メール、電話に次ぐ次世代のコミュニケーションツールとして、浸透してきたビジネスチャットツール。メールと併用し、用途によって使い分ける企業が増えてきました。
ビジネスチャットツールの数も年々増えているため、どれを導入しようか悩んでいる経営者の方も多いのではないでしょうか?
私たち起業ログ編集部では、独自にリサーチし9つのビジネスチャットツールを厳選、徹底比較を行いました。
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このページの目次
下の図は、9つのビジネスチャットツールを「導入企業数」と「料金」に着目して表したものです。
まず導入企業数を見ていただくと、チャットワーク、Slack、LINE WORKS、Microsoft Teamsが群を抜いており、料金はこの4つで比較するとSlackがやや高めとなっています。
初めての導入でしたら、これら4つの中から選ぶのをおすすめします!
ビジネスチャットツールは、シェアが大事です。
シェアが大きいほど利用している人が増え、外部の人とツール上でつながる際にもスムーズにコミュニケーションが取れるというメリットがあります。
また、会社に新しく入るメンバーも前の会社で使用している可能性が高くなるため、入社後すぐに使いこなすことができます。
そこでおすすめしたいのが、導入企業数が多い「チャットワーク、Slack、LINE WORKS、Microsoft Teams」の4つです。
この4つは、ビジネスチャットツールの中で特に多くの企業に導入されており運用実績が豊富、セキュリティもISO認証を取得し運用体制も万全なので安心感があります。そして業務を効率化する機能が充実しているのが特徴です。
ではこれから、おすすめする理由を徹底解説していきます!
編集部がおすすめするチャットワーク、Slack、LINE WORKS、Microsoft Teamsを徹底比較していきます。
選ぶポイントは、「機能」「料金(ランニングコスト)」「使いやすさ」「導入企業数」です。
まずはそれぞれのポイントについて、4つのサービスを表でまとめました。
料金プランは4ツールとも無料プランと有料プランの両方があります。
表では一般的な企業がビジネス利用をする際に必要な機能やストレージ、充分なセキュリティを備えている有料プラン同士で比較してみました。
一般的なビジネスチャットツールの基本機能『チャット、音声・ビデオ通話、検索、ファイル共有(受送信)、画面共有、スマホアプリでも利用可能』は4ツールとも備えています。
また、4ツールともセキュリティはISO認証を取得し、国際的なセキュリティ基準に則った運用を行っているため、通信の安全性、バックアップ体制などもビジネス利用するには充分です。
そのため、差が出てくるのは基本機能とセキュリティ以外の「サポート機能」や「料金」「使いやすさ」「導入企業数」となってきます。
この記事では、以下の4つを解説します!
1. 機能の違いを比較
2. 特徴、料金(無料・有料プラン)、評判、おすすめしたい会社
3. 使いやすさを比較
4. メリットとデメリット
次は、各ツールの差が明確になるサポート機能やストレージなどの容量を比較していきます。
まずは4つのツールについて、機能やストレージ、外部連携とセキュリティについて比較しました。
サポート機能については一部のみ記載しており、表に記載していない機能については、各ツールの特徴の部分で紹介します。
無料プランで利用できる機能は、背景を薄紫色にしてあります。
・未読・既読の機能があるのは、LINE WORKSのみ
・タスク管理があるのは、チャットワークとLINE WORKS(ベーシックプラン以上で利用可)のみ
・リマインダー機能があるのは、Slackのみ
・アンケート機能があるのは、LINE WORKSのみ
・ユーザー数の制限があるのは、Microsoft Teamsのみ
・ログ保存・DL(エクスポート)機能がないのは、チャットワークのみ(エンタープライズプランより付加)
・サービス品質保証がないのは、チャットワーク(エンタープライズプランより付加)とSlack(プラスプランより付加)のみ
ここからは、この表に記載しきれなかった各ツールの特徴を解説します!
