あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービス及び訪問介護サービスを提供する「株式会社フレアス」の決算を見ていきます。
売上高は5.5%増収となりましたが、営業利益は71.4%減益となりました。
【グラフ】第3四半期 営業利益増減要因(前年同期比)
利用回数の増加により、売上高は堅調に推移しました。引き続き正社員マッサージ師不足により業務委託費が増加、マッサージ師・相談員の採用費も増加しましたが、採用費の節減を実行し、第3四半期単体での採用費増は300万円にとどまりました。
なお、業績予想は変更はありません。
画像出典元:「株式会社フレアス」決算説明資料
あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービス及び訪問介護サービスを提供する「株式会社フレアス」の決算を見ていきます。
売上高は3.4%増収となりましたが、営業利益は80.7%減益となりました。
マッサージ師と営業スタッフなどの正社員の採用数が計画以下となり、業務委託費などの採用費などが主な原因となりました。
後期高齢者の増加に備え、事業展開のスピードを加速させてフランチャイズを本格展開する予定でおり、その際の人件費、広告宣伝費など先行費用が8,600万円発生する見込みとなりますが、2021年3期中には単月黒字を目指す見通しです。
【グラフ】バランスシート
自己資本比率は61.5%と健全性を維持し、実質無借金経営となり、借入金の返済などで有利子負債は5,950万円に減少いたしました。
2020年3月期 通期の業績は、増収を見込んでおりますが、原価中の人件費や業務委託費が増加やフランチャイズ本格展開による人件費・広告費などの増加により、マッサージ事業の売上高を下方修正しております。
人事開発部や研修センターなど採用強化、離職率低下など社員採用を積極的に行い、フランチャイズ事業の更なる展開が期待されます。
画像出典元:「株式会社フレアス」決算説明資料
あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービス及び訪問介護サービスを提供する「株式会社フレアス」の決算を見ていきます。
フレアスは、今年3月28日に東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場したため、2019年3月期第1四半期の経営成績(累計)及び対前年同四半期増減率についての記載はありません。
事業内容
事業の9割超はマッサージ事業が占めています。
首都圏に次いで高齢者人口の多い大阪地域で初めての出店となる吹田事業所を開設し、事業所数は97拠点に(2019年6月現在)。
マッサージ事業のセグメント業績は、売上高8億6,786万円、セグメント利益1億9,470万円となっています。
一方、その他の事業は主に訪問看護ステーションを運営(5拠点)しており、売上高の増加に応じた人員の採用や退職者の補充採用に伴い、採用関連コストが増加。
セグメント業績は、売上高7,648万円、セグメント利益383万円となりました。
【グラフ】バランスシートの状況
バランスシートを見ると、IPOに伴う第三者割当増資等により純資産は1億5,500万円増加。自己資本比率は60%超に。
法人税等の支払いにより現預金が減少するも、引き続き純有利子負債はマイナスで推移しています。
2020年3月期 通期の業績は、前期に対し増収増益を見込んでいます。
今年7月13日より、全国展開の早期達成に向け、サービス提供エリアのさらなる拡充を目的として、フランチャイズ事業の本格的な展開を開始。
2020年3月期に100拠点を目指します。
画像出典元:「株式会社フレアス」決算説明会資料
2019年3月期 通期の業績は、前期に対し大幅な増収増益となりました。
株式会社フレアスは、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービス及び訪問介護サービスを提供する企業です。
2019年3月28日に、東京証券取引所マザーズ市場へ上場しました。
主要事業であるマッサージ事業にて、新たに横浜あさひ事業所、久留米事業所、我孫子事業所を開設しサービス提供エリアの拡充を図るとともに、既存の事業所においても提供サービスの品質の向上を図るために、人材の育成に注力。
また、株式会社星野リゾートとの業務提携してフレアスが運営するホテルブランドの「界」においては、サービス提供施設数が増加。
