チャットワークとSlackどちらを選ぶかこれで決まり!料金・機能・評判を比較

チャットワークとSlackどちらを選ぶかこれで決まり!料金・機能・評判を比較

記事更新日: 2022/08/22

執筆: 編集部

現在、ビジネスチャットツールとして最も勢いがあるSlackとチャットワーク(Chatwork)。

2011年にローンチした国内発のチャットワークは根強い人気がありますが、最近では2017年に日本語版が公開されたSlack(スラック)に変更する企業も増えてきています。

これから導入するなら、どちらがいいのでしょうか?

チャットワークとSlackについて料金・機能・口コミ、連携できる外部サービス、導入企業名を比較、それぞれのメリットとデメリットも解説します。

 

ビジネスチャットツールって便利みたいなんだけど、実際どんなことができるんだろう?難しくないかな?

 

最近よく聞くチャットワークとSlackってどちらがいいのかな?

 

チャットワークもSlackも使う企業が増えてきているツールだよね!LINEみたいに会社の人同士でコミュニケーションができるから、とっても便利なんだよ!

 

パソコンだけじゃなくて、スマホやタブレットでもアプリをダウンロードすれば使えるから、外出先でもすぐにメッセージを確認できたり、返信したりもできるんだよ。

続々と導入する企業が増えているチャットワークとSlack。これらはビジネスチャットツールと言われるものです。簡単に言うと、会社のパソコンで使用するLINEのようなものをイメージしてください。

会社の社員同士がそれぞれチャットでメッセージのやりとり、データファイルの送受信、電話のように音声で会話ができる、といった便利な機能が盛りだくさんなのです。

ではチャットワークとSlackってどこかどう違うの?どちらがいいの??

この記事では2つのチャットツールを詳しくわかりやすく解説していきます!

この記事でわかること

機能・特徴・料金の比較

それぞれのメリットとデメリット

それぞれの評判

 

【結論】チャットワーク(Chatwork)とSlackどちらがいいのか?

コスパ重視ならチャットワーク、機能重視ならSlackがおすすめ!

ランニングコストを抑えたいなら、チャットワーク。機能を重視するならSlackをおすすめします。

どちらも無料で使えますが、無料プランは広告が表示されたり、チャンネル数が制限される、セキュリティ面で不安が残るなど、仕事上で使用するにはあまり適していません。

有料プランを利用するならチャットワークがおすすめです。同じくらいのプランを比較すると、チャットワークは月額500円/1人(年間契約)、Slackは月額850円/1人(年間契約)となるためチャットワークの方が断然費用が抑えられます。タスク機能も大きなメリットです。

機能面で優れているのはSlackです。会話の整理に優れたスレッド表示、リマインダー機能のほか外部サービスとの連携で必要な機能を追加していくことができるので、使いやすくカスタマイズすることができます。

 

おすすめはわかったけど・・・そもそも、ビジネスチャットツールってどんなものなの?

 

じゃあまずはビジネスチャットツールが人気になってきた理由を説明するね!

 

ビジネスチャットツールとは?

これまで企業の多くは、社員同士のホウレンソウ(報告・連絡・相談)をメールツールや口頭で行っていました。

しかし、メールだと日々大量に受信することで大事なメールが埋もれて見落としてしまったり、メールの書式に沿って書くことに時間を費やすことが業務上のデメリットでもある、もっと時間を短縮して業務を効率化したい、という要望がありました。

そこに登場したのが、チャットワークをはじめとするビジネスチャットツールです。

メール形式ではない、チャット上でメッセージを送受信することで、社員同士のコミュニケーションが容易になり、業務の効率化を図ることができ、タスク機能で仕事の漏れをなくすといった業務上の課題を解決することができます。

ここからは、それぞれの機能や特徴を詳しく見ていきましょう。

チャットワーク(Chatwork)とは?

