SNS運用代行の注意点は?メリット・デメリット、選び方や費用相場を解説

SNS運用代行の注意点は?メリット・デメリット、選び方や費用相場を解説

記事更新日: 2025/12/02

執筆: 桜木恵理子

「SNS運用がなかなか上手くいかないけど、代行会社に頼むべきかな」と悩んでいませんか?

SNS運用代行を利用すれば、自社の利益につながる仕事だけに取り組めるうえ、プロに任せられるので大きな成果が期待できます。

ただ、SNS運用代行を成功させるには、いくつかの注意点を押さえておかなければいけません。

今回は、SNS運用代行のメリット・デメリットや選び方・注意点について解説します

SNS運用代行を利用するべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

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SNS運用代行のリスクとトラブル回避策

SNS運用代行は、企業の強力なパートナーとなる一方、「外部に任せる」という性質上、依頼先選びや運用方法を間違えると、トラブルが発生しやすいのも事実です。

運用代行を利用する場合、最終的な責任は発注側の企業に帰属するため、どのようなリスクが潜んでいるのか、事前にシミュレーションしておく必要があります。

ここでは、SNS運用代行の利用で起こりやすい3つのリスクと、回避するための対策をご紹介します。

炎上リスク

SNS運用のリスクとして最も企業ダメージが大きいのは、「炎上」です。

プロである代行会社に任せれば安心だと考えがちですが、担当者のリテラシー不足や、誤作動による炎上リスクはゼロではありません。

回避策
・依頼する際は必ず「投稿監視体制(ダブルチェック)」と「運用ガイドライン」の有無を確認
・契約前に、「誰がどのような基準で承認・投稿するのか」という、フロー図を提示してもらう

期待する効果が出ない可能性

「半年運用してもフォロワーが増えない」「問い合わせに繋がらない」など、期待する効果が出ないトラブルは非常に多いです。

これは、目標設定が曖昧なまま、運用代行会社に丸投げし、運用をスタートさせてしまうことが原因になります。

回避策
・目的に応じたKGI/KPIを設定「フォロワー数」「エンゲージメント率」「サイト遷移数」など
・月次定例会など、定期的に詳細なレポート提出を契約内容に含める

成果物の肖像権・著作権

投稿に使用した画像や楽曲の権利関係、あるいはインフルエンサーを起用した際の肖像権について、契約後にトラブルになるケースがあります。

回避策
・制作物の著作権が、自社に帰属するのか、代行会社にあるのか契約書で明確にする
・契約解除後に過去の投稿を削除しなければならないなど、契約上の縛りがないかを確認する

 

SNS運用代行会社を選ぶ際の注意点!

