TOP > SaaS > マーケティング > SNSマーケティング > SNS分析とは?重要性と活用方法・事例やおすすめ分析ツールを紹介!
近年、SNSマーケティングの重要性が高まっている中、効果的な施策を実行するためには、SNS分析が欠かせません。
本記事では、SNS分析とは何か、その重要性とメリット、具体的な活用方法、おすすめのツール、成功事例などを詳しく解説します。SNS分析を理解し、自社のマーケティング活動に役立てたい方必見です。
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総務省が2023年に発表した「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」によると、日本のSNS利用者数は、2027年には1億1,300万人まで増加すると予測されています。
多くの人がSNSを通して商品やサービスの情報を収集したり、予約や購入といった行動を起こす中で、企業のSNS導入は必須といえます。
しかし、既にSNSを導入している企業は多くあり、効率的なSNSマーケティングを行うためにデータを元にした分析・戦略は不可欠です。
本記事では、SNS分析とはなにか、その重要性と目的・活用方法について解説します。
SNS分析とは、ソーシャルメディア上のデータを収集・分析し、マーケティング戦略に役立てる手法を指します。
例えば、投稿内容・ユーザー属性・エンゲージメント指標といった分析項目があります。
ここでは、企業がSNS分析を活用する目的を解説します。
企業がユーザーの声を拾うためにアンケートという方法を使った場合、ユーザーが読み手側を意識した結果回答に影響が出てしまい、本音と乖離がある可能性があります。
しかし、SNSはユーザーが自発的に発言しているため、公式なアンケート回答よりも素直な意見を書いていることが多いです。
ユーザーの本音や潜在的なニーズを得られるという点は、より良い商品やサービスの提供をする上で重要な分析といえます。
企業がSNS分析をする目的には、市場動向やトレンドの把握があります。
例えば「#攻めのスキンケア」というハッシュタグが増えていると分析できた場合、刺激は強めだが効果実感が高いスキンケアがトレンドだと考えられます。
消費者であるユーザーがどのような内容に興味を示しているのか、SNS分析をすることで自社の商品・サービス開発に新しい発想を与えてくれるでしょう。
ここでは、企業がSNS分析を活用するメリットを3つ解説します。
SNS分析をすることで、効果的なコンテンツ戦略が立案できるという点はメリットの1つといえます。
例えば、Instagramに写真を投稿した場合、いいね数の多い投稿と少ない投稿では、多い投稿がユーザーニーズのある投稿であると仮説を立てることができます。
月単位・年単位でのコンテンツ計画や、ユーザーに見られやすい投稿時間・キャプション作成などにも役立ちます。
SNS分析をすれば、顧客が潜在的に求めているニーズを発掘して自社の商品やサービスに生かすことができます。
コメントやDMなどからダイレクトに意見を聞くことができたり、ユーザーの投稿からニーズを拾い上げるといった方法も有効です。
また、肯定的な意見だけでなく、ユーザーからの指摘・不満に対してスピーディーに対応することができるため、リスクモニタリングとしても活用できます。
ユーザーが自社のサービスやブランドに対して持っているイメージを調査し、企業側の理想とする方向に近づけていくといった戦略も立てられます。
SNS分析を行うことで、ユーザーとのイメージギャップを発見しやすくなり、写真・動画といったコンテンツを通して商品やサービスの世界観を表現して伝えていくことができます。
続いては、SNS分析の活用方法を解説します。
SNS分析は、自社のフォロワー属性・興味関心・行動といったターゲット分析に活用できます。
例えば、企業アカウントの作成前であれば、すでに開始している他のSNSデータを活用することで、ターゲットユーザー像の仮説を立てることができるでしょう。
ペルソナ設定を行い、具体的にアカウントのターゲットを定めることで、適切なコンテンツ制作や広告配信の実行が可能です。
SNSアカウントを分析することで、競合他社の強みや弱みを把握し、独自のコンテンツ戦略を立案できます。
