便利屋は電話1つで儲かると思っていませんか?たしかに便利屋は、今後高齢者が益々増えることから需要が期待される職業です。
便利屋は 日常生活におけるあらゆる困りごとに対応し、困っている人を助けるやりがいのある仕事でもあります。
今回は、便利屋を開業するためのマニュアルを詳しく解説致します。
この記事を読めば、便利屋を開業するための知識を得ることができます。
是非最後まで読んでみてください。
このページの目次
今後さらに需要が高まる便利屋は「なんでも屋」と呼ばれるほど様々な業務があります。
下記は便利屋が請け負うことのある仕事の一部です。
上記に挙げたのは一例ですが、これ以外にも幅広い内容の仕事があります。
やる気があればこなせる業務から専門知識が必要な業務など幅広く対応しなければなりません。
全ての業務を一人でこなすには、経験や保有資格によって難しいこともあります。
連携を取れる仲間や、同業者の横のつながりも大切になってくるでしょう。
「電話一本あれば便利屋は始められる」と安易に考えていませんか?
何の投資もせずに電話一本で商売が繁盛するなら、誰もが便利屋を始めることでしょう。
甘い考えで開業すると、同業者に完全に負けてしまいます。
便利屋を開業するために最低限必要な道具や広告、対応できる仕事を増やすための資格取得など、事業に必要な投資をして努力している業者はお客様から選んでもらえますが、電話一本で仕事が来るのは最初だけです。
まずは便利屋を開業するにあたって必要な知識を身に着けることから準備していきましょう。
便利屋を開業するために必要な経費とは、どんなものがあるのでしょうか。
開業前に準備しておく目安となる開業資金については下記の通りです。
車両(用途に合わせて複数必要) | 約1,000,000円 |
車両維持費(車検・メンテナンス・税金) | 約200,000円 |
光熱費1ヶ月 | 約15,000円 |
通信費1ヶ月 | 約10,000円 |
電話・フリーダイヤル取得費用 | 約5,000円 |
道具・工具 | 約200,000円 |
事務用品 | 約30,000円 |
ホームページ製作費 | 約150,000円 |
資格取得費 | 約100,000円 |
名刺制作費 | 約5,000円 |
保険料 | 約20,000円 |
それぞれの金額はおおよその目安となります。
車両も約百万円としていますが、送迎用乗用車、軽トラック、2tトラックなど業務に必要な種類を数台準備しなければならない場合はそれ以上の額になるでしょう。
また、道具に関しても業務に必要な特殊な工具などは目安以上に高額になることも有り得ます。まず自分が開業に当たって最低限必要な経費を算出してみましょう。
何の商売を始めるにも事業計画が大切です。開業当初に得られる利益はどの位か、その利益を出すにはどのくらいの経費がかかるのか、具体的な金額の目安を立てることに役立ちます。
また事業計画書があれば、主な業務を何にするのかそれには何が必要かなど、開業後の経営をしっかりとできる準備につながります。
身近にあるノートで構いません、いくらメモしても構いません。便利屋を開業するための計画書を作ってみましょう。
便利屋を開業するにあたって、開業と同時に店舗は必要ありません。
賃貸などで部屋を借りて店舗を構えるとなると、敷金や礼金、毎月の家賃、管理費などの経費がかかり相当な費用が発生します。
商売が軌道に乗るまでは毎月の経費はできるだけ抑えるようにしなければいけません。
経費がかかる分、利益が削られるのですから便利屋としての利用料金を高くしなければ採算が取れなくなってしまいます。
便利屋は店舗が無くても自宅で開業する事ができます。店舗よりも優先すべき費用は、必要な車両や道具です。店舗は商売がある程度軌道に乗り、自宅で手狭になってから検討しましょう。
便利屋を開業するためには特に資格は必要ありません。
しかし、資格が無いと引き受けてはいけない業務があります。
例えば、ホームクリーニングを依頼されたとき、清掃だけなら資格はいりませんが、不用品の回収やリサイクルも行う場合は「古物商許可」「廃棄物処理許可」「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要になってきます。
買い物代行は資格はいりませんが、送迎を行う場合は「普通自動車第二種運転免許」を取得していなければなりません。
また、届け出が必要な業務もあります。
害虫駆除 | 害虫駆除実施届 |
浮気調査 | 探偵業の開業届 |
ペットシッター | 動物取扱業の登録 |
上記は一部ですが、請け負う業務によって様々な認可が必要になります。
便利屋の仕事の中には国家資格が必要な業務もあります。
電気工事には「電気工事士」水回りの修繕には「給水装置工事主任技術者・排水設備工事責任技術者」など、専門的な技術を必要とする国家資格が無ければ請け負えない業務があります。
資格があれば幅広い業務に対応できるので、お客様を取りこぼさないことにつながります。
資格や認可は数日~数ヶ月かかる事もあるため、開業前に取得していれば、それが強みになります。
今のネット時代では、どんな業種においてもホームページは必須です。これからは高齢者もスマートフォン時代になると予想されています。
自分が何かを調べる時には、まずネットで検索しますよね。
自分でホームページを制作できる人もいるかもしれませんが、ではそのページを検索上位に表示させる知識はありますか?
