Slack(スラック)は、エンジニアに最も支持されている海外発のビジネスチャットツールです。
その理由は、拡張機能の充実さと外部ツールとの連携のしやすさで、2017年に日本語版がリリースしてからますます利用者を増やしています。
現在、有料プラン契約は85,000社。1日に1,000万人ものアクティブユーザーが利用しています。
Slack(スラック)は、エンジニアに最も支持されている海外発のビジネスチャットツールです。
その理由は、拡張機能の充実さと外部ツールとの連携のしやすさで、2017年に日本語版がリリースしてからますます利用者を増やしています。
現在、有料プラン契約は85,000社。1日に1,000万人ものアクティブユーザーが利用しています。
このページの目次
今回起業ログ編集部では、実際にSlackを導入した経営者にもその評価を取材しました。
この記事では、実際に利用したユーザーからの口コミ・経営者への取材などの情報を参考にしながら、Slackの良い点・悪い点を解説していきます。
DeNAや日本経済新聞社をはじめ、国内外で導入企業が急拡大しているSlackですが、利用したことがなければ具体的にどういったサービスなのかイメージしづらいのではないでしょうか。
Slackは社内SNSと呼ばれる、会社用のLINE・Messengerのようなものです。オンライン上での社内コミュニケーションを円滑に進められます。ただビジネスで利用するものなので、LINE・Messengerにはない機能もたくさんあります。
また同じようなツールとして有名なものにChatworkがあります。会社にSlackを導入しようかChatworkを導入しようか悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
無料版、有料版のどちらでもChatworkの導入を推奨します。
理由はとても簡単で、Slackと基本的な機能は同程度で有料版では安価に導入できるからです。
このあと、詳しい機能や料金プランごとの違いは、それぞれ比較しながら解説していきます。
Slack公式の紹介動画(英語)で説明されている、Slackの主な機能を厳選して紹介します。
Twitterとの連携の例
Slack最大の特徴、それは外部ツールとの連携が簡単に出来ることです。
例えば、Googleカレンダーと連携した場合、予定の前や予定が更新されたときなどに通知がいくようになります。通知時間については自分で簡単にカスタマイズすることが出来るのでリマインダーのような使い方が可能になります。
Googleカレンダー以外にも、オンラインストレージ、ビデオチャット、情報共有ツールなどと連携が可能です。ツールを追加する方法も簡単なので業務の効率化のためにぜひ活用しましょう。
ただし、無料版を利用する場合は10点までしか外部サービスの連携ができません。この機能を十分に生かすにはプロプラン(月額960円)以上を利用して制限を解除しましょう。
チャンネルとは複数人のメンバーで使うチャットルームのようなものです。
Slackには以下の3種類のチャンネルがあり、部署毎・プロジェクト毎など、用途に合わせて作成することができます。チャンネルの数に制限は無いので適宜作成することが可能ですが、似たようなチャンネルを作成したり、数が多すぎるとかえって使いづらくなってしまうので注意が必要です。
メンバー全員に会話を公開したい時に使うチャンネルです。このチャンネルに投稿されたメッセージやファイルは、ゲスト以外の人物でも閲覧・検索することが可能です。
チャンネルは基本的にチームメンバー全員に公開されています。しかし、全員に共有する必要はないやり取りも多く存在するものです。
こういったときに使えるのがプライベートチャンネル。プライベートチャンネルは、招待されたメンバーのみが参加するため通知が全体にいくことはありません。限定されたメンバー向けの内容は、プライベートチャンネルでやり取りするとよいでしょう。
チャンネル名の前にある鍵マークがプライベートチャンネルの印になっています。
共有チャンネルを利用することにより、他社の Slack ワークスペースと繋がることができます。パブリック/プライベートチャンネルを共有することで、社外の連絡先ともコミュニケーションがしやすくなります。
Slack上にある過去のメッセージや通知、ファイル、ファイル内のコンテンツを検索できます。
フィルタの調整を行えば、特定のメンバーや会話、日付を指定する事が出来るので必要な情報により素早くアクセスできるようになります。フィルタの調整は簡単なのでカスタマイズすることをお勧めします。
PCだけでなく、スマートフォンからも利用できるようになっているので、普段からどちらのデバイスも活用している人にとっては嬉しいメリットです。
PCでSlackを利用する場合、ブラウザかアプリかを選べますが、ブラウザの場合だとデスクトップ通知を受け取ることが出来ないためアプリをダウンロードすることをお勧めします。
またスマートフォンからSlackを利用する場合、ブラウザからログインができないのでアプリのインストールが必須となります。
2011年にローンチした日本発の社内SNSです。2021年現在、30万社以上の導入実績を誇り、国内で非常に人気が高くなっています。
ではChatworkとSlackの違いは何でしょうか?
