オンデマンドとは?意味や用語解説、人気動画配信サービスも紹介!

オンデマンドとは?意味や用語解説、人気動画配信サービスも紹介!

記事更新日: 2023/06/20

執筆: 編集部

「オンデマンド」は動画配信サービスによく使われているけれど、一体どういう意味か知っていますか?実は「動画配信」という意味ではありません。

オンデマンド【on demand】

利用者の注文に応じて、商品やサービスを提供すること。

引用:三省堂 大辞林

オンデマンドは「需要に応じて」という意味を持ち、利用者の需要に応じてサービスが差し出されることを意味します。ビデオやゲームといった言葉と一緒に用いられることで、そのような方式で提供されるサービスのことを指します。

「オンデマンド」の意味や、用語の解説、使い方などをより詳しく見ていきましょう。

オンデマンドの人気の動画配信サービスも紹介します。

オンデマンドとは?


「オンデマンド」という言葉はよく聞くけれど、あまりよく分かっていない、という人は意外と多いものです。なんとなく分かったつもりの「オンデマンド」を詳しく見ていきましょう。

「動画配信」という意味ではない

オンデマンドがよく使われるのは映画やドラマなどの動画配信サービスです。しかし、「動画配信」という意味ではありません。

オンデマンドは「on demand」と書きます。「demand」は「需要」という意味です。前置詞「on」と一緒に使われることで「需要に応じて」という意味を持ちます。

需要に応じて、情報を提供する

「オンデマンド動画配信」とは「需要に応じて動画を配信するサービス」ということです。

従来の動画配信サービスであれば、配信側が「この期間に配信します」という形で提供していました。

しかし「オンデマンド」サービスでは、個人個人が求めた時に配信されるわけです。そのため、配信期間も個人によって違います。同じドラマの需要が発生したとしても、Aさんは「1月1日から〇週間」だけれども、Bさんは「3月5日から〇週間」というように、個人の需要があった日が配信起点となります。

インターネットでの配信はすべてオンデマンド?

昨今、漫画や雑誌、eラーニングやゲームなどでもオンデマンドサービスが見られます。しかし、データを端末にダウンロードしてしまう方法は、「オンデマンド」とは言えません。

需要が発生した時にだけ情報が提供される、端末にデータが残らないストリーミング方式が一般的な「オンデマンド」の配信方法となります。

オンデマンドの使い方・用語解説

「オンデマンド」は、どのように使われているのでしょうか。例を挙げて見てみましょう。

英語圏の会話で使用される場合

カタカナで表記すると、和製英語かと思われがちですが、英語圏の経済ニュースなどで良く出る慣用表現です。

例えば、「取り寄せ対象の本(注文本)」と表現したい時は「on-demand book」となります。ハイフンで繋がっているので「on-demand」は形容詞です。「受注生産」という場合も「〇〇 is made on demand」と表現できます。ハイフンで繋がっていないので副詞として使われています。

ビデオ・オンデマンド(VOD)

オンデマンドという言葉が使われる大きなきっかけとなったのは、ビデオ・オンデマンドです。

ビデオをオンデマンド形式で配信するサービスで、視聴者が好きなときに好きなタイトルを見ることができます

ビデオ・オンデマンド(video on demand)が省略され、VODと表記されることも多々あります。別名の「電子レンタルビデオ」のほうがイメージしやすいかもしれません。

ゲームオンデマンド

クラウドゲーミング、ゲームストリーミングも、同じ意味で使われます。

従来のゲームでは、自身が持っている端末(PCやゲーム機本体)にゲームをインストールしてプレイしていました。そのため、端末の処理速度によっては、ゲームのグラフィックが荒くなってしまい、同じゲームをしているのに個人個人で大きな違いが出ていました。

オンデマンドゲームは、サーバを通じてゲームをするため、手元の端末の性能に左右される部分を最小限に抑えられます。つまり、多くの人に、ほぼ同じ質のゲームを提供することを可能にしました。

サーバで処理をやってくれるため、時間のかかる処理が必要な3Dゲームをスマホでもプレイできるようになったのは、オンデマンドシステムのおかげだったのです。

オンデマンド出版

ユーザーからの注文を受けてから、出版を行うシステムのことです。POD(print on demand / publish on demand)とも言います。

書籍はデジタルデータとして保存されており、Webサイトなどから注文を受けたあとに、デジタルデータを印刷し、製本を行い、配送するサービスです。

オンデマンド関連の言葉

オンデマンドシステム(on-demand system) 端末装置と中央のホストコンピューターがオンラインで接続され、リアルタイム処理が行われるシステム。オンラインリアルタイムシステム。
オンデマンド交通 利用者による予約や要望があった時にのみ運用する公共交通システム。タクシーと同様に発着地を自由に指定でき、乗り合いを前提として利用者の要望に柔軟に対応。路線バス程度の低料金で利用できる。

