2023年1月、Googleが「Optimize」と「Optimize360」のサポートを2023年9月30日をもって終了すると発表しました。
ABテストツールで圧倒的なシェアを誇るOptimizeが使えなくなるとあって、関係者には少なからず動揺が広がっています。
よって、アクセス解析担当の皆様はサポート終了までに代替ツールを選定し、いつでも使いこなせる状態にしておく必要があるでしょう。
そこで今回は、Optimize終了について知っておくべき重要知識と代替ツール、さらにサポート終了までにやっておくことについて解説します。
このページの目次
Googleは、Optimizeの終了理由について、ユーザーがABテストのために必要としている機能とサービスを十分に備えていないためと説明。
加えて、ユーザーにとって今以上に効果的なソリューションを提供するために投資を行うと述べています。
無料版である「Optimize」も有料版である「Optimize360」も、ともに2023年9月30日でサポートが終了されます。
同年10月1日以降は、ABテストも、そのテスト結果を閲覧することもできなくなります。
過去データにもいっさいアクセスできなくなるため、サポート終了までにデータをエクスポートしておく必要があります。
※Optimizeヘルプ|オプティマイズレポートのデータをエクスポートする
2023年7月に計測が終了する予定のユニバーサルアナリティクスからGA4への移行を進めている場合、GA4は単独でABテストが実施できません。
GA4はあくまでOptimizeと連携する形でABテストが可能となるので、とくにこのパターンに該当する企業は早くに代替ツール導入に向けて動きをつける必要があるでしょう。
代替ツールは、Googleが公式連携しているものか、あるいはそれ以外の企業が提供しているサービスの中から選択する必要があります。
ここからは、編集部おすすめのABテストツールをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
世界有数の大企業をはじめとする900社以上で導入実績があるABテストツールです。
ドラック&ドロップによってノーコードで、様々なサイトバリエーションをもたせたABテストが作成できるので、わざわざエンジニアをアサインする必要がありません。
さらにCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)やデータレイクからデータを取り出して簡単にユーザーセグメントを設定することができます。
AIでユーザーへの訴求力が高い画像をスピーディーに特定したり、APIと連携すれば関連性の高い商品のレコメンド表示をしたりすることも可能です。
すでに世界中の1万社に迫る企業が導入しており、Googleが公式連携する3ツールの中では圧倒的シェアを誇るABテストツールです。
場所や時間など任意のタイミングで簡単にターゲティングができるため、非常に短時間のうちにテストを回すことができます。
ダッシュボードを活用して、チームや部署全体でテスト結果を共有、管理できるので効率的にPDCAがすすめられる利点もあります。
新機能を一斉送信するのではなく、段階的に広げることができるので、バグなどの不具合が生じた際にも迅速な対応が可能。
希望をすればコンサル機能を利用することもできるのでおすすめです。
Optimizelyの詳しい内容を知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
複数のURLを使わず同一のURL上で容易にABテストが実施できます。
プログラミングの知識は必要なく、指定のタグを挿入したらブラウザ上でレイアウトの変更や画像の差し替えをドラッグ&ドロップで容易に実行可能。
複数のテスト結果の中で効果の高いパターンを管理画面から一目で確認できるため、担当者が1人でもサイトの最適化を実現することができるでしょう。
その他にも、テストページ別のヒートマップ解析やマウストラッキングにも定評があります。
さらに、テストドメインが無制限、電話やメールでのサポートがあるなど、ユーザーサイドにたった充実したサービスが用意されています。
PROプラン:5万円/月〜
その他プラン料金は要相談
VWOのさらに詳しい情報はこちらを参考にしてみてください!
ABテストに加え、多変量テスト、パーソナライズを使ったCVR改善が実現するLPO(ランディングページ最適化)ツールです。
特別なスキルをもったエンジニアがいなくても、パーソナライズ機能により、行動履歴や職業、年齢層、性別といった属性に合わせたコンテンツ配信による分析が行えます。
他社ツールと連携できたり、プロによる手厚いサポートが受けられたりする点も大きなメリットといえるでしょう。
初期費用:20万円
月額利用料:10万円〜
詳しくは要相談
DLPOの詳しい内容はこちらをご覧ください!
