社内向けの会計状況を表す「管理会計」は、経営戦略を考える上で重要な項目です。
管理会計の導入・運用を手助けしてくれるツールが、管理会計システムです。
しかし、管理会計システムひとつとっても有料・無料、国内・海外、その種類は多岐に渡ります。
この記事では、管理会計システムについて徹底解説!自社に適切なツールを判断する参考にしていただければと思います。
あわせて厳選したおすすめの管理会計システム9選もご紹介していきます!
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このページの目次
「管理会計」は経営状況を可視化するために用いられている言葉です。
主に経営者や役員、部門責任者といった会社内部の人を対象とした会計状況を示しています。
株主や債権者のような会社外部の人を対象とした「財務会計」とは異なります。
そのため、会計管理システムは会社の意思決定の手助けとなるでしょう。
画像出典元:「ZAC」公式HP
「ZAC」は株式会社オロが開発しているプロジェクト型ビジネスに特化したクラウド型ERP(基幹業務システム)です。
案件・プロジェクト別の収支管理を中心機能としており、企業内における業務処理および情報共有を推進します。
管理会計の面ではアウトプット面の機能が充実しており、部署ごとの会計データの見える化、自社KPIに関わる数値を取得・レポート作成が行えます。
データ管理を手作業でやっていた方は、その労力が大幅に縮小されるでしょう。
ZACの料金は、初期費用とランニング費用に分かれています。
ランニング費用には、データセンター利用料とソフトウェア保守料があります。
データセンター利用料は5万円~、ソフトウェア保守料はライセンス費用の1.5%です。
費用は利用機能と人数のボリュームによって変動します。
画像出典元:「Reforma PSA」公式HP
クリエイティブ業に特化したクラウド型案件管理システムです。
業界特有の業務管理、案件管理、原価管理や工数集計の課題を解決してくれます。
また案件ごとの利益や経営数値の「見える化」を実現します。これまでExcelで社内管理を行ってきた場合は、大幅な負担軽減が期待できます。
初期費用:無料
月額料金は利用人数と機能によって変動します。
公式HPで利用料金シミュレーションを行うことができます。
画像出典元:「クラウドERP freee」公式HP
クラウドERP freeeは、事業の成長に従って増えるバックオフィス処理に悩んでいる会社に適しています。
定型業務の自動化や、場所や時間を問わずにデータにアクセスできるため、国内外に企業がある会社や、上場企業・上場準備をしている会社に適しています。
会計・人事労務それぞれにエンタープライズプランとプロフェッショナルプランがあります。
エンタープライズプランではお問い合わせが必要になります。
プロフェッショナルプランはそれぞれ以下の料金となっています。
*どちらも税抜き・年額払いの料金となっています。
料金詳細は関連記事からご覧いただけます。
画像出典元:「NetSuite」公式HP
財務管理、受注管理、生産管理などのデータを一元管理できるERPシステムです。
現在160か国、40,000社を超える企業で導入されており、企業や業種を問わず利用できる点が大きな特徴です。
また、売上状況や財務状況のレポートをリアルタイムで確認できる、アナリティクス機能も備えています。
画像出典元:「iDempiere」公式HP
購買管理・在庫管理・販売管理・生産管理・会計管理・顧客管理といった一連の業務機能が無料で使用できるオープンソースのERPソフトです。
世界中で利用されており、言語や通貨、会計帳簿、ユーザなどの制限なく利用できます。
無料のサービスですが、セキュリティ対策もしっかり行われています。
画像出典元:「MJSLINK NX-1」公式HP
商品開発・販売企画・セールス活動などのあらゆる業務を経営情報と連結し、バックオフィスの情報発信をサポートすることを目的としたERPです。
使いやすさはもちろんのこと、会計業務から経営管理まで多彩な機能をシステム化しています。
システムの提供だけではなく、導入後の各種サポートも充実している点が特徴です。
画像出典元:「ALL-IN」公式HP
