新人育成の成功が企業の原動力に!コツや必要な心構えまで詳しく解説

新人育成の成功が企業の原動力に!コツや必要な心構えまで詳しく解説

記事更新日: 2024/04/26

執筆: 編集部

入社した新人が企業で活躍できるようになるには、新人育成がとても重要です。

いざ教える立場となると、どのように指導や育成をすべきか悩みますよね。

うまく新人育成を行うポイントとなるのは、新人とのコミュニケーションです。

新人との関係性によって、新人が企業にとっての戦力となるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

今回は、新人育成についてのコツやポイントのほか、最近の新人の傾向やおすすめのマニュアルツールまで、しっかりと解説していきます。

新人育成とは

新人育成とは、入社した新人が企業の戦力となり、うまく活躍できるようになるために行う教育のことです。

通常、新人育成は、現場のOJT担当者、上司などが行い、直接指導したり、研修を通じて行われたりします。

新人育成の内容には、基本的なビジネスマナーの習得や企業理念、ビジョン、業務の全体像の把握などが挙げられます。

新人育成の目的

新人育成、特に学生から社会人となった新入社員に対する育成は、今後社会人として仕事をしていく上で非常に重要です。

では、何のために新人育成を行うのでしょうか。

学生から社会人へのマインドチェンジ

新入社員は、企業に入社してすぐに、学生から社会人へと気持ちを切り替えなければなりません。

学生時代は、勉強や遊び、アルバイトなど自分自身のことだけを考えていればよかったのですが、社会人になれば、労働の対価として給料を受け取り、社会貢献をするという義務が生じます。

しかし、学生気分が抜け切らない新入社員が多いのが現実です。そのため、社会人として意識させるための指導や教育が必要となります。

社会人基礎力をアップさせる

新入社員を企業に必要な人材に育て上げるためには、社会人として必要な基礎力をアップさせなければなりません。

「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、2006年から経済産業省が「社会人基礎力」を提唱しました。

この「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力で構成され、それを12の能力要素に分けて、社会人に必要な基礎力を定義づけているのです。

この社会人基礎力に関する定義を基にして、新入社員に必要な知識を身につけることができる育成を行う必要があります。

今どきの新入社員

新人育成をするには、今どきの新入社員にはどのような特徴や傾向があるのか知っておく必要がります。

ここでは、今どきの新入社員がどんなタイプなのか説明します。

「さとり世代」の新入社員

これから入社予定の新入社員は、いわゆる「さとり世代」ど真ん中となります。

さとり世代とは、「ゆとり世代」から派生した言葉で、「脱・ゆとり教育」を経験した1996~2005年生まれの人々を指しています。

恵まれた環境で育ち、不自由な思いをした経験がないさとり世代は、物欲や金銭欲、出世欲などの欲に欠けていると言われています

答えがないと動けない

小さいころからインターネットが当たり前の環境で育った今どきの新入社員は、何かに悩んだり、つまづいたりした時に、すぐにネット検索して解決することが習慣となっています。

そのため、何をするにもしっかりと調べてから行動することから、上司や先輩社員から「失敗して学べ」と言われても戸惑うことが多くなります。

出世よりも楽しさを選ぶ

今どきの新入社員の多くは、仕事について、楽しく充実した生活を送るための要素の一つとして捉えています。

そのため、企業での出世よりも自分が楽しいと思う仕事を選んだり、定時で帰宅してプライベートを充実させたいと考える傾向にあります。

将来のビジョンが明確ではない

年功序列や終身雇用制が当たり前の時代から、それが崩壊しつつある昨今、同じ企業で働き続けたいと考える新入社員が減少しています。

さらに、出世よりも楽しく仕事ができればいいと考える人が増えていることもあり、将来のビジョンを明確にしていない人も増えているのです。

今どきの新入社員について、より詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてみてください。

 

新人育成に必要な心得

せっかく入社した新人をうまく育てるには、それなりの心構えが必要です。

しっかりと心構えができていれば、新人との自然なコミュニケーションが可能となり、新人を企業の戦力へと導くことができます。

ここでは、新人育成に必要な心得について解説していきます。

新人のことを理解する

一番大切なことは、自分が担当する新人のことを理解することです。

入社した新人と同じ世代の特徴は理解できても、新人一人ひとりの特長や価値観はそれぞれ異なるため、どんな人間であり、どのような考えを持っているかなどを理解することが大事です。

