SlackやGoogle termsといった競合の多いビジネスチャットの1つであるChatwork。
起業ログに寄せられた口コミでも、競合他社も利用したユーザーからの口コミが多く、比較して通知機能がわかりやすい、タスク管理がしやすいなどの声が見られました。
一方で重いデータ送信がしにくい、Googleカレンダーとの連携がしにくいなど、それほど多機能ではない印象を持つユーザーが多いようです。
SlackやGoogle termsといった競合の多いビジネスチャットの1つであるChatwork。
起業ログに寄せられた口コミでも、競合他社も利用したユーザーからの口コミが多く、比較して通知機能がわかりやすい、タスク管理がしやすいなどの声が見られました。
一方で重いデータ送信がしにくい、Googleカレンダーとの連携がしにくいなど、それほど多機能ではない印象を持つユーザーが多いようです。
このページの目次
現在397,000社以上で導入され、まだまだ拡大中のChatwork。サイバーエージェントやKDDIなど名だたる企業で導入されています。しかし利用したことがなければ具体的にどういったサービスなのかイメージしづらいのではないでしょうか?
Chatworkはビジネスチャットツールと呼ばれる、会社用のLINEやMessengerのようなものです。オンライン上での社内コミュニケーションを円滑に進められます。ただ、ビジネスで利用するものなので、LINEやMessengerにはない機能もたくさんあります。
また同じようなツールとして有名なものにSlackがあります。会社にSlackを導入しようかChatworkを導入しようか悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
結論から言うと、起業ログ編集部はSlackよりもChatworkの導入を推奨します。
なぜSlackよりもChatworkなのか、その理由を解説していきます!
Chatworkはビジネスチャットツールです。ビジネスチャットツールとは、文字通りビジネス向けのLINE・Messengerのようなチャットツールのことです。
では、ビジネスでチャットツールを利用するメリットとはなんでしょうか?
例えば、会社内のやりとりでメールを利用していて、CCにメンバーを入れ忘れたり、仕事と関係のないメールの中に重要なメールが埋もれてしまったりしたことがあるかと思います。チャットツールを使えば、メールで起こりうるリスクを回避することができます。
さらに、Chatworkはビジネスでの利用を前提としている以上、to Cのチャットツールにはない機能がいくつかあります。
Chatworkの具体的な特徴の説明に入る前に、まずビジネスチャットツールに共通する性質について理解しておきましょう!
ビジネスで活用する以上、間違った情報を送ってしまうと何かしらのトラブルにつながる可能性があります。そこでビジネスチャットツールでは、一度送信したメッセージを修正・削除することができます。
Chatworkは自分が入る前のグループでのやりとりを読むことができます。これにより、新しくその部門に入ってきたり、事業に携わることになった人が、それまでどのようなやり取りが行われていたのか確認することができます。
ラインを使っている人はわかると思いますが、既読をつけてしまうと何かとめんどうですよね。
ChatworkではLINEのように既読がつきません。これにより自分に都合の良いタイミングで返信することができ、精神的にも楽になります。
LINEでは時間経過で共有したファイルが消えてしまいますが、Chatworkではサービスを利用し続けている限り消えることはありません。
このことにより、情報共有を再度おこなう必要がなくなり、スムーズに情報を共有できます。
以上の特徴はビジネスチャットツールのほぼすべてに共通しています。では次に、Chatworkが人気となっている理由を解説していきたいと思います!
