【必読!】多くの人が気づいていない、起業に失敗する8つのパターン

【必読!】多くの人が気づいていない、起業に失敗する8つのパターン

記事更新日: 2019/01/06

監修: 栗島祐介

起業したいと考えている多くの方が、成功した起業家を見て「自分もこんな起業家になってみたい!」と思い起業を志します

しかし現実は、成功する起業家は全体の数%しかおらず、ほとんどの起業家は事業を立ち上げて数年で失敗するか、それ以前の起業をする前に離脱してしまいます。

ではなぜ多くの起業家は失敗してしまうのでしょうか?

それは「成功した起業家しか見ておらず、過去の起業家が犯してきた失敗パターンを熟知していないから」です。

成功するためには成功する理由を知ることよりも、失敗する理由を知ることが重要です。なぜなら、成功することは偶然にも起こり得ますが、失敗することに偶然はないからです。

野球で例えると、素人が適当に10回バットを振ったら1回くらいは偶然球に当たりますが、残りの9回は共通した理由で当たっていません。起業にもこれと同じことが言えます。数打てば起業に成功するかもしれませんが、それよりも失敗パターンを理解することで成功確率を上げる方がよっぽど現実的です。

この記事では実例と共に、起業に失敗する人の8つのパターンを紹介していきます。起業を成功させるために、過去に失敗した起業家から学んでいきましょう!

1. 儲からない市場への参入

儲からない市場と聞いて、皆さんはどんな市場を思い浮かべるでしょうか?

主に儲からない市場とは大きく分けて4つあります。

1. 市場における競合が多すぎる

2. 市場がそもそも小さい

3. 市場が縮小傾向である

4. 市場への参入障壁が高すぎる

1. 市場における競合が多すぎる

競合が多すぎる市場とは「人気な起業パターン」のことです。

具体例を挙げると

  • 飲食
  • 人材
  • メディア
  • アプリ開発

などがあげられます。

飲食で最もわかりやすい例は「ラーメン屋」でしょう。

ラーメン屋と聞いて「あー確かに多いな。」とほとんどの人が感じるのではないでしょうか。ラーメン屋はまとまったお金がある人なら初心者でもお店をオープンすることができ、飲食の中でも始めやすい分野に入ります。

次にメディアですが、これは特に学生起業家がよくやる起業パターンです。一般的には自身のWebサイトをローンチし、メディアとして収益をあげることでしょう。この分野も初期費用がかからず、資金がない学生でも始めることができるので、多くの人たちが参入する人気な市場となっています。

しかし、紹介してきたこれらの市場は競合他社が多く、既存のサービスや他社と差別化するのが最も難しい市場です。サービスやお店をスタートしても、認知すらされず埋もれてしまい、いつの間にか終了しているパターンが多いのです。そのため早期離脱率が高く、あまり上手くいかないのが現状です。

また、メディアは初期費用が安いですが、飲食などになるとまとまったお金が必要になるので、「失敗した時に数百万円の借金だけ残ってしまった」という事例も少なくありません。

そのような失敗を避けるために、起業をする際には競合他社が多い分野はできるだけ避けるか、徹底的に市場分析した上で参入するようにしましょう。

2. 市場がそもそも小さい

市場を選ぶ際に小さな市場を選んでしまうと、利益をあげることが難しくなってしまい、結果、ビジネスとして成り立たなくなってしまいます。小さな市場とは言い換えると「ニッチな市場」とも言えます。ニッチな市場は場合によっては市場を独占することができ、成功しやすい起業パターンの1つです。

しかし、理解しておかなければならないは、ニッチな市場でも「スケールアップしない小さな市場」と「スケールアップでき、将来性がある大きな市場」の2つがあるということです。

ニッチな市場を攻めて失敗する人の多くは、前者の「スケールアップしない小さな市場」を選んでしまい、利益が立たなくなって失敗します。ニッチな市場はあらかじめの分析が重要なので、安易に参入しないことをおすすめします。

3. 市場が縮小傾向にある

過去は大きかった市場であっても、右肩下がりの傾向にある市場は避けた方がいいでしょう。なぜなら、市場が縮小傾向なのは顧客のニーズがなくなっている証拠だからです。

ニーズがなくなってくると自然と市場は縮小され、参入したとしても将来性は低くなっていく一方です。参入する前に、その市場に現在需要があるのかどうかを、数字や事実を元に分析することをおすすめします。