Slack(フリー) | ChatWork(フリー) | |
料金 | ¥0 | ¥0 |
メッセージ履歴 | 直近の10,000件 | 無制限 |
外部ツールとの連携 | 10 | 無制限 |
ファイルストレージ | チーム合計 5G | チーム合計 5G |
ビデオ通話 | 1対1のみ | 1対1のみ |
画面共有 | × | ◯ |
外部組織との連携 | × | × |
メンバー・チャンネル・ファイル検索機能 | × | ◯ |
広告 | なし | あり |
無料版を比較すると上の表のようになります。
ということが挙げられます。
Slackの良い点は広告表示がされないという点ですが、それ以外の機能は完全にChatWorkが上回っています。
おすすめはChatWorkですが、無料版ですので、自社で使い勝手の良い方を選んでも良いかもしれません。
まず、ChatWorkの料金プランについて解説します。
フリー | ビジネス | エンタープライズ | |
料金 | ¥0 | ¥500/月(年払い)¥600/月(月払い) | ¥800/月(年払い) ¥960/月(月払い) |
ファイルストレージ | チーム合計 5G | 1ユーザー 10GB | 1ユーザー 10GB |
グループチャット数 | 1ユーザごと7グループ | 無制限 | 無制限 |
ビデオ通話 | 1対1のみ | 最大14人 | 最大14人 |
画面共有 | ◯ | ◯ | ◯ |
広告 | あり | なし | なし |
(※料金表示は税抜)
多くの企業では基本的にビジネスプランを利用されることになります。
無料版では、
などの制限があります。
エンタープライズプランはセキュリティ管理を厳格に行う大企業向けのプランとなっています。
おすすめはビジネスプランです。最も利用されているプランで、ChatWorkの重要な機能はすべて利用できます。
ここでSlackのプロプランと、ChatWorkのビジネスプランを比較します。
Slack(プロ) | ChatWork(ビジネス) | |
料金 | ¥960/月(月払い) | ¥600/月(月払い) |
ビデオ通話 | 最大15人 | 最大14人 |
ファイルストレージ | 1ユーザー 10G | 1ユーザー 10G |
メッセージ履歴 | 無制限 | 無制限 |
他ツールとの連携 | 無制限 | 無制限 |
外部組織との連携 | ◯ | ◯ |
ユーザー管理 | ◯ | ◯ |
広告 | なし | なし |
(※料金表示は税抜)
機能はあまり変わらないにも関わらず、料金はSlackはChatWorkの2倍ほどかかります。
例えば50人が利用するとなると、
Slack: 960円×50人×1.10=月額52,800円
ChatWork: 600円×50人×1.10=月額33,000円 ですが
これが年間になると
Slack: 52,800円×12ヶ月=年間633,600円
ChatWork: 33,000円×12ヶ月=年間396,000円となり、
年間で約24万円も違います。この差は大きいですよね。
機能が大きく変わらないことを考えれば、やはり有料版の場合はChatWorkがおすすめです。
先ほどの表ではSlackはただ料金が高いだけのように見えますが、Slackを利用するメリットもあります。
ChatworkもSlackと同様にGoogle Calenderなどの外部サービスと連携ができます。しかし連携に対応しているサービス数はSlackの方が多いので、自社で利用しているサービスをチャットツール上で一元管理したい場合はSlackを選ぶといいでしょう。
エンジニアにとって嬉しいのがSnippet機能によってコードを共有しやすいという点です。しかし、これもプログラミングから縁遠い業界の企業にとってはあまり必要のない機能ですね。
編集部では、Slackを実際に導入したForbes JAPAN Web編集長の谷本有香氏、株式会社サイトビジット代表取締役の鬼頭政人氏、ログミー株式会社代表取締役の川原崎晋裕氏の3人の経営者の方々に取材を敢行し、その評価をお伺いしました。
Forbes JAPAN Web編集長
谷本有香によるSlackの総評
TBS「ビビット」、 テレビ朝日「サンデースクランブル」など、レギュラーコメンテーターとして多数の報道番組に出演。 ロイヤルハウジンググループ上席執行役員など企業役員・アドバイザーとしても活動。2016年2月より『フォーブスジャパン』に参画。
株式会社サイトビジット 代表取締役
株式会社サイトビジット 代表取締役 鬼頭政人によるSlackの総評