自社に適したSNS運用代行会社を選ばなければ、成果が出ないまま費用だけを払い続ける事態が起こり得ます。

ここでは、SNS運用代行会社の選び方と注意点を紹介しているので参考にしてみてください。

  • 自社業種の運用実績と具体的な成功事例で選ぶ
  • 担当者の専門性・コミュニケーション能力で選ぶ
  • 運用手法の透明性で選ぶ

自社業種の運用実績と具体的な成功事例で選ぶ

SNS運用代行会社を選ぶときは、自社商品の分野に関する運用実績や成功事例があるのかを確認しましょう。

「アパレルが得意な会社」と「BtoBサービスが得意な会社」では、運用ノウハウが全く異なります。

確認する際、HP上の実績だけでなく、自社と同業界または同規模の企業の成功事例があるかを、担当者へ直接質問すると良いでしょう。

具体的なデータや数字を出せる代行会社は信頼できます。

注意点

過去の運用実績を誰もがわかるように提示できるかどうかがポイント。

また、データ分析力やレポート作成力も比較のポイントとなるでしょう。

担当者の専門性・コミュニケーション能力で選ぶ

SNS運用代行は、担当者のスキルや采配で大きく結果が異なります。

また、契約時の営業担当者と実務担当者が違うこともあるため、事前に実務担当予定者と面談を行なっておくと安心です。

運用の質に直結するため、レスポンスの速さブランドへの理解度などは、必ず確認しておきましょう。

注意点

「有事への対処方法の提示がない」「専門用語を多用してけむに巻いている」など、腑に落ちない点がある場合は依頼を避けるのがベストでしょう。

運営手法の透明性で選ぶ

各SNSの特徴を理解し、「どのようにフォロワーを増やしていくのか」を、論理的に説明できる代行会社を選びましょう。

運用の内訳(分析・制作・投稿・CS対応など)を、透明性高く提示してくれる代行会社が安全です。

注意点

フォロワーの購入など、SNSの利用規約に違反した手法を勧める代行会社は利用しないようにしましょう。

利用規約に違反した手法を行うと、アカウントが停止されるなどのリスクがあります。

「いいね」の自作やコンテンツの盗用など、不適切な手法を行うSNS運用代行会社には注意が必要です。

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SNS運用代行会社とは?

SNS運用代行会社とは、企業の公式SNSアカウントの立ち上げから、日々の投稿、効果測定までの業務を代理で行うサービスです。

単に、代理投稿するだけでなく、戦略の立案やアクセス解析、データに基づいた改善など、「集客・売上アップ」という成果を出すため、運用全般をサポートします。

代行できる業務内容は会社によって様々ですが、主要な内容は以下の5つです。

  • 戦略立案 | ターゲット設定、KGI/KPIの設定
  • コンテンツ制作 | 投稿企画・構成案の作成、写真・動画撮影、キャプション作成
  • アカウント運用| 投稿作業、コメント・DM返信、アクティブサポート
  • キャンペーンの実施 | 集客のためのプレゼント企画・立案・事務局対応
  • 分析・レポート | 月次レポート作成、定例会、インサイト分析、次回施策の提案など

SNS運用代行会社は、専門知識をもとに運用してくれるため、自社にノウハウがなくてもプロのテクニックにより短期間で大きな成果を見込めるでしょう。


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なぜSNS運用が重要なのか

現在多くの企業が取り組んでいるSNS運用。

こちらでは、SNS運用を行うべき2つの理由を解説します。

ユーザーの利用率が高いから

SNS運用が重要な理由として、ユーザーの利用率が高いことが挙げられます。

株式会社ICT総研が行った「2024年度SNS利用動向に関する調査」では、SNSの利用者数は2026年末に8,550万人、普及率は80.1%に到達するといった結果が公表されました。

さらに、同調査において、多くのユーザーが仕事や趣味などの情報収集のためにSNSを利用していることも判明したのです。

以前は、SNSといえば近況報告が主な利用目的でしたが、現在は情報収集の手段として使われることが増えています。

ユーザーが年々増加していることからも、SNS運用に力を入れることで認知拡大が期待できるでしょう。

ユーザーの購買行動に影響を与えるから

SNS運用を行うべき理由として、ユーザーが商品の購入を検討するときにSNS投稿を重視することも押さえておくべきです。

ゼネラルリサーチ株式会社による「SNSの動向調査」では、「10~30代の過半数が商品やサービスを購入する際にSNSを参考にしている」といったデータを公表しています。

今までは商品を購入する際に、Googleなどの検索エンジンで調べることが主流でした。

しかし、最近ではSNSの投稿がきっかけで購買を決意するユーザーも増えています。 

そのため企業は、顧客の購買意欲をアップさせるためにもぜひSNS運用に取り組むべきでしょう。


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SNS運用代行会社を利用する4つのメリット

SNS運用を始めたいが、ノウハウや人材不足などで自社での運用が難しい場合におすすめなのが、SNS運用代行会社の利用です。

SNS運用代行会社を利用すると、以下の4つのメリットがあります。

  • 通常業務だけに取り組める
  • ノウハウを持ったプロに運用してもらえる
  • 最新のトレンドにマッチした配信ができる
  • ブランドイメージを守れる

 