引用:デジタル大辞泉

人気のオンデマンド(動画配信)サービス

オンデマンド動画配信サービスは多種多様です。中でも、人気のサービスをいくつか紹介していきます。

NHKオンデマンド

大河ドラマや連続テレビドラマ小説(朝ドラ)を見たい人にはおすすめのNHKの動画配信サービスです。昔懐かしい「プリンプリン物語」などの過去の作品から、「チコちゃんに叱られる!」まであり、幅広い層に利用されています。

サイトURL https://www.nhk-ondemand.jp/
料金 単品110円~、各見放題パック:月額990円~
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット等(日本国内限定)

 

WOWOWメンバーズオンデマンド

サッカーやテニスの試合のライブ配信に力を入れているサービスです。一方で、「アルプスの少女ハイジ」や「赤毛のアン」といった正統派アニメがあるのも魅力的ですね。海外ドラマや邦画は、聞いたことのある作品が多く、楽しく視聴できそうです。

サイトURL https://www.wowow.co.jp/mod/
料金 一部無料配信、有料放送契約者は無料視聴が可能
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット、Amazon Fire TV、Google Chromecast
※Amazon Fire TV(第一世代)、Amazon Fire TV Stick(第一世代)には未対応

 

スカパー!オンデマンド

すでに家のテレビで契約している人も多いのではないでしょうか。海外ドラマからマイナーな番組まで、日本最大のチャンネル数を誇るサービスです。すべて視聴するには膨大な時間がかかるでしょう。探せば自分の好みにヒットする作品が発見できると思います。

サイトURL https://vod.skyperfectv.co.jp/
料金 月額見放題、単品、有料放送契約者は無料視聴が可能
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット、Amazon Fire TV、Amazon Fire TV Stick(第二世代以降)、Amazon Fire TV Stick4K、Amazon Fire TV Cube

 

J:COMオンデマンド

「見たい作品がみつかる!」をテーマにしているサービスです。言葉通り、どのジャンルも充実しています。「エアフォース・ワン」や「X-MEN」もあり、ミドル層には受けがいいでしょう。

サイトURL https://jcom-cabletv.jp/
料金 有料放送契約者は視聴が可能
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット、テレビ

 

Netflix

アメリカの会社が提供しており、海外受賞作品はもちろん、Netflixのオリジナル作品を視聴できます。少し前にオリジナル作品がアカデミー賞にノミネートされるなど、話題となりましたね。

母体がアメリカということで、アメリカのホームドラマやアニメ、キッズアニメが充実している印象です。

サイトURL https://www.netflix.com/jp/
料金 月額800円~
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット、対応機能付きスマートテレビ、Amazon Fire TV、Amazon Fire TV Stick、Amazon Fire TV Stick4K、Google Chromecast、PS3、PS4、Wii U、Xbox 360、Xbox One、ブルーレイプレイヤー

 

Amazon プライム・ビデオ

月額500円でとにかく安いサービスです。海外の作品も多いのですが、日本の作品が充実している印象です。「ドラゴンボール」や「しまじろう」まであるのが驚きですね。

嬉しいのは、プライム会員になればアマゾンで購入した際に設定できる「お急ぎ便」が使い放題になることです。ネットショッピング利用者であれば、チェックしておきたいところです。

サイトURL https://www.amazon.co.jp/
料金 月額500円
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット、スマートテレビ、Amazon Fire TV、Amazon Fire TV Stick、Amazon Fire TV Stick4K、Google Chromecast、PS3、PS4、Xbox One、ブルーレイプレイヤー

 

民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

民放テレビ局が連携したテレビポータルで、無料で利用できるのが利点です。動画視聴中にCMが入るのが難点ですが、各局のメインのドラマを見たい人にはもってこいのサービスです。

テレビポータルなので、より多くの動画が見たいという人は、各局の動画配信サイトに移動するようになっています。

サイトURL https://tver.jp/
料金 無料
視聴可能な端末・機種 PC、スマートフォン、タブレット、Android TV、Amazon Fire TV シリーズ


※オンデマンド(動画配信)サービスの視聴可能な端末・機種については、公式サイトにて詳細や最新情報をご確認ください。

有名なオンデマンド(電子書籍)サービス

オンデマンドの電子書籍は、端末一つで新しい本を次々読めることが魅力のサービスです。スペースを確保することが不要なので、部屋に本棚を持つ必要がありません。

絶版となった本や、古本でも手に入らない本が読めるのも嬉しい点ですね。その電子書籍の有名サービスを3つほどピックアップしました。

BookLive

ガチャの被り物をした、伊藤健太郎さんが演じるブックライブマンをCMで見た人も多いのではないでしょうか。無料で読める作品が1万冊以上もあり、漫画好きも唸るサービスです。漫画だけでなく、小説や実用書もあるので、是非チェックしてみてください。

