1年半前の2019年春ごろに導入し、月額2万の費用がかかっています。
Redmineの利用をやめてからは、このツールと並行してbacklogも利用していてjiraは開発チームが使っています。
理由は、このツールがアジャイル系の開発に向いているからです。もし、Redmineよりも詳細にタスクを管理したいという需要があるなら開発チームにはJiraをおすすめします。
以前使用していたRedmineでは不十分になり導入しましたが、カスタマーサポートや受託開発に関しては、これひとつで管理することができず他のツールを利用しています。
また、各変化点毎に設計開発テストの各工程に対応したチケットを作成し、ラベルを手動で割り振りする作業がかなり面倒で苦労しています。
ある程度の開発規模であれば、良いですが、小規模なソフト開発には逆に入力する工数がネックになるので、オススメしません。
JiraSoftwareはタスクの進捗状況を可視化するためのレポート数が多いのが特徴です。可視化するのが難しいチームのタスク進捗状況を手間をかけずに分析することができます。
課題をタスクリストにして整理することができる
ソフトウェアの開発に合った方法で課題を管理できる
開発の状況を様々な方向から確認できる
多くの機能を備え、高度なカスタマイズも可能です。またアップデートが頻繁にあり、問題点の改善や新機能の追加が行われています。
多機能であるがゆえに、複雑すぎると感じるかもしれません。使い方が一目でわからないことがあります。
1人あたり月額が700円から1,000円と他のツールと比べても、平均的な価格です。
シンプルな画面で操作しやすいです。設定できることが多い反面、どこで何ができるのかわかりにくいです。
日本語を含め20以上の言語に対応し、ユーザーが使用する言語を選択できます。
このページの目次
Jira(ジラ)は、使いやすくカスタマイズできる課題管理ツールです。どんなプロジェクトも課題の集まりとして管理するのが特徴です。
課題は簡単に作成できます。課題タイプや要約を設定するだけです。その他にも優先度やラベル、担当者などたくさんのフィールドがあり、必要に応じて設定できます。また、オリジナルのフィールドを追加することもできます。
課題には作業前、進行中、完了などのステータスがあり、進行状況に合わせて変更します。ステータスの変更の流れをワークフローといいます。これもフィールドと同じように、オリジナルのステータスやワークフローを追加することができます。
課題画面ではフィールドの内容に応じて課題を並び替えたり、未解決の課題を「オープンの課題」として表示できます。その他にもコメントやメール共有、高度な検索など課題を整理し解決するのに役立つ機能が数多くあります。
次の特徴は、「ボード」です。ボードを利用すると、ソフトウェアの開発方法に合った形で課題を管理することができます。
ボードの形式にはアジリティ、スクラム、カンバンの3種類があります。アジリティはアジャイルに慣れていないチーム、スクラムは短い期間に区切って開発するチーム、カンバンは継続的に作業するチームに向いています。
例えば、カンバンボードでは課題がカードとして表示され、ステータスをドラッグ&ドロップで変更することができます。
スクラムボードでは「バックログ」から「スプリント」を作成しタスクを割り当てることで、短期間で集中的に作業することができます。スプリントやアジャイルボードはカンバンボードと画面がほぼ同じです。
3つ目の特徴は、さまざまな可視化機能です。コンポーネント機能を使えば、開発するものを小さなコンポーネントという単位に分割し、タスクを割り当てることができます。
リリース機能では、ソフトウェアのバージョンを設定し、タスクを割り当てることができます。またバージョンごとのタスクの達成率やリリース状況を一覧することができます。
レポート機能はボードの機能の一つで、課題を分析して状況を視覚化します。スプリントごとの作業量や未解決課題の平均存続時間など、予測や問題の発見に役立つレポートが数多くあります。
JiraSoftwareは、クラウド型とオンプレミス型があります。
クラウド型ではサーバーやストレージが一切不要で、Webブラウザからログインするだけで開始することができます。起業ログでは、クラウド型をおすすめします。
10ユーザまでは1ユーザーあたり月額1,100円で 、11-100ユーザーの場合は1ユーザーあたり月額770円です。