チャットワーク(Chatwork)は導入企業数が23万社を超える、最も知名度が高い国産のビジネスチャットツールです。
タスク管理機能があり、社外の人ともツール上で簡単につながれるため、営業ツールとして活用している人も増えています。
料金は同じ機能が使えるプラン同士で比較すると、最も低価格のためコスパに優れたツールといえます。
タスク管理機能 | チャット上のメッセージを範囲選択しタスクに追加することができるので、使いやすいです。タスク設定時、完了時に通知あり。 |
チャットワークID | 個人のアカウントにチャットワークIDが付与されるので、名刺に記載しておけば、社外の人からも検索・コンタクト追加が可能。 |
無料プランと有料プランを下の表で比較しました。
比較一覧表を見ていただくとわかりやすいですが、基本機能のほぼすべてとタスク管理機能が利用可能で、外部ユーザーの招待も可能です。
グループチャット数、ビデオ通話や音声通話、アップロードできるファイルの容量にそれぞれ制限があり、広告が表示されます。
仕事で使用するなら、ユーザー管理ができる「ビジネスプラン」がおすすめです。社員の追加、退職者の削除なども迅速に行えるので、情報漏洩を防ぐことができ安心です。
ビジネスプラン、エンタープライズプランは、5ユーザー以上の契約が必要です。
チャットワークは、営業ツールとしても利用している企業が多いツールです。
チャット上で顧客とつながり、進捗状況などをタスク管理機能で行ったり、データファイルの送受信、ビデオ会議などでスムーズなコミュニケーションをとることができますので、業務委託や在宅ワークの人との連絡手段としても用いられています。
そのため顧客営業をメインにしている会社におすすめのツールです。
株式会社船井総合研究所様
訪問時以外でも頻繁にお客様とやりとりでき、サービスの質が向上しました
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株式会社船井総合研究所様(コンサルティング)
導入前はお客様との接点が月に1回の訪問に限られていましたが、チャットワークをお客様とのやりとりにも採用したところ、密なコミュニケーションをとることができるようになりました。
グリー株式会社様
採用を決めたのは、セキュリティ面での安心感とタスク管理機能でした
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グリー株式会社様(インターネットサービス)
別のチャットツール利用からチャットワークに変更しました。チャットワークは適切なアカウント管理や社外との情報共有の制御が行えるため導入を決めました。また全社共通で使えるタスク管理機能でプロジェクト管理がしやすくなりました。
Slack(スラック)は、エンジニアに最も支持されている海外発のビジネスチャットツールです。
その理由は、拡張機能の充実さと外部ツールとの連携のしやすさです。2017年に日本語版がリリースしてからますます利用者を増やしています。
現在、有料プラン契約は85,000社。1日に1,000万人ものアクティブユーザーが利用しています。
スレッド表示 | 会話ごとに返信をぶら下げることができるので、情報が整理されメッセージがとても見やすいです。 |
リマインダー機能 | 毎週、隔週、日時を指定してメッセージを通知することができます。ルーティンを忘れないようにリマインドできるので便利です。 |
スニペット機能 | プログラムの短いコード、設定ファイルやログファイルを投稿し、共有可能。エンジニアにとって利便性の高い機能です。 |
無料プランと有料プランを下の表で比較しました。
メッセージ履歴の閲覧や、メッセージの検索は直近のメッセージ10,000件まで可能です。ビデオ通話や音声通話は1対1のみ。画面共有はできません。
チームメンバー以外のアクセスはできず、アップロードできるファイルの容量はチーム合計5GBまでの制限があります。
有料プランのみで比較すると、「スタンダード」よりも「プラス」の方がセキュリティやサポート、品質契約保証が手厚いのがわかります。
しかし、プラスは大企業向けとなっており、迅速なサポートやアップ時間の保証が必要な場合です。「スタンダード」と「プラス」の機能面は変わりませんので、「スタンダード」で十分でしょう。
Slackは、エンジニアにとって使いやすいツールです。拡張機能が充実しており、外部ツールとの連携がしやすくエンジニアならカスタマイズすることで、利便性をアップしていくことができます。そのため、IT企業でエンジニアの多い会社にはSlackがおすすめです。
Sansan株式会社様
開発環境とSlackを接続することでエンジニアの開発効率がより高まりました
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Sansan株式会社様
社内の全エンジニアのコミュニケーション・開発の基盤として日々アクティブに活用されています。開発ツールとの連携やサービスの監視・アラート系のシステムの通知基盤にもなっているため、円滑なサービス運営にも繋がっています。
株式会社 Cygames様
導入を決めたのは、Slackの耐久力と安定性でした
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株式会社 Cygames様(Slack Enterprise Gridを全社導入)
