株式会社ワークマンの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/12/06

執筆: 山中恵子

ワークマン女子急増!ワークマンプラス効果で5割増益と絶好調の「ワークマン」の第2四半期決算

2020年3月期 第2四半期 累積業績

  • 営業総収入:418億8,600万円(前年同期比+45.2%)
  • 営業利益:86億4,200万円(前年同期比+55.1%)
  • 経常利益:93億5,700万円(前年同期比+51.8%)
  • 四半期純利益:58億200万円(前年同期比+51.8%)

作業服・作業関連用品を販売する専門店をチェーン展開する「ワークマン」の決算を見ていきます。

2020年3月期第2四半期累計期間の業績は、前年同期に対し2桁増収増益、営業総収入・利益ともに約5割増と絶好調です。絶好調のワークマンは、決算発表直前の10月29日に上期業績予想を上方修正。

【当初予想値 → 修正値】

  • 営業総収入:329億1,000万円 → 418億円
  • 営業利益:63億9,000万円 → 86億円
  • 経常利益:70億9,000万円 → 93億円
  • 四半期純利益:44億円 → 58億円

これは、ワークマンプラス効果で既存店売上高が伸長したことと、店舗数増加により加盟店からの収入が増加したことによるものです。

マスコミやインフルエンサーを活用したプロモーション効果で客層も拡大し、チェーン全店売上高は553億3,800万円(前年同期比32.2%増)となり、売上高は12ヶ月連続2桁増と絶好調です。

売上高はすべてのカテゴリーで前年同期を上回りましたが、なかでも最も売れたのが、空調ファン付作業服とサマー女性ウエア。

空調ファン付作業服は梅雨寒の影響で8月に販売が集中したものの、前年同期比で2倍以上の売れ行き。前期は猛暑で7月には完売となり、8月に販売機会ロスを招いたため、今期は2倍の計画数とラインナップを3アイテム追加。作業シーンだけではなくアウトドアやスポーツ観戦などでも需要が高まっています。

サマー女性ウエアは、軽登山やウォーキング、タウンユースとしてクライミングパンツや接触冷感ウエアが好調。前年同期比で3倍近く売れています。ワークマン女子という言葉が生まれるほど好調です。

ワークマンは宮崎県にはまだ出店していませんが、出店済の46都道府県すべてで既存店売上高は前年同期比増となり、特に西日本が好調。九州エリアは、なんと44.9%増。

PB商品の主力3ブランド、FieldCore(フィールドコア)、 Find-Out(ファインドアウト)、AEGIS(イージス) の強化と効果的なプロモーションが一般客の来店増につながったようです。

当第2四半期累計期間の出店はすべてワークマンプラスで、9月末時点の店舗数は46都道府県下に合計848店舗(ワークマンプラス69店舗)。

9月末時点での既存店ラウンドベース年商は1億2,543万円となり、個店売上の向上により業務委託店からフランチャイズ・ストアへの契約変更が順調に進捗。ワークマンプラスの出店効果もあり開店初年度から安定した売上高が見込まれることから、フランチャイズ・ストアでの新規加盟者も増加しています。

結果、フランチャイズ・ストアは前期末比61店増となり、フランチャイズ比率は過去最高水準の93.8%(前期末比+6.2ポイント)となりました。

今後の見通し

今期の計画として、「ワークマンプラスの伸展(客層拡大)」「法人向け商品の強化(プロ顧客の囲い込み)」「データ経営」を挙げています。

今後の出店もすべてワークマンプラスで、2020年3月期末には累計169店舗、PB商品売上高は536億円(前期比約45%増)を見込んでいます。

ワークマンプラスでの商品開発も今までどおり。値引きはしない、マイナーチェンジしながら継続販売、プロと一般共通顧客で売り切る。テスト販売、需要予測で本格生産。この仕組みで、競争の源泉であるプロパー比率98%、製造原価率64%という圧倒的なコストパフォーマンスを維持し、他社が数年追いつけなPB商品開発を行っていくとしています。

長期的な目標は、主力3ブランド(フィールドコア、ファインドアウト、イージス)を成長エンジンとして、アスレジャー市場において売上高1,000億円、ワーキングとあわせてチェーン全店売上高2000億円を目指すとのこと。

なお、現時点では通期の業績予想に変更はありませんが、再び上方修正する可能性は大いにあります。株価も青天井のワークマン、どこまで成長するか注目です。

画像出典元:「株式会社ワークマン」決算説明会資料

 

 

2020年3月期 第1四半期 累積業績(19年8月更新)

  • 営業総収入:205億8,800万円(前年同期比+38.2%)
  • 営業利益:47億2,200万円(前年同期比+56.2%)
  • 経常利益:50億7,100万円(前年同期比+52.5%)
  • 四半期純利益:31億9,100万円(前年同期比+51.7%)

作業服・作業関連用品を販売する専門店をチェーン展開する「ワークマン」の決算を見ていきます。

2020年3月期第1四半期の業績は、前年同期に対し2桁増収増益となっています。2017年10月以降、売上・客数ともに22ヶ月連続で前年を上回るという絶好調ぶりです。

