TOP > SaaS > マーケティング > SNSマーケティング > SNSブランディングがビジネスの命運を分ける!成功事例と5つのコツを紹介
自社ブランドのイメージ向上を目的としたSNSブランディングに注目が集まっています。
一方で、投稿の内容に悩む企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、SNSブランディングのメリットや企業の成功事例、さらにSNSブランディングを成功させるための5つのコツを紹介します。
これからSNSブランディングに力を入れていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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このページの目次
SNSブランディングとは、企業やブランドのイメージ向上のために、ソーシャルメディアを活用するマーケティング活動のことです。
若い世代を中心にSNSを利用して情報収集を行う人が増えたことにより、テレビに変わる新たな広告塔として注目されています。
SNSはユーザーとの距離感が近く、企業イメージや自社商品、サービスの良さをアピールしやすいのが特徴です。
なかでも、InstagramやX(Twiter)は、いいねやリポストによって拡散力があり、ファン層の拡大や潜在顧客へのリーチもできるでしょう。
フォロワー数やいいね数など数値による分析もしやすく、Web広告よりもコストがかからないため、今後SNSブランディングに力を入れる企業は増加すると考えられています。
なぜ、今、SNSブランディングに力を注ぐべきなのでしょうか?
その答えは、時代の流れとともに変化する人びとの消費行動にあります。
世の中には情報があふれ、商品が良いのは当たり前の時代に、消費者は商品を使ったときの楽しさや満足感を重視するようになりました。
SNSの活用は、こうした新たな消費スタイルに合わせて、商品やサービスの背景にあるストーリー性やコンセプトを伝える手段として定着しつつあります。
また、これまで消費者の中心は、人口が多く経済的にも余裕のある高齢者層でしたが、この先もさまざまなライフイベントを迎えてますます盛んに活動するZ世代が新たな消費者として注目されています。
Z世代はデジタルネイティブ世代ともいわれ、SNSを通じて交流することが当たり前の世代で、ある調査では、商品やサービスを購入・利用するときの情報源の62%がSNSでした。
このようなSNSを活用した消費は「エモ消費」とも呼ばれ、消費のトレンドとして注目を集めており、SNSブランディングを取り込まない手はありません。
SNSブランディングは、他の広告媒体とは違ったメリットがあります。
ここからはSNSブランディングによって、企業が得られる4つのメリットについて紹介します。
SNSブランディングとは、魅力的な情報発信や美しい写真、印象的なキャッチコピーなどを通じて、SNSユーザーに認知してもらいやすくする戦略です。
SNSにはフォロワーのジャンルやポストから、エンゲージメントの高いユーザーに投稿を表示する独自のアルゴリズムが活用されています。
そのため、ターゲット層に興味を持ってもらえるような投稿ができれば、いままでアプローチできなかったユーザーにも認知してもらいやすいです。
SNSは基本的に無料で利用できて、プロモーション投稿をする場合もWeb広告より安価なため、広告宣伝費の削減が可能です。
自社の認知度が高まれば、プロモーション投稿をしなくてもフォロワーが指名購入してくれる可能性が高まります。
SNSブランディングがうまくできると「◯◯を買うならこの会社」と競合他社と差別化されやすく、情報発信しただけで一定以上の売上が実現するかもしれません。
自社アカウントを取得してすぐに情報発信ができるのはSNSの大きなメリットです。
広告代理店を通さずに投稿できるため、タイムセールなどのリアルタイムな情報発信がしやすいでしょう。
また、フォロワーに拡散されれば他のSNSユーザーにも情報が伝わり、より多くのターゲット層へリーチできます。
ユーザーの反応が数値化されて確認できるSNSは、PDCAを回して効率的なブランディングにも最適です。
SNSはユーザーと直接コミュニケーションがとれるプラットフォームであり、ターゲット層のニーズや興味を分析しやすいです。
アンケート機能やレビューキャンペーンを実施すれば、より多くのデータが集まるでしょう。
また、SNSブランディングによってユーザーから一定の信頼が得られると、個人で商品レビューやサービス紹介をしてくれる可能性もあります。
UGC(User Generated Content)と呼ばれる一般ユーザーから投稿されたレビューはほかのユーザーからの信頼性が高く、ブランド力向上にもつながりやすいです。
顧客ニーズに合致した投稿を増やしてリピーターが増加すれば、UGCによってより多くのユーザーに認知されるでしょう。
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ここでSNSブランディングの成功事例をご紹介します。
情報発信やブランディングの方向性に迷ったらぜひ参考にしてください。
親近感のあるゆるい投稿が話題となったのがシャープ株式会社です。
「シャープさん」の愛称でさまざまな企業、ユーザーとコミュニケーションをとっていて、いまではTwitterのフォロワーが83万人もいます。
企業アカウントであるものの自社製品の宣伝以外に、今日のごはん何にする?など一般ユーザーに親しみある投稿が多いのが特徴です。
幅広い年代のファンがいるため、イベントやキャンペーンを実施すると拡散されやすく、普段のコミュニケーションが成功した事例といえるでしょう。
白を基調に青いボトルが特徴のブルーボトルコーヒージャパンは、清潔感のあるInstagramの投稿が人気です。
ブルーボトルコーヒーが掲げる「ホスピタリティ」と「デザイン」が感じられる投稿は、商品情報以外にもコーヒーの美味しい淹れ方などを紹介しています。
企業イメージの湧きやすい投稿はファンもつきやすく、コーヒーブランドとして確固たる地位を定着させた成功事例といえます。
無印良品のInstagramアカウントのフォロワー数は295.8万人と、世界的な人気を誇る国内企業です。
ただ商品を紹介するだけでなく、コンセプトや特徴がわかる写真、キャッチコピーをいれているおかげで、ブランドが大切にしたいイメージを的確に伝えられています。