Slackは高速で安定的にコミュニケーションをとることができ、セキュリティ面の充実度も社内の要望を満たすものでしたので、導入を決めました。このほか、検索性の高さや各種業務ツールとの連携性の高さも決め手となりました。
LINE WORKS(ラインワークス)は、今やスマホユーザーの多くが利用しているアプリケーション「LINE」のビジネス版です。
トーク画面は「LINE」とほぼ同じなので、個人利用している人ならすぐに使いこなすことができます。予定を共有できるカレンダー機能、議事録を掲示板形式で共有できるノート機能がとても便利です。
カレンダー | スケジュールを記入しておけばメンバー間で予定を共有できるため、会議の時間調整などに役立ちます。 |
ノート | 議事録・参考資料を掲示板形式で共有できます。 |
アドレス帳 | 組織図と対応しているため、メンバーをすぐに見つけることができます。外部の連絡先を社内メンバーと分けて登録可能。 |
メール | チャットにメールの内容を共有することができます。添付されたファイルもDriveに保管することができ、ツールとの連携がスムーズです。 |
Drive | ファイルやフォルダを保存できる。保存したデータはリンクで共有することができ、アクセス制限(パスワード・有効期限)可能。 |
無料プランと有料プランを下の表で比較しました。
ビデオ通話・音声通話、画面共有は1対1のみ可能です。外部のLINEWORKSユーザーとのトークやグループの作成ができますが、100名までに制限されています。
また使用時に広告が表示されます。無料トライアルもありますので、試してからの導入が可能です。
「ベーシック」より上のプランだと、タスク管理機能、メール、Driveの使用が可能となりますので、おすすめは充分な機能を備えた「ベーシック」プランです。
無料プランはトーク、ホーム、カレンダー、アンケート、ホーム、共有ストレージについて、直近の1カ月前までのデータのみ表示が可能です。
有料プランでは期間が延び、直近の6カ月前までの表示が可能となります。「プレミアム」だと、最長10年間のログを保管しておくことが可能です。
スマホユーザーのほとんどが利用している「LINE」のビジネス版がLINE WORKSです。画面も使い勝手もほぼ「LINE」と同じで、すぐに使いこなせる人が多いツールです。
社員の年齢層が高い会社や、社員のスケジュール管理や議事録共有などの日々の日常業務を効率化したい会社におすすめです。
井村屋グループ株式会社様
営業社員全員へ連絡するときに電話やメールをする手間がなくなりました
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井村屋グループ株式会社様
LINE WORKSは「LINE」を踏襲した操作性なので、特別な導入教育をせずとも社員に浸透すると考え採用しました。営業社員全員に連絡する際、LINE WORKSで一斉配信できるようになり、1人ひとりに電話をかけたりメールを送ったりする手間がなくなりました。
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会様
採用の決め手は、ITの専門スキルを持たない職員でも簡単に運用管理できること
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公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会様
導入の大きな決定要因となったのは、ITの専門スキルを持たない職員でも簡単に運用管理ができることでした。実際に導入後は、大容量ファイルなどの情報をスピーディーに安全に共有できています。競技の運営管理も飛躍的に効率化しました。
Microsoft Teamsは、Teamが利用できるOffice 365のパッケージプランを契約しているユーザーなら追加の費用なしで利用できます(※Office 365 Businessは除く)。
Office 365を契約していない場合でも無料プランならだれでも利用可能です。
Word、Excel、PowerPointなどのOffice 365のアプリに直接アクセスできるほか共同編集も可能。PowerBIやFlowなどのOffice 365のサービスを組み込むことができます。
140以上のアプリ | Trello、Salesforce、Zoom Meetingsなどの豊富な機能が、アプリボタンをクリックするだけで簡単に追加・利用可能。 |
ノート記録(Wiki) | ノートのように自由に文書を作成できます。共同編集も可能。共有したいことやマニュアルをまとめるのに便利です。 |
無料プランと有料プランを下の表で比較しました。
最大ユーザー数が300人までとなりますが、メッセージと検索は無制限、Teams上でWeb版のWord、Excel、PowerPoint、OneNoteの利用も可能です。
外部アクセスも可。140以上のアプリも利用できます。無料プランでも充分な機能を備えています。
おすすめは「Office 365 Business Essentials」です。Web版のWord、Excelなどが利用でき、共同編集も可能です。Office 365のデスクトップ版を利用していないなら、このプランで充分でしょう。
もし、すでにOffice 365のパッケージプランを契約しているなら、Teamsを追加料金なしで利用できる可能性があります。下記のパッケージプランに該当している場合は、ぜひ利用してみてください!