チャットワークとは、Chatwork株式会社が開発し、23万2,000社(2019年8月末日時点)が導入している人気のビジネスチャットツールです。

個人事業主から従業員が1,000人を超える大企業までが導入しており、医療、運輸、飲食、不動産、金融、マスコミ、流通、NPO団体…と幅広い業種の人々が利用しています。

チャットワーク(Chatwork)のメリットと特徴・機能

チャットワークのメリット
・タスク管理機能が優れている
・社外の人をグループに招待することができる
・ファイルのアップロード容量がSlackよりも大きい

・外部サービスと連携できる(IFTTTへの登録で連携数600以上)
・企業23万社が導入しているという安心感がある
・ほぼ同機能の有料プランで比較すると、Slackよりも費用が安い


チャットワークには上記のようなメリットがあります!

では詳しく見ていきましょう。

チャットワークを利用すると業務の効率化が実現できる?

では、チャットワークを利用すると業務の効率化が実現できるのでしょうか?

下の図は、チャットワークの公式サイトに掲載されているものです。

チャットワークのユーザーにアンケートを行ったもので、チャットワークを導入したことによりユーザーが最も変化したとして挙げたのが、「情報共有のスピードがアップした」というものでした。

「仕事の生産性が向上した」「メールの時間が20%以上削減された」という声もあり、利用することで業務の効率化が期待できそうです。

インターフェイス

チャットワークでは部署ごとやプロジェクトごとに「グループ」を設定します(Slackの「チャンネル」と同じ)。この部屋にメンバーを追加し、会話を行います。


次に、具体的にどんな機能があるのかを見ていきましょう。

①タスク管理
②社外の人をグループに招待することができる
③ファイル共有

④ビデオ通話・音声通話
⑤外部サービスとの連携
⑥検索機能

 

この中で、チャットワークにあってSlackにないものは①の「タスク管理」です。

次はこの「タスク管理」機能がどういうものか解説します。

1.タスク管理

チャットワークの特徴は「タスク管理」機能があることです。チャットツール上で仕事を依頼したい相手(担当者)を選び、期限を指定してタスクを設定することができます。

≪特徴≫
①自分が担当しているタスクを一覧表示できる
②グループチャットに参加しているメンバーからタスクの担当を指定できる
③タスクの期限を設定することができる
④タスクの完了ボタンをクリックするだけで、完了メッセージを自動送信


チャット上のテキストにタスクを設定することができるので、チャットでの会話中に相手や自分への仕事内容が記載された場合には、その部分をタスクに設定するとすぐにタスクリストに追加されます。

タスクの設定も管理も簡単に迅速に行うことができる点がとても優れています。

チャットワークのiPhoneアプリ画面

タスクを設定された人は、業務が完了するまで(完了ボタンを押すまで)タスクが表示されているため、対応の漏れを防ぐことができるのです。

また、自分にもタスクを設定することができるので、自分自身のタスク管理にも役立ちます。

ChatworkのiPhoneアプリ画面



2. 社外の人をグループに招待することができる

チャットワークでは、一人一人のアカウントにチャットワークIDを設定することができ、そのIDを教えてもらうことで、グループに社外の人を招待することができます。

名刺にチャットワークIDを掲載しておけばIDの検索ができるので、相手側から簡単に招待が可能です。

この機能を使って、営業活動を効率化している人も多いです。

名刺のチャットワークIDをコンタクトに追加してもらい、クライアントと頻繁にコミュニケーションを行ったり、資料の送付やビデオ会議などで情報を共有、タスクをお互いに確認できる、という使い方ができるので大変便利です。

3.ファイル共有

チャットワークでは、チャットツール上にドラッグ&ドロップするだけで、ワード、エクセル、パワーポイント、画像などファイルのアップロードが、1ユーザーあたり10GB(※無料版は5GB)の容量まで行えます。

≪特徴≫
①アップロードしたファイルは「ファイル一覧」で一覧表示できる
②ダウンロードせずにプレビュー表示ですぐに確認できる
③1ファイルあたり5GBまでアップロードできる(※Slackは1ファイルあたり1GBまで)

 

メールで大きなデータを送ろうとすると、エラーになることがあるよね!

