スピード感のある経営判断が求められる昨今、従来のように経験や勘に頼るのではなく、客観的なデータに基づいて意思決定を行う「データドリブン」がビジネストレンドになっています。
BIツールは、社内の各部署に散らばっている情報を収集・分析し最適な形で可視化、データドリブンな経営の意思決定を実現します。
この記事では、BIツールに詳しい専門家に「BIツールの基本機能」や「利用シーン」「選定ポイント」を取材しており、最新おすすめ17選の徹底比較と共に紹介していきます。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
BIツールとは、Business Intelligence(ビジネスインテリジェンス)ツールの略で、社内に分散している大量のデータを集約・分析したものを最適な形で可視化することで、経営における意思決定にデータを役立てるシステムをさしています。
BIツールを導入することで、1ヶ所でデータの管理及び分析ができるので、スピーディな企画立案・経営判断が実現します。
「BIツールとExcelは何が違うの?」とお考えの方は、こちらの関連記事もご参照ください。
BIツールの基本機能は4つとされています。
全機能が搭載されているツールもあれば、いずれかの機能に特化したツールもあります。
機能 | できること |
レポーティング | BIツールで収集・分析したデータを、ダッシュボードやグラフなどで可視化 |
OLAP分析 | 膨大なデータを多次元的に集計・分析しリアルタイムに結果を返す |
データマイニング | データから「傾向」や「関連性」など有益な知見を見つけ出す |
プランニング | 過去データを分析し売上や収益予測のシミュレーションを行うことで、根拠に基づいた計画を策定できる |
株式会社ジール
栗原和音氏
BIツールは、基本的には過去のデータを可視化することに特化したツール。財務予測や予算シミュレーションには別ツールの方が向いているケースもあります。その機能を使って本当にやりたいことができるのか、しっかり情報収集しましょう。
※BIツールの具体的な利用例について先に知りたい方はこちらをクリック(記事の下部にジャンプします)
BIツールと一口にいっても製品ごとに強みが異なり、搭載機能にも違いがあります。
どのような使い方をしたいか、導入の目的にあわせて自社に最適なBIツールを選びましょう。
OLAP分析やデータマイニング、プランニングといったデータ分析を効率的・効果的に行いたい場合におすすめです。
多次元分析などの高度な分析には専門的なスキルが必要となるケースもあるため、機能が自社に見合っているかの見極めも重要です。
→ データ分析機能に優れたBIツールを先に確認
BIツールは、分析を主眼に置いたツールですが、分析結果の可視化・表現力に優れた製品もあります。
集積したデータをビジュアライズして、視覚的なアピールとして利用したい場合にもおすすめです。
→レポーティング機能に優れたBIツールを先に確認
大規模データを扱う、データウェアハウス(DWH)機能を使いたいなど場合におすすめのBIツールです。
「DOMO」や「Sisense」には各種データにスムーズにアクセスできる機能が整っています。
国産ツールでは「Lakeel BI」にETL、DWH機能が搭載されています。
→データ管理機能に優れたBIツールを先に確認
Tableau(タブロー)は、世界中で利用されている統合分析プラットフォームで、豊富なビジュアライゼーションが強みです。
Salesforceのグループ企業で、Salesforce製品とのネイティブ連携・SalesforceのAIを活用した拡張分析も可能。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
1ユーザからの利用も可能なので、スモールスタートしやすいです。
詳細については、お問い合わせが必要です。
IT/通信/インターネット
2人〜10人
コストをかけるだけの価値はある
GCP(Google Cloud Platform)やAmazon RedShiftとの連携のしやすさが魅力。Tableau Prepを利用すると、クロス集計なども簡単に行える。日本語フォントが結構あり、イメージに沿ったものが作りやすい。コストが少し高いが、クラウドサービスやcsvの読み込み速度などを考えると値段に見合っている。
非公開
1001人以上
ある程度の技術者がいないと厳しい
独自のインメモリ技術が導入の決め手です。100万レコードのデータを扱う際のレスポンスは劇的に改善されました。ただデータ加工は、ある程度の技術者やプログラミング知識がないと、初心者には厳しいと感じます。簡易なデータ作成業務であれば、素直にEXCELを使用する方がよいと思います。
画像出典元:「Domo」公式HP
Domo(ドーモ)は、全世界で2,000社を超える実績があり、国内でも業界を代表する大手企業で導入されている統合型BIプラットフォームです。
