TOP > SaaS > ニュース一覧 > SaaS活用ノウハウ > Slackと連携できるツールやアプリ20選!業務効率化の豆知識
Slackは、現在多くの企業で導入されている業務効率化用のツールです。社内外問わず、円滑なコミュニケーションを実現することで自社の効率アップをサポートします。
Slackは外部ツールとの連携によって、さらなる業務効率化が期待できます。連携に特別な知識は不要なため、ぜひ覚えておきたいところです。
本記事では、Slackと連携できる外部ツールや具体的な連携方法について詳しく解説します。
そもそもSlackとはどのようなツールなのでしょうか?
Slackとは、アメリカの企業が開発したビジネス向けチャットツールのことを指します。
個人同士の連絡だけでなく、グループ作成・ファイル共有・無料通話・過去メッセージの検索も可能です。
基本は無料ですが、有料プランに変更することで使える機能が増えます。
プロ | ビジネスプラン | Enterprise Grid | |
料金 |
月額払い:960円/人 年額払い:10,200円/人 (850円/月) |
月額払い:1,800円/人 年払い:19,200円/人 (1,600円/月) |
要問い合わせ |
使える機能例 |
・無制限のメッセージ履歴閲覧 ・グループビデオ通話での画面共有 ・社外との連携 |
・全メッセージデータのエクスポート ・会社の規約に合わせたメッセージ保存ポリシーの改定 |
・ワークスペースの無制限の作成 ・専任カスタマーサクセスチームによるサポート |
メールやLINEとは異なり、文章修正やチャンネルごとの通知設定にも対応しています。
そのため、同じテキスト内に新しい情報を追加できますし、優先度の低いチャンネル(念のため加入しているだけの場合など)からの通知に煩わしさを感じることもありません。
Slackの良い点は、主に以下の3つです。
Slackでは情報共有を正確に素早く行えます。
Slackでは、過去の投稿をいつでも閲覧可能です。新メンバーも過去の議事録を手軽に確認できるため、正確に情報共有できます。引き継ぎに時間を取られず、コア業務に集中できるのが魅力です。
検索機能も充実しているため、Slack内のテキストから必要な情報を素早く見つけ出せます。
Slackを導入すれば、低コストでの業務効率アップが期待できます。
Slackは情報共有面で優れているのはもちろん、グループ作成やファイル送信も手軽に実施可能です。メッセージも適宜修正できるため、メールのようにいちいち打ち直す手間がありません。
特定のメンバーにメンションも飛ばせるため、必要な情報を抜け漏れなく相手に届けられます。
こうした業務効率化に有効的な仕組みを、有料プランでなくても利用できるのがSlackの魅力です。
Slackはさまざまな外部ツールとの連携が可能です。
Slackは、多くの外部ツールとAPI連携で結ばれています。例えば、顧客管理ツール・メール管理ツール・タスク管理ツールなどです。
業務に必要な外部ツールをAPI連携しておけば、いちいち別のアプリを開かなくてもSlack上で利用できます。
一方でSlackには、以下の残念な点もあります。
Slackのグループ通話機能には人数制限があります。
無料プランでは1名のみ、有料プランでも自分を含めて15名までしか通話できません。そのため、大人数のメンバーと情報共有を行う場合には不向きと言えるでしょう。
Slackにはメンション機能がありますが、人数が多くなると見落とす可能性もあります。重要なメッセージに気づかなければ業務に支障が出るかもしれません。
特に社外関係者とのコミュニケーションで見落としがあると、お互いの信頼関係も含めてビジネスに大きな影響を与えることもあります。
このように、Slackには良い点ばかりではありません。
しかし、先ほどご説明した「外部ツールとの連携」を活用してデメリットを解消することもできます。
例えば、通話ツールと連携して人数制限面の不便さを解消したり、重要度の高い外部ツールのみを連携しそれ以外のメンション通知を切ったりする、などです。
ここからは、目的別に「連携すべき外部ツール」を紹介します。業務に必要なツールを見極め、大量の通知に埋もれないようにしましょう。
画像出典元:Unsplash
Salesforceは、クラウド型の営業支援ツールです。顧客管理だけでなく、営業進捗や商談内容の共有など、営業活動に必要な情報を幅広く活用できます。
Slackと連携することで、顧客リストや営業進捗、商談内容などをSlack上で確認できるため便利です。
アプリの切り替えにかかる細かい時間も節約できるので、より効率的な営業活動が期待できます。
SalesforceとSlackの連携手順は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Salesforce」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「Add to Slack」を選択してクリックする
5.「許可する」をクリックし、画面の手続きに従って連携完了
Zendeskは、電話・メール・チャットなど、さまざまな顧客からの問い合わせを一括管理できるツールです。
顧客の声を社内に集約できるため、問い合わせ内容に応じた適切な対応や迅速なクレーム処理ができます。