 

Outlook.comやGoogleの1通あたり送信できる添付ファイルの上限は20~25MBなんだ。

チャットワークは5GBまで送信できるから単純計算しても1GB=1000MBなので、一般的なメールの200~250倍のデータファイルが送れちゃうんだ!

 

4.ビデオ通話・音声通話

チャットワークは、画面を共有し、同じ資料を見ながら音声で会話ができます。

取引先や支社との会議を行ったり、パソコン上のファイルやツールを操作しながら業務を説明することができるので、社員の移動時間や交通費を削減することも可能です。

≪特徴≫
①グループのメンバーを指定してビデオ通話を行うことができる
②マイク、スピーカー、カメラの指定ができる
③ビデオ通話を通じて、自分のパソコン画面を相手側にも見せることができる

 

 

以前、大阪と東京の支社間でビデオ通話での業務の引き継ぎを行ったことがあるよ!

 

ブログの更新作業の引き継ぎだったから、Wordpressの画面を共有しながら音声通話もできて、とっても便利だったよ!

 

電話で同じようなことをしたことがあるけど、受話器を持ちながらだとパソコンが操作しづらいし、言葉だけだと説明しづらいから時間がかかって大変だったよ。

 

画面共有をしながら音声会話ができるビデオ通話、便利そうだね!

 

5.他サービスとの連携が可能(IFTTTへの登録で連携数600以上)

チャットワークは連携可能な外部サービスがあります。

Backlogやマネーフォワードクラウド経費、Gmailなど各Webサービスとの連携が可能です。

Backlogで更新された課題をチャットワークに通知したり、マネーフォワードクラウド経費と連携することで、経費の申請の通知をチャットワークで受け取ることができます。

Gmailで受信したメールを通知したり、来客を通知する受付システムも利用者が増えています。

Chatwork社がおすすめする連携サービス(Chatwork公式サイトより)

2018年10月にIFTTT(イフト)との連携を行ったことで、600以上のサービスと連携が可能となり、さまざまなサービスと連携できるようになりました。
(※「エンタープライズ」プランでIP制限を設定している場合は利用できません)

ただし、利用にはIFTTT(イフト)への登録が必要となり、IFTTT上にアップされている各外部サービスの「アプレット」の設定が必要です。

IFTTT(イフト)についての詳細はチャットワークの公式サイトをご確認ください。

6.検索機能

チャットワークは、チャット上のテキストやファイルを検索できます。

名前やプロジェクト名、キーワードなど自由なワードで検索することができるので、過去のテキストを見たいときや、自分宛のメッセージを探すときにも素早く探し出すことができるので、便利です。

 

これまで機能や特徴を見てきましたが、次は、最も気になる料金を見ていきましょう。

チャットワーク(Chatwork)の料金(無料/有料比較)

チャットワークには無料の「フリープラン」と有料の「ビジネスプラン」(月額500円/1ユーザー)、「エンタープライズプラン」(月額800円/1ユーザー)があります。

下の図で、無料と有料のプランを比較しました。



無料プラン(フリー)

「フリー」の場合は、グループチャット数が14グループに制限、ビデオ通話が1対1のみ使用可能、ファイルの容量が1ユーザーあたり5GBまでとなります。広告も表示されるので、使いにくいです。

また、ユーザー管理ができないので、退職者が出たときに速やかにアカウントを削除することができません。セキュリティ面を考慮するとビジネスで使用するには不安が残ります

有料プラン(ビジネス、エンタープライズ)

会社で使用するのにおすすめなのが、「ビジネス」です。無料プランに比べ、グループチャット数に制限がありません。グループチャットはプロジェクトごとに設けることが多いので、会社の規模によってはすぐに足りなくなってしまいますから、無制限がベストでしょう。

ビデオ通話での会議も参加者が最大14名まで可能となり、広告も表示されないため使いやすいです。また、ユーザー管理も可能となるので、新入社員の追加、退職者の削除も迅速にでき、情報漏洩も防ぐことができます

