現在、社内の進捗管理や売上管理をExcelシートなどで管理しており、営業活動や顧客情報の整理・共有がスムーズにできず悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。
そのような悩みを解決できるのが案件管理システムです。
案件管理システムでは、案件の担当者や進捗管理、成約日などをわかりやすく整理できるだけでなく、顧客の詳細な情報まで一括管理できるものがあります。
案件管理システムとしておすすめなのが、SFAやCRMというツールです。
この記事では、案件管理システムとして利用できるSFAとCRMの違いや、選定ポイント・メリットデメリットを紹介します。
1988年生まれ、東京大学文学部行動文化学科社会心理学専修課程卒業。
2011年に株式会社ガイアックスに入社し、BtoBマーケティング支援事業を立ち上げ。
2016年に株式会社才流を設立し、代表取締役に就任。
アドテック東京などのカンファレンスでの登壇、宣伝会議・広報会議など主要業界紙での執筆、取材実績多数。
> 続きを見る2007年石井法律事務所入所。
弁護士として企業に関わる中、より経営や財務面にも携わる機会を求めて2010年株式会社産業革新機構(現、株式会社INCJ)入社。
在籍期間中は、大型企業再編やベンチャー投資、ベンチャーキャピタルへのLP投資などを担当する。
ベンチャー投資やベンチャーキャピタル投資をしているうち、同年代のベンチャー起業家に憧れを持つようになり、「自分もやりたい」と思い起業を志す。
2013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「freeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)」も創業し、現在に至る。
「受かってからを意識した資格勉強「資格スクエア」創業者鬼頭政人さんに聞く」(20年7月、東大新聞オンライン)
「独学で司法試験に合格した経験を生かし、法律に関わる全ての人をテクノロジーで支援」(20年5月、マイナビエージェント)
「『差別化戦略は考えない、顧客の声を鵜呑みにしない』リーガルテック市場のオピニオンリーダーを目指すサイトビジット」(20年2月、FastGrow)
「東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法」(17年9月出版、大和書房)
「資格試験に『忙しくても受かる人』と『いつも落ちる人』の勉強法」(16年9月出版、大和書房)
など
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このページの目次
画像出典元:「Salesforce Sales Cloud」公式HP
株式会社サイトビジット 代表取締役
株式会社サイトビジット 鬼頭政人による「Salesforce Sales Cloud」の総評
2005年司法試験合格。 2007年司法修習終了、弁護士登録(旧60期)。2007年石井法律事務所入所。弁護士として企業に関わる中、より経営や財務面にも携わる機会を求めて2010年株式会社産業革新機構入社。2013年株式会社サイトビジットを起業。
初めの構築と運用をしっかりと行えば素晴らしい導入効果につながる
数多くある案件管理システムの中で、最も有名なのがSalesforce Sales Cloudです。
充実した機能と精度の高いレポート機能で、新しい顧客の獲得や既存顧客との関係強化、生産性の向上を行うと共に緻密な営業戦略を立てることができます。
Salesforce Essentials | Lightning Professional | Lightning Enterprise | Lightning Unlimited | |
月額費用 | 3,000円/ユーザー | 9,000円/ユーザー | 18,000円/ユーザー | 36,000円/ユーザー |
IT/通信/インターネット
51人〜100人
自由にカスタマイズできる
・kintoneと比較検討しどちらもトライアルしましたが、カスタマイズ時の自由度の高さでSalesforceを選んだ。
・基本のUIが統一されていて、誰でも利用しやすいと感じた。
IT/通信/インターネット
101人〜250人
開発の制限があり初心者には運用できなかった
・画面遷移に時間がかかることが多く、イライラすることがあった
・個別開発する際、1処理で取得可能なレコード数が5万件と制限が厳しく、初心者による開発ではうまく回らなかった。
Salesforce Sales Cloudの口コミをもっと見る
Salesforce Sales Cloud 含む資料を一括DL
入力の自動化とAIの力による案件管理システム、Mazrica Sales。AIが案件のリスク分析や類似案件検出を行います。
さらにOCR機能があり、モバイルアプリからワンクリックでデータ入力が行えるため、業務の削減もできます。
BtoBマーケター/株式会社才流 代表取締役
