多くの人が勘違いしている 起業にはアイディアが必要だという考え方

多くの人が勘違いしている 起業にはアイディアが必要だという考え方

記事更新日: 2019/03/09

執筆: 松木大誠

起業をしたいと考えている方の多くは、「起業するには誰もが考えたことのない、独創的なアイディアが必要だ」と思っている方が多いのではないでしょうか?

しかし、実際には誰もが考えたことのない独創的なアイディアは必要ありません。それにも関わらず、多くの人はアイディアに固執したり、考えついたアイディアを過信しすぎてしまい失敗してしまいます。

ではどのようにしたら、起業アイディアを上手く見つけ、成功することができるのでしょうか?

今回はそんな悩みを解決するために、起業アイディアについて詳しく紹介していきます!

起業家はアイディアマンではない

皆さんは成功している起業家をアイディアマンだと思ってませんか?

しかしそれは間違いで、意外と起業家の人の多くはアイディアマンではありません。マネジメントが得意だったり、事業を大きくしていく事が得意、金融知識に長けている方、ビジョンや方向性に向かって走っていける方。もちろんアイディアマンの起業家もいますが、そういう人ばかりじゃないんです。

起業を試みる方の多くは「起業アイディアは誰もが思いつかないような、独創的なアイディアでなくてはならない」と思っている方が多いです。しかし、自分が考えたアイディアは誰かが思いついている可能性が高く、むしろ既に失敗していることもあります。

よほどの天才か経験を長く積んだ人でない限り、世界を変えるような独創的なアイディアを創造することは不可能なのです。それよりも、成功しているアイディアを改善に改善を重ねて参入した方が、よっぽど成功率が高いです。

起業アイディアをあまり深く考えず、既存のビジネスモデルを分析し、そこからヒントを見つけるところから始めて見ましょう!

最も重要なこと

  • 自分が考えたアイディアは誰かが思いついている可能性がある
  • 成功しているアイディアを改善に改善を重ねて参入した方が成功率が高い 

 

アイディアを探す際に陥る失敗

「そうは言われても、アイディアが思いつかない」という方は多いと思います。確かに真似から入れと言われても、真似する会社を見つけなくてはなりません。

そんな方達が陥る失敗として、ネットで「起業 アイディア」と調べてしまうことです。ネットで調べて出てくる起業アイディアは抽象的なものが多く、さらに数が多すぎて何を選んだらいいかわかりません。

多くの方が勘違いしていますが、起業で成功する上で重要なことは、具体的なアイディアを探すことではなく、「なぜこの起業が成功したか?」を知ることです。アイディアが先ではなく、成功パターンを見つけることが最も重要です。成功パターンを知っていれば、そこにアイディアを見つけてきてはめこむだけで、成功確率は自然と上がります。

ここからはいくつかの成功パターンを紹介し、どういった起業アイディアがあるのかを解説していこうと思います!

新しいサービスは競合が少ない

新しいサービスとは、ここ数年でサービスとして定着してきたものです。1人や少人数で起業する際には、こういったサービスを開始するのは難しいです。

しかし、こういったサービスを紹介して広告収入を得る方法や、サービスのサポート的なツールや役割を担ってお金をもらうなどであれば参入可能です。

例をあげると下記のようなサービスになります。

サービス例

  • 仮想通貨
  • 格安SIM
  • ふるさと納税
  • 民泊ビジネス
  • サブスクリプションビジネス
  • シェアビジネス

こういったビジネスの良いところは、ここ数年で流行り出したものなので、古くから行っている競合他社がいません。強力な競合に立ち向かうのか、同じようなスタートのタイミングで戦うのかは大きな違いがあります。

ノーリスクの起業アイディア

「起業するならリスクは当たり前だ!」と多くの人が言いますが、実際にはそんなことはありません。普通に考えてリスクは低い方がいいし、支出が少ない方が利益が出やすいに決まっています。

多くの人が「起業はリスクをとって当たり前なんだ」と思い、リスクの高い起業法を選びがちですが、それは誤った選択肢です。実は起業はノーリスクでも行うことができるのです。

例えば「インターネットビジネス」はメジャーなノーリスク起業法です。なぜなら、インターネットビジネスは「初期費用や人件費などの費用がかからない」ので、リスクが低く、素人の方でも簡単に参入することができます。

今ではインターネット環境さえあれば、PCやスマホでホームページを作ることができます。個人でWebサイトを作り、個人事業主としてアフィリエイトや広告費だけで月に何十万と稼ぐことはそう難しいことではありません。

逆に素人がリスクを取って起業をしようとすると、資金調達や融資などのお金関係の問題で失敗します。実をいうと多くの人が資金調達まで行き着けないのが事実です。

今の仕事や環境に納得しておらず「独立したい!」と考えている方は、無理にリスクを取る必要はなく、ノーリスク起業から始めることをおすすめします。

ニッチなビジネスを狙う

ニッチなビジネスとは大企業がターゲットにしないような小さな市場、まだビジネスとして開拓されていないような分野のことです。

ニッチなビジネスのメリットとしては、競合他社が少ないので市場を独占することができます。デメリットとしては、参入が難しい分野なので失敗確立が高いことです。

しかし、ベンチャーやスタートアップであればリスクを取れるので、上手くいけば市場を独占することができ、揺るぎない地位を確立することが可能です。

次に実際に成功した例を紹介します!