1,000種を超える豊富なコネクターでクラウド/オンプレミス/社内システムなど、あらゆるデータにすばやくアクセス可能。
自動データディスカバリー機能やテキストBotを利用すれば、人力では気づかなかったデータのインサイトや予測を取得できます。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
詳細は、以下の無料資料をダウンロードの上、お問い合わせください。
無料トライアルで全ての機能を30日間試すことができるので、しっかりと使用感を確認できます。
画像出典元:「FineReport」公式HP
FineReport(ファインレポート)は、帳票出力・ダッシュボードなどレポーティング機能に優れたデータ活用ツールです。
中国での導入実績が豊富で、国内外を含め世界15,000社以上の企業に導入されています。
Excelライクのデザインツールのため、普段の作業の延長で利用できる点も魅力です。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | 要問合せ | 要問合せ | ◎ |
料金の詳細については以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
トライアルはかなり長く、90日間無料で全ての機能を利用できます。
Sisense(サイセンス)は、世界4,000社以上が導入している第三世代のBIツールです。
埋め込み利用を想定したつくりのため、自社アプリに簡単に機能搭載できるのが嬉しいポイント。
グローバルレベルで高い評価を得ていますが、公式ドキュメントは日本語非対応のものもあり、導入支援・運用保守を請け負ってくれるサービス提供会社もあるので、問い合わせてみてもよいでしょう。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | 要問合せ | 要問合せ | ◎ |
費用については、問い合わせが必要です。
2週間の無料トライアルで使用感を確認できます。
DATA LAB(データラボ)は、通常エンジニアが必要となるような複雑な分析手法を用いたダッシュボードを手頃に入手できるツールです。
統合データ基盤 CDP(Customer Data Platform)を自社の固有業務にあわせて開発、独自UIで提供されるので使いやすいです。
導入実績には有名企業も多く、デジタルマーケティングを導入したい企業におすすめです。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
「ダッシュボード料金」「データソース接続料金 (初回のみ)」「データ転送費 (毎月)」からなる料金体系です。
例 | 費用(税込) | |
ダッシュボード料金 | REF分析 | 10,000円(初月のみ) |
データソース接続料金* | Shopify | 100,000円(初月のみ) |
データ転送費** | 10GB以下 | 35,000円/ 月(2ヶ月目以降) |
*データソースにより料金は異なる
**データ容量により異なる
画像出典元:「xenoBrain 経営指標予測オプション」公式HP
「xenoBrain(ゼノブレイン)経営指標予測オプション」は、株式会社 xenodata lab.が提供する需要予測ツールです。
国内最大級の経済予測プラットフォーム「xenoBrain」の経済予測データと、自社製品のデータを元にした需要予測を掛け合わせて、精度の高い予測を実現しています。
また、1年先までの月次別予測が可能なので、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、売上向上とコスト削減に貢献します。
予測対象の過去データは、最低5年間分が必要です。
xenoBrain 経営指標予測オプションの料金プランは、下記の通りです。
料金 | |
初期費用 | 50万円 |
サービス利用料金 | 360万円 |
(税表示なし)
見積もり、デモンストレーションなどの相談もできるので、詳細はxenoBrainまで問い合わせをしてみましょう。
xenoBrain 経営指標予測オプション 含むBIツールの資料を一括DL
画像出典元:「Knowns Biz」公式HP
「Knowns Biz(ノウンズ ビズ)」は、ノウンズ株式会社の提供するデータ分析ツールです。
独自の分析フレームワークで、従来の分析では見逃しがちな新たなビジネスチャンスを可視化します。
また、億単位の膨大なデータから、属性データと消費者意識データを掛け合わせた高度な分析で、顧客の潜在ニーズや行動を深く理解することができます。
さらに、料金体系は、利用アカウント人数によるため月額制ですきなだけデータの活用が可能です。
Knowns Bizの料金プランは下記の通りです。
Lightプラン | Basicプラン | Proプラン | |
初期費用 | 10万円 | ||
月額利用料 (12ヶ月間契約) |
10万円 | 20万円 | 50万円 |
月額利用料 (6ヶ月間契約) |