他にも、競合他社の商品やサービスに対してユーザーが発信している口コミを確認したり、企業側がどんな対応をSNS上でしているのか参考にすることも可能です。
自社がSNSを通してユーザーの反応を確認できるのと同じ条件で、競合他社の情報を収集して活用できるのはSNS分析の強みといえます。
SNSを使った広告やキャンペーンを行った際に、反響を確認したり広告効果を可視化できます。
SNSには、独自の広告機能が用意されていることが多く、普段アプローチしにくいような潜在層にも情報を届けられるようになっています。
広告やキャンペーンは、実施した後に効果を分析してPDCAを回し続けることが重要なので、SNS分析は必須ともいえます。
SNS分析を効率的に行うためには、専用のツールが必要です。
さまざまなSNS分析ツールがあるため、分析対象となるSNSの種類や、指標の種類・価格などを考慮し、自社のニーズにマッチしたツールを選びましょう。
ここではおすすめのSNS分析ツールを3つご紹介します。
画像出典元:「C-mo」公式HP
C-moは、美容室や飲食店などの店舗型ビジネスに特化したSNS分析ツールです。
現在の状況を把握するために、SNSだけでなくWEBページの閲覧数やユーザー行動分析などができます。
また、SNS・Googleマップ・オウンドメディアをまとめて最適化してくれるため、作業効率化にも繋げられます。
初期費用:55,000円/店舗(税込)
月額費用:55,000円/店舗(税込)
*上の価格については起業ログ独自調査による参考価格です。詳細については直接お問い合わせください。
画像出典元:「Tofu Analytics」公式HP
Tofu Analyticsは、独自の分析技術によってハッシュタグ・キーワードなどを元に最先端のSNS分析が実現できるツールです。
6,000万人以上のインフルエンサーデータが分析済みであり、フォロワー情報や頻出ワード・投稿内容の感情までAIが分析してくれます。
InstagramやTwitter・YouTubeなど幅広いSNSに対応しており、競合比較分析やキャンペーン分析なども実現できます。
初期費用:0円
月額費用:10,000円〜(税表記なし)
画像出典元:「SAKIYOMI」公式HP
SAKIYOMIは、個人〜大企業までサポートして得たアルゴリズムを元にInstagramの分析ができるツールです。
保存率・ホーム率・フォロー転換率・プロフィールアクセス率という4つの重要変数のみに限定して可視化してくれます。
約50本の独自メソッド解説動画が見放題であったり、Slackを通して不明点を質問できたり、サポートも充実しています。
初期費用:要問合せ
月額費用:11,000円〜(税込)
ここでは、SNS分析の成功事例をご紹介します。
株式会社ゆうちょ銀行は、風評の監視や商品・サービスの改善にSNS分析を活用しています。
データの取得をリアルタイムで行えるため、ユーザーからの意見を丁寧に拾いたいといった自社の希望を達成できています。
SNS分析ツールを使用することで、過去に遡った分析も含めて資料作成時間が1/3になるという業務効率化にも繋がりました。
航空運送事業を展開する日本航空株式会社は、リスクヘッジやサービス改善にSNS分析ツールを活用しています。
X(旧Twitter)でポストされた自社に関する内容・他社の関連する内容を全て確認し、マーケティング及びリスク管理に繋がりました。
レポートを社内で共有することで、全社でSNSへの意識が高まり、今後はSNS分析ツールを使用してキャンペーン定量評価や調査への活用も考えているようです。
バイクやスクーターなどを製造販売しているヤマハ発動機株式会社は、SNS分析ツールを通してユーザーの本音を把握したり、競合他社の分析を実現しました。
新製品の販売時にユーザーからの口コミを確認し、改善点をまとめて社内共有・改善案の提案に活用しています。
また、競合サービスの口コミを分析して、自社と比較し、自社の強みを考えたり、サービス設計やキャンペーン企画にも繋がっています。
SNS分析とは何か、SNS分析を行うメリットについて解説してきました。
SNS分析ツールを活用することで、最適なターゲットの策定や競合他社との比較、広告やプロモーションの反響分析を実現することができます。
自社の運用するSNSに対応しているか、希望の分析項目が搭載されているかを確認し、最適なSNS分析ツールを導入してください。
画像出典元:O-DAN