 通常業務だけに取り組める

SNS運用は、「断続的な投稿」「コメント返信」「数値分析」など工数が必要です。

自社に専任担当者が不在・ノウハウがない場合、円滑な運用が難しくなります。

SNS運用代行会社を利用することで、社員は本来のコア業務に集中でき、その結果、過度な残業の削減や生産性の向上につながります。

ノウハウを持ったプロに運用してもらえる

SNS運用代行会社の利用は、成果を上げやすいのもメリットの1つでしょう。

各SNS(Instagram、X、TikTok)のアルゴリズムは頻繁に変わるため、最新ルールを熟知した代行会社は、強力なサポートになります。

また、行なっている施策が正しいのか、ある程度の時間が経たないと判別できないため、予算や労力などのコストを費やしてしまうことも起こりがちです。

SNS運用代行会社は、SNS運用のプロ集団なので、会社ごとに最適な施策を実施してくれます

最新のトレンドにマッチした配信ができる

SNS運用に必須なのが最新のトレンドに沿った配信をすることです。

流行の音源やデザイン、トレンドを取り入れた投稿は拡散力が高く、ブランドの認知拡大や集客の向上に直結します。

SNS運用代行会社は、トレンド感度が高く、ユーザーに刺さるコンテンツ制作が可能です

 

ブランドイメージを守れる

SNS運用代行会社では、ブランドの統一された世界観を作るため、言葉使いや画像のテイスト、絵文字の使用頻度などの「トンマナ(トーン&マナー)」を厳格に定めます

しかし、社内での運用では、担当者の好みに偏ったり、コア業務の忙しさにより、投稿の質にバラツキが出やすくなります。

これではブランドの一貫性が損なわれ、ユーザーからの信頼も得にくくなるでしょう。

運用代行会社は常に、客観的視点をもつ投稿が可能で、好感度の高いブランドイメージを守ることができます。

 

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SNS運用代行会社を利用する3つのデメリット

良いことばかりのSNS運用代行会社ですが、利用をするにあたって以下のようなデメリットも考えられます。

  • 依頼料が掛かる
  • 自社にノウハウを蓄積できないことがある
  • 依頼先の選定が難しい

メリットとデメリットのどちらも熟知したうえで、SNS運用代行会社への依頼を検討してみましょう。

依頼料が掛かる

SNS運用代行会社に外注するには、月額数十万円(フル運用なら50万円以上)の、費用が掛かります

しかし、ノウハウがない状態で自社運用を行うと、成果が出ないまま時間と人件費だけを浪費することになりかねません。

近年は、一部業務のみを切り取り、月額10万円以下から依頼可能なプランも増えています。

まずは、予算に合わせた「スモールスタート」でプロの運用効果を実感してみてはいかがでしょうか。

 

自社にノウハウを蓄積できないことがある

SNS運用代行会社に全てを任せてしまうと、自社にノウハウが蓄積できないデメリットがあります。

契約終了後には運用が出来なくなるため、長期にわたる利用が必須となり、コストも膨大になります。

解決策としては、「内製化支援」プランがある運用代行会社を選ぶと良いでしょう。

将来的な自走も可能になります。

 

依頼先の選定が難しい

SNS運用代行会社は数多くあるので、依頼先の選定が難しいといったデメリットがあります。

誤った会社を選んでしまうと、成果が出ずに時間とコストの無駄になります。

自社に必要な内容をしっかりと決めて、できる限り多くのSNS運用代行会社を比較することをおすすめします。

本記事からSNS運用代行会社の、詳しい料金や特徴などを比較できる資料のダウンロードができるためご活用ください。

 

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一体いくら必要?SNS運用会社の費用相場

SNS運用代行の費用は、月額10万円以下で収まるものから、50万円を超えるものまで幅広く、一概に「いくら」とは言えません。

この金額の差は、どこまでの作業を任せるか、つまり「業務内容(業務範囲)」「求めるクオリティ(専門性)」により変動します。

こちらでは、業務内容別の月額費用や、費用対効果について解説します。

【業務内容別】SNS運用会社の月額費用

SNS運用代行会社の依頼料は会社によって様々ですが、こちらでは業務別に相場をまとめてみました。

月額費用相場 対応業務
〜10万円
  • 投稿内容の作成
  • SNS投稿代行
20~30万円
  • 課題分析・戦略立案
  • 投稿内容の作成
  • SNS投稿代行
  • コメントの確認やユーザーへの返信
  • DMの確認や返信
  • 簡易的なレポート作成
30~50万円以上
  • 課題分析・戦略立案
  • 投稿内容の作成
  • SNS投稿代行
  • コメントの確認やユーザーへの返信
  • DMの確認や返信
  • レポート作成
  • 定期ミーティング
  • SNS広告の運用