11万円 |
22万円 |
55万円 |
アカウント利用人数 | 1〜3 | 1〜10 | 1〜40 |
分析機能※1 (オリジナルジャンル) |
× | ○ | ○ |
カジュアルリサーチの 自動ダッシュボード |
× | ○ | ○ |
オプション※2 特化型分析(CM分析) |
○ | ○ | ○ |
(税表示なし)
※1 オリジナルジャンル 独自に選んだ自社と競合だけでのポジショニングマップなども制作可能。
※2 特化型分析 より専門的に分野を絞った分析。
また、下記の機能もオプションサービスとして提供されています。
サービスの無料お試しも可能なので、導入前に利用してみましょう。
Qlik Sense(クリックセンス)は、高度な分析機能が特徴のデータ分析プラットフォームで、世界38,000社を超える顧客やトップアナリストに選ばれています。
独自の連想エンジンとAI搭載のアナリティクス機能がデータのインサイトと予測をサポート。
自然言語対応の会話型であらゆるITリテラシーのユーザーでも利用できるのが特徴です。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
年契約で月額30ドル/ユーザー から利用できますが、詳細についてはお問い合わせが必要です。
非公開
251人〜500人
データの活用に悩んでいる企業にお勧め
同じ業種の企業が近隣にどれくらいあるのかなど、観点を幾つか決めてデータを追加しながら短時間で分析できます。新たに判明した企業を追加してデータ分析を行う際には、追加前と比べて取り引き先の確保のしやすさが変化したなど、どの要素に影響が及ぶのかまで明確に表示されたので、ありがたかったです。
IT
1001人以上
WEB上に使い方があまり載っていないので不便
ソースコードが書けなくても、ある程度であれば直感的にデータの取り込みやグラフの作成などできますが、入力データをどのような構成にするかなど、困ったときにネット上で調べても対処方法が出てきませんでした。新しいツールを試行錯誤しながら導入したいと思われる会社にはおすすめです。
画像出典元:「MicroStrategy」公式HP
MicroStrategy(マイクロストラテジー)は、レポート・分析・モニタリングにとどまらず、高度な予測分析まで幅広い機能を搭載したBIプラットフォームです。
ビックデータに対応しており、大人数での利用に伴う高負荷にも耐え得る強固なシステムです。
30年以上の実績ある世界最大規模のBI専業ベンダーによって提供されているため、安心感があります。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
詳細はお問い合わせが必要です。
デモの利用で使用感を確認できます。
メーカー/製造
101人〜250人
他事業部の実績も楽に把握できる
これまで社内の各事業部が様々なツールを用いて実施していたが、Mictostrategyの導入により事業部を横断した実績管理を行えるようになった。事業部の作業工数が減り、他の事業部の実績も楽に把握することができるようになった。専門用語が多すぎて、覚えるまで操作に苦労した。エレメント、アトリビュートなど、一般的なフォロー用語があると助かると思う。
MicroStrategyの口コミをもっと見たい方はこちら!
画像出典元:「Actionista!」公式HP
Actionista!(アクショニスタ)は、株式会社ジャストシステムによって開発された純国産のBIツール。
ITの専門知識がない業務部門の担当者でも、簡単にデータの集計・分析・レポーティングができるように設計されており、教育コストを最小化できます。
海外ツールを導入したものの、日本語のドキュメントが整っていない、機能が複雑で使いこなせないなどの課題を抱えている場合には、リプレイスの候補として検討してみてはいかがでしょうか。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | 要問合せ | 要問合せ | △ (Safari対応) |
クライアントフリーのライセンス体系で、1ライセンスの購入で全社員が利用できます。
使用する機能や人数が増えても費用が一定なのは魅力といえます。
無料トライアルも提供されています。
サービス
51~100人
分析にかける時間が減り仕事の効率が上がった
要所要所でほしいデータを瞬時に導き出してグラフ化や数値化をしてもらえるので「人の手によるその分析にかける時間」を時短できたことで仕事が全体的に効率化しました。成果や結果を常に追求し、日々試行錯誤をしているようなマーケティングに関わるような仕事の人にはオススメです。
画像出典元:「Yellowfin」公式HP
Yellowfin(イエローフィン)は、最先端技術を利用した自動分析や視覚的な訴求効果が高いビジュアライゼーションを得意としています。
アクションにすぐ移行できるダッシュボードや自動データディスカバリー機能、データストーリーテリングなどが一つに統合されたプラットフォームです。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