顧客管理(CRM)・営業支援(SFA)・人事/給与・会計・販売/仕入/在庫管理・グループウェアなど経営に必要なすべてのシステムを内包したERPです。
データの自動集計機能などもあり、省力化が図られています。
料金詳細は関連記事からご覧いただけます。
画像出典元:「Oracle PBCS」公式HP
予算管理ソリューションで国内シェアNo.1(46.5%)を誇る会計管理・予算管理システムです。
管理会計、予算管理で必要となるデータ入力・データ連携機能から各種計算処理、レポート・分析機能をトータルに実現するアプリケーションです。
Excelとの連携機能も備えているため、これまでExcelを利用してきたが、手間がかかっているため切り替えたい、という方にもおすすめです。
画像出典元:「Sactona」公式HP
Sactona はクラウド対応型経営管理システムです。
予算編成、予算管理、見込管理、事業計画、予算実績管理などの管理会計・経営管理業務を一つのシステム内で管理することができます。
Microsoft製品との高い親和性のほか、導入時のトレーニングや運用サポートも行われている点が特徴的です。
管理会計システムを選ぶ上で、レポート機能は重視したいポイントです。
管理会計は、内部ステークホルダーに向けた財務情報です。
そのため、手に入れたデータを視覚的にわかりやすい形で出力できる機能が備わっていることが重要となります。
既存のシステムからデータ移行しやすいか、組織体制の変更は容易か、という点も重要です。
予算管理には数多くの部署や部門が関わっているため、システムの移行には大変な労力がかかります。
現在利用しているシステムからの移行が容易であれば、余計な混乱を起こすリスクが減ります。
自社の方向性によっては、システムの導入タイプについても考える必要があります。
管理会計システムの導入タイプはクラウド型かパッケージ型、オンプレミス型の3つに分けられます。
管理会計システムを使うことによる大きなメリットは業務効率の改善が望める点です。
管理会計システムは部署・部門問わず、日々の経理から決算までを自動で集計、管理してくれます。
業務の属人化を抑制し、自動で経理管理を行ってくれるので、日々の業務負担を軽減することができます。
経理で問題が発生する場合、帳簿の記入ミスが原因であることが多いです。
会計ソフトでは、仕訳の数字に矛盾がある場合には入力が制限されるため、ミスを未然に防ぐことができます。
会計ソフトの導入により、決算書の正確性が向上するという効果のほか、ミスが減ることによる業務削減の効果もあります。
管理会計システムでは入力されたデータを自動集計してくれる機能があるため、より迅速に数値の比較を行うことができます。
経営状況を把握する手段として、他社に経理を代行してもらうという方法もあります。
しかし、この方法だと、取引が帳簿に反映されるまでの期間が長く、タイムリーな経営状況を知ることができません。
管理会計システムで毎日の帳簿付けを自社内で行うことによって、リアルタイムで経営診断を行うことが可能になります。
管理会計システムを導入するデメリットとしては手間と費用というハードルがあります。
管理会計システムを新しく入れたり、社内の会計運用ルールの整備といった手間や、人件費・システム費などの費用がかかってきます。
導入後も、管理会計システムやルールの運用をするための手間と費用が必要になります。
管理会計システムの運用には、改ざんやデータ消失といったリスクが生じます。
会計ソフトには自動的にバックアップを取る機能が備えられているため、ある程度の安全性は担保されています。
しかし、重要なデータはバックアップデータの保存場所に注意を払う必要があります。
セキュリティ面でもしっかりとした対策を行うことが重要です。
社内向けの会計情報を共有する上で重要な「管理会計」ですが、導入へのハードルは易しいものとは言えません。
しかし、管理会計システムの導入が進むことで、経営状況の可視化・業務効率の改善を強力に押し進めることも可能になります。
自社の特性にあった管理会計システムを導入し、会社の成長へと繋げていきましょう。
画像出典元:pixabay
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