VAIO株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査

執筆: 編集部

ソニーから独立後に大躍進!今期は約7億の黒字化を達成した「VAIO」の第6期決算

第6期決算公告

VAIOの業績推移

決算期
(百万円)
17/5
(第4期)
18/5
(第5期)
19/5
(第6期)
売上高 18,869  21,488  22,855 
営業利益 585  648  909 
経常利益 573  650  945 
当期純利益 185  482  683 
利益剰余金 591  868  937 

2019年第6期の売上高は228億5,500万円、当期純利益は6億8,300万円となりました。

回復傾向にある営業利益率は昨年の3%から3.9%と若干の伸びがあります。

売上高に占める原価は昨年の86%から85%と1%減少しましたが、未だ原価とのバランス面においてどのような経営をしていくのかが鍵を握ると言えます。

そして19年8月末には、代表取締役が代わり新体制となったので、来期、決算公告にどんな変化があるのか今後の経営戦略に期待です。


 

第5期決算公告(18年8月更新)

VAIOの業績推移

決算期
(百万円)
16/05
(第3期)
17/05
(第4期)
18/05
(第5期)
売上高 19,807 18,869 21,488
営業利益 180 585 648
経常利益 36 573 650
当期純利益 64 185 482
利益剰余金 611 591 868

2018年第5期の売上高は214億8,800万円、当期純利益は4億8,200万円となりました。

営業利益率は、2016年の0.9%から2018年には3%と微増ながらも回復傾向にあります。VAIOはハードウェアを扱う会社のため、売上高に対して86%が原価と大部分を占めていることが分かります。今後は、いかに原価とのバランスを考えて経営していくかが鍵となりそうです。

2014年7月にソニーから独立

VAIOはソニーのPCブランドとして1996年に誕生。最盛期には1,100人が携わり、年間870万台まで販売していました。しかし、徐々に陰りが出始め、2013年には917億円の営業損失を計上。翌年、2014年7月にソニーはPC事業を日本産業パートナーズに売却し、VAIO株式会社が設立されました。

独立後、注目の1期目は赤字となりましたが、2期目から4期連続の黒字化を達成しました。業績が急速に回復した理由としては、BtoCからBtoBに切り替えたことが大きいようです。

画像出典元:「VAIO」の公式HP

事業は大きく3つに分かれています。

  • 1.PC事業
  • 2.EMS(電子機器製造受託サービス)やロボット事業
  • 3.カスタマイズやセキュリティなどのソリューション事業

  • 2期目では、PC事業だけではなくEMSやロボット事業に幅を利かせたことが黒字化に繋がりました。今後は、ライセンス事業や海外事業、第3のカスタマイズやセキュリティなどのソリューション事業にも注力していくようです。今後も注目していきたいです。

香港Nexstgoと提携

VAIOは2018年6月に香港のNexstgoと業務提携を結び、VAIOブランドのPCをアジア市場で販売することを発表しました。ここ数年で米国、ブラジル、中国へ再参入しており、アジア市場への参入にも期待が集まります。

7月に香港と台湾で、8月からマレーシアとシンガポールで販売を開始しました。

会社概要

会社名 VAIO株式会社
事業内容 PC事業、受託事業(EMS事業):企画、設計、開発、製造および販売と、それに付随するサービス
所在地 長野県安曇野市豊科5432
設立日 2014年7月
代表 吉田 秀俊
資本金 10億2,600万円
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