株式会社アクセルスペースの決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

執筆: 編集部

J-Startup企業特待生!超小型衛星による画像解析情報を提供する「アクセルスペース」の第11期決算

第11期決算公告

  • 当期純利益:△5億7,173万円
  • 利益剰余金:△12億5,307万円

となりました。

資金調達

2019年7月、日本政策金融公庫から5億5000万円の融資を受けました。
2022年までに地球観測衛星を数十基打ち上げる計画で、調達した資金は21年以降に打ち上げる衛星の製造費用などに充てる予定です。今回の融資を含めたアクセルスペースの資金調達額の累計は約50億円に上ります。

 

第10期 決算公告(2018年8月更新)

アクセルスペースの業績推移

決算期
(百万円)
17/08
(第9期)
18/07
(第10期)
当期純利益 △156 △422
利益剰余金 △259 △681

第10期の当期純利益・利益余剰金は、ともに前期と比べ減少、当期の業績は△4億2,203万円最終赤字となりました。

現在、利益は出ていないものの、流動資産11億6,840万円に対し、流動負債1億2,484万円と資金繰りには問題ありません。

アクセルスペースは、2015年11月に「シリーズA投資ラウンド」から約18億円の資金調達を受けました。

その後、2016年に「アクセルグローブ」プロジェクトにおいて、アマゾンウェブサービスジャパン、三井不動産株式会社など計4社との提携が合意されています。

これにより2018年年末から2019年にかけ、小型地球観測衛星3機を打ち上げ、データプラットホーム事業「アクセルグローブ」をスタートさせる予定です。

「アクセルグローブ」小型地球観測衛星打ち上げのイメージ

過去、2014年11月には「ほどよし1号機」をロシアにて打ち上げ、2017年7月には、日本の気象情報会社ウェザーニューズ向けの超小型衛星も打ち上げています。

地球観測を目的とした超小型衛星「ほどよし1号機」

アクセルスペースは、政府が昨年公表した「宇宙産業ビジョン2030」に、注目のベンチャー企業として名を連ねました。

また、2018年6月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と日本貿易振興機構(JETRO)から「J-Startup企業」の特待生に選ばれています。

画像出典元:J-Startup公式サイト

今後は2020年までに10機以上を整備し、2022年には50機体制で全世界を毎日観測する地球観測プラットフォームを完成させる予定です。

また、アクセルスペースは、業務拡大のため、2017年4月に三井不動産が新築したオフィス「Clipニホンバシ」へと移りました。アクセルスペースが主に利用しているのは、2階と3階になります。

「Clipニホンバシ」外観および2階・3階の内観

市場の拡大が予想されている宇宙産業において、今後、アクセルスペースの動向は、ますます注目されていくことでしょう。

アクセルスペースは、2008年設立以来「宇宙を、普通の場所に。」という思いを胸に、これまで超小型衛星打ち上げをはじめとする様々な活動を行なってきました。

ぜひ、アクセルスペース持ち前のコスト競争力の高さを活かし、ビジョンの実現に向け、今後も邁進していって欲しいですね。

画像出典元:「アクセルスペース」公式HP

会社概要

会社名 株式会社アクセルスペース
事業内容 超小型衛星制作、打ち上げ、データ活用など宇宙開発事業が中心
所在地 東京都中央区日本橋本町3-3-3
設立日 2008年8月8日
代表 中村 友哉
資本金 19億5699万円
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