エンタープライズプランと、組み込み利用プランの2種類が提供されていますが、詳細については問い合わせが必要です。
製品デモの利用と、30日間無料評価版の利用が可能です。
Board(ボード)は、業種を問わず2,000社以上の大手企業に採用されている、BIとCPM(企業業績管理)が1つに統合されたプラットフォーム。
財務・収益予測など優れたシミュレーション機能に定評あり。
CPM機能が統合されているため、意思決定後の業務実行から結果の監視まで一連の流れを1つのシステム内で管理できるのがメリットです。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 要問合せ |
料金の詳細は問い合わせが必要です。
画像出典元:「ONE」公式HP
ONE(ワン)は、マーケティング支援分野で豊富なノウハウを持つREHATCH株式会社が提供する広告分析に特化したBIプラットフォームです。
広告媒体の運用データとCRM/SFAなどの顧客データの統合管理を可能にし、LTVやCVなど最終的な財務効果につながる広告運用を実現します。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
料金については問い合わせが必要です。
画像出典元:「MotionBoard Cloud」公式HP
MotionBoard Cloud(モーションボード クラウド)は、WingAct1st社が提供する導入社数3,100社以上のクラウド型BIダッシュボードで、高い国内シェア率を誇ります。
60種類以上のデータソースへの接続が可能で、Salesforceの可視化に特化したタイプも提供。
チャートの種類も豊富で、日本企業特有のニーズや業種特有のニーズに最適化された可視化表現が魅力です。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | 要問合せ | ◎ | ◎ |
クラウド版は、ストレージ領域も標準搭載で、10ユーザー月額15,000円(税別)から提供。
60種類以上のダッシュボードを体験できる無料デモサイトあり。
オンプレミス版の提供もあるので、興味のある方はお問い合わせください。
メーカー
1001人以上
クリックひとつで実績が拾え、システム全体が見やすい
別のシステムを利用していましたが、当システムの方がより簡単に実績を見ることができました。クリックひとつで実績が拾える、システム全体が見やすい、抽出条件を保存できる点が使いやすいです。細かい実績をたくさんのデータで拾う必要がありデータ抽出する頻度が高い会社におすすめです。
医療
1001人以上
ツールの更新期間はデータを参照できず不便
ややツール自体が重く動作がスムーズとは言えない。更新期間中に該当箇所が参照不可になってしまう為、更新時は別サーバーで行えるようなシステムにしてほしい。一方、データ反映までの時間は短く、従来2ヶ月かかっていたデータ分析が翌月には反映されるようになり、短いスパンで施策の検証が可能になった。
MotionBoard Cloudの口コミをもっと見たい方はこちら!
Data Knowledge(データナレッジ)は、非常にシンプルなデータ統合・加工・レポート作成機能のみを搭載したセルフサービス BIツールです。
社内メンバーが作成した分析プロセスを公開・共有できるナレッジ機能が特徴で、属人化を防げます。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
下記の他「保守基本サービス料(年間)」が使用許諾料の15%発生します。
30日間の無料トライアルが利用できます。
基本セット (標準ユーザライセンス1含む) |
550,000円/ 1サーバー |
追加ユーザライセンス |
|
(税込)
画像出典元:「SMART DATE COLLECTOR 」公式HP
SMART DATE CLLECTOR(スマコレ)はExcelのデータをワンクリックで集計・収集することができるデータベースサービスです。
スマコレを介してクラウド上や社内システムのデータベースと接続することで、Excelの苦手分野であるデータの蓄積・一元管理ができるようになります。
蓄積したデータはExcelファイルの任意のレイアウトにダウンロードして自動集計したり、BIツールのようにPivot分析することが可能です。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | × | 要問合せ | 要問合せ | ✕ |
SMART DATE COLLECTORはExcelのインターフェースを転用しているため安価に利用できます。
月3万円~となっていますが、企業ごとの見積りが必要です。
無料相談・トライアルを実施しているので、導入を検討している企業は問い合わせてみましょう。