PB(プライベートブランド)商品が牽引し、チェーン全店の売上高は前年同期比33.1%増の288億5,800万円、客数は27.7%増と売上、客数ともに大幅に伸びています。PB商品の売上高は前年同期比+68%成長し、チェーン全店売上のPB比率は45.9%に。

ワークマンといえば作業服というイメージでしたが、アウトドアやスポーツにも適したPB商品を拡充したことで客層が拡大。また、女性向け商品強化にも取り組んだことで女性客の取り込みにも成功しました。

【グラフ】営業総収入の推移

2019年6月末での出店状況は、2019年3月末比6店舗増の843店舗に。店舗数は既に国内ユニクロ(5月末時点で822店舗)を超えています。

出店はすべて、新業態のワークマンプラス。843店舗中、ワークマンプラスは29店舗になりました。

【グラフ】ワークマン株価推移画像出典元:SBI証券

ワークマンは東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場していますが、右肩がりに業績が成長するとともに株価も上昇。この1年だけを見ても、株価は2倍に跳ね上がっています。東証1部への市場変更に期待がかかります。

ワークマンの強み

作業服・作業用品の専門店として知られるワークマンの一番の強みは、何といっても圧倒的なコストパフォーマンス。低価格なのに高機能の商品を展開することで大躍進を遂げています。

人気のPB商品は中国・ミャンマー・ベトナムなどで製造されていますが、工場の閑散期に大量発注するなどして品質・機能と低価格を両立させています。

また、作業服・作業用品は流行に左右されないので、大量に仕入れたものを定価で何年もかけて売ることができるという特徴も。

近年では、実用性に加えデザイン性を重視した製品を開発したことで、客層が拡大。プロ顧客の仕事用に開発された商品が、一般顧客からも人気となっています。

2018年には、新業態のアウトドア、スポーツ、レインウエアの専門店ワークマンプラス1号店を開店し、1年足らずで計29店舗出店。

ワークマンプラスはPB商品を主に取り扱っており、今後の出店はすべてワークマンプラスで展開の予定。なお、ワークマンプラスで取り扱う商品は、ワークマン店舗でも購入可能です。

さらに、ワークマンはメディアやインフルエンサーの活用も積極的に行っています。マーケティング手法にも長けていると言えるでしょう。

2020年3月期の業績予想

2020年3月期は、前年同期に対し増収増益、純利益ベースで9期連続の過去最高益達成を見込んでいます。

  • 営業総収入:733億6,000万円(前期比+9.6%)
  • 営業利益:150億1,000万円(前期比+11.0%)
  • 経常利益:163億円(前期比+10.5%)
  • 当期純利益:108億8,000万円(前期比+11.0%)

店舗数は、2025年に1,000店舗を目指しています。国内アパレル市場が停滞するなか、ワークマンがどこまで躍進するか注目です。

事業内容

ワークマンは本社を群馬県伊勢崎市に置き、株式会社ベイシア、株式会社カインズなど合計37社で形成する「ベイシアグループ」に所属しています。なお、親会社及び子会社は有していません。

事業内容は、フランチャイズシステムにより作業服及び作業関連用品の小売事業を営む単一セグメントです。

ビジネスモデルは、個人とフランチャイズ契約を締結し、フランチャイズ・ストア(加盟店A契約店舖)に対する情報とノウハウの供与及び資金面の応援等を行い、「加盟店からの収入」(ワークマン・チャージ収入)を得ています。

また、フランチャイズ・ストアと同様に直営店(加盟店B契約店舖及びトレーニング・ストア)においても、ワーキングウエア、カジュアルウエア、ファミリー衣料、履物、作業用品等の小売業を営んでいます。

主な取扱い商品は、商品部門別に以下の6つに分かれています。

  • ファミリー衣料 :肌着、靴下、軍足、帽子、タオル、エプロン
  • カジュアルウエア:ポロシャツ、Tシャツ、ハイネックシャツ、ブルゾン
  • ワーキングウエア:作業ジャンパー、作業ズボン、つなぎ服、鳶衣料
  • 履物:安全靴、セーフティシューズ、地下足袋、長靴、布靴
  • 作業用品:軍手、革手袋、加工手袋、レインウエア、ヘルメット、ベルト
  • その他:食品用白衣、医療用白衣、オフィスユニフォーム、介護衣料

新業態のワークマンプラスでは、アウトドア向けアイテムの FieldCore(フィールドコア)、スポーツウェアの Find-Out(ファインドアウト)、防水機能で雨にも強い AEGIS(イージス) といったPB商品を展開しています。

画像出典元:「株式会社ワークマン」決算説明会資料・公式HP・有価証券報告書

会社概要

会社名 株式会社ワークマン
事業内容 フランチャイズシステムで作業服及び作業関連用品を販売する専門店をチェーン展開
所在地 東京本部 東京都台東区東上野4-8-1 TIXTOWER UENO
関東信越本部 群馬県伊勢崎市柴町1732
設立日 1979年11月30日
(実質上の存続会社である株式会社ワークマンの設立年月日は1982年8月19日)
代表 取締役会長 土屋 嘉雄
取締役社長 小濱 英之
資本金 16億2,271万8,300円(2019年3月末現在)
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