検索した時に上の方に表示された数記事で選ばれてしまうのが現実です。検索上位を狙うには相当の専門知識が必要となるため、プロにお願いする方がいいでしょう。
ホームページに重要な要素は後ほど解説します。
個人事業として開業をする場合は開業届を出すことをおすすめします。
開業届を出さなくても、特に罰則はありませんが、届を出すと青色申告ができるようになり、青色申告は事業の節税に大変役立ちます。
開業届けは開業後1ヵ月以内に管轄地域の税務署へ提出します。届出用紙は税務署ホームページからダウンロードできますし、同時に青色申告申請も提出しましょう。
編集部
とは言え、開業届ってなんだか難しそう・・・
税務署に聞きに行く暇もない・・・
無料オンラインサービス「freee開業」なら、開業届や青色申告申請書などの正式書類を簡単に一括作成できます!
画像出典元:「freee開業」公式サイト
書類作成から提出までスマホからできるので、開業準備で忙しい中でも開業届を提出できますよ。
便利屋を開業するまでにどの位の期間が必要かというと、最低でも半年は必要です。
開業に必要な車両や道具の準備、必要な数々の資格、ホームページの作成、これらを準備する期間として急いでも半年ほどはかかります。
日数のかかる資格や認可については、開業後に取得すればもっと早くに開業することができます。
電話一本で始められるなら、思い立ったその日に開業することもできますが。
「簡単に始めた商売は簡単につぶれてしまう」という現実もあるので、
焦らずしっかりと開業に向けた準備が成功の鍵となります。
便利屋の料金設定は非常に重要です。
「安すぎては怪しまれ、他より高いと依頼が来ない」これが一般の利用者の本音です。
安くなければ依頼は来ないが、安すぎると不安になる、絶妙な価格設定が成功のヒントとなります。
便利屋を開業するにあたって重要な料金設定ですが、同地域の便利屋の料金設定を参考にしましょう。
同業者の便利屋の料金と同額程度または少々安い位が理想的です。便利屋を利用するお客様は、1社のみで依頼を決定することは少なく、数社を比較したうえで最終的にどの業者を選ぶか決めます。
主に比較する項目は料金と信用性です。適切な料金設定に加えて、お客様に信用される広告作りも重要になります。
広告作りについては、後ほど解説します。
ライバルに勝てる料金設定が重要なことはご理解頂けたと思いますが、比較されるのは同じ便利屋だけではありません。
それぞれの専門業者も比較されるライバルとなります。便利屋が請け負う業務には、ほぼ全てにおいて専門業者が存在します。
下記は便利屋がライバルになり得る専門業者です。
便利屋がこれらの専門業者に勝つには、「料金の安さ」と「専門業者を超えるサービス内容」です。
便利屋の業務は幅広いため、いくつかの作業を組み合わせることで「専門業者を超えるサービス」ができるのです。
例えば、「ハウスクリーニング」+「不用品回収」+「電気工事」
これらを組み合わせて1つのサービスにできれば、お客様にとっても大きなメリットがあります。自社の強味で他の業者との差別化をはかることがポイントです。
便利屋を開業しても、依頼が来なければ収入は「0円」です。
便利屋を開業するにあたってお客様を呼び込むポイントを解説します。
お客様から依頼を受けるには、信用されることが重要です。
便利屋の業務は自宅に伺って作業する内容も多く、
お客様からすると、初対面の人を家に上げるのは少なからず不安な気持ちがあります。