Slackと連携することで、顧客のステータス変更や新規案件の追加などをリアルタイムで通知することが可能です。顧客への対応漏れを防ぐことが期待できます。
ZendeskとSlackの連携手順は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Zendesk」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「許可する」をクリックする
5.Zendeskのドメインを入力し、投稿先のチャンネルを選択しインストールして完了
Marketoは、顧客の購買プロセスに応じた顧客管理および営業支援を実施するツールです。
顧客に合わせたキャンペーン打ち出しやメール送付などができるため、顧客のニーズを逃さず信頼関係を構築できます。
Slackと連携することで、顧客状態に変化が起きた際に通知を受け取れるなど、より円滑なコミュニケーションを図れるようになります。
MarketoとSlackの連携手順は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Marketo」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックして連携完了
Sensesは、直感的な動作で営業プロセスを確認できるツールです。
案件進捗がカード形式で表示されるため、現在の状況をパッと見で把握できます。
Gmailでのやり取りを取り込んだり、Sensesの入力内容をGoogleカレンダーに自動で入力したりも可能です。再度別のツールを開く手間が省けます。
SensesとSlackの連携手順は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Incoming WebHooks」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.下記画面からWebHooksのURLを取得する
5.Sensesの管理画面から「メニュー→管理者設定→外部サービス連携→Slack Webhook URL設定」の順でクリックし、発行したURLを貼り付け、登録ボタンを押して連携完了
画像出典元:Senses公式サイト
Intercomでは、テンプレートをもとに「よくある質問ページ」を作成したり、サイト内にチャットbotを設置したりできるツールです。
よくある質問への回答を定型文として登録でき、顧客とのやり取りはスクロール形式で簡単に遡れます。
訪問したユーザーの滞在時間や閲覧内容を分析し、ターゲットに合わせた広告表示も可能です。
IntercomとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Intercom」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「Sign in to install」をクリックする
5.Intercomにログインし、「Authorize access→許可する」の順番でクリックして連携完了
formrunは、問い合わせフォームを簡単に作成できるツールです。テンプレートを選択するだけで作成できるため、業務時間の効率化に繋がります。
届いた問い合わせはカード形式で表示され、ドラッグで簡単にステータスを分類可能です。ステータスは自社に合わせてカスタマイズできます。
Slackと連携することで、問い合わせが届いた際や顧客へ回答した場合に通知が配信されるようになります。
formrunとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.formrun公式ページを参考に「Slack Webhook URL」を取得する
2.formrun画面左側にあるサイドバーから「設定」をクリックする
3.設定画面左下にある「受信通知」をクリックし、Slackコマンドから「設定を開く」を選択する
4.「Slack通知設定ON」にチェックを入れ、取得したSlack Webhook URLを入力する
5.「更新する」をクリックして連携完了
画像出典元:formrunFAQ
続いては、Slackと連携できるファイル共有ツールを紹介します。
Googleドライブは、多くのユーザーが利用するオンラインストレージサービスです。
Googleドキュメントやスプレッドシートなど、Googleが提供しているファイルはもちろん、その他の文書も手軽に共有できます。
Slackと連携することで、Googleドライブ内の資料をSlack上で確認できたり、ファイル更新時に通知を受け取れたりできるようになります。
GoogleドライブとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Googleドライブ」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「許可する」をクリックする
5.「Googleドライブアカウントを認証する」をクリックして連携完了
Dropboxも、Googleドライブと同じオンラインストレージサービスです。
どのような形式のファイルでも管理可能であり、格納データはリンク形式で共有できるため、送信時に「データが重くて送りにくい」ということもありません。