Microsoft Teamsが利用できるOffice 365のパッケージプランはこちらです。
・Office 365 Business Essentials
・Office 365 Business Premium
・Office 365 E1
・Office 365 E3
・Office 365 E5
※Office 365 Business:900円/1ユーザー月相当(年間契約)→Microsoft Teamsは利用できませんので、ご注意ください。
Office 365 または Microsoft プランにMicrosoft Teamsのライセンスが含まれていない場合は、1年間の無料試用期間の対象となります。
Microsoft Teamsは、約40の言語に対応しているため、海外に支社がある、社員に外国人が多い、海外展開している会社におすすめです。
チャット上でのGIFアニメやステッカー(「LINE」のスタンプのようなもの)が充実しており、コミュニケーションの活性化に一役買ってくれそうです。
富士ゼロックス株式会社様
情報伝達手段をTeamsに統一したことで情報共有と案件対応のリードタイムが短縮
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富士ゼロックス株式会社様
業務や商談に関わる全てのコミュニケーションをMicrosoft Teamsへ集約しました。メールや電話など分散していた情報伝達手段をTeamsに統一したことで、情報共有や案件対応のリード タイムは間違いなく短縮されました。
三井物産株式会社様
採用を決めたのは、追加コストが不要だったことと導入工数が削減できるため
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三井物産株式会社様
Microsoft Teamsは、広く社内で活用しているMicrosoft 365 のライセンスに含まれており追加コストが不要だったこと、またマイクロソフトのプラットフォーム共通の仕様を使えるため、大幅に導入工数が削減できたことが採用を決めた理由となりました。
ここでは4ツールの使いやすさを比較していきます!
編集部では4ツールすべてを使って検証してみました。実際に会社でいつも利用しているのはSlackとチャットワークです。
Slackは業務連絡やプロジェクトごとの情報共有に利用しており、チャットワークは業務委託の方とのやりとりに利用しています。両方ともスマホアプリも日常的に使用しています。
LINE WORKSとMicrosoft Teamsはパソコンとスマホ両方にインストールし使用してみました。
その結果、最も使いやすかったのは、チャットワークでした!
