ビジネスシーンで大容量のファイルを送りたい場合、メールだと容量制限に引っかかり困ってしまったことはありませんか?
特に機密性の高いデータを送る場合、メールではパスワード設定や上長承認など手間や時間がかかり、負担がかかってしまいますね。
USBでの受け渡しとなると紛失リスクがあり、最良の手とは言えません。
「容量やセキュリティの心配なく、ストレスフリーにデータのやりとりが行えたら…」
そんな困りごとを解決してくれるのが、ファイル転送サービスです!
ただ、ファイル転送サービスと一口に言っても、一体どれが自社に適しているのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、数あるファイル転送サービスの中からおすすめの11選をご紹介します!それぞれの特徴や違いを簡単にまとめたので、自社に合ったサービスを見つける手助けになればと思います。
このページの目次
ファイル転送サービスとは、インターネット回線を通して大容量のファイルを社内外へ送れる手段です。
ファイル転送サービスを利用によって、以下のことを実現できます。
・大容量ファイルを簡単に送受信できる
・自社開発費などの時間とコストをかけず、低コストで導入できる
・システム保全やセキュリティ対策などの運用コストが抑えられる
このようにファイル転送サービスを利用することで、導入や運用のコストを抑えながら、より効率的に大容量ファイルの受け渡しができるようになります。
画像出典元:「GigaFile」公式HP
「GigaFile(ギガファイル)」は無料で使える大容量ファイル転送サービスです。個人はもちろん法人も無料で利用できます。ユーザー登録が不要なので、誰でも簡単に送信や受信ができることが魅力です。
1ファイルにつき200GBまでアップロードできるほか、容量が無制限のため複数のファイルを一度にアップロードすることが可能です。
大量の画像や動画、PDFなど、一度にたくさんのファイルを送りたいと考えている企業におすすめのサービスです。
・容量無制限
・ユーザー登録不要
・1ファイルにつき200GBまでアップロード可能
・複数ファイルを一度にアップロード可能
・ダウンロード用パスワード設定可能
・手動削除機能
・保存期間:7、14、21、30、60日間から選択
無料で利用できます。
画像出典元:「おくりん坊」公式HP
「おくりん坊」はビットパーク株式会社が運営する老舗のファイル転送サービスです。会員登録不要、ログイン不要で500MBまでアップロード可能です。
ユーザー登録(無料)した場合、2GBまで可能になるほか、送受信履歴やアドレス帳、送信通知メール機能など多彩な機能が利用できるようになります。
少量のファイルを無料でやりとりしたいと考えている企業におすすめのサービスです。また、法人向けのサービスとして、40GBまで利用可能な有料プラン「おくりん坊BIZ」もリリースされています。
・最大容量:500MB(ユーザー登録後:2GB)
・ダウンロード回数:30回まで
・保存期間:7日間
・送信通知メール機能※
・アドレス帳機能※
・送受信履歴機能※
※…ユーザー登録後に使える機能
無料で利用できます。
月額 30,000円~の法人向けのプランもあります。
画像出典元:「オフィス宅ファイル便」公式HP
オージス総研が運営する「オフィス宅ふぁいる便」は法人向けの有料ファイル転送サービスで、充実した機能が特徴です。
送信履歴機能やダウンロード通知機能、アドレス帳機能などの便利な機能が備わっています。管理者機能も充実。データ送信時に管理者への通知機能があるので、誤送信対策や不正持ち出しの抑止力となってくれます。
機能性が高いサービスを求めていたり、しっかりと機密管理を行いたい企業におすすめのサービスです。
・1ファイルにつき3GBまでアップロード可能
・送信履歴機能
・ダウンロード通知機能
・管理者通知機能
・保存期間:5日間
初期設定 | 月額 | トライアル | |
費用 | 20,000円 | 17,000円~ | 30日間無料 |
画像出典元:「tenpu」公式HP
enpuは無料でユーザー登録なしで1GBまで写真や映像ファイルなどを気軽に送ることができるファイル転送ツールです。