タグを1行追加するだけでサイト改善やテストを実施できる同社の「KAIZEN ENGINE」を活用しながら、グロースハッカーとともに課題解決に取り組める点が大きな特徴です。
プロジェクトマネージャー、ディレクター、アナリストといった専門家チームが豊富な実績に基づき、適切なセグメント設定に力を貸してくれるのでプロジェクトが効率的に推進できるでしょう。
しかもスクロールログ、ヒートマップなどを使えば、改善すべき点を素早く突き止めることができるため、さほど迷うことなくプロジェクト推進に取り組めます。
Kaizen Platformのさらに詳しい内容を知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
Sitestは、ページ内滞在時間をカラーリングするヒートマップや、マウスの動きをサーモグラフィで表示できるマウスグラフィプなどでユーザーの行動分析が可能。
さらにサイト内のユーザーの動きを録画・再生できるセッションリプレイなど、直感的で誰にでもわかりやすい機能が充実している点がおすすめポイントです。
ABテスト、多変量テスト、FLPOが可能で、Google Analyticsと連携できるため、非常に利便性が高いといえるでしょう。
AIを使ってエンゲージメントが高そうなユーザーを狙ってクリエイティブを配信できるリターゲティング機能も使えます。
Sitestのさらに詳しい情報はこちらの記事も参考にしてみてください!
3名の専門家で構成された専属チームによるサポート制のサービスです。
アクセス解析→KPI設計→課題抽出→ABテスト→効果検証→アクセス解析・・・とPDCAを回しながら課題解決に進みます。
数千にものぼるテストパターン実績をもとに最適なテスト立案、クリエイティブ制作、分析と高速でハックできる点が大きな強みです。
サイト改善のノウハウを蓄積したい場合にはおすすめのサービスです。
グロースハック365のさらに詳しい情報はこちらをご覧ください!
アクセスユーザーのサイト内行動を分析の上、業界別の豊富なテンプレートを使い、一人ひとりへの接客を最適化してCVR、ROIを向上させることができます。
一部オプションにより専属のカスタマーチームのサポートを受けながらプロジェクトを推進することも可能です。
すでに利用しているGoogleAnalyticsやMAツールとの連携が可能なため、既存客やリピーターへのアプローチもアップデートしながら継続的に行えます。
CODE Marketing Cloudの詳しい内容はこちらの記事をどうぞ!
Optimize終了までにやっておくべき乗り換え準備は、以下の5点です。
【乗り換え準備リスト】
□実行中のテストを終える
□過去のテストデータを保存しておく
□試行したいテストはすべて実行する
□代わりのABテストツールを探す
□代替ツールを使いこなせる準備をしておく
それぞれ詳しく確認していきましょう。
2023年9月30日でサポートが終了するので、それまでに現在実行中のテストをすべて終えておくようにしてください。
テスト途中で9月30日を迎えてしまうと、テストは強制終了され、分析結果も閲覧することができなくなるため注意しましょう。
過去に行ったテストのデータもすべて閲覧できなくなります。
後になって同じテストを繰り返すという非効率な事態を回避するためにも、必要なデータを精査して、余す所なくダウンロードしておいてください。
無料でOptimizeを利用できるのは、残りわずかのため試しておきたいテストがあれば今のうちにすべて済ましておきましょう。
とくに時間を要するテストの場合は、1日でも早くに取り掛かる必要があるでしょう。
自社のニーズに合った代わりのABテストツールを選定します。
有料が基本のため、サービス内容と料金を確かめて最適なコストパフォーマンスが得られるツールを選択してください。
料金が明確ではなく、利用するサービスによってプランが異なるケースも多いので、早めに問い合わせて比較検討しておくことをおすすめします。
なお自社に合うツールの選び方などが知りたい方は、以下の比較記事をご参照ください。
プログラミングスキルがなくても利用できるツールの場合は問題ありません。
しかしそうでない場合は、十分なテスト実行スキルと分析力をもつエンジニア等の人材を確保しておく必要があるでしょう。
Google Optimizeのサービス終了期限が、刻一刻と迫っています。
直前になって慌てずに済むためにも、早めの対応がおすすめです。
代替ツールには、ノーコードのものや専属チームによるサポートが受けられるものなどさまざまなタイプがあるので、1日も早く選定作業に移るようにしてください。
画像出典元:Pixabay
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