投稿作業のみなど、一部作業の場合は月額10万円ほど、自社リソースを削減したい場合は月額20~30万円ほどを考えてみましょう。

月額50万円以上まで投資すれば、SNS運用に関する全ての作業を任せられるので、自社の負担がかなり削減できます。

依頼したときの費用対効果は?

SNS運用代行会社に依頼したときの費用対効果は、フォロワー数だけで換算すると割高に感じるかもしれません。

しかし、広告費換算した時のリーチ単価や、専任の人材を採用する際のコスト、カスタマーサポートの代替効果など、総合的にみると投資対効果が出るケースが多いです。

さらに、SNS運用は専門的な知識が必要なため、ノウハウに自信のない場合は代行会社への依頼を検討してみましょう。

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▼料金相場について更に詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

 

SNS運用はプロ(代行会社)に任せれば上手く行く!?

SNS運用は自社に適した運用代行会社に任せると上手く行くことが多いです。

プロの豊富なノウハウを取り入れることで、社内運用だけでは難しかった以下の成果を、短時間で実現できる可能性が高まります

  • 認知拡大
  • ブランディングの強化
  • ユーザーとの双方向コミュニケーション

 しかし、「プロに任せたから」と全てを丸投げしてしまうことはおすすめしません

企業の想いや商品の強みが正しく伝わらず、運用の方針がズレてしまうリスクがあるからです。

認識を合わせるためにも、契約時に「現状の課題や目的」「自社商品の強み」などを共有し、定期的な連絡を取り合う必要があります。

次章で、実際にプロに任せて大成功した例をみてみましょう。

SNS運用代行を使って大成功!有名企業の3つの事例

こちらでは、SNS運用代行を使って成功した3つの事例を紹介します。

森ビル株式会社【プロの運用体制でフォロワー1.5万人増】

「森ビル株式会社」は、Instagram運用のパートナーとして運用代行会社を起用、運用開始からわずか1年半で、フォロワー1.5万人増を達成しました。

成功の要因は、プロによる「洗練されたクリエイティブ制作」と「的確なキャンペーン企画」

自社だけでは難しい、高品質な世界観の構築と、リスク体制の行き届いた運用を両立させています。

社内リソースを使わず、ブランド価値を最大化させた成功事例です。

株式会社メルカリ【インフルエンサーの起用でフォロワー増加】

「株式会社メルカリ」は、ブランディングの一環としてSNS運用代行会社に相談しながらインフルエンサー施策を実施しました。

結果、総リーチ数は87万、平均エンゲージメント数は8.6%と非常に高い数字を叩き出したのです。

多くのユーザーがインフルエンサー施策を通して、株式会社メルカリを知るきっかけになりました。

株式会社ちふれ化粧品【老舗ブランドのSNS改革】

「株式会社ちふれ化粧品」は、顧客層を20~30代まで広げることを目的にSNS運用代行を依頼しました。

知っているけど買わない」層へのアプローチとして、静止画だけでなく「メイクhowto動画」や、リールを強化し、実用性とトレンド感を両立。

現在はInstagramにて11.3万人のフォロワーを獲得しています。

さらに、フォロワーの約7割が20~34歳女性であり、当初の目的を達成することに成功しています。

■企業がSNS活用に成功した事例をもっと知りたい方はこちら!

 

まとめ

SNS運用代行会社を適切に選べば、認知拡大やブランディングの向上など、企業の成長に大きな成果を上げられます

リスクを回避し、成果を最大化するためのポイントは、「実績・運用体制の確認」「自社の業界に強い」「丸投げせず、パートナーとして協業する」の3点です。

まずは、自社が抱える課題を整理し、複数のSNS運用代行会社を比較するため、資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

画像出典元:Unsplash、Pixabay

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