SNS採用とは?活用事例やメリット・デメリットを解説!

SNS採用とは?活用事例やメリット・デメリットを解説!

記事更新日: 2024/04/19

執筆: Mai Nemoto

スマートフォンの保持率が高い日本では、求人情報をSNSで収集する人が増えています。

本記事では、SNS採用とはなにか、ソーシャルリクルーティングで活用しやすいSNSと成功事例を解説

メリット・デメリットに加えて、SNS採用を成功させるポイントについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?

SNS採用とは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して採用活動を行うことを指します。

総務省情報通信政策研究所が2023年6月に発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、日本でのスマートフォン保有者は97.1%で、10〜60代までの各年代が90%を超過しています。

それに伴い、SNSユーザーの数も年々増えているため、人材採用業界でもSNSを通して企業認知の拡大や候補者の獲得をする企業が増加しているのです。

採用で活用しやすいSNS

ほとんどの日本人が何らかのSNSを活用している現代ですが、表現方法・ユーザー数・年齢層は各SNSで異なります。

ここでは、採用で活用しやすいSNSをご紹介します。

LINE

  • ユーザー数はSNSで最多の9,600万人(2023年9月時点)
  • 約80%がその日のうちにメッセージを開封

企業の公式アカウントを作成し、友だち追加をしてもらったユーザーに対して情報配信やコミュニケーションを行えます。

10〜60代まで幅広い世代に普及している点もポイントです。

初期費用0円・メッセージも上限200通/月まで0円で送信可能、他にもメッセージ上限が異なる複数の料金プランがあります。

テキスト・画像・スタンプ・動画でのメッセージ配信や、リッチメニューを活用した採用コンテンツの集約など、様々な機能を活用して候補者へアプローチができます。

X(旧Twitter)

  • ユーザー数は約6,700万人(2023年9月時点)
  • リポスト(リツイート)機能による拡散力が期待できる
  • ハッシュタグを活用してターゲットに情報を届けられる
  • 手軽に投稿がしやすい

企業の公式アカウントを作成して、認知の拡大や候補者の確保に繋がる情報を発信できます。

上限1,500件/月までは0円で投稿可能です。

最大140文字までのテキスト+画像・動画の投稿を活用することで企業にマッチした母集団形成がしやすい傾向にあり、リポスト(リツイート)機能による拡散力の高さも強みです。

他にもDM機能を活用したダイレクトリクルーティングや、「#採用情報」「#中途採用」などハッシュタグを付けてターゲットへ情報を届けやすくすることもできます。

Instagram

  • ユーザー数は約4,570万人(2023年8月時点)
  • 写真と動画をメインとした視覚的なアプローチが可能
  • 新卒採用、第二新卒採用、若手中途採用に適している
  • ハッシュタグを活用してターゲットに情報を届けられる

企業の公式アカウントを作成して、画像・動画を中心とした視覚的なアプローチによって情報を発信する方法を指します。

ユーザー層は10代・20代が最も多いため、新卒採用・第二新卒採用・若手中途採用に最適です。

プロフィールページ・投稿内容によるブランディングの強化によって、企業イメージの向上や採用後のミスマッチ防止に繋げることもできます。

YouTube

  • 月間視聴者数は約7,120万人(2023年5月時点)
  • 動画を通して企業の魅力を伝えられる
  • 転職潜在層へのアプローチに繋がる

企業の公式アカウントを作成し、長尺動画やショート動画を通じて企業の認知獲得・理解・ブランディング向上を狙えます。

10〜60代まで幅広い年齢層に利用されている他、マルチデバイス化が進んでおり、インターネットを接続したテレビ画面での視聴者も増えているため、転職潜在層へのアプローチにも繋がります。

YouTubeの概要欄に企業ホームページや採用ページのURLを貼り付けて、アクセスを促すといった活用も可能です。

Facebook

  • ユーザー数は約2,600万人(2019年7月時点)
  • 基本的に実名登録のSNSであるため信憑性が高い
  • ビジネスアカウントであれば求人募集機能が使える