BtoBマーケの専門家 栗原康太のコメント
10年以上、BtoBマーケターとして活動。過去数百件のBtoBマーケティングプロジェクトに関わる。2016年に「才能を流通させる」をミッションに掲げる株式会社才流を設立し、代表取締役に就任。カンファレンスでの登壇、主要業界紙での執筆、取材実績多数。
コスパが高いSFAツール
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
0円 | 25,000円~ | 〇 |
IT/通信/インターネット
251人〜500人
効率的に営業活動できた
取引先が現在どのような事業に力を入れようとしているかなどを、ツール内で調べられて情報量も豊富だったので、より取引先に対して効果のある営業活動を行えるようになってありがたかったです。
コンサルティング
101人〜250人
社員数が増えると料金負担が増していく
・利用する社員数が増える度に、1人当たり料金が1万5000円追加されること
・チャットで問い合わせても、返信は速いものの、求めている答えと違う返答(こちらの説明書をご覧くださいなど)が届くことが多かった
画像出典元:「Salesforce Essentials」公式HP
簡単設定ですぐに使用が始められるSalesforce Essentialsは、中小企業向け案件管理システムシェアNo.1です。
すべての顧客情報を1か所で確認でき、組み込まれているAIの働きにより、スマートかつスピーディな営業活動が行えます。
・簡単設定
・スマートな営業活動
・優れたサービスの提供
・包括的なプラットフォーム
3,000円 / ユーザー / 月(年単位で支払いの場合)
IT/通信/インターネット
101人〜250人
営業活動を整理できるのでチャンスを逃さない
・毎日複数の商談を行うなど、営業活動が忙しい中でも忘れずにメールや電話などでの連絡に対応できます。
・今後の営業活動で何を重視すべきかが明確になったので、ありがたかったです。
非公開
11人〜30人
突然英語表記になり困る
・英語の設定でなくてもなぜか急に英語が出てきてしまう点
・会議等の情報入力の画面が細長く使いにくい。会議記録等はWordを利用してその後にコピペすることが多い
Salesforce Essentialsの口コミをもっと見る
画像出典元:「Zoho CRM」公式HP
Zoho CRMは、顧客管理をはじめとした営業活動を行う上で必要な機能がすべて揃っています。
さらに、導入する際のコスパも良いため、あらゆる企業に導入されています。
スタンダード | プロフェッショナル | エンタープライズ | アルティメット | |
月額費用(税抜き) | 1,680円/ユーザー | 2,760円/ユーザー | 4,800円/ユーザー | 6,240円/ユーザー |
15日間の無料お試し期間が設けられていますので、使い勝手を確認してから導入できます。
*上記費用は、年間契約プランになります。
画像出典元:「ホットプロファイル」公式HP
「ホットプロファイル(HotProfile)」は、見込み客の獲得、発掘から商談のクロージングまで営業プロセス全体のデジタル化します。
名刺は取り込むだけで、⼈⼒補正によりほぼ100%の精度で登録、顧客データベースを自動で作成。企業属性情報の付与や人脈の可視化など、営業活動に必要な情報を自動で取り込み、営業の生産性を高めてくれます。
自動マーケティング機能では、顧客の属性や行動を事前登録すると点数付をしてくれるため、フォローすべき顧客が見える化されます。
名刺管理、ウェビナー開催管理、営業プロセスを標準化し管理する機能など、営業活動を推進する機能が多数備わっています。
ホットプロファイルの料金プランについては、お問い合わせが必要となります。
無料トライアルも提供されているので、使用感を確認してから導入できます。
詳細につきましては、以下の無料資料をダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「MeetsOne」公式HP
MeetsOneは、フィールドサービス事業者のあらゆる業務を効率化できるサービスです。
顧客管理・営業管理・契約管理はもちろん、在庫管理や予実管理、ルート最適化や受電システム、電子契約、決済など、案件管理にとどまらな幅広い機能を網羅しています。
運営元の株式会社ミツモアは、フィールドサービス事業者も多く掲載している相見積もりサービス「ミツモア」を運営。業界に知見のある企業です。
MeetsOneの料金体系は、導入費用(初期費用)・月額費用から成ります。
詳細についてはお問い合わせが必要です。
契約は、基本的に1年間単位となっています。
画像出典元:「ジョブマネ」公式HP
ジョブマネは、従業員30名程度の中小ベンチャー企業に特におすすめなクラウド型業務管理システム。
その中でも特に在庫を持たない無形商材を扱う業種にはぴったりです。
社内での情報管理・情報共有に課題を感じており、プロジェクトの実行過程や利益を正確に把握したいという企業に役立つシステムとなっています。