もっとも使いやすかったチャットワークを軸に、インターフェイス、操作性、機能の使いやすさについて、詳しく見ていきます。
チャットワークのインターフェイスはシンプルで表示名やタブがとても見やすい配置となっています。
左バーがチームやプロジェクトごとの部屋とダイレクトメッセージの部屋。真ん中に各部屋の会話画面。右バーは各部屋の概要とタスクが表示されます。
相手を指定して会話をしたいときに「TO」をクリックしてから相手を探してメッセージが送れる、という操作性が、ビジネスチャットツールが初めての人でもメールの宛先「TO」と同じなので、とてもわかりやすいです。
一方、Slack、LINE WORKS、Microsoft Teamsはメッセージ入力画面で「@」を入力するとメンバーが表示されるのでその中から選びます。ビジネスチャットツールを使い慣れていない人でしたら、少し戸惑ってしまうかもしれません。
また、指定した相手の表示がとても見やすいです。
「TO」+個人画像のアイコン横に名前が表示されるので、メッセージ内で目立ち、すぐに誰宛のメッセージかを判別できます。また、「RE」+個人画像のアイコン表示で、だれ宛に返信したかも明確です。
だれがどの人に指示を出しているのかが一目でわかるため、プロジェクト内や部署内での仕事の流れが明確になり、リーダーが現状を把握しやすいです。
Slack、LINE WORKS、Microsoft Teamsはテキストと色の異なる名前のみが表示されるため、チャットワークに比べると少しわかりにくいです。
右バーのタスク表示も、タスクの内容、期限が一目でわかるので、やるべきことが一目で確認でき、仕事の効率も上がりそうです。
チャットワークではメッセージを送信する際に、送信ボタンをクリックする以外にEnterで送信するかどうかを選ぶことができます。(SlackではCtrl+Return、LINE WORKS・TeamsはEnterで送信)
ビジネスチャットツールでは、リアルタイム性が高いのでメッセージの送受信が即時に行われます。メールのような定型的な挨拶文が省略できるため、コミュニケーションが活発化し、メールよりもやりとりが増える傾向にあります。
そのため、一日に受け取るメッセージも増え、送信する機会も多くなりがちです。その際にEnterで送信できるのはとても便利で、送信にかける時間や手間が削減できます。
メールと違い、一度送ったメッセージを修正することもできますので、間違えた場合でもストレスなく対応することが可能です。
メールと比較したときに、一度送信したメッセージを編集することができるのがビジネスチャットツールのメリットです。送信後、誤りに気づいたらすぐに修正を行うことができます。
チャットワーク、Slack、Microsoft Teamsは、一度送信したメッセージの編集が可能です。
編集したメッセージもすぐに反映(再送信)されます。
一方、LINE WORKSは編集ができません。使える機能は「取消」と「削除」のみ。
「取消」は送信後30分以内。「削除」は自分側のメッセージのみ消すことができ、相手へ送ってしまったものは削除することができませんので、使いにくいです。
チャット上のテキストを選択し、タスク設定することができるので、初めて使う人も簡単に使いなすことができます。
また、チャットツール上に未完了のタスクを表示することができるため、チャットワークを起動することですぐに自分のタスクを把握することができ、対応の漏れを防ぐことができます。
株式会社船井総合研究所様
チャットワークの良さは機能がシンプルで、インターフェイスがわかりやすいところだと思います。たくさん機能があっても使い切れません。チャットワークならお客様に説明する際もとても簡単です。
株式会社マネーフォワード様
チャットワークはインターフェイスが見やすいので、エンジニアでない社員も抵抗なく使えました。前職で使用してた社員もいましたので、導入マニュアルを作成しなくてもスムーズに移行できました。
最後にそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
今回ご紹介したチャットワークのビジネスプランには、99.9%の稼働を保証する品質保証がついていませんが、ユーザー管理には対応しているため、退職者のアカウントをすぐに削除でき、ビジネスで使用するために必要な機能は備えています。
品質保証の付いたエンタープライズプラン(月800円/ユーザー)は、社外ユーザーを制限したり、ファイルの送受信を禁止する、IPアドレス制限、モバイル端末の制限、メッセージ履歴のエクスポートなど、情報漏洩や不正アクセスを防ぐ機能がより充実しています。
より強固なセキュリティと安定した稼働を求める場合は、エンタープライズプランがおすすめです。