ここではChatworkの機能について詳しく解説していきます。
今回は特に重要なチャット機能、タスク管理機能、ファイル共有機能、について取り上げます。
・マイチャット
自分だけが見ることのできるチャットで、メモやファイル置き場などに活用できます。気になった WebサイトのURLや画像なども、このマイチャットにメモしておくことで見返すことができます。
・ダイレクトチャット
これはLINEに近い機能です。この機能を使うこで相手と1対1でやり取りすることができます。相手とチャットをするには「コンタクト追加」機能で、チャットしたいユーザーのメールアドレスか名前を検索し、コンタクトをとる必要があります。
・グループチャット
複数名が参加するチャットです。案件や部署単位で作成し、会話を進めていきます。上の画像のようにグループを作成できます。フリープランの場合、最大で14グループまで作ることが可能です。
タスク作成・編集画面
Chatworkではタスクを作成・編集することができます。このタスク作成では、自分のタスクはもちろんのこと、相手のタスクも作成することができるので、誰がどのタスクを持っているのかを可視化できます。
その後タスク完了ボタンを押すことで、相手と自分にタスク完了の通知が届く仕組みなので、タスクの共有をすることもできます。
さらにタスク管理も下記の画像のように細分化されており、どのタスクをいつまでにやるのかがわかりやすくなっています。
タスク管理画面
ファイル送信画面
ワード・エクセルなどのオフィスファイルや、画像ファイルなどをアップロードすることができます。
また送信する際に、メッセージを添えることもできます。アップロードしたファイルをプレビューしたり、チャットでアップロードされたファイルをダウンロードすることが可能です。
過去のファイルを見たい場合、「ファイル管理」という機能があり、今までにアップロードしたファイルを確認することもできるので、過去のファイルをいちいち探す必要がありません。
ファイル管理画面
アメリカ発のビジネスチャットツールで世界中で導入企業が拡大しています。国内ではChatworkとSlackがビジネスチャットツールのシェアを大きく占めています。
無料版を比較すると下記の表のようになります。
Slack | Chatwork | |
料金 | 無料 | 無料 |
音声・ビデオ通話 | 1対1のみ | 1対1のみ |
ファイルストレージ | 5GB/チーム | 5GB/チーム |
チームメンバー外のアクセス | × | × |
チャットの履歴表示 | 90日間 | 直近40日以内に投稿された最新5,000件まで |
アプリ・外部サービス連携 | 10点まで | 無制限 |
メンバー・チャンネル・ファイル検索機能 | × | 〇 |
広告 | なし | あり |
共通点
Chatworkフリープランの良い点
Slackフリープランの良い点
Chatworkのフリープランはユーザーの追加・削除ができず、広告も表示されてしまうので、かなり使い勝手が悪くなっています。
フリープランを利用するのであればSlackをおすすめします。
有料版の比較をする前に、まずSlackの料金プランをご紹介します。
Slackはフリー・プロ・ビジネスプラス・Enterprise Gridの4つのプランを提供しています。
4つのプランを比較すると以下のようになります。
フリー | プロ | ビジネスプラス | Enterprise Grid | |
料金 | 0円 | 925円/月(年払い) 1,050円/月(月払い) |
1600円/月(年払い) 1800円/月(月払い) |
要問合せ |
メッセージ履歴 | 90日間 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
外部ツールとの連携 | 10 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ファイルストレージ | 5GB/チーム | 10G/ユーザー | 20G/ユーザー | 1TB/ユーザー |
音声通話とビデオ通話 | 1対1のみ | 最大15人 | 最大15人 | 最大15人 |
ハドルミーティング | 1対1のみ | 〇 | 〇 | 〇 |
画面共有 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
外部組織との連携 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
(税表示なし)
無料版では、
などの制限があることが分かります。
またEnterprise Gridプランの場合、プロプランやビジネスプラスプランに比べてファイルストレージの増加や、セキュリティやサポート体制の向上などのメリットがあります。
Slackの有料プランの中で私のおすすめはプロプランです。
Slackのメインとなる機能はすべて使えますし、ファイル共有サービスを別に利用すればストレージも問題ないでしょう。
ここでSlackのプロプランと、Chatworkのビジネスプランを比較します。
Slack(プロ) | ChatWork(ビジネス) | |
料金 | 1,050円/月(月払い) | 840円/月(月払い) |
ビデオ通話 | 最大15人 | 最大14人 |
ファイルストレージ | 10G/ユーザー | 10G/ユーザー |
メッセージ履歴 | 無制限 | 無制限 |
他ツールとの連携 | 無制限 | 無制限 |
外部組織との連携 | 〇 | 〇 |
ユーザー管理 | 〇 | 〇 |
広告 | なし | なし |
(税表示なし)
機能はあまり変わらないにもかかわらず、SlackのほうがChatworkより高い料金です。
例えば50人が利用するとなると、
Slack: 1,050円×50人×1.10=月額57,750円
Chatwork: 840円×50人×1.10=月額46,200円 ですが、
これが年間になると、
Slack: 57,750円×12ヶ月=年間693,000円
Chatworkでは: 46,200円×12ヶ月=年間554,400円 となり、
年間で約14万円違います。この差は大きいですよね。
機能が大きく変わらないことを考えれば、有料版の場合はChatworkがおすすめです。
同じビジネスチャットツールですが、導入後環境によりどちらが合っているかあると思います。
先ほどの表ではSlackはただ料金が高いだけのように見えますが、Slackを利用するメリットもあります。
外部サービスとの連携やAPIを利用したアプリ作成など、エンジニアの多い会社であればカスタマイズのしやすいSlackを使いこなせるため、Slack導入も検討した方がいいでしょう。
また、Chatworkでは、チャット画面と同画面でタスクの管理が可能なのでシンプルで,使い易くコスパを最大限に考える方は、Chatworkを導入したほうがいいです。
編集部では、実際に様々なSaaS系ツールを導入し、自社サービスも運営している株式会社サイトビジット 代表取締役の鬼頭政人氏に取材を敢行しました。
株式会社サイトビジット 代表取締役
株式会社サイトビジット 代表取締役 鬼頭政人によるChatWorkの総評
2005年司法試験合格。 2007年司法修習終了、弁護士登録(旧60期)。2007年石井法律事務所入所。弁護士として企業に関わる中、より経営や財務面にも携わる機会を求めて2010年株式会社産業革新機構入社。2013年株式会社サイトビジットを起業。
ITリテラシーが高くなくても使いこなせる
この記事では、Chatwork(チャットワーク)について解説してきました。
ChatworkとSlackのそれぞれの特徴や、かかるコストについてわかったかと思います。
有料版で社内SNSを導入しようと考えているなら、使いやすさ・コスパの良さを考慮してChatworkがおすすめです!