ストレスなく大容量ファイルが送受信でき、受け取る人も送る人も、どちらも快適で便利に使えるファイル転送ツール、デザインも先進的で使いやすく誰でも簡単に使用できるのが魅力と言えるでしょう。
無料で利用できます。
画像出典元:「データ便」公式HP
「データ便」は、大容量ファイルをやり取りできるデータ転送サービスです。メールの添付では送れない大容量ファイルも、「データ便」を利用すればスムーズに転送できます。大容量ファイルが送れないことで悩んでいた企業におすすめです。
ライト | フリー | ビジネス | |
月額(データ制限) | 0円(500MB) | 0円(2GB) | 300円(無制限) |
画像出典元:「HULFT」公式HP
「HULFT」は企業内・企業間のファイル連携ができるファイル転送サービスです。様々なOSに対応しており、プラットフォームやコード体系の異なるファイルを安全かつ確実に転送します。拠点間の安全なデータ共有や、顧客との効率的なファイル連携を目指す企業にはおすすめのシステムです。
使用OSにより異なりますが、1ライセンス138,000円からです。
画像出典元:「FileMail」公式HP
大容量のファイルでも安心かつ高速で転送できるサービスです。
誰が・いつ・どこでファイルをダウンロードしたかといったファイル追跡が可能。送受信したファイルを簡単に管理できます。
独自のロゴや背景画像を容易にアップロードできる他、ボタンなどの配色を自由に変更可能。それにより、Webページとメールを連動して表示させられます。
ファイルを受け取った顧客は、Webブラウザー・FTP・トレント・Filemail Desktop・電話のアプリなど様々な方法でファイルをダウンロードできるので、顧客にとっても使いやすいサービスでしょう。
無料で利用できるプランは最大サイズが50GBまでという制限があります。
無料 | プロ | ビジネス | 企業 | |
月額費用 | 0円 | 12ドル | 15ドル | 49ドル |
画像出典元:「活文 Accelerated File Transfer」公式HP
特に海外へのファイル転送が多い企業に利用していただきたいサービスです。
海外とのファイル授受は時間がかかります。国際専用回線の新設や増設による通信の高速化はコストがかかります。活文 Accelerated File Transferはそのような悩みを一気に解決してくれます。
様々なプランが用意されており、詳細はお問い合わせが必要です。無料評価版も用意されています。
画像出典元:「ラクスルBOX」公式HP
利用料金0円で、最大2GBまでファイル転送できるサービスです。
ファイル保存期間は7日間なので、忙しい得意先への送付でも安心です。
無料で利用できます。詳細はお問い合わせが必要です。
画像出典元:「SilverBullet for File Messenger」公式HP
企業間・支店間・海外など遠隔地と大容量ファイルをセキュアにやり取りできるサービスです。
数十GBを超える大容量ファイルでも高速転送。1つのファイルがKB単位と小さく、それが大量にある場合でも高速転送可能。様々なファイル形態に対応できるサービスです。
利用者数・利用地域によって料金が変わるので、詳細はお問い合わせが必要です。
画像出典元:「Smooth Fileクラウド」公式HP
サービス開始から15年以上、1,000社以上に導入されているファイル転送サービスです。
ユーザー数無制限なので、高いコスパで運用できます。日本語、英語、中国語、韓国語の
参加費無料のセミナーが随時開催されており、講師とチャット形式でコミュニケーションをとれるので導入しやすいでしょう。
価格 | オフサイト年間保守 | オンサイト年間保守 | ユーザー数 | メモリ |
1,210,000円~ | 181,500円~ | 302,500円 ~ | 無制限 | 2GB |
まずは、送受信したいファイルの容量を確認しましょう。
グループなど大人数で使用したい場合は、全体で必要となる容量や、予想される使用頻度を割り出しましょう。
