老若男女を問わずあらゆる世代に愛されている食べ物「たこ焼き」。たこ焼きは日本を代表するソールフードの1つと言っても過言ではないのではないでしょうか。
たこ焼きを提供することでみんなを幸せにしたい。そんな思いでたこ焼き屋を開業したいと思っている人も多いかもしれません。
今回は、たこ焼き屋を開業したいと思っている人に向けた開業ノウハウを解説します。
たこ焼き屋を開業するメリットや必要な準備、開業資金、ぶっちゃけ儲かるのかなど知っておきたい情報について解説します。
このページの目次
日本人なら誰でも1度は食べたことのある「たこ焼き」。そんな国民的フードを提供するたこ焼き屋は他の料理店に比べても開業しやすく、また儲かりやすい理由があります。
特にたこ焼き屋が儲かる理由をここでは4つ説明します。
たこ焼きは老若男女を問わずあらゆる顧客層に好まれる食べ物です。実際、周りを見ても「たこ焼きが嫌い」という人はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。
食事としてだけでなく、おやつやお酒のおつまみとしてなど食べるシチュエーションもさまざま。
その場で食べたり、持ち帰ったり、お土産にしたりと食べる場所や環境も選ばないオールマイティな魅力がある食べ物と言えるでしょう。
つまり幅広い顧客層に販売できる点が儲けを出しやすい一番の理由と言えるでしょう。
他の本格的な料理を提供する食堂などと違って、たこ焼き屋は調理場所も比較的小スペースで問題ありません。
そのため開店にあたって店舗を構えるために必要となる資金も少額で済む場合がほとんど。実際、自宅の一部などを改装して店舗にしているお店などもあります。
たこ焼き屋で必要な設備も、せいぜい焼き台や鉄板、ベース用の樽や泡立て器程度。高額な設備は基本必要ありません。
比較的小資本で開業できると言われるラーメン店と比較しても投資額は半分程度で可能です。
開業資金が少額で済むことから回収も短期間で出来るため、経営が軌道に乗るまでの期間が短い点も魅力です。
たこ焼きは販売からお金の回収までのスパンが短いのも魅力。販売したらお客さんからすぐに代金を回収できます。そのため一般的な商売に多い締め支払日のサイトバランスの悩みが基本ありません。
また、たこ焼きは通常300〜500円程度で販売することが多いため、在庫回転もよく食品廃棄ロスも少ない点が大きなメリットになります。
また基本的に店舗運営については店長1名いれば業務をまかなうことができます。
しっかり仕込みさえしておけば焼きながら注文を聞いて、その場でお会計も済ませることもできるので、小規模であれば店員などを雇う必要もありません。
資金回収も早く固定費としての人件費もほとんどかからないことから、売り上げで見ても1日3万円程度あれば十分に商売として成り立ちます。
たこ焼き屋は、非常に幅広い層の顧客に買ってもらえる商材です。それに必要な営業スペースも他の飲食店と比べて非常に小さくて済みます。
そのため店舗を開店する立地条件も柔軟に選びやすく、ロードサイドや商店街、スーパー内のテナントスペースや観光地の屋台など、様々な場所で営業をすることができます。
また移動型の屋台で営業する場合などは、お祭りやイベントなど人が集まる場所に出店することで、集客にも困らずに多くのお客さんに対して販売をすることができます。
そのように開業可能な立地条件が幅広い点も大きな利点と言えるでしょう。
通常、たこ焼き屋を開業する方法には大きく2つのスタイルがあります。それは個人開業して営業していくスタイルとフランチャイズ契約で事業をしていくスタイルです。
それぞれにメリット・デメリットがあるので自分にあったスタイルを選んで行くことが大切です。
個人事業主 | フランチャイズ | |
メリット |
・小資金で開業できる |
・ノウハウがまとまっている ・経営指導などが受けられる ・ブランド力で営業が軌道に乗るまでが早い |
デメリット | ・売上が安定するまで時間がかかる ・すべて自分でノウハウをためていく必要がある |
・開業費用が高額になりがち ・ロイヤリティなど余計な費用がかかる |
個人開業の場合、独自のノウハウを確立して軌道に乗せるまでが大変ですが、それを過ぎれば多くの利益を得られる可能性があります。
また個人店を開業する場合、フランチャイズに比べて小資金からでも始めることができるので、自分の予算に応じて小規模で始めたい人にはおすすめです。
店舗形態や広告宣伝なども独自で考えながら地道にやっていくことも出来るので、予算の掛け方やこだわりも全て自分の好みで決めていけるのも大きな魅力です。