4. 市場への参入障壁が高すぎる

わかりやすい具体例は「電気通信市場」です。電気通信とは固定電話や携帯電話等の電気通信サービスを提供する会社のことで、KDDIやau、softbankなどが該当します。

これらの市場は参入障壁が高い上に費用もかかることが多いので、参加したところで勝ち目が薄いのが特徴です。起業をする上ではなるべく避けたほうがいい市場といえるでしょう。

2. マーケティング知識が欠如している

マーケティングと聞いて、具体的に言語化できる方は少ないと思いますので、はじめにマーケティングとは何かを明確にしておきましょう。

マーケティングとは 「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を作り・届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。
(Wikipedia参照)

少し難しいので言い換えると、マーケティングとは「顧客の求めるものを提供(課題を解決)し、その対価としてお金をいただく」ことです。

ビジネスにおいて最も重要なことは「顧客の課題を解決すること」です。課題を解決するからニーズがあるのであって、それを考えずに作られたサービスや商品はただの自己満足になってしまいます。

「顧客の課題を理解すること」を知る上で、わかりやすい比喩に「ドリルと穴」という話があります。これは「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく、穴を空けたいのである」という意味です。

顧客はもの(ドリル)を買いたいのではなく、課題解決(穴をあけること)をしたいのです。

ここを見誤ってしまうと、自意識過剰になって商品(サービス)を売りこむことが中心になり、顧客が本当に求めているものを提供することがでいなくなります。

顧客の声に耳を傾け、顧客の課題を明確にした上でビジネスをしましょう。

3. 利益は出ているけれど資金ショート

これは事業の見積もりがあまいことで、資金が底をついてしまい上手くいかなくなるパターンです。このパターンは「ネガティブ思考を持っていない起業家」が陥りやすい傾向にあります。

ネガティブ思考とは計画を悲観的に考えることです。実際に起業を行うと、理想的に計画が進んで行くことはほとんどありません。むしろ実際は、悲観的に考えていた以上に悪くなっていくことが多いくらいです。

それにも関わらず、事業の見積もりを軽く捉えて計画を楽観視してしまう起業家が多いのも事実です。

楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。

この言葉は、京セラ・第二電電(現:KDDI)創業者の稲盛和夫さんの経営哲学の1つです。起業をして経営を進めて行くときは、この考え方を覚えておくと良いでしょう。

4. 素直じゃない

素直じゃない、は少しわかりずらいので、言い換えると「自分の都合のいいようにしか解釈しない人」のことを指します。「自分のビジネスプランが正しい」と思い込み、投資家や周りの人たちの意見を聞こうとしない人は、一部の天才ではない限り必ず失敗します。

先ほども記載しましたが、ビジネスは顧客のニーズを満たすが重要です。人が欲しいものを作れていない実績は、ただの思い込みの上での実績になってしまいます。

主観的に自分のビジネスを見てしまうと、顧客が求めているものと提供するものにズレが生じてしまいます。このズレが生じないために投資家や周りの人に意見をもらって、都度修正を加えていくのです。

主観的な考えに陥らず客観的に考え、自分を達観するようにしましょう。

5. 事業計画書を信じすぎる

事業計画書とは融資やVCから資金調達を得る際に、会社の戦略や将来を説明する目的で使われます。しかしこの事業計画書自体を信じすぎてしまう人がいます。これは特に大企業出身の方が陥りやすい失敗パターンです。

もし、用意周到に3カ年計画を立てたとしても、起業したばかりのスタートアップやベンチャーでは1週間単位で状況が変化することがザラなのであまり意味はありません。

それよりも重要なことは、行動をし続け検証を重ねていくことです。イーロンマスクやマークザッカーバーグなどは、計画を意識せずに状況に合わせて事業を進めてきました。起業をしたばかりの頃は、事業計画書なんて形だけのものだと思い、目の前のことに集中して行動し、検証を繰り返し行っていきましょう。