U-NEXT

邦画、洋画、アニメといった動画もありながら、雑誌、ライトノベル、漫画も読めるサービスです。「ないエンタメがない」という通り、作品の提供元はディズニーや東映など様々です。雑誌は読み放題となっており、70誌以上も楽しめるので、雑誌好きにはたまらないでしょう。

ebookjapan

漫画をたくさん読みたい、という人におすすめのサービスです。無料漫画だけでも読み切ることは難しいほどの数があります。購入した本が電子本棚で管理できるため、本の背表紙を楽しめるのも嬉しいですね。Yahoo!JAPAN IDと連結することによってクーポンを獲得できるスロットを引くことができます。

注目のオンデマンド(eラーニング)サービス

オンデマンドサービスはeラーニングでも大きな進歩を遂げています。

各学習者の進捗がサーバで管理できるため、教育現場や企業の研修でeラーニングを使用することが多くなってきました。そのため、多くのeラーニングシステムは法人や団体向けに展開されています

マルチデバイスに対応しているサービスでは、スマートフォンからでも、パソコンからでも、いつでもどこでも学習できるので、とても便利です。

1. スキルの可視化で組織を進化!『MENTER』

画像出典元:「MENTER」公式HP

特徴

「MENTER」は、クイズ形式の取り組みやすい学習で、組織のITスキルの強化に貢献するeラーニングシステムです。

デジタルスキル・リモートワークスキル・データ分析スキル・グロースハックの知識まで全9種類の学習コースが用意されているほか、自社の業務に合わせたカスタム講座作成の相談も可能です。

他社のeラーニングのデジタル講座はエンジニアや理系向きのものが多いですが、MENTERは文系人材のITスキルの底上げが可能な点も好評価です。

実際のツールを使用し、一問10分前後で解答できる演習問題を解きながら実践力を養う研修スタイルが特徴で、解答は画像や文章、動画で確認することができます。

受講者の苦手項目や成長過程を可視化できるダッシュボード機能も充実しています。

 

料金プラン

初期費用なし。20名以以下の場合は、月額5万円。20名以上の場合は、月額1名2500円(税抜)。

 

 

2.自社開発のテキスト・研修内容を活用したいなら!『LearnO』


画像出典元:「LearnO」公式HP

特徴

独自の教育テキストや研修内容に沿ったeラーニング開講を目的としている会社に合ったサービスです。

初めから講習が揃っているわけではなく自社での準備が必要なため、一から教育体制を整えたいと思っている企業にはあまり向いていません。

PDFコンテンツ・動画コンテンツ・テスト問題のいずれかがあればすぐに運用スタートできますが、教材が自社で整っていない場合には、コンテンツ制作会社の紹介は行ってくれるようです。

同時アクセス数は実質無制限なので、社員数が1,000人以上などの大規模の会社でも多く活用されています。

料金プラン

 プラン 初期費用 月額費用 特徴
4,900円プラン 0円 4,900円~/50人~ 動画なしの最安プラン
標準プラン 0円 14,900円~/100人~ 動画ありの安心プラン
教育設計プラン 0円 要見積もり 専門家が要望に合わせて開発


最安値はユーザー数50人までの月額4,900円プランです。

1か月の無料トライアルが可能なため、まずは試験的に使用してみることをおすすめします!

 

 

3. スピーディな導入が可能! 『Smart Boarding』

画像出典元:「Smart Boarding」公式HP

 

特徴

「SmartBoading」は、企業独自の教育コンテンツの作成を通常の約4分の1の時間で作成可能なeラーニングシステムです。

自作コンテンツが作成できるのはもちろん、360以上ある既存の学習コンテンツも利用できます。

さらに、参加型のオンライントレーニングメニューも充実しており、集合・対面研修の良さも取り入れた教育が実施できます

料金プラン

1IDあたり月額980円。ID数によっては、ボリュームディスカウントが可能なため詳細はお問い合わせください。

 

4. 大手NTT東日本のサービス! 『ひかりクラウド スマートスタディ』


画像出典元:「ひかりクラウド スマートスタディ」公式HP


 

特徴

「ひかりクラウド スマートスタディ」は、NTT東日本の提供する信頼のeラーニングシステムです。

手持ちの教材をアップロードするだけで、簡単にオンライン教材を用意することができます。

また、スライドやテストだけでなく、記述式のレポート採点機能がある点も魅力的です。

料金プラン

  初期費用 月額費用
基本機能 5,500円/1契約 110円~/1ID 

メモリの増設、ビデオ機能などを利用する場合はオプション料金が別途必要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。オンデマンド、と言われて動画配信サービスを連想しがちですが、それだけではないということが分かっていただけたでしょうか。

そして、オンデマンドサービスを上手に利用することで、ストレスなく自分の要求を満たしていくことができるのです。ぜひ、いろいろなオンデマンドサービスを使ってみてください。

画像出典元:Pixabay

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