毎日の会話や面難などを通して接する中で、新人の話を聞いてみてください。

新人がどのような考えを持っているのか、どんな働き方を望んでいるのかを聞き出すことで、新人自身のことを知る良いきっかけとなります。

自分の考え方ややり方を押し付けない

新人育成を行う上司や先輩が自分の考えややり方を押し付けてしまうと、失敗してしまう可能性が高くなります。

新人育成には知識や経験が必要となりますが、「自分が新人の時はこうやって成長できた」といった方法は、今の新人に必ずしも当てはまるものではありません。

今どきの新人を成長させるには、先輩が持つ知識や経験について、うまく伝えて効果的に学ばせなければなりません。新人の状況に合わせたアドバイスをすることが大切です。

自分がロールモデルに

新人育成を担当する立場となった場合、一度自分自身が正しいお手本となっているか意識するようにしましょう。

なぜなら、新人は身近な上司や先輩の発言や行動をしっかり見ているからです。

挨拶やビジネスマナーはもちろん、社内ルールや報告・相談などをしっかりと行い、自分自身が新人のロールモデルとなれるよう行動してください。

新人育成でやるべきこと

新人育成のための心構えはしっかりできても、きちんとやるべきことを行わなければ意味がありません。

ここでは、新人育成に必要な3つのポイントについて解説します。

業務の全体像や目的をしっかり伝える

企業の戦力となる新人に育て上げるには、まず、業務の全体像や目的をしっかりと伝えてから業務に取り組ませるようにしましょう。

なぜなら、新人自身が取り組む業務の全体像や目的がわからないままだと、業務全体のつながりが見えないため、個々の仕事が単なる作業になってしまう可能性があるからです。

新人が企業の業務の一端を担っているという意識を持つことで、仕事への意欲やモチベーションが上がるきっかけにもなります。

そのためにも、しっかりと業務の全体像や目的を伝えることが大切です。

また、業務の中で、新人がつまづく恐れがあるポイントや予想されるリスクについては、事前にしっかりと伝えておきましょう。

そうすることで、新人の不安が解消されて、問題に直面しても冷静な対応が可能となります。

振り返り支援をする

最近の傾向として、どの企業も定型的な業務が減少し、非定型的な業務が増加しています。

そのため、新人が行う業務についても、多岐にわたるものになることが予想されます。

このような環境下において、毎日の業務で経験した中から学びを得て、その学びを他の業務にも応用できるようにするには、上司や先輩からの振り返り支援が必要になります。

実際の業務で経験した成功や失敗について、その理由や具体的な経験を書き出したり話したりすることで「気づき」を与えます。

その気づきを基にして、今後の業務において取り得る具体的行動を明確にし、実践させます。

実践で得られた経験から、再度内省して実践を繰り返すことにより、継続的な応用力向上につながります。

新人とのコミュニケーションを図りつつ、繰り返して振り返り支援を行ってください

自身のキャリアを考えさせる

さとり世代の新人を育成するには、自身のキャリアについて考える機会を与えることも必要です。

社会人として自分の将来のキャリアについて考えて、今やるべきことを実行させると、入社した企業への愛着にプラスの影響をもたらすという調査結果もあります。

企業人として、将来に対して誠実に向き合うことで、企業への愛着心を育む結果につながるのです。

そこで重要なのは、遠い将来の目標に固執せず、近い将来の自身の姿をイメージさせることです。自分と程遠い姿を想像すると、途中で挫折しかねないからです。

そして、そのイメージ像に近づくために、今できることを具体化させます。新人自身、うまくイメージできていないようであれば、上司や先輩からアドバイスしてあげてください。

おすすめマニュアル作成ツール4選

うまく新人育成するには、個々に応じた指導や教養を行うことも大切ですが、基本的なビジネスマナー、業務の全体像や流れなど、企業として正しく伝えるべき内容についてはしっかりとマニュアル化しておくことも必要です。

ここでは、新人育成のためのマニュアル作成にぴったりのおすすめマニュアル作成ツールを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.王道マニュアル作成ツール『Teachme Biz』