ただし知名度のない個人店の場合、固定客を作り安定した売上げを立てるためには、相応の広告宣伝を行う必要があります。
有名店と比べて売り上げを安定させるまでに期間が必要である点は覚悟しましょう。
フランチャイズなら開業までのステップがテンプレ化されているので、開業も比較的容易で軌道に乗るまでの期間を短縮することができるほか、さまざまな経営指導を受けることができます。
たこ焼きの焼き方・食材のレシピ・道具の使い方・販売方法・ディスプレイ等、開業時にも多くの点をフォローしてくれるでしょう。
有名ブランドのフランチャイズで開業すれば、ノウハウも体系化されており初月から比較的堅調な売り上げを立てることが可能な場合が多いと言えるでしょう。
ただし、フランチャイズの場合はフランチャイザーの方針に沿ったブランドイメージを壊さない店舗作りが必要なため、自分の意向を反映することが難しく開業費用が高額になりがちです。
たこ焼き屋も飲食店である以上、必要な許可や資格者の配置が求められます。所轄の保健所にある衛生管理課で食品衛生法に基づく営業許可を申請する必要があります。
許可を得るためには施設要件や設備要件などをきちんと満たしておく必要があります。保健所が基準を満たしているか確認して合格すれば営業許可書が交付されます。
開業に際しても飲食店であった場所を居抜きするような場合はいいですが、そうでない場合は保健所の求める条件を満たしているか事前に確認しておくことが必要です。
特に新規開業で内装工事を行う場合などについては、飲食店工事の経験がある工事業者にお願いしておけば安心です。
また飲食店の場合は、食品衛生責任者を配置しておくことが求められます。食品衛生責任者の資格は1日程度の講習を受講すれば取得できますので、開業までに事前に取得しておくようにしましょう。
たこ焼き屋を開業するにあたって必要な資金は主に店舗物件準備、厨房設備、広告宣伝、食材調達費用などが上げられます。個人開業とフランチャイズでは必要な資金が異なります。
個人開業の場合、小規模な店舗であれば200万円程度からでも可能です。物件費用についても家賃が15万円程度であれば保証金も含めて初期費用として100万円程度を見ておけば良いでしょう。
内装費についても極力シンプルでお金をかけない仕様であれば小規模な店舗であれば50万円程度でも十分可能です。
厨房設備については、冷蔵庫などの大型機材を揃えたとしても中古品などをうまく揃えれば10〜20万円程度で賄うことができます。
フランチャイズの場合は、その他に加盟料、保証料、研修費、ブランド使用料などがかかります。
内装費などもブランド指定の内容で統一する必要があるため、個人店と比較しても高額となる場合がほとんどです。
また開業後も、売り上げに応じたロイヤリティが発生する場合もあるので確認しておく必要があります。
たこ焼き屋を経営するにあたって気になるのが「どれくらいの売上げが見込めるのか」「どれくらいの利益が得られるのか」ということです。
以下、具体例に沿って一般的なたこ焼き屋の売上げや原価、最終的な儲け金額などについて見ていきましょう。
例えば、たこ焼き1箱を一般的な価格である500円で販売したとします。すると1日10時間稼働した場合、1時間に6箱 (10分で1箱) の販売ができれば1日の売り上げは
500 円 × 6 箱 × 10 時間 = 30,000円
となります。
これが1ヶ月25日間稼働すると計算した場合は
30,000円 × 25日 = 750,000円
となります。
では1ヶ月75万円の売り上げを作るために必要な原価はいくらになるのでしょうか。
一般的なケースでいうと
・原材料と包装材費 (45%) 34万円
・家賃 10万円
・水道光熱費 5万円
・その他経費 (広告宣伝費他) 10万円
・経費合計 59万円
つまり残りの21万円が収入となります。
1人で店舗を切り盛りして生計を立てるのであれば1ヶ月で70〜80万円程度の売上げが1つの目安になるでしょう。
老若男女を問わず、多くの人たちから親しまれている日本人のソールフード「たこ焼き」。
たこ焼き屋は他の飲食事業と比較しても開業しやすい業態です。また初期費用も安く、うまく経営して行けばしっかりと利益を出すこともできます。
たこ焼き屋を開業したい人は、自分のスタイルや予算にあった形態を選び、美味しくてみんなに愛されるたこ焼きを作る努力を続けて行くようにしましょう。
画像出典元:O-dan、ぱくたそ
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