2005年司法試験合格。 2007年司法修習終了、弁護士登録(旧60期)。2007年石井法律事務所入所。弁護士として企業に関わる中、より経営や財務面にも携わる機会を求めて2010年株式会社産業革新機構入社。2013年株式会社サイトビジットを起業。
ログミー株式会社代表取締役
「ログミー」創業者 川原崎晋裕によるSlackの総評
2007年に株式会社サイゾーに入社。サイゾーウーマンなど計10以上のメディアを立ち上げ、合計1億5000万PV/月以上の事業へと育て上げた。2013年に独立して、同年8月に株式会社フロックラボ(現・ログミー株式会社)を設立。
外部サービスとの連携の幅が広いです。DropBoxやSkype・Hangoutなどのメジャーなクラウドサービスとの連携が可能なので、それぞれに合わせた便利な使い方ができそうです。他サービスと連携させるような使い方をしない限りは大きな利点が無いかもしれません。
話題毎にチャンネルを立てていますが、チャンネルが乱立しやすく、会話をロスしてしまうこともあります。
導入後は細かい設定が変更できるため、自分の所属するチームに合ったカスタムができる点は大変恩恵を受けています。
*「Slack」「ChatWork」公式HP参照
今回は社内SNSツールSlackについて、ChatWorkと比較しつつ解説しました。
Slackの利点である「カスタマイズがしやすい」という点はエンジニアの多い会社であれば使い勝手がいいでしょうが、そうでない企業からすれば使いこなせないでしょう。
無料で利用するならユーザー管理がしやすいSlackがおすすめですが、有料版の場合、基本の機能はChatWorkもSlackも大きく変わりませんので、費用面を考慮した上でも筆者はSlackよりChatWorkをおすすめします。
画像出典元:「Slack」・「ChatWork」公式HP
Slackをこれから利用してみたいが、無料版でも仕事に支障はないのか?無料版と有料版では何が違うのか?そんな疑問があるのではないでしょうか。
ここからは無料版と有料版を比較しながら詳しくみていきましょう。
Slackはフリー・プロ・ビジネスプラス・Enterprise Gridの4つのプランを提供しています。
フリー | プロ | ビジネスプラス | Enterprise Grid | |
料金 | ¥0 | ¥850/月(年払い) ¥960/月(月払い) | ¥1600/月(年払い) ¥1800/月(月払い) | 問い合わせ |
メッセージ履歴 | 直近の10,000件 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
外部ツールとの連携 | 10 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ファイルストレージ | チーム5合計 5G | 1ユーザー 10G | 1ユーザー 20G | 1ユーザー 1TB |
音声通話とビデオ通話 | 1対1のみ | 最大15人 | 最大15人 | 最大15人 |
ハドルミーティング | × | ◯ | ◯ | ◯ |
画面共有 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
外部組織との連携 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
(※料金表示は税抜)
無料版と有料版では、料金の違いはもちろんですが、機能の違いがいくつかあることがわかります。
主な機能の違いを簡単に説明していきたいと思います。
無料版では直近のコミュニケーション履歴が10,000件までしか閲覧できません。有料版になると無制限に閲覧でき、過去のやり取りを簡単に見返すことが可能です。
また、最初に無料版を使用していて、後に有料版にプランをアップグレードした場合は、過去のやり取りが再度利用できるようになります。
無料版では1対1の通話のみですが、有料版では同じワークスペース内にいる人と最大15人まで同時通話が可能になります。
無料版では画面共有ができませんが、有料版では他のWebミーティングツールと同様に画面を共有しながら会議を進めることができます。
音声通話、ビデオ通話、ハドルミーティング全てで画面共有が可能となります。
無料版では他社との連携はできませんが、有料版になると他社のメンバーを招待することで、自社外の人とコミュニケーションを取ることが可能です。
また、プランをアップグレードすると、セキュリティーやサポート体制の向上などのメリットもあります。
ここまで比較をした上で、おすすめはプロプランです。
Slackのメインとなる機能はすべて使えますし、ファイル共有サービスを別に利用すればストレージも問題ないでしょう。