Googleドライブとは異なり、Dropboxアカウントを持っていない相手にもファイル共有できます。
Slackと連携することで、Dropbox内のファイルをSlack上で共有できるようになります。そのため、アプリを切り替える手間がありません。
DropboxとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Dropbox」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「Slackとリンク」をクリックして連携完了
続いて、Slackと連携できるタスク・プロジェクト管理ツールを紹介します。
Trelloとは、自分のtodoを付箋に貼ったり剥がしたりする感覚で使えるタスク管理ツールです。
画面上でタスクを並べ替えたり、進捗ごとに振り分けたりなど、直感的に操作できます。視覚的にタスクの全体像を把握しつつ、紙のようにかさばることもありません。
Slackと連携することで、タスクの追加時に通知を受け取ったり、Slackからtodoを追加したりできます。
TrelloとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Trello」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.Slackと連携したいチームを選択してクリックする
画像出典元:【必見】Slackと連携できるおすすめアプリ17選
5.「許可する」をクリックして連携完了
画像出典元:【必見】Slackと連携できるおすすめアプリ17選
JIRAは、エンジニアのプロジェクト管理に特化したツールです。
計画管理やタスクの割り振り機能、作業状況の可視化によってプロジェクトの全体像を正しく把握できます。
JIRAとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「JiraCloud」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「許可する」をクリックして連携完了
Asanaでは、チームの活動進捗をガントチャート・タイムライン・ボード・リストなど、さまざまな方法で把握できます。
プロジェクト担当者や納期などを自社にとってわかりやすい形で可視化できるため、タスクの抜け漏れが発生しません。
Slackと連携することで、Asanaの更新通知やタスク変更などをSlack上で行えます。
AsanaとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Asana」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「許可する」をクリックして連携完了
GitHubは、ソフトウェア開発を行う際に使用する管理ツールであり、世界最大級の開発者専用コミュニティです。
GitHub上でコードを管理すれば、進捗を把握しながら関係者全員で開発できます。複数人で開発したいエンジニアにとって必須のツールです。
Slackと連携することで、コードの確認やメンバーへの指示出しなどをSlack上で行えます。
GitHubとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.「https://slack.github.com/」にアクセスし、「Slackに追加」をクリック
2.「許可する」をクリックして連携完了
Backlogは、web制作・新聞社・広告代理店など幅広い業種で導入されているプロジェクト管理ツールです。ガントチャート・マイルストーン・カードを駆使して、直感的にタスク管理ができます。
システム内に発生したバグの状況も全員で管理できるため、適切な意見を集約した上で修復可能です。
BacklogとSlackの連携は、Backlog側から実施します。
Backlogのダッシュボードから「プロジェクト設定→インテグレーション」を選択し、Slackと連携させれば完了です。
画像出典元:Backlogヘルプセンター
続いて、Slackと連携できる通話・会議ツールを紹介します。
Zoomは現在、オンライン会議システムとして高い知名度を誇るツールです。在宅勤務が一般的になり、Zoomでオンライン会議を行う企業も増えてきました。
リンクを共有して手軽に会議を始められることや、画面共有を簡単に行えることが魅力です。
Slackと連携することで、リンク発行せずにSlack上で会議を始められます。
ZoomとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Zoom」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.どちらか一方をクリックして連携完了
Microsoft Teamsも、多くの方に知られている通話・会議ツールです。
コラボレーション機能を活用すれば、オフィス製品を共同編集できるため、仕事をさらに効率化できます。
Slackと連携することで、アプリを開かず通話したり、Slackの通話アプリをTeamsに変更したりできます。
