起業ログTOP > 法人ITサービス一覧 > 会計ソフト
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会計ソフトは、会計処理の効率化が見込める一方で、どの会計ソフトを選べばいいか迷ってしまいますよね。
テレワークの浸透や、2022年に「電子帳簿保存法」が改正されたのをきっかけに、会計業務にまつわる仕組みを見直し始めた方もいることでしょう。
そうした背景をふまえて、会計ソフトの選び方やおすすめサービスなど、会計ソフト選びに役立つ情報をお届けします!
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このページの目次
会計ソフトは業務の負担を軽減してくれますが、忘れてはいけないのがコスト面についてです。
会計ソフトの相場は月2,000円〜5,000円ですが、果たしてこの金額を払うだけの効率化が自分の会社で実現できるのか、必ず検討しましょう。
例えばデータ入力の手間や、自動的に勘定科目が仕訳されることで入力ミスが軽減できるのであれば、月2〜5時間ほど業務削減できる可能性が高く、導入するメリットの方が基本的に大きいと言えるでしょう。
会計ソフトとは、会計処理を効率的に行い、会計業務に必要な帳簿書類を作成するためのソフトウェアのことです。
表計算ソフトなどで代替することもできますが、ヒューマンエラーの軽減や、業務を効率化するには会計ソフトの利用が賢明と言えます。
こちらは機能の一例ですが、ソフトを導入すれば会計業務が効率化され、コア業務に集中する時間を生み出すことができます。
会計ソフトは「クラウド型」と「インストール型」の2つに分類されることはご存知でしょうか?
近年、テレワークの浸透や行政手続きのデジタル化が進んでいることもあり、クラウド型会計ソフトの需要が高まりつつあります。
そんなクラウド型会計ソフトで人気なのが「freee会計」、「マネーフォワード クラウド会計」、「弥生会計オンライン」の3つの会計ソフト。
こちらのグラフを見て分かる通り、3社が圧倒的なシェアを誇っています。
個人事業主(左)・中小法人(右)
※(左)株式会社MM総研の2021年の調査データを元にグラフを作成
※(右)株式会社MM総研の2017年の調査データを元にグラフを作成
会計ソフトは大きく分けて「クラウド型」と「インストール型(別名パッケージ型・ダウンロード型)」の2つに分類されます。
この後さらに深堀りしていきますが、この2つには大きな違いがあります。
クラウド型…インターネット経由でデバイスに左右されずに利用できる。
インストール型…ソフトをインストールしたパソコン上でのみ利用できる。
こちらの一覧表を見ても分かるように、両者の違いは一目瞭然です。
クラウド型 | インストール型 | |
初期設定 | クラウド上 | PCにインストール |
デバイス | パソコン、タブレット、スマホなど | インストール済みのパソコン ※一部の製品はスマホ対応 |
費用 | 月額or年間 | ・ソフトの購入 ・バージョンアップ |
対応OS | Windows/Mac | Windows ※一部の製品はMac対応 |
操作画面 | 直感的。経理初心者向き | 少々複雑。経理経験者向き。 |
ぱっと見、デバイスを選ばず、初心者でも利用しやすいクラウド型が活用しやすそうな印象を受けますが、はたしてどちらの会計ソフトがより多くの人に利用されているのでしょうか?
