2018年第7期の当期純利益は2億9,227万円の最終赤字、利益剰余金はマイナス11億5,592万円となりました。
赤字の原因を考察するために、まずはWondershakeのサービスについて見ていきましょう。2つのサービスを提供しています。
月間アクティブユーザー1,000万人を誇る女性向けメディアアプリ「LOCARI(ロカリ)」。コンテンツはファッション、美容、コスメに限らず、グルメやDIYのようなライフスタイル全般を提供しています。
20~30代の女性をターゲットとしたサンプリングサービス「milcoco(ミルココ)」。送料を負担するだけで化粧品や食品の新製品を試すことが出来ます。
ビジネスモデルは、主に記事広告・タイアップでしょう。読者の2.5人に1人が「LOCARI」を見て商品を購入しています。
その他、2017年12月にユーザーの属性によって適切な広告を配信する「LOCARI Ads」で広告ビジネスも開始。そのため、収益構造は安定していると考えられます。
では、なぜ今期は赤字となったのでしょうか。
Wondershakeは、2017年11月から本田翼さんを起用したCMを放映しました。さらに、汐留駅付近にて交通広告を展開。そのため、広告宣伝費などの販管費が膨れ上がり、赤字となったと考えられます。
画像出典元:「Wondershake」公式HP
鈴木仁士氏は、父親の仕事関係で幼少期に海外で過ごした経験があります。国際基督教高校・大学を卒業した後、カリフォルニア大学サンディエゴ校への交換留学を経て、2012年にWondershakeを設立しました。
2018年3月にWondershakeはKDDI株式会社と共同で調査および研究を行った「au×LOCARI 現代オトナ女子徹底調査研究レポート」を公開。多様化する現代の女性のライフスタイルを理解することを目的として発足したプロジェクトです。
両社は今後も共同での研究分析を行い、各社のサービスに生かしていくようです。
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