上し、売上が成長しました。

「Cryptorealty」に参画

Gunosyは共同研究を行なっていたツクルバとブロックチェーンを活⽤したマーケットプレイスを創造するプロジェクト「Cryptorealty」に参画しました。「Cryptorealty」はブロックチェーン技術を活⽤した東南アジア地域を対象とするマーケットプレイスを創造するプロジェクトです。


2018年5月期 通期決算 

2018年通期決算は

  • 売上高:112億円(前年同期比44.7%増)
  • 営業利益:19億3,800万円(前年同期比27.8%増)
  • 当期純利益:5億100万円(前年同期比55.5%減)

となりました。投資有価証券の評価損7.6億円の影響もあり、当期純利益は前期より6億2,500万円減少しています。

2019年通期の業績予想

2019年通期業績予想は1Qの業績が好調であったこと、Q2の投資有価証券売却⾒込みを反映して上方修正しました。

Q2以降は新規メディアに先行投資をすると見られるので、今後は下方修正する可能性もありそうです。

経営体制の変更

今回注目したいポイントは経営体制の変更です。

Gunosyの代表取締役である福島良典氏は、株式会社LayerXの代表取締役に就任します。LayerXはブロックチェーン事業を担う会社で、GunosyとAnypayの共同出資で設立した合弁会社です。

ブロックチェーン事業に関しては、GunosyのCTOである松本勇気氏の講演でもかなり専門的な内容まで踏み込んでおり、今後は本格的に事業化を進めると考えられます。

長期的にはトークン開発やICOコンサルにとどまらず、ブロックチェーン技術を応用したサービスの提供なども行う可能性があります。

木村新司氏が復帰し、CVCを設立

Gunosyは2018年9月に新規事業としてCVCを設立し、CEOにはGunosy元代表取締役の木村新司氏が就任しました。

投資対象とする領域は、ブロックチェーンやシェアリングエコノミー、AIなどの今後の成⻑が期待できる領域で、2018年10月10日にはインドのオンラインレンタカー事業「Zoomcar」に出資しました。今後はインド以外のスタートアップにも出資をすると発表しているので、これからの展開にも注目していきたいです。

画像出典元:「Gunosy」決算説明会資料

会社概要

会社名 株式会社Gunosy(グノシー)
資本金 3,975百万円
所在地 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー
設立日 2012年11月14日
代表 代表取締役 最高経営責任者(CEO) 福島良典
代表取締役 最高執行責任者(COO)竹谷祐哉

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