「エンタープライズ」は、機能面ではビジネスプランとほぼ同じですが、アクセス制限などの管理機能がより強化されています。より詳細が知りたい人は、Chatworkの公式サイトより問い合わせてください。

ビジネスプラン、エンタープライズプランは、5ユーザー以上の契約が必要です。

導入企業・機関

大日本印刷株式会社、株式会社サイバーエージェント、グリー株式会社、株式会社ネオキャリア、株式会社ネクスト、東洋アルミニウム株式会社、常磐興産株式会社、株式会社アドウェイズ、京都大学、神戸大学、友愛病院、富士薬局グループ、株式会社西武開発

(※2019年10月7日時点で公式サイトに掲載されている一部企業・機関)

 

チャットワーク(Chatwork)の評判

 

賃貸不動産の仲介や管理を行っている会社ですが、電話の回数が減りました。メールでは既読率が低かったですが、チャットワークに変えたら既読率が向上。物件の状況などもリアルタイムに情報共有ができるようになりました。

 

電話、メールFAXが主流な建築業界ですが、チャットワークを導入したことで、営業と事務の情報共有がすばやくできるようになり、販売店とメーカーとのやりとりがスムーズになりました。

 

鍼灸整骨院を運営していますが、APIとの連携で発注業務や勤怠管理を自動化することができ、業務が大幅に改善されました。また、Webサイトからの予約もチャットワークと連動しており、予約が入ると予約管理のグループチャットに通知が来るので、とても便利です。

 

 

 

Slackとは?

Slackとは、Slack Technologies株式会社が開発し、有料プランを契約している企業が85,000社を超え日間アクティブユーザー数が1,000万人を突破した(2019年2月時点)、今最も勢いのあるビジネスチャットツールです。

会計士、エンジニア、顧客サポート、経営者、シェフ、科学者、営業など、幅広い業種の人が利用しており、企業規模も数十人から数千人規模とさまざまです。現在、150ヵ国以上のユーザーが使用し、その中で最もユーザー数の伸び率が高いのが日本であり、日本国内で人気が急増しています。

Slackのメリットと特徴・機能

Slackのメリット
 
 
・スレッド表示なので、情報が整理しやすく見やすい
・リマインダー機能がある
・ワークスペースが複数作成できる
・外部サービスとの連携数が1,500以上と多く、カスタマイズが可能

Slackには上記のようなメリットがあります!

では詳しく見ていきましょう。

Slackを導入すると作業効率UPと業務時間の短縮ができる?

では、Slackを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

下の図は、Slackの公式サイトに掲載されているものです。

・業務における仕事の依頼や意思決定、ファイルの共有などの社内コミュニケーションが1つの場で行うことができるため、効率的に取り組むことができるようになる

会議やメールの数が削減できる

とありますので、Slackを利用することで作業の効率アップや業務時間の短縮が期待できそうです。

 

インターフェイス

Slackではまず「ワークスペース」を作成し、メンバーをメールで招待します。

その「ワークスペース」内に、部署ごとやプロジェクトごとに「チャンネル」を設定します(チャットワークの「グループ」と同じ)。この部屋にメンバーを追加し、会話を行います。

「ワークスペース」が複数作成できるのも、Slackの特徴のひとつです。

ワークスペースは、組織ごとといった単位で作成する大きな部屋をイメージしてください。会社といった組織でひとつ作成し、その中で、人事や経理、営業、プロジェクトごとのチャンネルを作って会話をします。

ひとつの会社でひとつのワークスペースを使用する、というイメージです。もちろん、ひとつの会社で複数のワークスペースを作成することも可能です。

そのため、業務委託で複数の会社と契約をして仕事をする際などに、会社ごとのワークスペースに招待してもらえば、Slack上で業務連絡や情報共有が一元管理できるのです。

友達や家族とSlackを使用したい場合は、ワークスペースを追加して友達や家族を招待すれば、そのグループの中だけでのクローズドな会話が楽しめます。

 