料金プランはグループウェアプランとビジネスプランの2種類があります。
※30日間の無料トライアルあり(通常利用と同様の機能を利用可能)
画像出典元:「ちきゅう」公式HP
ちきゅうは余計な機能を徹底排除、本当に使えるSFA/CRM(顧客管理システム)として人気です。
SFA/CRMには珍しく、SNS感覚でスタッフ同士がコミュニケーションを取れる「ディスカッション」機能を搭載。
ちきゅうを導入すれば、顧客管理から営業管理まで効率よくPDCAを回せます。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
非公開 | 1,480円(10ユーザー)〜 | 〇 |
最低契約ユーザー数は10人、契約期間は1年毎になります。
formrunは、専門知識がなくても、顧客に対して最適なメールやアンケートのフォームを簡単に作成できるサービスです。
テンプレートが充実していて、カスタマイズの柔軟性が高いのもポイントなので、ユーザーにわかりやすくデザイン性の高いフォームを作成したい企業にうってつけです。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
0円 | 0円~ | 〇 |
画像出典元:「SMILE V 2nd Edition」公式HP
SMILE V 2nd Editionは、40年以上の歴史を持つ基幹システムSMILEの最新バージョンです。
販売や会計、人事給与管理などの基幹系モジュールと、ワークフローやドキュメント管理などの情報系モジュールのデータ相互連携が可能です。
大きな特徴の1つに、自社に合わせた独自のシステム構築ができることがあげられます。
また、日常業務を自動化できることも特徴の1つです。搭載されているRPA機能は、例えば、予定時刻になったら帳票を出力するというような、開発不要な単純な業務から自動化することができ、容易に自動化を進めることができます。
詳細は直接お問い合わせください。
画像出典元:「グロースハックLTV」公式HP
通販サイトなどの売り上げが伸び悩んでいる会社にはおすすめです。
ツールの提供だけでなく、専任のコンサルタントによる課題発見や改善策の提案が受けられます。
ツールの使い方自体も簡単なので、自社の状況を視覚的に把握することができます。これからECサイトを始めようとしている会社でも大きな効果を発揮するでしょう。
初期費用は300,000円。月額利用料金は80,000円からです。
画像出典元:「SmartVisca」公式HP
CRMの鉄板ツールSalesforce専用のクラウド型名刺管理サービスです。
Salesforce 専用に特化しているからこそ情報を顧客管理・マーケティングにフル活用することができます。
すでに Salesforce を導入している会社では導入を検討すべきです。
初期費用:50,000円
・Standard:8,000円/月
・Professional:59,500円/月
・Enterprise:325,000円/月
「Standard」は5名以下/「Professional」は20名程度/それ以上の場合「Enterprise」
※Salesforceのライセンスが必要です。
画像出典元:「Sansan」公式HP
法人で名刺管理を行うのであればシェアNo.1のSansanがおすすめです。
データ化のみならず新規顧客開拓など営業ツールとして使うことで高い価値を発揮します。
・スキャナ:月10,000円(1台)
・初期費用・運用支援費用・月額費用の詳細はいずれもお問い合わせが必要です。
画像出典元:「eセールスマネージャーRemix」公式HP
顧客情報を一括にまとめて管理することにより、営業活動を可視化するサービスを提供しているeセールスマネージャーRemix。
営業スケジュールや商談の内容などがリアルタイムで共有されるため、業務の効率化が期待できます。
eセールスマネージャーRemixの料金プランは、初期費用0円で月額費用は3,500円〜となっています。
30日間の無料トライアルがあるので、使用感を試したい方は活用してみると良いでしょう。
画像出典元:「Oracle Sales Cloud」公式HP
Oracle Sales Cloudは従来の顧客管理機能にテリトリー分析機能と売上予測機能を組み込んだクラウド型営業支援ツールです。
顧客情報の増加に伴い営業が複雑化して、営業方針に悩んでいる企業におすすめのツールです。
情報の蓄積に加え、顧客ニーズの予測も可能なツールは、顧客中心型の営業を進めるうえで重宝することまちがいなしです。
案件管理システムを選定する前に、まずはどのデータを整理したいのか、そしてその目的を果たすために必要な機能はどれなのかを明確にする必要があります。
その後、後述するSFAまたはCRMのツールのうちどちらが自社に適しているかを選定します。
その際に重要なポイントとなるのが、案件管理システムに求める具体的な機能です。