答えは次のグラフにあります。
個人事業主(左)・中小法人(右)
※株式会社MM総研の2017年の調査データを元にグラフを作成
※株式会社MM総研の2021年の調査データを元にグラフを作成
どうやら、従来から根付いているインストール型を利用する割合が多いようですね。
一方、次のグラフを見て分かる通り、クラウド型の利用率は年々増加傾向にあり、2016年は10%ほどの利用率でしたが、5年後には約26%と倍以上に伸びています。
行政手続きのデジタル化が進んでいるため、将来的にはシェアが逆転する可能性も見えてきました。
※株式会社MM総研の2021年の調査データを元にグラフを作成
まだまだイントール型が根強い人気を誇る会計ソフト業界ですが、本記事ではクラウド型をメインにご紹介します。
なぜクラウド型をおすすめするかというと、理由は4つあります。
2022年1月より改正された「電子帳簿保存法」。
なかでも重要なのが「電子取引の電子データ保存義務化」です。
電子取引データを出力し、書面で保存することが廃止され、電子保存が義務化となりました。
先述した通り、行政手続きのデジタル化が進むなか、常にクラウド上にデータが保存されるのは大きなメリットです。
ソフトのインストールが不要なため、アカウンさえあればパソコン、スマートフォン、タブレット端末など、デバイスを問わずに利用することができます。
テレワークが一般的な働き方となった今、OSに左右されない点はとても魅力的ですよね。
インターネット環境がないと利用できないことがデメリットとして挙げられますが、逆を言えば、環境を整えられれば柔軟な働き方を実現することができます。
インストール型会計ソフトは、製品がアップデートされるたびに再度購入する必要があります。
しかし、クラウド型であればそういった費用も月額(または年額)に含まれるので、購入の手間も費用も省けて一石二鳥です。
法改正への対応もサービスを提供する企業が行います。
料金相場を比較すると、インストール型よりもクラウド型の方がコストを抑えられる可能性があります。
初期導入費用 | 年間費用 | |
インストール型 |
2万円〜5万円程度 | 2万円〜10万円程度(サポート代) |
クラウド型 | ほぼ0円 | 2万円〜5万円程度 |
※個人事業主や中小企業向けプランが対象
ただ、クラウド型でも利用するユーザー数を追加するための費用がかかったりと、利用したい機能によっては金額がプラスされる場合もあるので注意が必要です。
企業規模によって必要な機能やプランが変わってくるため、どちらがお得か断言するのは難しいのですが、個人事業主や中小企業の場合はクラウド型の方が低コストで運用できる可能性は高いです。
今回、特におすすめしたいのは「freee会計」、「マネーフォワード クラウド会計」、「弥生会計オンライン」、「ジョブカン会計」の4つです。
初心者にとっての使いやすさが魅力!
freeeは簿記の知識が乏しい人が会計を担当する会社に特におすすめです。感覚的に操作することができます。
またシェアNo.1を誇るだけあって、そのコストパフォーマンスは素晴らしいです。
メリービズ株式会社
工藤 博樹
freeeでは、最近プロフェッショナルプランというERPサービスも提供していることもあり、野村証券さんなどの大企業やIPOしているようなスタートアップでも多く利用されています。
以上を踏まえると、昔から大事にしている個人事業主やフリーランスの方はもちろん、大企業にもオススメできるサービスと言えます。
ミニマム | ベーシック | おまかせパック (オプション) |
|
月額料金 (税込) |
1,980円 | 3,980円 | 29,800円 |
ユーザー数 | 上限3名まで | ユーザー3名まで無料。 (4名以上追加可能:上限なし) |
・freee会計の完全導入支援 |
基本機能 (自動記帳・決算書作成 など) |
◎ | ◎ | |
経費精算 | ✕ | ◎ | |
電話 サポート |
✕ (チャット/メール サポート) |
◎ | |
予実管理 | ✕ | ✕ | |
一括消込 | ✕ | ✕ | |
ワークフロー | ✕ | ✕ |
初期費用は一律で無料です。
ミニマム版とベーシック版の最大の違いは、経費精算機能があるかどうかです。
経費精算も同時に導入するのであれば、ベーシック版を利用しましょう。経費精算機能が不要であれば、ひとまずはミニマム版の導入を検討すると良いでしょう。
IT
1人
Excelデータからの一括取り込みなどができないので注意
Webベースシステムであるがゆえに、自分が管理しているExcelデータからの一括取り込みなどができず、複数件の処理をするにも1件ずつ入力する必要があるのは手間でした。
小売り
1人
お金の流れが把握しやすい
このツールは、納品書や決算書の作成はもちろん、見積もりや請求などを一括で管理できるので、本当に便利です。銀行口座と連携できますし、クレジットカードでの支払いも可能です。インターネットにつないだらお金の流れ(日々の収支まで)が手に取るように把握できて便利です。
玄人好みの安心クオリティ
マネーフォワードクラウドはfreeeと同じく、コスパが高いです。
ただし操作画面などの違いでfreeeとどちらが良いかの好みは分かれるので、どちらを使うか迷ったら、まずは使ってみることをおすすめします。色々比べて悩むより使ってみて決めるほうが早いです。
無料お試し期間は1か月間
初期費用無料です。スモールビジネスとビジネスの大きな違いは、登録可能な部門数とMFクラウドストレージの容量です。
登録可能な部門数は、ライトプランでは2部門、ベーシックプランでは無制限かつ2階層です。MFクラウドストレージの容量はライトプランで100MB、ベーシックプランでは10GBまでです。
ストレージ容量を超えてしまった場合も、あとからのプラン変更で対応できますので、まずはスモールビジネスプランがおすすめです!