次に、具体的にどんな機能があるのかを見ていきましょう。

①スレッド表示
②絵文字リアクションアイコンを自作できる
③リマインダー機能
④ファイル共有
⑤ビデオ通話・音声通話
⑥外部サービスとの連携
⑦検索機能

この中で、Slackにあってチャットワークにないものは①の「スレッド表示」と②の「絵文字リアクションアイコンを自作できる」、③の「リマインダー機能」です。

 

1. スレッド表示

Slackでは一つのテキスト(話題)に対してスレッドを立て、そこに返信がぶら下がっていきます。そのため、話題が整理されるのでとても見やすいです。

 

2. 絵文字リアクションアイコンを自作できる

Slackでは、絵文字リアクションアイコンを自作できます。

このアイコンで「了解です」「ありがとうございます」「よろしくお願いします」などのテキストを書かずに絵文字リアクションボタンを押すだけでも相手に気持ちを伝えることができるので、メッセージを書く時間が短縮できます。

誰がリアクションしたのかは、絵文字リアクションにマウスポインターを重ねると、メンバーの名前を確認できます。

とても便利なのが絵文字アイコンを自作できる点です。「確認します」や「承知しました」といった日本語の文字をイラストにしたものも作成できるので、より使いやすくカスタマイズが可能です。

3. リマインダー機能

Slackでは、自分やメンバーに日時を指定して、リマインダーを設定することができます。

日時指定のほか、平日に毎日、毎週火曜日、隔週の水曜日、など繰り返し指定もできますので、締切日やミーティングなど、リマインドしたい予定に利用すると便利です。

営業部のチャンネルに「経費の清算書を提出してください」と毎月20日にリマインドするよう設定したり、2時間半後に「経理に電話をして再確認」とリマインドすることもできます。

4. ファイル共有

Slackでは、チャットツール上にドラッグ&ドロップするだけで、ワード、エクセル、パワーポイント、画像などファイルのアップロードが、1ユーザーあたり10GB(※無料版はチーム合計5GB)の容量まで行えます。

≪特徴≫
①アップロードしたファイルは検索できる。
②ダウンロードせずにプレビュー表示ですぐに確認できる。音声や動画をインライン再生できる。
③1ファイルあたり1GBまでアップロードできる(※チャットワークは1ファイルあたり5GBまで)。最大10点まで一度にアップロードが可能。(※チャットワークは最大20点まで)

Google Driveと連携すれば、Google Drive上のデータをSlackにアップロードすることができます。

連携できるファイル管理アプリ:Google Drive、Box、Adobe Creative Cloud、Dropboxなど

連携できるファイル管理アプリは、Slackの公式サイトよりダウンロードできます。

5. ビデオ通話・音声通話

Slackは、画面を共有し、同じ資料を見ながら音声で会話ができます。

対面しながらのビデオ会議を行うことができ、パソコン上の画面を共有しながら会話ができるので、取引先や在宅勤務の社員ともスムーズに情報が共有できます。

≪特徴≫
①外出先のどこからでもビデオ通話ができます。(※Slackの公式アプリをDLする必要あり)
②マイクをオフにしての視聴のみ、動画をオフにしての音声のみも可能です。
③作業を中断せずに、Slack内でスラッシュコマンドを入力するだけで通話を始められます。
④どのメンバーでも共有している画面に書き込みやメモを追加することができます。

 

6. 外部サービスとの連携が可能(連携アプリ数 1,500以上)

Slackは、アプリを追加することで、Google Calendar、Gmail、Microsoft One Drive、Jira Cloud、Doodle Bot、Zoomなどの外部サービスと連携させることができます

現在、連携できるアプリ数は1,500以上となっており、Slackの公式サイトのSlack App ディレクトリで仕事に役立つアプリを検索し、アプリをインストールすれば利用することができます。

 

7. 検索機能

Slackでは、チャット上の履歴からメッセージ、ファイル、チャンネルを検索することができます。

キーワードで検索できるほか、日時やチャンネルを指定しての検索、特定の絵文字リアクションを検索することや、ピン留め、スター付き、リンクのあるメッセージやアイテムを検索できるので、使いやすいです。