企業名でビジネスページを登録して、最大60,000文字のテキストや画像・動画を添えた投稿によって情報発信が可能です。

ユーザー層は30〜40代が多いため、新卒採用というよりはキャリア採用に向いているといえます。

自社の採用ターゲットとFacebookのユーザー層がマッチしているか加味した上で、投稿コンテンツの自由度が高いことを生かして使うことが重要です。

TikTok

  • エンタメ感覚で見てもらいやすい
  • 転職潜在層へもアプローチができる
  • 縦長動画なのでスマートフォンでも動画が作れる

スマートフォンで見ることを想定した縦長画面で15秒/30秒/3分の動画・写真(静止画)・テキストを投稿することで情報発信を行えます。

ユーザー層は10代・20代がメインですが、少しずつ30代の利用も拡大しています。

基本的に短い動画でのエンタメ性が求められているので、興味を引きやすいコンテンツが作り続けられるようであれば認知拡大に繋がります。

Wantedly

  • ユーザー数は383万人(2023年8月時点)
  • ビジネス専用のSNSなので効率的にアプローチできる
  • 採用活動に優れた機能が揃っている

Wantedlyは、企業ページ・募集記事・ストーリー・ダイレクトスカウトを活用して、条件ではなく想いに共感してくれる候補者を探すことができる、日本発祥のビジネスSNSです。

ユーザー層は20〜30代がメインのため、ミレニアル世代への採用活動に有効な方法といえます。

掲載数は無制限ですが、給与・待遇などの条件記載は不可なので、企業理念や想いに共感してくれる人材を集めることが可能であり、ミスマッチを防ぐことができます。

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SNS採用の成功事例

採用で活用できるSNSが複数ある中で、実際に運用が成功している企業をご紹介します。

なお、各SNSのフォロワー数は2024年1月時点のものです。

LINE

日本生命保険相互会社

新卒採用にターゲットを絞ったアカウントで、1万2,000人以上の友だち追加を獲得しています。

開封率の高いLINEの特性を生かして、サラッと読める程度に部門の紹介をしたり、就活セミナーやインターン案内などの情報発信がされています。

X(旧Twitter)

 Sky株式会社

学生向け、キャリア採用向けなど、セグメントごとに3つのアカウントを運用しており、全てが11万人以上のフォロワーを獲得しています。

ハッシュタグを活用し、ターゲットが親近感を持ってくれるようなポスト(ツイート)と、プレゼント応募時のリポスト(リツイート)による拡散力をバランスよく使っています。

Instagram

コクヨ株式会社

10〜20代の利用が最も多いという性質を活用して、新卒採用向けのアカウントを運用しています。

ストーリーを活用した親近感の出る投稿、ハイライトでの情報まとめ、投稿での採用メンバー紹介、リールでのユーザー引きつけ、全体的にバランスが取れています。

フォロワーは約3,700人ですが、リールの再生回数は殆どが5,000再生以上とフォロワー以上に視聴されているため、順調にアルゴリズムをハックしているといえます。

YouTube

株式会社サイバーエージェント

新卒をターゲットにオフィスツアー・社員への20の質問・採用CM動画などを投稿しており、視聴者の興味を引きつけるような見やすいサムネイルが特徴です。

その他にも、選考&インターシップ説明会や公開OBOG訪問など、視聴者からリアルタイムな反応を得られるライブ配信機能も活用しています。

Facebook

ソフトバンク株式会社

新卒採用とキャリア採用で別の企業ページを作成しており、各アカウントでターゲットが興味を持ちそうな内容の投稿をしています。

新卒採用では、ITの基礎を学べるような内容やソフトバンク株式会社がどのような取り組みを行っているのかニュース形式で紹介。

キャリア採用では、企業で実際に働いている社員のインタビューやセミナーを中心に発信し、どちらのアカウントでもFacebookから外部リンクへ流入させている特徴があります。