Microsoft TeamsとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Microsoft Teams Calls」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「許可する」をクリックして連携完了
Skypeはマイクロソフト社が提供している通話システムです。グループ通話や画面共有も可能であり、グループ通話は1ヶ月で100時間、1日最長10時間まで対応しています。
Slackと連携することで、Slack上から通話を始められるようになります。
SkypeとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.「Slackに追加」をクリックする
2.「Skypeインテグレーションの追加」をクリックする
3.必要に応じてカスタマイズをし、「インテグレーションの保存」をクリックして連携完了
Geekbotは、Slack(あるいはMicrosoft Teams)と組み合わせてミーティングを開けるbotツールです。
Geekbotを使えば、事前に登録した議題や質問を自動でグループに配信できます。参加者は配信された質問に答えれば良いため、わざわざビデオ通話を行う手間がありません。
朝礼や毎日の進捗報告など、内容が定型化されているミーティングを行う際に活用できます。
GeekbotとSlackの連携はとても簡単。Geekbot公式サイトにログインし、下記の「Slackに追加」をクリックすれば連携完了です。
画像出典元:Geekbot公式サイト
最後に、Slackと連携できるメール・カレンダー管理ツールを紹介します。
Gmailは、Googleが提供している有名なメールアプリです。
無料でアドレスを複数個作成できたり、Gmailを使ってミーティングもできたりと、利便性が高く多くの方に使われています。
Slackと連携することで、Gmailに届いたメールをSlackに転送できます。
「一定の条件を満たしたメールのみSlackに転送する」ということも可能なため、重要なメッセージを見逃しません。
GmailとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Slack for Gmail」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「インストール」をクリックして連携完了
Outlookは、マイクロソフトが提供しているメールアプリです。
アプリ上で会議を行ったり、オフィス製品をすぐ呼び出せたりと、ビジネスで必要なツールを効率よく使えます。
Slackと連携することで、Outlookで受信したメールをワンクリックで転送できます。コピペをする手間が省けるため便利です。
Outlookカレンダーのリマインド通知も設定できるため、大切な予定を見逃しません。
OutlookとSlackの連携方法は以下の通りです。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Slack for Outlook」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックする
4.「今すぐ入手」をクリックして連携完了
Googleカレンダーは、Googleが提供しているカレンダーツールです。
Gmailと連携してメンバーとスケジュール共有したり、リマインダー機能を使えたりできます。
Slackと連携することで、Googleカレンダーで作成したイベントの通知をメンバーに届けられます。
GoogleカレンダーとSlackの連携手順は以下の通りです。なお、ここではデスクトップでの連携方法を紹介します。
1.画面左側にあるサイドバーから「その他→App」の順番で選択する
2.アプリ一覧から「Googleカレンダー」を選択する。検索も可能
3.「Slackに追加」をクリックして連携する
さまざまな外部ツールと連携できることが魅力のSlack。実際にAPI連携を行うときは以下の点に注意しましょう。
外部ツール連携時は、業務に必要なアプリだけを取り入れましょう。
紹介した以外にも、Slackと連携できるツールは数多くあります。すべてを連携させると優先度の高いツールが埋もれてしまい、通知を見落とすかもしれません。
業務に必要な外部ツールを見極め、適切に業務効率化できるようにしましょう。
見極めるためには、現状の問題点を解消できるツールを選ぶことが欠かせません。
例えば、ミーティングに時間を取られる場合、botの質問に回答するだけでOKな「Geekbot」を使う、という具合です。
Slackとの連携方法はツールごとで微妙に異なるため注意しましょう。
基本はSlackのAppディレクトリから連携できますが、中には「外部ツールサイトからしか連携できない」という場合もあります。
ログインが必要だったり別のURLを発行したりすることもあるため、連携方法は事前にチェックしておきましょう。
Slackは外部ツールと連携させることで、さらなる業務効率化が図れます。連携できるツールには多くの種類があるため、自社の問題点を解消できる物を選ぶことが大切です。
今回紹介したツールを参考にしながら、業務に必要なものを上手に連携させ、自社のビジネスをさらに加速させましょう。