寿司や和食を展開する竹若を子会社化した「あさくま」の決算を見ていきましょう。
2020年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し減収、すべての利益項目で2桁減益となっています。
下期にかけて新規出店やメニューの見直し等で売上増を狙っていたあさくまですが、消費増税と台風の影響は想定を上回るものだったようです。
関東地方に大きな被害をもたらした台風19号の影響で、営業時間の変更や臨時休業等の対応を余儀なくされ、営業再開まで約2か月半の期間を要した店舗も。
加えて出店計画の未達もあり、特に第3四半期(2019年10月~12月)における客数は前年同期比で18.6%減と大幅に落ち込みました。
なお、第3四半期間末現在のグループの総店舗数は、当第3四半期に直営店1店舗を新規出店、3店舗を閉鎖した結果、86店舗(FC店6店舗を含む)となっています。
あさくまは2月25日、和食を中心とした飲食店を展開する株式会社竹若の株式を取得し、子会社化すると発表。これにより、ステーキとハンバーグに特化した「あさくま」と、寿司と和食に特化した「竹若」の相乗効果を狙っていくとしています。
取得価額は1億5,000万円、株式譲渡実行日は2月28日。
なお、2月10日に通期の業績予想が下方修正されましたが、子会社化の影響は織り込まれていません。
足元の業績を踏まえ、通期の業績予想が下方修正されました。前期比で増収増益見込みから一転、減収減益見込みへと変更。
消費増税と台風で打撃を受けたことに加え、新規出店が計画どおり行われていないことが響き、利益は当初予想から半減となる見込み。
出店基準を満たす物件を確保できなかったとし、子会社と合わせ95店舗(FC加盟店を含む)出店予定のところ、86店舗にとどまる見込みです。また、減損損失を4,500万円計上予定。
黒字は確保できる見込みですが、新たに新型コロナウイルスの影響が懸念される事態となっています。
老舗ステーキレストランを運営する「あさくま」の中間決算を見ていきます。
2020年3月期第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に対し増収減益となっています。
7月は長引いた梅雨が客数に影響したものの、6月にグランドメニュー改訂をしたこと、8月~9月に上場感謝祭を実施したことが奏功し上期の直営店(全店)売上は104.7%、顧客数は105.6%と、売上・客数ともに前年を上回る結果に。
一方、営業利益については、人件費増等により前年同期比で減益となりました。雇用人員はやや底打ち感はあるものの、人手不足感が解消されていないようです。
上期においては、出店5店舗、退店4店舗となり、グループの総店舗数は88店舗(FC店6店舗含む)に。うち静岡に直営店2店舗、FC店1店舗と静岡地区に絞り込んだ新規出店を行っています。
なお、通期の業績予想に変更はありません。前期に対し増収増益、利益に関してはすべての項目で2桁増益を見込んでいます。「いきなり!ステーキ」が苦戦しているなか、あさくまは下期に大幅な売上増を見込んでいるようです。
あさくまはJASDAQスタンダード市場上場に伴い、公募による新株式の発行50万株により5億5,800万円、第三者割当増資による新株式8万5,000株発行により9,775万円、合計6億5,603万円の資金調達に成功。
使用用途は、直営店の新規出店にかかる設備投資資金及び運転資金に充当する予定とのこと。具体的には、直営店の新規出店にかかる設備投資資金については 2020年3月期に計画する新規出店8店舗に3億2,000万円、2021年3月期に予定する新規出店8店舗に3億2,000万円、運転資金については 2020年3月期において1,575万円の充当予定。
あさくまは、公開価格1,250円に対し初値1,834円をつけ、2019年のIPO初値上昇率44位となっています。また、東京証券取引所JASDAQ市場の制度信用銘柄に選定されていますが、新たに貸借銘柄に選定。2019年12月27日の売買分から実施されています。
画像出典元:「株式会社あさくま」決算説明会資料
老舗ステーキレストランを運営する「あさくま」の決算情報を見ていきます。なお、あさくまは、2019年6月27日に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場しています。
2020年3月期第1四半期の連結業績は、売上高22億6,800万円、最終利益7,800万円となっています。計画に対する進捗率は、売上高22.5%、営業利益14.1%、経常利益14.9%、純利益14.6%に。売上高は概ね計画どおりですが、利益面は計画を下回って推移しています。
同業他社の食材原価高騰を背景とした値上げが相次ぐ中、人気商品の「あさくまハンバーグ」を平日限定で値下げする価格戦略が功を奏し、同商品の販売数が1.5倍に伸びました。
当第1四半期連結会計期間末現在におけるグループの総店舗数87店舗(FC店6店舗含む)の内訳は
「ステーキのあさくま」60店舗、「やっぱりあさくま」1店舗、FC店6店舗
「ファーマーズガーデン」5店舗、「モツ焼きエビス参」8店舗、「オランダ坂珈琲邸」4店舗、インドネシア料理「スラバヤ」3店舗
となっています。
直近に公表されている業績予想から変更はありません。2020年3月期は増収増益、利益に関してはすべての項目で2桁増益を見込んでいます。
2020年3月期は、あさくま9店舗、子会社1店舗、計10店舗の直営店出店と、子会社の直営店2店舗の退店を計画しているため、グループ全体で計95店舗(FC加盟店を含む)となる見込みです。
パート・アルバイト平均時給の上昇や人手不足による募集時給の上昇などで人件費が増加したこと等により2019年3月期は利益が落ち込みましたが、今期も引き続き同程度の人件費率となると予想しています。新規出店による売上増や、メニューの見直し等でカバーしていくようです。
参考までに、2019年3月期の通期決算は以下のとおりです。
原材料の値上げや販売促進による商品値引等による原価率の上昇や、人材不足等による人材関連費用増が響き、大幅な減益になったとのことです。
第45期決算は
となりました。
株式会社あさくまは、株式会社テンポスホールディングスの子会社で愛知県を中心に飲食店「ステーキのあさくま」を経営しています。
連結子会社の株式会社あさくまサクセッションは、ビュッフェレストラン「ファ ーマーズガーデン」、モツ焼き居酒屋「エビス参」、カフェ「オランダ坂珈琲邸」、インドネシア料理「スラバヤ」、インドネシア風居酒屋「ワヤンバ リ」等、様々な業態の店舗展開を行っています。
2019年4月現在「ステーキのあさくま」の店舗数は計67店舗。
あさくまサクセ ッションは直営店20店舗を展開しており、グループ全体の店舗数は計87店舗となりました。
公式通販サイトでは、あさくまオリジナル商品を販売しています。
2019年5月24日、東京証券取引所により新規上場が承認されました。
6月27日にジャスダック証券取引所に上場予定です。
出典:公式HP・有価証券届出書
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