株式会社Cerevo(セレボ)


画像出典元:Cerebo公式HP

Cerevoという会社はIoT製品を中心に商品を製造し、販売している会社です。Cerevoは当時「IoT」という言葉がなかった2008年から、IoTのスタートアップを始めました。

この会社の特徴は「グローバルニッチ」という特殊な戦略にあります。

通常はより多くの人に買ってもらう商品を作ることが、ビジネスとしては当たり前です。しかしCerevoは、顧客は少なくても良いから普遍的に売れるようなものを作ろう、というスタンスをとっているので、多く売れることを中心にしていません。

わかりやすく言うと、1万人の顧客を得るよりも、コアなファンを100人取りにいく戦略です。

この分野のリスクは、作ってはみたが売れなかったといったリスクがあり、あまり他社は入りたがりません。しかし、Cerevoはあえてそのニッチな分野に入り、良い商品を提供し続けることでニッチビジネスを成功させました。

Aperza(アペルザ)

画像出典元:aperzaホームページ

Aperzaはインターネットを活用し、製造業に携わるメーカーや商社、技術者が集まる場を提供することで、製造業のビジネスを活性化・改革を目指していくサービスです。

Aperzaは「設備産業」という市場にフォーカスを当てています。基本的に工場で使われる設備は外部委託しています。ということは、設備を作る産業が存在するということです。この設備を作る産業が「設備産業」です。

その設備の売り手であるメーカーや商社と、買い手である工場を結ぶビジネスに目をつけたのがAperzaです。

Apelzaのすごいところは、複雑で手のつけずらいBtoBの製造業サービスに着手したことです。BtoBサービスは複雑に絡み合っており、課題があったとしても解決することが難しい分野でもあります。Aperzaはこの難しい問題に着手し、ITを用いて解決しようとしています。

今では日本だけに留まらず、台湾でも同時展開しており、現在ではアメリカにリサーチラボを開設しています。「設備産業」というニッチなビジネスに着手し、進化を続けてきたApelzaは今後も大きく成長することが期待されています。

海外で流行ってるビジネスを自国に流用する

これは海外で流行っているサービスをベースにして、サービスを自国で展開することです。例えばメルカリがリリースしたサービスの「メルチャリ」などは、中国の「モバイク」というサービスをベースに作られたものです。

流用するメリットとしては1からアイディアを作る必要がないことです。すでに成功しているビジネスモデルなので、ノウハウや仕組みが既に確立されています。

このような流用ビジネスで大きく成功している企業例があるので、その企業を紹介していきます!

ロケット・インターネット

画像出典元:WIKIMEDIA COMMONT

Amazonや楽天のようなECサイト、出会い系アプリや野菜配達アプリなど、海外で成功したビジネスモデルをそっくりコピーして他の国で創業させる。このようなビジネスをして急成長しているドイツ企業があります。それが「ロケット・インターネット」という企業です。

この会社は創業から10年も経たずにネットビジネスで世界的な企業になりました。投資ファンドと企業アクセラレーターの両面を持ち、2014年以来、200社以上の企業を立ち上げてきました。さらに同社に関連する企業は、世界で3万6,000人を雇用しています。

一つ成功した例をあげると「Zalando(ザランド)」というサービスです。このサービスはアメリカの「ザッポス」というアパレルインターネット通販サービスを真似たもので、年間売上は約2,600億円に達しています。

他にも「Airbnb」のクローン「Wimdu」、「Amazon.com」のクローンは東南アジアで展開している「Lazada」、中東では「Mizado」など、数え切れないほどのクローン企業を輩出し、成功させてきました。

ロケット・インターネットがクローン企業設立にかかる時間はたったの100日です。わずか3ヶ月半でサービスをローンチし、宣伝戦略まで立案してしまいます。

さらには、ローンチから9ヶ月経っても成長の可能性が薄いサービスは即撤退という潔さも持っています。同社はこのPDCAサイクルを高速で回し続けることで、ここまで大きな成功を収めることができたのです。

このロケット・インターネットはやや飛躍した例ではありますが、海外のビジネスを真似て自国で展開する成功確率は高いです。自国にだけ向けていた視野を海外に向けて、海外からヒントを得てみてはいかがでしょうか。

まとめ

成功している起業家はアイディアマンではなく、他のサービスからヒントを得たり、既存のビジネスモデルを分析することにより成功することができる、ということがわかったと思います。

多くの起業家はアイディアに固執をしたり、自分のアイディアを過信して分析を怠ってしまうことで失敗してしまうのです。アイディアに時間を割くことも重要ですが、成功しているビジネスモデルをしっかりと分析し、まずは「どうして成功したか」を模索することをおすすめします。

画像出典元:Burst

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