その他業界
2〜10人
入力エラーが多発した
このツールはシリーズとして勤怠と給与が分かれていて分かり辛かったです。手入力で変更したりするとうまく反映されないことがあり、その際自動計算部分について「計算を自分でして入力してください」という風に案内され、手間・安心感などに少々不満が出始めました。
教育業界
31〜50人
がっつり使うならとてもオススメ
外部との連携がとりやすく、会社としては4つの銀行サービスと連携していますが、通帳に記帳されているものが全て自動で仕訳されているのでとても便利です。手入力と違い、残高が間違うこともないので安心です。
積み重ねられた安心の実績・今なら初年度無料!
会計ソフトの老舗、弥生が提供するクラウド型の会計ソフトです。
特筆すべきはサポートの厚さ。画面共有サポートなど、他社にはないサポートもあるため、知識や人手不足にお悩みの中小企業・開業・起業したての方にもおすすめです。
現在、全ての機能が初年度無料で使えるキャンペーンを実施中。
無料でありながら最大2ヶ月のサポートも利用できるため、はじめてクラウド会計ソフトを利用する方にも安心です。
今なら、すべての機能が初年度0円で使えるキャンペーンを実施中です。
画面共有サポートやチャットサポートがついたベーシックプランも初年度半額と大変お得です。
ただ使い勝手を試すだけでなく、サポートがセットになって利用できるキャンペーンはとても嬉しいですね。
無料体験プランは最大2ヶ月間です。
IT業界
11〜30人
費用は安いが入力が不便に感じた
逆仕分けを一発でできない点です。また対応仕分けを入れる際も手入力になりますので面倒です。インポートも勘定奉行だと対応仕分けをすぐに見つけてて逆仕分けができるので、その点は勘定奉行の方がよいと思います。
IT業界
101〜250人
慣れれば最高のツール
、期をまたいでいても連続性を持って利用する事ができたり、ビジュアルが非常にシンプルである点は他のツールと比べても秀でています。
バックオフィス向けツール全部利用可能!
「ジョブカン会計」は軽快な操作性を備えた、クラウド会計業務ソフトです。
給与計算や勤怠管理など、他のジョブカンサービスを料金プラン内で利用できるのが魅力です。
他社の会計ソフトから乗り換えたい企業、起業して3年以内の企業は無料キャンペーンを利用できるため、かなりおすすめです。
利用料が最低月額2,500円~と、他のクラウド会計サービスと比べると少し割高に見えます。
ただ他のジョブカンサービス(勤怠管理や給与計算など)を使えることを考えるとむしろ安いです。
バックオフィスツール全般の見直しを考えている企業には非常にオススメのツールです。
画像出典元:「GLASIAOUS」公式HP
GLASIAOUSは、複数拠点での会計情報を一元的に管理できるクラウド会計&ERPサービスです。
言語や通貨、税制の違いにも対応でき、日本・中国・ASEAN諸国を中心に、世界26か国以上1,200社超で導入されています。
クラウド型のシステムなので、ネットワーク環境さえ整っていればどこからでもアクセス可能で、各拠点にサーバーやネットワークを構築したり、保守・運用管理をしたりする必要はありません。
ニーズに合えば複数拠点展開中の企業の強い味方となるでしょう。
GLASIAOUSには「エントリー」「スタンダード」「プレミアム」「オペレーション」「ERP」の5つのパックが用意されています。
契約を申し込んだ場合、月額32,780円(税込)から利用できます。
GLASIAOUSの機能をフルに使える「ERP」パックがおすすめです。
エントリー | スタンダード | プレミアム | オペレーション | ERP | |
貸借対照表・ 損益計算書 |
○ | ○ | ○ | ○ | |
請求書作成・発行 | ○ | ○ | ○ | ||
発注・仕入一覧表 | ○ | ○ | |||
固定資産一覧表 | ○ | ○ | ○ |
オーダーメイドでも、月額32,780円(税込)から利用できます。
詳細は問い合わせが必要です。
GLASIAOUS 含む会計ソフトの資料を一括DL
会計作業を効率化するための機能が搭載されたクラウド会計システムです。
自動起票や他システムとの連携など作業時間の削減はもちろん、専門家ライセンスの導入など、会計処理を効率化し、生産性をアップさせたい企業にオススメです。
30日間の無料お試しがあります。詳しい料金のお見積りは、問い合わせをする必要があります。
画像出典元:「PCAクラウド」公式HP
財務会計・給与・勤怠管理・在庫管理などの基幹業務の効率化を検討している企業にピッタリです。
それぞれの業務を連携させることによって、業務にかける時間を短縮できます。クラウド上で基幹業務ソフトを利用できるサービスなので、自社サーバーの構築も不要です。
初期費用0円、月々の料金で利用できる「イニシャル“0”プラン」と利用期間に応じた料金を事前に支払いする「プリペイドプラン」があります。