各ファイル転送サービスによって容量上限やダウンロードできる回数が違うので、自社のニーズに合ったサービスを選んでいきます。
セキュリティを判断する材料として、「暗号化」「ダウンロード制限」「送受信履歴管理機能」の3つがあります。
通信内容が暗号化されるものを選びましょう。万が一事故が起きたとしても、暗号化されていれば簡単に閲覧することはできず、情報漏えいリスクを減らせます。
ファイルの保存期間やダウンロード回数を制限することで、ファイルが不必要にオンライン環境に残ることを防ぎます。第三者に盗聴される危険性を減らすことができ、更なる情報漏えい対策につながります。
万が一事故が起きた場合、誰がどのファイルを送信し、受信したのかを追跡する際に役立つのが送受信履歴管理機能です。履歴が全て保存されることで、事故原因の解明や再発防止策が取りやすくなります。
この他の大事な判断材料として、どのような企業や団体がファイル転送サービスを導入しているのか、導入事例を見ることも大切です。
各サービスのオフィシャルサイトでは、導入事例が公開されているところもありますので、チェックしてみましょう。実際にファイル転送サービスを利用している他社を知ることで、自社で導入する際のイメージが湧きやすくなると思います。
ユーザー登録の必要がないサービスは、使いたい時にすぐ使えるので、スピーディーかつストレスフリーに行える便利さがあります。社内の誰もが操作できるようにしたい場合、取引相手が変化に富んでいる場合に適していると言えるでしょう。
その他、ファイル保存期間の設定機能もあると便利です。保存期間後は自動的に削除される仕組みです。これなら、うっかりファイルを放置してしまった、というミスを防げますね。機密性のレベルに合わせて保存期間を変更すれば、情報漏えいのリスクも減らせます。
無料プランだからといって、必ずしもセキュリティに問題があるとは限りません。注意しておくべき点は、無料プランには損失や損害の保証がないことです。
万が一事故が起きたとき、取引する相手企業やデータの内容によっては、多額の賠償請求が発生する可能性や、企業の信用に響く可能性も少なくありません。
保証のない無料プランを使ってしまうと不安が残ってしまうでしょう。社内で十分に検討されることをおすすめします。
どのサービスでも基本的にクリック&ドロップで大容量のファイルを送ることができるので、今までかかっていた時間と手間が大幅に短縮できます。
もうメールを分割して送ることも、USBやDVDの用意も必要ありません。誰でも、どこにいてもデータの送受信ができ、効率的な作業環境が手に入ります。
自社でファイル転送システムを開発するとなると、開発に携わる人件費や設備費がかかってしまう他、出来上がるまでに時間を要します。
完成されたファイル転送サービスを利用すれば、開発人件費や設備投資などの自社負担を軽減させられます。
絶えず変化するオンライン環境に対し、監視や保全、バージョンアップなどのセキュリティ対策は常に必要となり、これを自社内でやるとなるとかなりの負担がかかります。
ファイル転送サービスを利用すれば、これらのメンテナンスをサービス提供会社で行ってくれるので、低い運用コストで利用し続けることができます。
外部サービスを利用すると、セキュリティレベルを自社でコントロールできず、サービス提供会社に全て任せることになります。
利用開始にあたって、各サービスのセキュリティレベルが自社の基準を満たしているかどうか、しっかり調べておくことが必要です。
誰でも簡単に利用できる分、不正流出や不正アクセスなどの危険性をはらんでいます。それらを防ぐため、社内で統一されたルールを用意する必要が出てきます。
退職者が出た時の取扱いや、日頃から社員に対してサイバーセキュリティの啓もう活動を行うなど、ルール運用に伴う管理者の工数は必要になるでしょう。
今回の記事でご紹介したファイル転送サービスを取り入れることによって、データのやり取りがより効率的に行えるようになれば、業務効率化やコスト削減につながるでしょう。
あなたの会社にぴったりなファイル転送サービスを取り入れて、ストレスフリーな作業環境を手に入れましょう!
画像出典元:O-dan