Slackの料金(無料/有料比較)

Slackには無料の「フリープラン」と有料の「スタンダードプラン」(月額850円/1ユーザー:年間契約)、「プラスプラン」(月額1,600円/1ユーザー)があります。

下の図で、無料と有料のプランを比較しました。

 

無料プラン(フリー)

「フリープラン」の場合は、チャットの履歴表示が10,000件まで、アプリや外部サービスとの連携が10点まで、音声・ビデオ通話が1対1のみに制限されます。

また、ファイルストレージはチーム合計で5GBまで、検索機能は直近のメッセージ10,000件までに制限されます。たとえば50名で使用する場合、1人が1日5件メッセージを投稿すると約2か月(40日間)で10,000件を超えてしまいます。50名を超える会社規模で継続して使用する場合はおすすめしません。

有料プラン(スタンダード、プラス)

 「スタンダードプラン」の場合は、無料プランで制限がかかっていたものがすべてなくなり、音声・ビデオ通話は参加者が15名まで可能、ファイルストレージはチーム合計5GBからメンバーごとに10GBに増加します。

また、チームメンバー以外のアクセスも可能となり、検索機能も使えます。セキュリティの面でも国際的に認知されたセキュリティ認証を取得しているので仕事で使用するならこのプランがおすすめです。

「プラスプラン」はファイルストレージが2倍のメンバーごとに20GBになるほか、安定したサービス(99.99%の月間稼働率)を保証。毎日24時間体制でのサポートが受けられます。

有料プランのみで使える機能一覧
・シングルサインオン
▶有効にするとG Suite、OktaからSlackにアクセスできる
・ユーザーグループ
▶グループ登録されたメンバー全員に@メンション機能で一括通知送信
・ゲストメンバー
▶アクセスできるチャンネルを限定してユーザーを招待できる
・共有チャンネル
▶他の組織のSlackワークスペースと安全にコミュニケーションがとれる
・カスタム保存ポリシー
▶メッセージとファイルの保存期間をカスタマイズできる)

 

導入企業・機関

日本経済新聞社、Royal Bank of Canada(RBC)、kintone Corporation、Sansan株式会社、株式会社 Cygames、クックパッド株式会社、株式会社メルカリ、trivago、株式会社コンカー、RMIT Online、株式会社 FiNC Technologies、Fastly、Hubspot、Splunk、Target

(※2019年10月7日時点で公式サイトに掲載されている一部企業・機関)

Slackの評判

 

新聞社ですが、開発ツールとして非常に便利です。開発に必要な様々なツールの通知をSlackで集約したことで、開発スピードや効率を格段に上げることができました。採用面でも「エンジニアにとって開発しやすい」ことがアピールポイントになりました。

 

銀行ですが、誰でも参加できるコミュニティをSlackで作ったことで、従業員がわからないことを質問した際には、さまざまなチームや部署のメンバーがサポートしてくれるので、スムーズに必要な情報を得られるようになりました。

 

IT企業ですが、さまざまな外部ツールとSlackを連携させることで作業効率を高めています。連携ツールの数はのべ200を超えています。最近ではSlack上で発注やりん議の承認が完結するフローを構築し、承認のスピードがあがったことで結果的に申請者の業務効率も上がりました

 

 

 

チャットワーク(Chatwork)とSlackを比較

ここからはチャットワークとSlackを比較していきます。

ビデオチャットツールを検討する際に、重要な機能、料金を比較。メリット・デメリットについてももう一度おさらいします。

機能の比較

 チャットワークとSlackの機能を比較していきます。

機能 チャットワーク Slack
タスク管理 ×
スレッド表示 ×
絵文字リアクションアイコンの自作 ×
リマインダー機能 ×
ファイル共有
(1ファイル/5GB、20点まで)

(1ファイル/1GB、10点まで)
ビデオ通話・音声通話
外部サービスとの連携
(IFTTT登録で600以上)

