※2018年9月に社名を「FiNC」から「FiNC Technologies」に変更
FiNC Technologiesの第6期決算は
となりました。
売上高が7億4,671万円に対して売上原価が11億7,337万円のため、売上総利益がマイナスになっている点に注目です。売上原価に計上された費用は発表されていませんが、経営的に厳しい状態にあるのは間違いないでしょう。
決算が発表された2018年4月24日には資金繰りが心配されましたが、その後大型の資金調達を実施しました。
FiNC Technologiesは2018年9月20日に総額55億円の資金調達を実施。累計資金調達額は100億円を超えました。
約25億もの最終赤字を計上している同社がこれだけ大型の資金調達ができたのは、今後の成長が期待されているからでしょう。第三者割当増資の引受先には、ロート製薬、日本電気、第一生命保険など大企業17社が名を連ねています。
さらに、引受先の企業と業務提携を結んでおり、帝人フロンティアはウエアラブルデバイスから得られる睡眠情報を、FiNC Technologiesが保有するAIチャットボットで処理することにより、スマートフォンのアプリを通じてAIや専門家からの指導を受けられるパーソナライズAIサービスを開発する予定です。
さて、FiNC Technologiesは調達した55億円を何に使うのでしょうか。
使用目的は主に2つあります。
マーケティング・プロモーション
1つ目の使用目的は、ダイエットアプリ「FiNC」の認知度拡大・ユーザー獲得です。ユーザー数が増えることで蓄積されるデータも増えるので、サービスの質向上や新たなビジネスモデルを組むことできます。
プロダクト開発
もう1つの目的は、運動、栄養、睡眠領域における行動変容のためのAI開発や家庭向けデバイスの開発です。インターネットの発達で1人のトレーナーが指導できる人数が増えたことにより、自宅でもトレーニングできるデバイスを開発していくと見られます。
画像出典元:「FiNC Technologies」公式HP
2017年3月からFiNC Technologiesが提供しているダイエットアプリ「FiNC」は、1年3ヶ月で200万ダウンロードを突破しました。Appleストアのヘルスケア・フィットネスアプリで月間1位を獲得するなど人気が上昇しています。
今後はユーザー数が順調に増え続けることで、検診情報、生活習慣に関するデータを企業側に提供するビジネスモデルを構築すると考えられます。今後の展開にも注目していきたいです。
営業黒字転換!3Qは消費増税と暖冬の影響を受けた「RIZAPグループ」の第3四半期決算
セ・リーグに所属する球団運営会社とその親会社の決算をまとめてみました!
出版社発マンガアプリサービスを中心に急成長する「Link-U」の第2四半期決算
事業拡大期で黒字を継続している「ツクルバ」の第2四半期決算
マザーズ上場へ!電子マネー決済やQRコード決済等、消費者ニーズに合わせた決済手段を提供「GMOフィナンシャルゲート」の第21期決算
世界最速でiPS細胞の具現化を目指すバイオベンチャー「ヘリオス」の通期決算
インフルエンサーマーケティングやMimiTVも好調の「トレンダーズ」の第3四半期決算
マザーズ上場へ!「ヒト.モノ.コト」の正しさを認証、セキュリティシステムで証明、サービスの信頼性を支える「サイバートラスト株式会社」の第19期決算
LINEがグループで300億円出資を決定!巣ごもり消費で需要拡大が期待される「出前館」の第2四半期決算
最終27億円の赤字!新型コロナ追い討ちで資金繰りが悪化している「ペッパーフードサービス」の通期決算