また、無印良品はさまざまなSNS企画を実施して、ユーザーの声を聞き取ることを重要視しているそうです。
ユーザーのニーズを分析し、投稿や商品企画に反映させたことでブランドイメージの向上ができた事例ではないでしょうか。
神奈川・東京・埼玉エリアでタクシー事業を展開する三和交通株式会社は、TikTokアカウントで社長や部長が踊る動画などを投稿し、大きな話題を呼びました。
2024年7月時点でフォロワー数は23万人を超え、企業のTikTokアカウントとしては異例の成功を収めています。
三和交通の動画は、多くのユーザーから「おもしろい」「元気がもらえる」「また見たい」といったコメントが寄せられ、動画をきっかけにタクシーを利用する人も増えているようです。
三和交通のSNS戦略は、これまでのタクシー会社の真面目なイメージを覆し、業界全体に大きな影響を与えました。
タクシー会社に限らず、あらゆる企業が参考にできる事例といえるでしょう。
北欧雑貨などのECサイト「北欧、暮らしの道具店」は、2022年にYouTube公式チャンネルの総再生回数が1億回を突破しました。
成長の背景には、オリジナルドラマやドキュメンタリーなど、カテゴリごとにシリーズ展開することで企画のクオリティを安定させ、次のエピソードを見るための登録を促進するサイクルを生み出したことが挙げられます。
また、月に1回のペースで企業コラボの動画を制作・配信し、花王株式会社や森永乳業株式会社など、2024年7月時点で50本以上の動画を公開しています。
YouTube動画による世界観の構築と商品訴求のノウハウで、成功した事例といえるでしょう。
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ここからはSNSブランディングを成功させるコツを5つご紹介します。
SNSブランディングを成功させるには、投稿内容はもちろん、キャンペーン内容などの検討も必要です。
ブランド力を向上させるためにも、取り入れやすいコツから試してみてください。
SNSブランディングを成功させるには、どのターゲット層にアプローチしたいのか明確なペルソナを定める必要があります。
年齢や性別、住まいや興味関心など、細かいペルソナを決めることで、ブランディングのコンセプトがブレずに投稿が可能です。
SNSブランディングは発信内容が統一されていないと、情報を届けたいユーザーに響かなくなってしまいます。
複数の担当者でSNSを運用する際は、ターゲティングがブレていないか確認してから投稿するようにしましょう。
さまざまなユーザー、企業の投稿がされているSNSでは、コンスタントな投稿が欠かせません。
新商品が出たときだけでなく、キャンペーンや季節にあった投稿など、定期的な情報発信をすることで、ユーザーへの認知度が高まります。
SNSブランディングを行う際は、最低でも週1回以上の投稿がおすすめです。
また、ターゲット層がよくSNSを利用する時間帯を分析して投稿すると、よりエンゲージが高まります。
ユーザーが求めている情報や、見栄えのする画像の投稿はSNSブランディングにおいて重要なポイントです。
特にInstagramは画像の良さでインプレッションが大きく異なるため、目を惹く画像の作成は欠かせません。
自社のイメージにあった画像をピックアップし、商品の特徴をわかりやすく解説することで多くのユーザーから注目されるでしょう。
SNSブランディングを成功させるコツとして、SNS上での特別なプロモーションの実施がおすすめです。
たとえば、10,000人などキリよいフォロワー数に応じて、特別クーポンの配布キャンペーンなど行うとより多くのフォロワー獲得につながります。
また、限定クーポンを利用する顧客も増えるため、一定以上の売上も期待できます。
キャンペーンを実施する際は、普段よりも投稿を多めに行うとより拡散されやすいので、実施期間に合わせて投稿方法も工夫してみましょう。
活用するSNSによっては、ハッシュタグを有効活用することでより多くのユーザーにアピールできます。
ハッシュタグを活用すると、興味関心の高いユーザーに投稿を見つけてもらいやすくなるため、自社専用のタグを使ってみるのもいいでしょう。
特にTwitterは適切なハッシュタグをつけて投稿すると、親和性の高いユーザーに表示されやすくなります。
上記以外に、SNSマーケティングについても知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
多くのメリットがあるSNSブランディングですが、デメリットもあります。
ここからはSNSブランディングによるデメリットを2つ紹介します。
SNSブランディングのデメリットは、投稿内容によって炎上してしまうリスクがあることです。
企業が意図せず炎上するケースが多く、一度悪いイメージがついてしまうと信頼を回復するのに時間がかかります。
特にPRと表記せずに宣伝するステルスマーケティングは、2023年10月に規制も厳しくなり、多くのユーザーに不信感を与えかねません。
SNSブランディングを行う際は、投稿する社員を限定したり、投稿前に複数の人がチェックを行うなどの運用ルールを定めましょう。
自社がターゲットとするユーザーのニーズを考えずに情報発信すると、ファン層は拡大せず、逆効果になってしまいます。
SNSには情報が溢れかえっているため、ユーザーのニーズにあっていない投稿ばかりでは、飽きられてしまうでしょう。
SNSブランディングを検討する際は、ターゲット層のニーズを分析し、運用後もユーザーの声から投稿内容を工夫していくことが重要です。
SNSブランディングは、自社のブランドイメージ向上やファン作りに適した施策です。
若年層を中心に幅広い世代が利用しているSNSを活用することで、これまでとは異なるターゲット層へのリーチが期待できます。
SNSブランディングを行う際は、コンスタントに一貫性のある投稿が必要です。
最初のうちは難しいと感じるかもしれませんが、ユーザーから求められているポイントを重点的に情報発信していくとファンが拡大していくでしょう。
ぜひ今回ご紹介したSNSブランディングを成功させるコツを参考に、積極的な運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。
画像出典元:Adobe Stock
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