チャットワークのビジネスプランと同じく、Slackのスタンダードプランには品質保証が付いていませんが、ユーザー管理が可能なため、仕事で使用するには必要な機能を備えています。
99.9%稼働を保証する契約が付いたプラスプラン(月1,800円/ユーザー)は、24時間の体制のサポート、すべてのメッセージ履歴へのアクセス・エクスポート、シングルサインオンに対応していますので、安定性と充実したセキュリティを求める場合はプラスプランがおすすめです。
LINE WORKSは、「LINE」と同じく送信したメッセージが編集できないのがデメリットですが、送信後30分以内でしたら「取消」できます。
メリットとして、タスク管理、メール、カレンダー、アンケートといった利用できる機能が充実しており、他のツールにはない大きな特徴です。共有ストレージが1TBと大容量なのもポイントです。
Microsoft Teamsの最大のデメリットはユーザー数が300までという制限があることです。社外のユーザーをアカウントに追加すれば、すぐに上限いっぱいになってしまうかもしれません。
Office 365 E3プラン(月2,170円/ユーザー)ならユーザー数は無制限となりますが費用が高いため、Office 365 E3プランをすでに契約している場合にのみおすすめです。
また、インターフェイスが使いづらいですが慣れが解決するでしょう。すでにMicrosoft Teamsが利用できるOffice 365のプランを契約している場合は追加費用無しで利用できるのが最大のメリットです。
Office 365のサービスとの連携はとても便利ですので、使い方のレクチャーを行い利用するのをおすすめします。
チャットワーク、Slack、LINEWORKS、Microsoft Teamsを比較してきました。
ビジネスチャットツールを初めて導入するなら、チャットワークを強くお薦めします。
チャットワークは日本での導入企業数が最も多く、ランニングコストも最も安く抑えられます。また、「TO」や「RE」などメールの要素が入っており、メールを長年利用してきた会社にこそ、使いやすく、すぐに馴染めるインターフェイスとなっています。
また、仕事を遂行していく上で最も重要なタスク管理ができる機能を備えていることで、初めてビジネスチャットツールを導入する企業であれば、タスク管理機能によって社員ひとりひとりの仕事の管理力が向上するのを実感できるでしょう。
ビジネスチャットツールを導入することで得られるメリットを、まずはチャットワークを利用することで味わってみてください。
チャットワーク、Slack、LINEWORKS、Microsoft Teams以外にも、特におすすめのビジネスチャットツールを4つご紹介します!
サイボウズ株式会社のkintoneなど、話題のツールをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
サイボウズ株式会社が開発したkintoneは、業務を効率化できる数多くのアプリを簡単に追加・利用できます。
顧客名簿を作ったり、交通費申請のアプリなど、さまざまな業務システムをどんどん追加してすぐに利用できるというイメージです。
豊富な拡張機能がプログラム不要で設定画面から簡単に機能を拡張できる点がとても優れています。
・アプリ(拡張機能が豊富)
・グラフ化(蓄積したデータを変換)
・日報(アプリ利用で)
・案件管理(アプリ利用で)
・テキスト・ファイル検索
・外部サービスとの連携
※ビデオ通話・音声通話や画面共有の機能はありません
30日間無料でお試し利用ができます。
・ライトコース:月額780円/1ユーザー(年額9,170円/1ユーザー)
▶5名から契約可。外部ユーザー(ゲスト)は追加可能ですが有料で月額580円/1ユーザー
・スタンダードコース:月額1,500円/1ユーザー(年額17,640円/1ユーザー)
▶5名から契約可。外部ユーザー(ゲスト)は追加可能ですが有料で月額1,200円/1ユーザー
Talknoteは、チャット上でスタンプや既読機能、いいねボタンがあり、コミュニケーションしやすいインターフェイスです。
他社のツールにはない、特別な機能としては社員の気持ちの変化を早期に発見する「アクションリズム解析」と勤務時間の長い社員を見つける「オーバーワーク検知」です。この機能を活用することで社員の離職やメンタルヘルス予防につながります。
・アクションリズム解析
・オーバーワーク検知
・タスク管理
・プロフィール
・ファイル共有
・メール連携
・外部サービスとの連携
・テキスト・ファイル検索
・既読・未読
※ビデオ通話・音声通話や画面共有の機能はありません
14日間無料でお試し利用ができます。
詳細は、Talknote株式会社にお問い合わせください。