ただ、フリープランで社内SNSを導入したい場合は、Slackを使うべきです。Chatworkではメンバーの追加ができず、広告が表示してしまうので無料版は避けるべきでしょう。
画像出典元:「ChatWork」「Slack」公式HP
Chatworkの料金プランは下記の通りです。
・フリー:無料
・ビジネス:700円/月/ユーザー(年間契約) 840円/月/ユーザー(月間契約)
・エンタープライズ:1,200円/月/ユーザー(年間契約) 1,440円/月/ユーザー(月間契約)
無料版では、
・ユーザーの上限数100人まで(ビジネスプラン以上は無制限)
・ファイルストレージがチーム全体で5GBまでしか使えない(ビジネスプラン以上は10GB/1ユーザー)
・メッセージ閲覧は直近40日以内に投稿された最新5,000件まで(ビジネスプラン以上は制限なし)
・ビデオ音声通話は1対1(ビジネスプラン以上は14人まで可能)
などの制限があります。
ビジネスプランは、基本機能を使って組織として連携したい企業や団体、家族や個人ワーカーなどに向いているプランです。エンタープライズプランは、セキュリティ管理をより厳格に行いたい大企業向けのプランとなっています。
本格的に仕事でチャットを使いときのおすすめは、ほぼ制限なしで基本的な機能を使えるビジネスプランです。
まずフリープランで試験的に導入し、自社にとって利用価値があるかを検討してみるといいでしょう。
テスト利用したところ、個別チャット、グループチャット、タスク管理機能などが使いやすかったので導入した。
2015年9月〜2023年4月現在も利用中
・個別チャットとグループチャットとで、目的別に分けて使えて良い。
・タスク管理機能で、依頼事項の進捗を確認しやすくて良い。
・絵文字対応している。
・既読機能がないところが良い。
電話やメールのみで仕事のやり取りしている会社に、チャット機能だけでなくタスク管理機能等もありとても便利なので、導入をおすすめする。
初期費用なし。月額500円/人
2021年3月〜2023年4月現在も使用中
・LINEなどと送信方法が変わらず、スムーズに使用できた。
・グループチャットに新規で参加した際に、過去のチャットを読み返すことが出来る為、状況が把握しやすい。
・to,all,re等誰に向けてチャットを送るのか、誰に返信をしているかなどを明確に出来て使いやすい。
無料プラン
離れている支店や営業所とのやり取りを、メールより早い方法で行い業務効率化するため、導入した。
2021年5月から2023年4月現在も利用中
・無料で導入できるためコストがかからない。
・スマホ、pcどちらでも利用可能。
・一般的なチャットツールと同じようなUIのため、使いやすい。
・タスク機能がついているため、タスク管理ツールとしての活用も期待できる。
・リアクション機能で誰が既読したかがわかる。
・メッセージが既読かどうかが分かりづらい。
・リアクションが小さくて見づらい。
・引用などの使い方が少し難しい。
全社的にまだビジネスチャットツールを導入しておらず、各支店、営業所、部署間の連携部分でうまくいっていない状況の会社に、最初に導入するビジネスチャットツールとして、無料のチャットワークをおすすめする。
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