LaKeel BI(ラキール ビーアイ)は、BIツール初心者にも使いやすいUIで、データの集計・分析・可能などの機能が備わったオールインワンパッケージのBIツールです。
Excelと同じような操作感で簡単に定型分析・自由分析が可能。
業務に基づいた独自の分析テンプレートも用意してくれるため、データをセットするだけですぐに利用できます。
ダッシュボード | OLAP分析 | データマイニング | シミュレーション | マルチデバイス |
◎ | ◎ | ◎ | 要問合せ | ✕ |
サーバーライセンス型で、利用人数やデータ量の増加による課金は発生しません。
導入前に、自社に最適な画面イメージでのトライアルが可能です。
画像出典元:「BIツール導入支援(Walk To See株式会社)」公式HP
BIツール導入支援(Walk To See株式会社)は、データの上流から下流まで、すべてをサポート可能なBIツール導入支援サービスを提供しています。
基本的には、Tableau、PowerBI、LookerStudio の3つのサービスに対応可能です。
事業の効果を最大化するための分析モデル設計から、データの加工・分析、社内全体への浸透や運用まで支援しています。
課題のヒアリング後、企業に最適な人材がアサインされるため、課題を解決するのにぴったりなスキルを持ったメンバーがサポートしてくれます。
また、データ関連人材の他、ITを中心に、WEBマーケティングやSEOなどのスキル提案も可能です。
詳細は、以下の無料資料をダウンロードの上、お問い合わせください。
BIツール導入支援(Walk To See株式会社)含む資料DL
ネット上で公開されている料金体系や価格だけでは見えてこない情報があります。
関心のあるツールについては、直接問い合わせることが正確な金額を知る近道となります。
株式会社ジール
栗原和音氏
HP上ではユーザ数課金と書かれていても、実はボリュームディスカウントが効く場合や、裏メニューとしてサーバーライセンス*がある場合もあります。気になるツールがあればメーカー本体か、BIを専門に複数の製品を扱っているような会社へ問合せしてみましょう。
*1ライセンスの購入で人数に関わらず利用できる料金体系
近年のBIツールは、「セルフサービスBI」が主流です。
一般的に「セルフサービス型BI」ツールであれば、高度なIT知識がなくても直感的に操作可能で、現場のスタッフが見たい情報を自ら選択して集計・分析・加工・レポート作成できるとされています。
しかし、ITレベルが社員によって大きく異なる場合には、「従来型」を並行販売しているツールから社内のスキルやニーズに合わせて選択したほうが有効なケースもあります。
株式会社ジール
栗原和音氏
「セルフサービスBIならシステム部門の人間でなくても操作できる」とパッと見の簡単さで選んでしまうのは危険。使用する項目・グラフの種類まで全て自分で決めなければならないため、逆に難しいと感じるユーザもいます。エンタープライズ型のある程度決まったフォーマットを使った方が浸透しやすい場合もあるので、どのツールが適切かしっかり検討しましょう。
※セルフサービスBI
サーバー構築不要で利用でき、使用したい項目やグラフの種類を自由にカスタマイズできる。
専門知識のない場合や、業務部門の担当者だけで使う場合も、直感的に操作可能。
※従来型BI(エンタープライズBI)
主にシステム部門が運用管理し、業務部門へ固定フォーマットで展開される。
加工・修正を加えるには、エンジニアやベンダーなど専門知識のある担当者が必要。
BIツールは、利用する目的に応じてその分野に強いBIツールを選びましょう。
目的を考える際には今の時点だけでなく「会社の今後」を見据えて検討することが重要となります。
株式会社ジール
栗原和音氏
現在と将来の両軸の目的を考えましょう。「エクセルの集計を楽にしたい」と目先の目的でツールを選んでしまうと、3年〜5年後、機械学習を活用したい、各部門が自分で分析できる体制を作りたいといった際に機能不足になってしまうこともあります。
BIツールは、製品によって搭載機能が異なることをご紹介しました。
各ツールの機能の有無は、比較一覧表でパッと確認することもできますが、必ずトライアルなどで使いやすさを確認することが重要です。
株式会社ジール
栗原和音氏
同じ機能であっても、ツールによって操作の簡単さが変わってきます。機械学習機能があるツールの中にも、ドラッグ&ドロップの操作だけで扱えるものもあれば、プログラミングの知識がなければ扱えないものもあります。比較表の〇×だけで判断せず、実際にトライアルで触ってみて、本当に使いこなせるかを確認しましょう。
企業におけるあらゆる場面でBIツールは活用可能です。
自社の特性、BIツールを利用する業務や部署を検討し、利用する分野での使いやすさに秀でたBIツールを導入することがベストでしょう。
BIツールの利用例
経営や財務
売上の状況や財務の状態などをリアルタイムで把握でき、データを掛け合わせた分析も可能。
人為ミスの起こりやすいExcelへの入力も不要となり、スピーディな経営判断に繋がる。