6. 自分でコントロールできないことをキーポイントにおく

コントロールできないこととは、「投資家がいくら出資するか」や「優秀なあの人がうちの会社に入ってくれたら」などといった、自分ではなく他人の意思決定によって左右されることをいいます。いわば「他人任せ」です。

このパターンに陥る人は、「〜億円出資してくれれば〜できる!」といったことを考え、タラレバ思考に陥ります。自分ではなく他人をキーポイントにしている時点で、投資家や周りの人たちはその人を助けたいと思ってはくれません。

他人任せにはせず、自分で成し遂げる意志を持つようにしましょう。

7. お金の使い方を誤る

これは起業にある程度成功し、利益が上がってきた会社で起こる失敗です。起業に初めて成功する人は大金を得たことがない人が多く、多くの大金を手にした途端に使い方を誤ってしまい、無駄にお金を使い始めます。

お金の使い方を誤り失敗した企業例に「ワイキューブ」という会社があります。少し前の会社なので知っている方は多くないと思いますが、人材採用関係を主軸にビジネスを展開し、2007年には売上高46億円をあげていた注目の企業でした。

ワイキューブが失敗した一番の原因はリーマンショックで売上が3分の1に落ち込んだときに、社員の給料を上げすぎたことです。当時、平均430万円の給料を2年間で2倍近くの800万円まで引き上げました。そして、その給料は銀行からの借入で賄っていたので、当然会社の資金はなくなって行きます。

さらに、新幹線はグリーン車、高級ホテルなどの待遇をしたことにより、借金はどんどん増え結果として倒産してしまいました。

会社が大きくなると利益が雪だるま方式で増えていくので、自分が使えるお金の量が変わるのも当たり前です。しかし、お金は使い方を誤ると簡単に会社は倒産してしまいます

自分がなんのためにその会社を作ったのか、経営をしていく上でのお金の正しい使い方を間違えないように気をつけましょう!

8. 税金を滞納してしまう

この例では与沢翼さんが経営していた「フリーエージェントスタイル」がこの失敗例にあたります。この会社は税金を滞納し、会社が資金ショートしてしまいました。

2013年8月期決算の法人税、住民税、及び事業税2億5,305万円の支払いのうち約1億1千万円、並びに2012年8月期の修正申告分の税として8,940万7,200円を追加で計約2億円支払い、並びに2014年8月期決算予定納税の一部を支払い、フリーエージェントスタイルの資金が完全にショートしました

そのため、今日時点において、既にフェラーリ、ロールスロイス、ベントレー3台を売却し、住宅なども全て解約しております。

(引用:与沢翼公式ブログ)

与沢さんは豪遊をして税金を納める資金がなくなってしまい、結果として会社を倒産せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。彼の場合はお金の使い方を誤り税金を払えなくなったパターンですが、他にも経費で落とせると思っていたお金が経費で落とせず、税金が思っていた以上に高くなり、税金を払えなくなることもあります。

いくら利益をあげたとしても、税金を納めなければ国から事業を継続することを許されず、すぐさま倒産してしまいます。それに税金を誤魔化したとしても、今はインターネットがあるので情報はいずれリークされ、会社は倒産する羽目になります。税金を抑えることは必要ですが、払うべき税金はしっかり払いましょう。

まとめ

いかがだったでしょう?起業に失敗する人は偶然ではなく、ほとんどが同じ共通点を持っていることがわかったと思います。

最初にも言いましたが、起業家がしなくてはならないことは、成功者の背中を追うだけではなく、過去の失敗者の経験から学び、それを上手く活かしていくことが重要になります。

もしあなたが「起業を成功させたい!」と本気で思うのであれば、過去の失敗から学び、同じ轍を踏まないように気をつけましょう!


起業を考えている方の中には、事業アイディアがなくて悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?

しかし、起業にアイディアが必要だというのは誤解です。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

画像引用元:Burst

監修者プロフィール

栗島祐介

プロトスター株式会社代表取締役CCO (Chief Community Officer) 早稲田大学商学部卒。アジア・ヨーロッパにおいて教育領域特化型のシード投資を行う株式会社VilingベンチャーパートーナーズCEOを経て、当社を設立。HardTech領域の起業家支援コミュニティ「StarBurst」の運営総括、起業家・投資家の情報検索サービス「StartupList」の運営を行う。

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