無料版も基本的な機能は使えますが、閲覧履歴に上限があったり、画面共有ができないという不便さも目立ちます。
まずは試験的に無料版を導入し、利用価値があるか見極めた上で、さらなる業務効率UPを考えアップグレードするのも一案です。
費用は無料
元々、共有スケジュール管理にサイボウズを利用していたが、閉鎖とともにGoogleカレンダーへ移行し、互換性のあるSlackと連携することとなった。
2020年頃から2023年4月現在も利用中
・スレッドごとに話題内容を管理できる
・スレッドごとに参加者のオンオフができるので、見られたくない話題もグループで出来る
・資料添付やURLなどの共有が簡単にできる
・Googleカレンダーと連携できて当日にカレンダー内容の通知がSlackに出る
スケジュールの共有だけでなく、スレッドごとに連絡事項を即共有できる。
・LINEのように既読機能がないので、情報が相手にちゃんと伝わっているかが分かりづらい
・無料プランだと、90日以上たったメッセージは閲覧できなくない。自由なタイミングで見直しができない
・機能の使い方サポートがないので、今以上のもっと良い使い方がイマイチ分からない
まだ利用経験がない会社には、まずは無料で使ってみてほしい。中小企業や個人事業主、企業内の個別のやり取りなどでの利用であれば、無料の機能だけでも充分に使えると思う。
ただし、過去のやりとりを頻繁に見返す業務には、無料プランは向かない。
2020年4月〜2023年4月現在も利用中
・たくさんの種類のファイル共有ができる。Excel、 Word、スプレッドシート、txtファイル、CSVファイル、動画、画像など
・スニペットなど、多種多様な文字飾りができる。
・社内は開発業務が多いため、自身はあまり利用しないが、前述の機能はかなり利用者がおり、満足の声を聞く。
・スレッド機能やリアクション機能など、返信の幅が広い。
・複数のデバイスで使用できる。仕事上、複数のデバイスを利用するため、どの端末にもSlackアプリを入れられて、すぐに内容を確認できるので助かっている。
・有料プランの料金が高め。だが、無料プランだとチャンネルが作れないなど、できることが限られ過ぎている。
・機能が多いため、利用が初めての場合は、慣れるまでに時間がかかる。後輩にレクチャーする際など大変だった。みんな利用に慣れてくるとSlackでの社内の暗黙ルールみたいなのができていたので、それを初心者に伝えるのも難しかった。
・入っているチャンネルや、チャットやメンションが多い時に、見落としが起きがち。
従業員数が少ない企業や、従業員が多くてもお金に余裕のある企業は、Slackを使うと便利かなと思う。
お取引先様ともSlackでやりとりができる。
また、テレワークを行なっている企業の場合も、利用をお勧めする。
チャットアプリがあるのとないのとでは、かなり業務効率が変わる。
出社などにコストをかけることなく、各々が家でスキルアップできるようにと導入されたと聞いている。
Webデザインを行っていくうえで研修段階から導入され、研修生同士の課題提出や講師社員とのやりとりに使われていた。
2022年9月〜2023年4月現在も利用中
・LINEなどと同様に、1つアカウントを持っていれば複数のグループでやり取りができる点が良い。
・返信に関しても、アプリ内に散見されることなく一箇所にまとまっているので、履歴を追いかけやすい。
・毎週課される課題をこなしSlack内で提出するが、ただグループ内にアップするだけでは行方不明になってしまう恐れがあったものを、講師の方が課題を連絡してきたメッセージに追随する形で研修生が課題を提出していくことができた。どの内容に対してどの課題を出すか/提出したかが分かりやすくて良かった。
登録アドレスをGmailなどにしておくとメッセージを受信した段階でメールが来るので、例え通知をオフにしている状態であっても通知を逃さずに確認ができる。
外注会社がある企業や、リモートなどで仕事を行う機会が多い企業、会社などは利用しやすいと思うのでおすすめ。
【2024年最新図解】おすすめビジネスチャットツール14選を徹底比較!導入の決め手は?
ハイブリッドワークのおすすめツール比較20選!カテゴリ別に紹介
【比較】今すぐ使える働き方改革に必須のおすすめツール40選!
【最新比較】業務効率化におすすめの海外ツール12選!選び方は?
【目的別比較】企業におすすめビデオチャットツール18選!選び方は?
おすすめのコラボレーションツール37選を最新比較!機能と選び方は?
社内コミュニケーションツール比較24選|無料・おすすめも紹介
社内情報共有ツールのおすすめ40選を徹底比較!導入のメリットは?
【最新比較】おすすめの社内SNS24選を徹底比較!選び方・導入メリットも解説