営業や売上
営業担当別・チーム別の成績や、商品別の売上データの推移などの分析が可能。
集計の手間が減り現場社員の負担削減、直近のデータを利用して具体的な戦略が立てられる。
人事
会社の成長に即した採用/配置人数の検討、賃金の妥当性などあらゆる人事データ分析が可能。
経験則に基づいた判断ではなく、客観的なデータを基にした人事判断が行える。
製造
製造業・製造部門でも、IoTの普及により取得したデータをBIツールで分析することが可能。
例えば、機械ごとに故障の起きる頻度や、機械の稼働率の可視化などに利用できる。
株式会社ジール
栗原和音氏
ユーザの立場によってデータの見方が異なる点にも注意が必要です。例えば、全体を俯瞰してみたい経営層や管理職の方はダッシュボード形式、実際に業務を行う現場の方は明細データがわかる表形式を使って見たいというニーズがあります。各ツールの得意な表現を確認することが必要です。
BIツール導入の最大のメリットは、専門的な知識やスキルを持っていなくても誰でも簡単にデータの分析が可能になることです。
社内外に置かれている膨大な情報の中から必要なデータを集め、時間や手間をかけずに必要な分析が可能で、誰もが必要な時に必要な分析結果を得られるようになります。
株式会社ジール
栗原和音氏
簡単とはいえ、使い方に困った際のサポートも重要です。ツールによっては英語でのサポートがメインという場合や、日本語対応と書いてあってもアジア本部のぎこちない日本語での対応しかないという場合があります。初めてBIツールを利用する場合は、国産ツールを選ぶとサポートが丁寧で安心です。
自社に合ったBIツールを導入すれば、膨大なデータをスピーディで正確に「集計」「分析」「加工」することができ、時間もマンパワーも大幅に削減できるでしょう。
リアルタイムに自社が抱えている問題や置かれている状況を把握できるようになるため、迅速な意思決定・問題解決が可能となります。
これまで「勘・経験・度胸」に頼ってきたようなビジネスにおける意思決定を、データの分析結果に基づいた正確で根拠ある意思決定へと変えることができます。
膨大な量のデータから導かれた分析結果は、属人的な考え方から抜け出し新たなビジネスチャンスや問題解決を導く材料になるでしょう。
導入するBIツールによっては、社内に専門的な知識やスキルを持っている人がいない場合、使いこなすことが難しいものもあります。
BIツールを導入する際は、実際に利用する人・部署が負担なく使いこなすことができるか確認が必要です。
事前の無料トライアルを実施しているツールも多いので、一度試してからの導入をおすすめします。
株式会社ジール
栗原和音氏
BIツールを使いこなすには、最低限エクセルのピボットテーブルや関数を使いこなせた方が良いです。どのツールもSQLの知識は基本的に不要ですが、知識があればできることの範囲が広がります。SQLの知識を持っているメンバーやシステム部門の協力が得られる場合は、その力を借りながら活用しましょう。
BIツールを導入するだけで、どんな企業も「すぐに自社内のデータを使って分析ができる」わけではありません。
自社システムにデータが入っていても、分析に利用できる状態にするにはデータの整理が必要なことも多いです。
「重複データの削除」「フォーマットの統一」などを行わずにBIツールを使用しても、正確なデータの抽出ができない、思うようなグラフが表示されないといった問題が生じる可能性があるので注意しましょう。
導入前にトライアルで試してみることも重要ですが、トライアルには必ずシステム部門やデータ集計の知識をもったメンバーに参加してもらいましょう。
ITに不慣れなメンバーだけで試してしまうと、「本当は対応できるのに機能に気づかない」などの懸念あります。
誰でも扱えることは重要ですが、初めはできなくても、ある程度のレクチャーを重ねれば十分使いこなせるレベルかもしれません。
判断が難しい場合には、外部の専門家にサポートをお願いすることで、BIツールの導入効果を最大化できるでしょう。
株式会社ジール
栗原和音氏
この記事で紹介されている他にも沢山のBIツールが存在します。当然ながら「このツールを選べばどのお客様でも正解」というツールはありません。自社にあった候補ツールを絞り、本格的に購入に踏み切る前にはBIツールを専門に複数製品を扱う会社にも相談してみることをおすすめします。
今回お話をうかがった栗原氏の所属するBIのスペシャリスト集団「株式会社ジール」には、要件ヒアリングを元に最短2週間で最適なBIツールの候補を無料でピックアップするサービスもあります。
ぜひご参考にしてください。
社内外にある膨大なデータを収集し、高度で適切な分析結果を出すことができるBIツール。
導入することで、より迅速かつデータドリブンな現場の問題解決や経営層の意思決定が叶います。
本記事で紹介している選び方やポイントを参考に、自社に適したサービスの導入を検討しましょう。
自社のタイプや課題にあったBIツールを選定し企業の更なる成長に繋げていきましょう。
画像出典元:O-dan