株式会社CAMPFIRE(キャンプファイヤー)の決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

執筆: 有薗恒輝

国内No.1のクラウドファンディングサイトCAMPFIRE、6億3,460万円の赤字でビジネスモデルに苦しむ!「CAMPFIRE」の第8期決算

第8期決算公告

業績推移

決算期
(百万円)
16/12
(第6期)
17/12
(第7期)
18/12
(第8期)
当期純利益 △151 △592 △635
利益剰余金 △271 △592 △1,227

第8期決算は

  • 当期純利益:△6億3,460万円
  • 利益剰余金:△12億2,665万円

となりました。

 

19年の動き

4月4日にソーシャルグッド特化型クラウドファンディング「GoodMorning」事業を分社し、株式会社GoodMorningを設立しました。

4月15日にRetty株式会社が運営する飲食店専門クラウドファンディング「3rdTable」を資産譲受しました。これによりクラウドファンディング「CAMPFIRE」上にて運営を開始ししています。

 

 

第7期決算公告

 

第7期決算は

  • 当期純利益:△5億9,205万円
  • 利益剰余金:△5億9,205万円

と前期比292%増の5億9,205万円の赤字となりました。

Gojoを事業譲受

株式会社BrainCatが運営するコミュニティウォレット「Gojo(ゴジョ)」を2018年12月に事業譲受し、2019年1月より運営の移行を開始しました。

Gojoはコミュニティのメンバー同士がスマートフォンアプリを通じ、お金・情報の共有ができるプラットフォームサービスです。

手数料改定について

2018年3月より

  • CAMPFIRE手数料 8%→12%
  • GoodMorning手数料 5%→9%

と引き上げられることになりました。こちらに加えて別途決算手数料5%がかかります。

ファンクラブ方式は、以前と変わらず合計で10%の手数料となります。

クラウドファンディングをやっているマクアケの手数料は20%なので、かなり大差なくなってしまったという感じですね。しかしこの決算を見る限り、上げざるを得ないのかもなと…今後も注目です!

資金調達

D4V1号投資事業有限責任組合、GMOインターネット株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、East Ventures、株式会社iSGSインベストメントワークス、株式会社サンエイト インベストメント、株式会社セプテーニ・ホールディングス、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社フリークアウト・ホールディングス、個人投資家 谷家衛氏ほか2名を引受先とした第三者割当増資を実施し、総額3億3000万円の資金調達を実施しました。

 

 

第6期決算公告

2017年11月に発表されたCAMPFIREの第6期決算は

  • 当期純利益:△1億5,079万円
  • 利益剰余金:△2億7,051万円

となりました。

CAMPFIREは2011年から、支援額、掲載数、成功数が国内1位のクラウドファンディングプラットフォームを運営しています。展開しているサービスは7つにも上り、その中には身近な友達同士で気軽に使えるクラウドファンディング「polca(ポルカ)」があります。

画像出典元:「CAMPFIRE」公式HP

総プロジェクト数は16,000件以上、支援者は合計77万人、流通総額は80億円を達成するなど成長を続けています。

今回の決算で気になるのが、約1億5,000万円の最終赤字です。CAMPFIREのビジネスモデルは、クラウドファンディングで挑戦者が集めた資金から一定の手数料をとる仕組みです。この手数料は、1人でも多くの人にクラウドファンディングに挑戦して欲しいという思いから2016年2月に20%から8%に引き下げました。

現在の総流通額が80億円ということから、そのうちの8%の6.4億円が売上となります。黒字化に転換するためには総額流通額を増やすか、新しいビジネスモデルを早急に見つける必要があります。

CAMPFIREファンクラブを開始

2016年8月にCAMPFIREファンクラブを開始しました。

プロジェクトを立ち上げた人物がファンクラブを開設し、支援者は月額一定の金額を支払って入会することができます。このファンクラブでは、毎月特別イベントを開いたり、支援者限定に商品を提供するなど活動は自由です。

CAMPFIRE側は、決済手数料として10%をもらうという仕組みです。やはりファンクラブも手数料ビジネスなので、手数料以外での収益源を見つけることが課題となりそうです。

業務提携を次々と締結

CAMPFIREは、地域金融機関や地方自治体との業務提携を進めています。

2018年8月に西武信用金庫、9月には群馬銀行と宮崎銀行と業務提携を締結。背景としては、CAMPFIREの持つ資金調達やPRのノウハウを活用して、地域で活躍する挑戦者の支援を推進するのが狙いです。

さらに、2018年9月26日にはJR神戸沿線にショッピングモールを展開する神戸SC開発株式会社と業務提携を結びました。主に、CAMPFIREでクラウドファンディングを実施した商品の展示・販売を行う場所を提供する予定です。

1人でも多くの人を支援したいという思いから、CAMPFIRE経済圏を拡大していることが分かります。

CAMPFIREのプロジェクト例

仮想通貨取引所「FIREX」を廃業へ

CAMPFIREは2017年3月よりテックビューロとの連携によって開設した仮想通貨取引所「FIREX」を2018年4月4日に廃業しました。

コインチェックの仮想通貨流出問題で金融庁の取り締まりが厳しくなり、安全性と利便性を考慮すると課題が山積みということから撤退を決意したようです。

今後も活動の輪を広げていくと見られるので、注目していきたい企業です。

出典:公式HP

会社概要

会社名 株式会社CAMPFIRE
事業内容 クラウドファンディングプラットフォーム
所在地 東京都渋谷区渋谷2丁目22-3 渋谷東口ビル 5F
設立日 2011年01月
代表 家入 一真
資本金 4億5,577万円(資本準備金も含む)

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