TikTok

株式会社BEEM

視聴者の興味を引きつけるエンタメ性に特化しており、約47万5000人のフォロワーを獲得しています。

10万以上のいいねがついている動画も多く、自社のコンテンツからバズが生まれていることから事業であるマーケティング支援の実力を証明しているといえます。

動画のインパクトによっていいねやコメントが増えることで、アルゴリズムのハックに繋がり、視聴者が増えるので企業認知の拡大や興味喚起にもつながります。

Wantedly

株式会社Voicy

会社のイメージを持ってもらえるように、カルチャーが伝わるような記事を中心に展開し、本格的な運用から3ヶ月未満で正社員8人の採用に成功しています。

募集記事には、職務内容・組織構成・仕事環境を詳細に書き込むことで、入社後のイメージを候補者が掴めるように工夫がされています。

SNS採用の成功事例をもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください

SNS採用のメリット

人材確保をする上で、SNS採用を取り入れることは企業の利益にも繋がります。

まずはメリット・デメリットについて考えてみましょう。

費用がかからない

SNSは基本的に無料で始められるため、費用をかけずに採用活動が可能です。

エージェントを利用した場合は仲介手数料などが必要ですが、SNS採用に成功した場合は採用コスト全体を抑えることができます

拡散力が高く、潜在層にもアプローチできる

SNSには拡散機能があるものが多く、企業認知の拡大や普段アプローチしにくいような潜在層にも情報を届けられる可能性があります。

SNSによる拡散によってバズった場合は、1日で数万人にコンテンツを見つけてもらうといったこともできます。

企業の魅力を発信しやすい

SNSは、テキスト・画像・動画などの様々な表現方法で企業の魅力を表現し、伝えることができるツールです。

広告やエージェントを介した採用よりも多くの情報をユーザーへ直接届けられ、コメントやダイレクトメッセージを活用すればコミュニケーションも取ることができます。

ブランディング効果もある

SNSによる特性を使い分ければ、豊富な表現を用いて企業のブランディングを確立させることができます。

SNSブランディングに成功すれば、広告コストの削減・採用コスト削減・ミスマッチや離職防止にも繋がります。

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SNS採用のデメリット

続いては、SNS採用のデメリットについて解説します。

成果を出すのに時間がかかる

SNS採用は、魅力的なコンテンツを継続的に発信し、興味を引き出して最終的には応募というアクションを起こしてもらわなければいけないため、時間がかかります。

企業にマッチした候補者を集めるには、量だけでなく質にもこだわる必要があるため、すぐに成果を出すのは難しいでしょう。

運用工数がかかる

SNSの運用には、コンテンツの企画・作成・投稿といったプロセスが毎回必要であり、人的な工数が必要です。

SNS採用としての成果を出すためには、永続的に運用をしなければならないため、採用業務と兼務する場合は大きな負担がかかるといえます。

炎上リスクがある

不特定多数のユーザーが使っているSNSでは、発信によって炎上するリスクがあるという点には注意しましょう。

発信内容や表現方法に気をつけていても意図せず炎上してしまい、結果的にブランディングを下げる可能性もあります。

SNS採用の更新担当者には、コンテンツの客観的な視点とネットリテラシーへの理解が必要です。

SNS採用を成功させるポイント

実際に運用し始める前に知っておくべき、SNS採用を成功させるポイントについて解説します。

ターゲットを明確にする

SNS採用を成功させるためには、ペルソナを設定するなど、採用ターゲットの明確化を行いましょう。

SNSによって利用率の高い年代に特徴があるだけでなく、テキスト・画像・動画など使用できる表現方法も異なります。

採用ミスマッチや確立したブランディングを構築するためにも、採用チームやSNS運用チーム内で共通認識を持つことが重要です、

継続的に発信する

SNS採用は更新頻度がとても重要です。

SNSでは常に新しい投稿が行われているため、継続的な発信がないと埋もれてしまいます。

採用スケジュールを考慮し、更新頻度や運用スケジュールを事前に決めた上でSNS運用を遂行するようにしましょう。

運用フローを決めておく

企業でSNS採用に取り組む場合は、マニュアルの作成や運用フローを決めておくことが大切です。

「コメントやダイレクトメッセージには何日以内に返信する」「投稿内容は作成者と別にチームリーダーがチェックする」など、誰がいつまでに何をするのか明確化しましょう。

運用フローをしっかり決めておくことで、属人化の防止やブランディングの統一にも繋がります。

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まとめ

SNS採用とはなにか、採用に活用しやすいSNSの種類や特徴について解説してきました。

ソーシャルリクルーティングに成功している企業も多く存在しており、費用をかけずに始められる採用活動ではありますが、デメリットを理解した上で運用することが重要です。

SNS採用を活用すれば、企業の認知拡大や潜在層へのアプローチにも繋げられるので自社のターゲットやブランディングにあったSNSを活用してください。

画像出典元:O-DAN

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