株式会社FOLIOの決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

執筆: 山中勝輝

10年ぶりにオンライン証券が誕生!今年70億円を調達して大注目の「FOLIO」の第3期決算

第3期決算公告

FOLIOの業績推移

決算期
(百万円)
17/03
(第2期)
18/03
(第3期)
当期純利益 △168 △834
利益剰余金 △247 △1,081

2018年第3期目の当期純利益は8億3,400万円の最終赤字、前年に比べて約5倍赤字が膨らみました。

FOLIOは、テーマ投資型オンライン証券サービスを提供しています。従来の証券は購入に多額の資金が必要で、初心者にとってはハードルが高いものでした。そこで、FOLIOは最小10万円前後で有望企業10社に分散投資できる仕組みを開発。

具体的には、「ドローン」「e-sports」「コスプレ」など特定の分野で注目されている企業10社で構成された証券を扱っています。10社に分散投資できるため、株価変動のリスクは低くなり、市場全体が盛り上がれば株価も上がるという仕組みです。

2018年7月には「名古屋」「北陸」など都道府県別のテーマの扱いを開始し、初心者からも興味関心を集めています。

画像出典元:「FOLIO」公式HP

FOLIOの主な収益構造は委託手数料でしょう。出資者から集めた資金を運用することで手数料をもらいます。そのため、今後売上を上げていくためにはいかに多くの出資者を集めるかが鍵になりそうです。

2018年上半期で総額70億円の調達

FOLIOは2018年1月にLINE、SMBC等から第三者割当増によって総額70億円の資金調達を実施。創業2年で累計調達額は91億円となりました。

この資金調達を受けて、言語解析や機械学習、データサイエンスなどを研究する研究施設を設立。さらに、新たな金融サービスを開発するために人材採用も進めました。

上記のような2018年初頭からの積極的な先行投資によって、今期は赤字が膨らんだと考えられます。赤字額が8億円に上っても多額の資金調達ができたことから、今大注目のベンチャー企業だということが分かります。

LINEと業務提携

2018年1月のLINEの出資を受けて、両者は業務提携を発表。LINE上でFOLIOのサービスを展開できるように動き始めました。若者を中心に月間7,100万人のユーザーが利用するLINEと若者でも簡単に投資できるプラットフォームを作るFOLIOの今後の協業にも注目が集まります。

会社概要

会社名 株式会社FOLIO
事業内容 資産運用サービス
所在地 東京都千代田区一番町16-1 共同ビル一番町4F
設立日 2015年12月
代表 甲斐 真一郎
資本金 91億2万1636円(資本剰余金含む)
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