保険適用施術中心のビジネスモデルからラグジュアリー分野にもビジネス領域を拡大しています。
【グラフ】営業利益の増減要因
それらの結果、売上高は前期比13.0%増の37億1,100万円に。
営業利益は、利用者数の増加に対応するためにあん摩マッサージ指圧師の増員を実施したこと、前事業年度の期中に実施した事業所の管理者の増員の影響により、人件費が増加しましたが、増収効果により前期比67.9%の2億7,600万円となり大幅増益となりました。
売上高は34億385万円(前期比13.9%増)、営業利益は8億2,983万円(前期比13.1%増)で増収増益となりました。
事業所の新規開設のほか、前事業年度において開設した事業所の早期収益化や、その他の既存の事業所の一層の収益力向上を図るために、ケアマネジャーへの営業訪問を通じた認知度の向上に注力。
また、利用者のニーズに応えるため、医師の同意を得た上で、通常のマッサージに加え、変形徒手矯正術(関節可動域訓練)の施術サービスを提供した結果、施術1回あたりの売上高が増加しました。
売上高は3億778万円(前期比3.7%増)、営業利益は3,691万円(前期比35.3%増)で増収増益となりました。
その他の事業の主な事業「訪問看護事業」においては、人材の定着化を図り、安定的な事業運営に取り組んだとのこと。
また、地域のケアマネジャーに対する営業の強化を通じて、サービスの認知度向上に注力。
2020年3月期の連結業績予想は、前期に対し増収増益を見込んでいます。
【グラフ】営業利益の増減要因(想定)
マッサージ事業は引続き増収効果を見込んでいますが、営業強化のため人員採用を先行させることで、営業利益はほぼ相殺。
全社共通費でも、採用効率化やIPO関連費用の消失はあるものの、人件費増や償却費増、セキュリティ強化関連費用の計上といった投資費用の負担増は吸収できないと想定しています。
2000年7月、山梨県南巨摩郡増穂町に「ふれあい住宅マッサージ」を創業し、訪問マッサージ事業開始。
その後、2002年4月に訪問マッサージ事業を事業目的とし、山梨県甲府市に「有限会社ふれあい在宅マッサージ」を設立。
翌年2005年4月「株式会社ふれあい在宅マッサージ」に組織変更しました。
2011年3月、東京都に東京本部を開設し、4月に「株式会社フレアス」に商号変更し、現在に至ります。
2017年4月、「株式会社星野リゾート」と業務委託契約を締結し、ホテルブランド「界」でのマッサージサービス提供を開始。
翌年には、星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」でのオイルマッサージ(VINO SPA)サービス提供も開始。
2019年3月、東証マザーズに上場しました。
より高い技能を基に利用者の満足度を高める「高付加価値マッサージ」 を、国家資格者であるマッサージ師によって在宅訪問で提供するサービスカンパニーです。
ビジネスモデル
事業の91.7%はマッサージ事業。活動困難者(介助なしで通院が困難な方 以下同)が対象で、医師の指示・同意に基づいてサービスを提供。
その他の事業では、訪問看護及び介護などを実施しています。
在宅療養者を対象に、医師の指示・同意に基づいて、訪問マッサージ(医業類似行為)を提供。
• 事業所数:38都道府県 96拠点(FC含む/2019年3月現在)
• 屋号:「フレアス在宅マッサージ」
その他、温泉旅館・リゾートホテルでのマッサージサービスやフランチャイジーからのロイヤリティ収入など。
訪問看護事業が主体。
訪問看護ステーションを運営(5拠点)。高齢や疾病・負傷・障害による在宅療養患者に対し、医師の指示・同意に基づいて、看護を提供。
「理学療法士」による訪問リハビリテーションも展開。
画像出典元:「株式会社フレアス」決算説明資料
第16期決算は
となっています。
株式会社フレアスは、38都道府県 102事業所を展開する、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービス及び訪問介護サービスを提供する企業です。
ベテラン施術師による研修制度と厳しい品質管理体制のもと、全国300名を超える直接雇用のあん摩マッサージ指圧師(国家資格)が働いています。
2月22日、株式会社東京証券取引所より、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されました。
2019年3月28日に上場予定です。
出典:公式HP・有価証券届出書
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