「担当者・案件の進捗・売上見込額・成約日等の案件管理に関する必要項目だけで良い」あるいは、「売上データの分析まで行ってもらえる等のサポートまで行ってもらいたい」等、コスト面と照らし合わせながら、選定するシステムに搭載されている機能の詳細を事前に確認しておきましょう。
次に案件管理システムを選定するポイントは、モバイルデバイスにも対応しているか否かです。
営業担当者や社外で利用する場合は、すぐに情報入力が可能なモバイルデバイス対応のものが便利で、業務をスムーズに遂行できるようになります。
また、モバイルデバイスでも見やすい画面設計のものがベストのため、ぜひ無料トライアルやデモを使用し、実際の画面をチェックしておくのがおすすめです。
案件管理システムは営業活動をスムーズに行えるようにするツールのため、他のツールとも連携できるシステムを選定しておくとより迅速に業務を行えます。
例えばMicrosoft 365やG Suite、名刺管理ツールや社内チャットツール等と連携できるものであれば、データの移行や出力をする手間がなく、情報共有が可能です。
現在自社で導入しているツールとの連携が可能か否か、また今後導入予定のツールがあればそのツールとの連携が可能か否かも確認しておくと良いでしょう。
案件管理システムとして利用できるツールは大きく分けてSFAとCRMの2種類がありますが、結論としてはどちらのツールもおすすめです。
まず、SFAとCRMの違いを簡単に説明します。
「Sales Force Automation(営業活動自動化)」の略で、営業支援システムと呼ばれる場合があり、「営業先・営業担当者の進捗や営業に関する情報」のデータを管理・可視化したい場合におすすめのシステムです。
「Customer Relationship Management」の略で「顧客関係管理」と訳され、「個々の顧客情報」のデータを管理し、顧客により良いサービスを提供したい場合におすすめのシステムです。
このように、SFAとCRMは管理するデータ内容が異なるので、自社で課題となっている点(営業先や担当者情報・売上情報を管理したいor個々の顧客情報をベースに進捗・顧客対応の情報を管理したいか)を明確にし、どちらが使いやすいか検討しましょう。
なお、SFAとCRMのツールの中には、相互の機能を保有するものもあるので、営業案件のデータと顧客データをまとめて管理したい場合はそのようなツールを選択するのがおすすめです。
SFAとCRMについて詳細を知りたい方は、以下の記事でわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
案件管理システム導入による最大のメリットは、業務を効率的に行える点です。
システムを導入することでスマートフォンやノートPCからも使用できるようになるため、外出先や移動中でも案件管理に関する業務に取り組めます。
さらに案件管理業務に必要な情報を全てシステム内に登録できるため、案件の情報管理・確認の手間や時が削減できます。
次のメリットは、営業活動に関する業務をリアルタイムで可視化できる点です。
システムの導入により、案件の進捗状況やタスクの流れが一目で確認できるようになるため、上司への報告がスムーズにでき、部下へのサポートも行いやすくなります。
また、データがシステム上にまとまっているため情報分析も行いやすく、期間ごとの売上見込みやメンバー、商材ごとの実績等、様々なデータを抽出・集計しやすくなります。
システムを導入すると、案件管理に関する情報を共有しやすくなるため、社内の営業に関する業務レベルを一定化できます。
顧客情報や対応記録等がきちんと残されているため、顧客担当社員の変更が起きても問題ありません。
まず案件管理システムを活用していくためには、現在保有している顧客情報等をシステムに入力するという作業が必要になります。
そのため、一番最初の情報入力の段階で作業時間が大幅にとられてしまう可能性もあります。
よって、システムを新たに導入する際、まず初めに必要となる作業はどのようなものがあるのか、その作業に充てる時間や作業を行ってまでシステムを導入する必要があるのか、費用対効果を確認しておきましょう。
業務をスムーズに行えるようにする案件管理システムですが、中には入力操作が難しく、なかなか現場で上手く活用できないというケースも見受けられます。
案件管理システムは導入すればすぐに運用できるといったものではなく、自社に適した機能を保持しているかどうか、そして現場の社員が使いやすいものであるかどうかが重要です。
自社に適した案件管理システムを選定するために、無料トライアルで実際に試用したり、システム提供会社へ機能の詳細を確認する必要があるでしょう。
案件管理に関する情報を一つにまとめ、営業活動や顧客サポートを行いやすくしてくれる案件管理システム。
案件管理システムの導入を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にシステムの選定を行ってみてください。
画像出典元:O-dan
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