詳しい料金プランの内容は、以下の「PCAクラウド」記事内でご確認ください。
FX4クラウドは外部連携も充実していますが、料金が高めに設定されているので中〜大企業にオススメの会計ソフトです。
料金は、基本的には別途見積もりを会計事務所などに取ることになります。
ここまでクラウド型をメインにご紹介しましたが、やはりインストール型を検討する方もいるはずです。
定番のインストール型会計ソフトを3つご紹介しますので、選定の参考にしてみてください。
弥生会計22は23年連続売上がNo.1の実績を誇る「弥生会計シリーズ」のインストール型会計ソフトです。
弥生会計シリーズはシェア65.5%と、実に3人に1人が使用しており、機能やサポートも充実していて初心者でも使いやすい仕様となっています。
30日間無料で試すことができたり、無料体験セミナーも幅広い地域で実施されているので、購入後のミスマッチを防げる点が安心ですね。
価格がやや高いところがネックではありますが、機能やサポート内容を考えると妥当な金額と言えます。
勘定奉行は導入累計数が66万社あり、IPO実現起業の約半数が導入しているという実績を誇ります。
インストール型の勘定奉行のメリットは、カスタマイズ開発が可能な点。
さらに、インストール型を利用している途中からクラウド版の勘定奉行へスムーズに移行することができます。
わくわく財務会計・らんらん財務会計の魅力はなんといってもコストパフォーマンスのよさです。
他社のインストール型会計ソフトに比べて、安価で手に入ります。
そのため機能面を心配する方もいるかもしれませんが、無料で試すこともできるのでまずは試してみましょう。
クラウド型ではインターネットを介して会計ソフトを利用するのに対して、インストール型では自分のパソコンにソフトウェアをインストールして使います。
クラウド型とインストール型の違いの章でもご紹介しましたが、両者にはそれぞれに特性があり、どちらを選ぶべきかは企業規模などによって変わってきます。
違いやメリット・デメリットを把握したうえで選定するようにしましょう。
クラウド型 | インストール型 | |
メリット | ・自動でバージョンアップされる ・WindowsとMac両方対応している ・ネット経由で利用場所を選ばない ・複数の端末で利用できる ・銀行データやカード明細から取引データを読み込める |
・買い切りなのでランニングコストが不要 ・オフラインで利用できる ・システム障害が起こりにくい ・セキュリティ面が強い |
デメリット | ・ランニングコストがかかる ・インターネット環境が必須 ・インターネット環境によっては動作が重くなる ・操作画面が予告なしに変更される可能性がある |
・ソフトの買い替えが必要 ・利用デバイスの数が限られる ・ Windowsのみ対応の製品が多い |
案外見落としがちなのが、この利用可能な人数。
基本的に会計ソフトは、ライセンスに対して月額、あるいは年額の利用料を支払う料金体系です。
しかし、一つのライセンスで利用できる人数には制限があるのです。
例えば、弥生会計オンラインでは一つのライセンスで、一人しか利用することができません。
このように、あとから経理担当が増やそうとしたときに過大な費用がかかってしまわないように、その会計ソフトは何円で何人まで使えるのかをきちんと把握しておくことが非常に重要です。
充実した機能を持つ会計ソフトが増えてきているため、どの会計ソフトを使うのかの最終的な決め手はいかに使いやすいかになってきます。
例えば、先ほど紹介した会計freeeとMFクラウド会計は、どちらも充実した機能を備えていますが、使いやすさという面では大きく意見が分かれます。
それは、人によって会計知識の違いなどがあるから。使いやすい操作画面というのは、人によって変わってくるのです。
会計ソフトは無料体験期間を設けていることがほとんどですから、導入の前に一回使いやすさを確認すると良いでしょう。
会計ソフトの利用料金はけっして安くないですから、最終的な判断は慎重に行いたいですね!
DX(デジタルトランスフォーメーション)やテレワークの浸透、電子帳簿保存法の改正など、“クラウド主義”な世界は目に見えて加速しています。
こうした風潮をふまえると、やはりクラウド型会計ソフトは長い目で見たときにメリットは大きいかもしれません。
しかし、「インストール型の方が自社に合いそうだ」という方や「今は表計算ソフトで十分だ」という方もいることでしょう。
今後、自社がどのような成長を目指すのか、事業計画などもふまえたうえでぴったりの会計ソフトを探してみてください!
画像出典元:istock、「freee」公式サイト、「マネーフォワード クラウド会計」公式サイト、「弥生会計オンライン」公式サイト
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