チャネルトークは、利用人数、メッセージ件数、ファイル容量すべてに制限がなく無料で使えます。
チャットグループによって公開/未公開の設定ができたり、ダイレクトメッセージを送るなど、基本機能はすべて備えており、何不自由なく利用できます。
顧客とのWebチャットと並行して会話をすることもでき、カスタマーサポートの現場でも使いやすくデザインされているのが特徴です。
・アプリ(見やすいUI)
・非公開設定(機密文書・会議など)
・スタンプ、スレッド機能
・テキスト・タグ検索(有料プランのみ)
・外部サービスとの連携
※ビデオ通話・音声通話や画面共有の機能はありません
ビジネスチャットと接客チャット(一部制限あり)だけなら無料で利用可能。
また、すべての有料プランが14日間無料でお試し利用ができます。
・X-Smallコース:月額3,000円
▶接客チャットのアクティブユーザー/月 3,000人以下
・Mediumコース:月額7,000円
▶接客チャットのアクティブユーザー/月 20,000人以下
InCircleは、チャットボット機能という業務をサポートする自動化プログラムが優れています。
チャットボットで資料検索をしたり、名刺管理ツールの中から取引先の名刺を検索したり、会議のスケジュールを予約することができます。またチャットデータを分析することで社員の悩みや本音を把握する機能もあり、離職防止につなげることができます。
・チャットボット
・分析機能(離職防止ソリューション for InCircle)
・プロフィール
・ファイル共有
・メール連携
・外部サービスとの連携
・テキスト検索
・既読・未読
※ビデオ通話・音声通話や画面共有の機能はありません
30日間無料でお試し利用ができます。
・ライト:月額180円/1ユーザー
▶30名~、2ヵ月以上より契約可
・スタンダード:月360円/1ユーザー
▶30名~、2ヵ月以上より契約可
・プレミアム:月600円/1ユーザー
▶30名~、2ヵ月以上より契約可
・オンプレミス版:お問い合わせ
▶100名~、年間契約のみ可
ChatLuckは、Slackやチャットワーク、LINE WORKS、Microsoft Teamsと同様に、ビデオ通話・音声通話が可能です。このほか、タスク、スケジュール、アンケート、掲示板機能に加え、位置情報リクエストができるのが特徴です。
・タスク管理
・スケジュール管理
・アンケート
・掲示板
・位置情報リクエスト
・ファイル共有
・ビデオ通話・音声通話
・外部サービスとの連携
・テキスト・ファイル検索
ChatLuckの料金プランは、クラウド版と自社のサーバーにインストールして使用するパッケージ版の2種類があります。
30日間無料でお試し利用ができます。
60日間無料でお試し利用ができます。
・初期費用なし、月額300円/1ユーザー
▶5名~
・ユーザーライセンス:初期費用360,000〜(100ユーザー〜)
※2年目以降、月額費用として年間72,000円/1ユーザー
・ルームライセンス:初期費用100,000(10ルーム)
※2年目以降、月額費用として年間30,000円(ユーザー数は1,000名まで)
これまで見てきたように、メールや電話を主に利用している企業がビジネスチャットツールを導入することで得られるメリットは大きいでしょう。
ビジネスチャットツールを導入した企業からは、「コミュニケーションがスピーディに行えるようになった」「複数人での情報共有がしやすくなった」「社員同士のコミュニケーションが活発になった」という声が上がっていました。
今最も注目されている「Slack」「Chatwork」「LINEWORKS」「Microsoft Teams」。
この4つのツールを導入している企業だけで、約847,000社にものぼります。
ビジネス業界は年々、凄まじいスピードで変化し続けています。
各社がこの変化に対応すべく、ITツールを活用することで業務を効率化し、生産性を高めようとしのぎを削っています。
現状に課題があり、業務の効率化や社員同士によるコミュニケーションの必要性を感じている会社には、強力なサポートツールになるでしょう。
画像出典元:Chatwork公式サイト、Slack公式サイト、LINE WORKS公式サイト、Microsoft Teams公式サイト、kintone公式サイト、Talknote公式サイト、チャネルトーク公式サイト、InCircle公式サイト、ChatLuck公式サイト
100社の導入事例まとめがついてくる!
起業LOG独自取材!
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資料請求した方には、起業LOG編集部が独自調査した導入事例まとめをプレゼント!
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