そこで新規のお客様から信用されるには下記のポイントに気を付けましょう。
1. ホームページに顔写真を載せる
2. 保有している資格や免許を記載する
3. 過去の事例や口コミを載せる
これらの項目をしっかりと掲載することがホームページに必要な重要な要素で、あるのとないのではお客様からの信用度も変わります。
利用者は何かしらのキャンペーンやお得な特典に弱いものです。
このようなサービスがある業者と無い業者で、料金設定がほぼ同額であればキャンペーンや特典のある方が選ばれやすい傾向があります。
新規のお客様をつかむキャンペーンとして、「初回お試しキャンペーン」などとして割引を行ったり、「BOXティッシュプレゼント!」などの特典があるといいでしょう。
便利屋を続けていくには、リピート客の確保も重要です。
開業当初は、新規の依頼がしばらく続きますが長く経営を続けていくには固定客が非常に大切になります。
1度依頼をして、満足なサービスを行えば信頼も付いて「次もまたこちらにお願いしよう」と思ってもらえます。
さらには、口コミが広がって顧客が増えたり知り合いを紹介してもらえるチャンスもあるのです。
いい加減なサービスでは、「次」にはつながらないので、一軒一軒の依頼、一人一人のお客様を大切にしていきましょう。
高い報酬につられて、やってはいけない仕事を引き受けるのは非常に危険です。
下記がやってはいけない仕事の一例となります。
これらは非道徳的な依頼です。
便利屋=何でも屋のイメージが強いですが、罪に問われるような内容の依頼は便利屋の業務ではありません。
高額な報酬につられてしまう弱い気持ちは捨てて、その後のリスクを考えてみてください。
資格を持っていない業種の依頼は、受けるべきではありません。
万が一トラブルが起きた場合、多額の損害賠償を請求される恐れがあります。
例えば、電気工事の資格を持っていないのに、依頼を受けて電気工事を行い、こちらのミスに寄って火災が発生してしまった場合、無資格で工事を行った便利屋が責任を問われる自体になります。
「依頼が来た業務を取りこぼしたくない。」「資格は無くても知識があるから大丈夫。」
このような気持ちも分からなくは無いですが、大きなリスクを負うことになりかねません。
出来る限り依頼に応えたい気持ちがあるのなら、資格や認可の取得を優先して開業準備をするべきでしょう。
便利屋を開業するための準備について解説してきました。
電話1つで簡単に儲かると考えていたなら、その考えは捨てましょう。
便利屋を開業してみようと検討している人は、この記事を読み、開業前にやるべき準備をしっかりとして事業成功に役立ててください。
画像出典元:o-dan
脱毛サロンは個人の方が儲かる?!開業する手順や費用を解説
自宅サロン開業の最低予算は?失敗例と3つのメリット・デメリットも紹介!
エステサロンを開業する5つの手順!必要な資格や費用を解説
フランチャイズ経営おすすめの業種11選!成功の秘訣も紹介
コインランドリー開業はいくら必要?出費の抑え方&フランチャイズも
セレクトショップ開業手順は?オンラインと店舗の違いも紹介
【たこ焼き屋開業の為の完全マニュアル】資金は?ぶっちゃけ儲かる?
【完全版】イチからわかる整骨院の開業方法と必要資金
【英語教室開業のための完全マニュアル】資格は必要?開業費用は?
ゲストハウス開業マニュアル|必要な準備や資金、繁盛の秘訣、年収は?