株式会社ワークマンの決算/売上/経常利益を調べ、IR情報を徹底調査

記事更新日: 2019/08/14

執筆: 山中恵子

純利益51%増!店舗数はユニクロ超え、PB商品が大躍進した「ワークマン」の第1四半期決算

2020年3月期 第1四半期 累積業績

  • 営業総収入:205億8,800万円(前年同期比+38.2%)
  • 営業利益:47億2,200万円(前年同期比+56.2%)
  • 経常利益:50億7,100万円(前年同期比+52.5%)
  • 四半期純利益:31億9,100万円(前年同期比+51.7%)

作業服・作業関連用品を販売する専門店をチェーン展開する「ワークマン」の決算を見ていきます。

2020年3月期第1四半期の業績は、前年同期に対し2桁増収増益となっています。2017年10月以降、売上・客数ともに22ヶ月連続で前年を上回るという絶好調ぶりです。

PB(プライベートブランド)商品が牽引し、チェーン全店の売上高は前年同期比33.1%増の288億5,800万円、客数は27.7%増と売上、客数ともに大幅に伸びています。PB商品の売上高は前年同期比+68%成長し、チェーン全店売上のPB比率は45.9%に。

ワークマンといえば作業服というイメージでしたが、アウトドアやスポーツにも適したPB商品を拡充したことで客層が拡大。また、女性向け商品強化にも取り組んだことで女性客の取り込みにも成功しました。

【グラフ】営業総収入の推移

2019年6月末での出店状況は、2019年3月末比6店舗増の843店舗に。店舗数は既に国内ユニクロ(5月末時点で822店舗)を超えています。

出店はすべて、新業態のワークマンプラス。843店舗中、ワークマンプラスは29店舗になりました。

【グラフ】ワークマン株価推移画像出典元:SBI証券

ワークマンは東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場していますが、右肩がりに業績が成長するとともに株価も上昇。この1年だけを見ても、株価は2倍に跳ね上がっています。東証1部への市場変更に期待がかかります。

ワークマンの強み

作業服・作業用品の専門店として知られるワークマンの一番の強みは、何といっても圧倒的なコストパフォーマンス。低価格なのに高機能の商品を展開することで大躍進を遂げています。

人気のPB商品は中国・ミャンマー・ベトナムなどで製造されていますが、工場の閑散期に大量発注するなどして品質・機能と低価格を両立させています。

また、作業服・作業用品は流行に左右されないので、大量に仕入れたものを定価で何年もかけて売ることができるという特徴も。

近年では、実用性に加えデザイン性を重視した製品を開発したことで、客層が拡大。プロ顧客の仕事用に開発された商品が、一般顧客からも人気となっています。

2018年には、新業態のアウトドア、スポーツ、レインウエアの専門店ワークマンプラス1号店を開店し、1年足らずで計29店舗出店。

ワークマンプラスはPB商品を主に取り扱っており、今後の出店はすべてワークマンプラスで展開の予定。なお、ワークマンプラスで取り扱う商品は、ワークマン店舗でも購入可能です。

さらに、ワークマンはメディアやインフルエンサーの活用も積極的に行っています。マーケティング手法にも長けていると言えるでしょう。

2020年3月期の業績予想

2020年3月期は、前年同期に対し増収増益、純利益ベースで9期連続の過去最高益達成を見込んでいます。

  • 営業総収入:733億6,000万円(前期比+9.6%)
  • 営業利益:150億1,000万円(前期比+11.0%)
  • 経常利益:163億円(前期比+10.5%)
  • 当期純利益:108億8,000万円(前期比+11.0%)

店舗数は、2025年に1,000店舗を目指しています。国内アパレル市場が停滞するなか、ワークマンがどこまで躍進するか注目です。

事業内容

ワークマンは本社を群馬県伊勢崎市に置き、株式会社ベイシア、株式会社カインズなど合計37社で形成する「ベイシアグループ」に所属しています。なお、親会社及び子会社は有していません。

事業内容は、フランチャイズシステムにより作業服及び作業関連用品の小売事業を営む単一セグメントです。

ビジネスモデルは、個人とフランチャイズ契約を締結し、フランチャイズ・ストア(加盟店A契約店舖)に対する情報とノウハウの供与及び資金面の応援等を行い、「加盟店からの収入」(ワークマン・チャージ収入)を得ています。

また、フランチャイズ・ストアと同様に直営店(加盟店B契約店舖及びトレーニング・ストア)においても、ワーキングウエア、カジュアルウエア、ファミリー衣料、履物、作業用品等の小売業を営んでいます。

主な取扱い商品は、商品部門別に以下の6つに分かれています。

  • ファミリー衣料 :肌着、靴下、軍足、帽子、タオル、エプロン
  • カジュアルウエア:ポロシャツ、Tシャツ、ハイネックシャツ、ブルゾン
  • ワーキングウエア:作業ジャンパー、作業ズボン、つなぎ服、鳶衣料
  • 履物:安全靴、セーフティシューズ、地下足袋、長靴、布靴
  • 作業用品:軍手、革手袋、加工手袋、レインウエア、ヘルメット、ベルト
  • その他:食品用白衣、医療用白衣、オフィスユニフォーム、介護衣料

新業態のワークマンプラスでは、アウトドア向けアイテムの FieldCore(フィールドコア)、スポーツウェアの Find-Out(ファインドアウト)、防水機能で雨にも強い AEGIS(イージス) といったPB商品を展開しています。

画像出典元:「株式会社ワークマン」決算説明会資料・公式HP・有価証券報告書

会社概要

会社名 株式会社ワークマン
事業内容 フランチャイズシステムで作業服及び作業関連用品を販売する専門店をチェーン展開
所在地 東京本部 東京都台東区東上野4-8-1 TIXTOWER UENO
関東信越本部 群馬県伊勢崎市柴町1732
設立日 1979年11月30日
(実質上の存続会社である株式会社ワークマンの設立年月日は1982年8月19日)
代表 取締役会長 土屋 嘉雄
取締役社長 小濱 英之
資本金 16億2,271万8,300円(2019年3月末現在)
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