オンプレミス型ではJira Softwareのソフトを各企業のサーバーにインストールして自社で運用していきます。メリットは、機能を自社に最適化できることですが、サーバーのメンテナンスは自社でしなければいけないというデメリットがあります。
クラウド型でも十分な機能が備わってますので、まずはクラウド型で十分です。クラウド型の利用して何か不満を感じるようであれば、オンプレミス型の検討を始めれば良いでしょう。
クラウド型は7日間無料で利用できるので、気になる方はまず試してみることをオススメします。
メーカー/製造業界
1001人以上
以前まではRedmineでタスク管理をしていましたが、チケットが多く、自分の関連するものを探すのが大変でした。
それに対してjiraは、自分でフィルタを作れるので、自分の仕事に関わるものが検索しやすく便利です。
しかし、フィルタなどの便利な機能を使うにはある程度学習が必要なので、開発部門の中でもコーディングをあまりしない人は現在もRedmineと同様の使い方をしています。また、画像を貼れないのでjiraで表現できない内容はConfluenceに追記しなければいけなく、そこは多少不満に感じています。
これらを踏まえて、開発部門であれば一定のITリテラシーもあると思うので、たくさんある便利な機能も使いこなせると思います。その中でも特に、少人数チームに分かれて作業する場合にはカンバンボード等を使用できて便利だと思います。
メーカー/製造業界
1001人以上
2019年4月から現在に至るまで使用しています。
製品の不具合管理においてJIRAを使用していますが、以前まではすべてExcelを使って不具合管理をしていました。
Excelだと、複数のファイルができてしまい、一元管理が困難でした。また、編集した履歴等も残らないので、不便でした。JIRAでは、そこがすべて解決され、便利だなと感じました。
反対に、不具合のステータスをcloseにするときに必須項目を埋めなければいけないのですが、項目が細分化されてるのですべて入力するのに時間がかかってしまう点が不便でした。
また、JIRAに慣れていない人からはExcelでデータを欲しいと言われるため、結局二重管理になっています。
タスク管理、不具合管理をしているところには使いやすいと思うので他社にもおすすめできます。各フェーズでそれぞれの担当者にアサインできるし、それぞれの案件のステータスも変更できるので、業務の可視化ができて便利なツールだと思います。
IT/インターネット/通信業界
101人〜250人
それまでBacklogで運用していた2つのプロジェクトをJiraで一体的に管理できるようになったので大変便利です。また、共有ドキュメントの作成も自由度が増し、情報をまとめやすくなりました。
ただ、Jiraは多機能すぎて、理解して使いこなすまでに半月ほどかかりました。また、Jiraでのプロジェクト情報の更新があった場合にslackに通知するように設定したのですが、slackの通知量がそれまでの倍以上に増えたため、結局うるさすぎてスマホの通知設定を切ることになりました。
そのため、私の職場のようにITエンジニアが多い会社では細かくカスタマイズできるのでオススメですが、ITリテラシーがさほど高くない社員が多い会社では使いこなせない可能性が高いためオススメはできないです。
IT業
1001人以上
2015年から現在まで使用しており、 年間100万円程度の費用がかかっています。
一人一人のタスク量や進捗を一覧で可視化できることが一番使いやすかった点です。それまでは、各人の負荷が見えずらく、仕事が決まった人に集中してしまうことがありました。また、期限も見えるためアラートをいち早く検出できました。
反対に不便だった点は、 チケットを記載する際に、表や図が上手に作れないところです。セルの結合やセルの色づけがかなり複雑な仕組みになっており、簡単に実装できませんでした。 また、タスク数が多くなるとかなり重くなるため、使いづらいことがありました。
以上から、どのような会社であれオススメできると思います。タスク管理はどういう会社でも課題であると思うので、JIRAで一元管理することで、作業効率をUPさせることができます。
Jiraを使えば、プロジェクトを一体として管理することができます。拡張性の高いツールなので、社内全体で課題を管理したい、またはプロジェクトを細かく管理したいと考えている会社におすすめです。
画像出典元:「Jira Software-アトラシアン」公式HP