(1,500以上)
検索機能

 

チャットワークは、Slackにはない「タスク管理」機能が優れています


誰が何をいつまでにやるのか、というタスクを設定できるのは、漏れなく仕事を遂行していく上で大変強力なサポート機能となるでしょう。

一方で、Slackにはスレッド表示機能や、絵文字リアクションアイコンといった会話の履歴を整理する、会話をしやすくする機能がそろっています。


リマインダー機能も、チャンネル内のメンバー全員にリマインドすることができるので受け手側も情報をスムーズにストレスなく受け取ることができます。

共通する機能は、ファイル共有やビデオ通話、検索機能、外部サービスとの連携です


外部サービスとの連携は、Slackの方が連携数が1,500以上とチャットワークの倍以上となっています。

料金の比較

チャットワークとSlackの料金を比較していきます。

チャットワークとSlackのビジネスプラン同士を下記の表で比較しました。

チャットワークのビジネスプランは年間契約の500円(1ユーザー/月額)と月間契約の600円(1ユーザー/月額)、Slackのスタンダードプランは年間契約の850円(1ユーザー/月額)と月間契約の960円(1ユーザー/月額)で比べてみました。

(※チャットワークのビジネスプラン、エンタープライズプランは、5ユーザー以上の契約が必要なので、1~5名の費用は5名分を記載しています)

チャットワークの方が費用は安いです。

Slackの料金はチャットワークの約1.7倍となります。

 

それぞれのメリットとデメリット

最後にもう一度、チャットワークとSlackのメリットを振り返ってみましょう。

チャットワークのメリット・デメリット

チャットワークのメリット

・タスク管理機能が優れている
・社外の人をグループに招待することができる
・ファイルのアップロード容量がSlackよりも大きい

・外部サービスと連携できる(IFTTTへの登録で連携数600以上)
・企業22万社が導入しているという安心感がある
・ほぼ同機能の有料プランで比較すると、Slackよりも費用が安い
×デメリット

スレッド表示機能がないため、引用が増えてしまい会話の履歴が見づらい
・外部サービスとの連携の際に、IFTTTを介す必要がある

 

Slackのメリット・デメリット

Slackのメリット
 
・スレッド表示なので、情報が整理しやすく見やすい
・リマインダー機能がある
・ワークスペースが複数作成できる
・外部サービスとの連携数が1,500以上と多く、カスタマイズが可能
・絵文字リアクションアイコン

×デメリット

・ほぼ同機能の有料プランで比較すると、チャットワークよりも費用が高い
・タスク管理機能がない

 

まとめ

ビジネスチャットツールを利用するメリットである、スムーズなコミュニケーションはチャットワーク、Slackのどちらでも実現が可能でしょう。

実際に導入する際に気になるのは、費用と機能の2点です。

費用面ではチャットワークの方が安いので、ビデオチャットツールを初めて導入するならチャットワークをおすすめします

ただし、Slackと外部サービスとの連携に詳しい人材がいるのなら、外部サービスとの連携数の多いSlackを導入し、業務を格段に効率化していくという方法もあります。

また、職種によって選ぶ方法もあります。

社外の人を招待することが容易なチャットワークは営業ツールとしても利便性が高いので、営業活動を行う企業ならチャットワークの方が適しています

Slackは、ITエンジニアにとって使いやすい機能が豊富で、外部との連携によるカスタマイズが可能なので、エンジニアによる開発を行っている企業はSlackの方が適しています

それぞれを導入した企業の中には、会社で契約する以前から社内で利用している社員が多かったために導入を決めたというところがありました。

社内にすでにチャットワーク、もしくはSlackを利用している社員がいれば、ヒアリングしてみましょう。その会社に合ったビジネスチャットツールを選ぶための貴重な意見が聞けるでしょう。

なお、チャットワーク・Slack以外のビジネスチャットも検討したい方は、こちらの記事を参照ください。

画像出典元:Chatwork公式サイト、Slack公式サイト

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