画像出典元:「Teachme Biz」公式HP
 

特徴

Teachme Bizは、認知度も非常に高い王道のマニュアル作成ツール。小売・飲食・宿泊・製造・ITなど幅広い業種で使われています。

マニュアルの作成だけでなく浸透や改善までサポートする機能があります。

機能性の高さの代わりに料金は月額5万〜30万円とやや高めにはなっています。

機能

・マニュアル作成機能
感覚的な操作で、かんたんにマニュアルをスピーディーに作成

・マニュアル承認機能
マニュアルの公開・更新時の承認フローの設定をして、品質維持を図れる

・トレーニング機能
新人教育のコース作成・配信ができる

料金プラン

初期導入にかかる費用はいずれも50万円で、編集アカウントと閲覧アカウントの数で月額(5万円〜30万円)が変動します。

どのプランでも閲覧回数・マニュアル作成の回数が無制限で利用できます。

詳細は資料をご参照ください。

 

 

2.操作性の高さが魅力!『tebiki』

画像出典元:「tebiki」公式HP

特徴

tebiki(テビキ)は、誰でも簡単に動画マニュアルが作れ、スタッフの習得度合いを管理できるマニュアル作成ツール。

製造業・サービス業・IT企業や会計事務所まで、幅広い業種・業界で実績があるのも特徴です。

動画マニュアルは扱えるファイルの種類が多く、また編集がしやすいと評判。

自動字幕機能や100ヶ国以上の自動翻訳機能も搭載しています。

機能

・直感的に操作できる動画マニュアル作成機能
シーンカット、静止などもかんたんに編集できる

・習熟度をクラウドで管理
誰がマニュアルをみたか、できるようになったかをレポートで管理

・100ヶ国語以上に対応
ボタン1つでマニュアルを自動翻訳

料金プラン

無料トライアルがあります。詳細は資料をご参照ください。

 

 

3.マニュアルの精査から配信までトータルサポート『はたらきかたマニュアル』


画像出典元:「はたらきかたマニュアル」公式HP

特徴

マニュアルの調査・作成委託・クラウド編集・配信という4つのサービスから成る業務マニュアルの総合サービスです。

全ての機能を利用することはもちろん、必要なものだけを個別に契約することも可能なので、自社の課題に合わせたオーダーができる使い勝手のよいサービスです。

多言語化・リライトにも対応。マニュアルの電子化や現場とのミスマッチに悩んでいる会社にうってつけです。

機能

・調査、分析サービス
ワークフローを調査・分析し、マニュアルを精査

・マニュアル作成
HTML化・多言語化・構成設計もお任せ可能

・マニュアル作成エディター
クラウド上でマニュアルを作成できるツール

料金プラン

スタンダードプランは月50,000円。20ユーザー・10マニュアル・10GBストレージの範囲で使用可能です。

無料トライアルすることができるので、まずは自社に合うか確認してから導入することをおすすめします。

 

4.直感的に操作ができる!『iTutor』


画像出典元:「iTutor」公式HP

特徴

iTutor(アイチューター)は、高品質なマニュアルを「取込・編集・出力」の簡単3ステップで作成できるツール。

マニュアルの理解度を高めるのに効果的と言われるe-ラーニングコンテンツも、ドラッグ&ドロップの基本操作でスピーディーに作成ができます。時短作業ができ、コスト削減も実現できる優れもの。

機能

・スピーディーな取込
キャプチャーツールの利用で、動画も含む既存のコンテンツを有効に、かつスピーディーに取り込むことができる

・便利な編集ツール
取り込み後のキャプチャーは、操作手順等が自動でコメント化され、編集ツールで自由に加工・編集が可能

・あらゆる用途へ出力
ドキュメント形式、ムービー形式、HTML形式への書き出しが可能

料金プラン

  • Mac専用エディション:15万円〜
  • エントリービデオエディション(動画のみ):25万円〜
  • エントリーオフィスエディション(動画なし):25万円〜
  • スタンダードエディション:45万円〜
  • プロフェッショナルエディション:60万円〜


▼ マニュアル作成ツールを詳しく知りたい方はこちらでご覧ください ▼

 

まとめ

新人育成は、企業の成長や発展のために必要な取り組みの一つです。

その取り組みを成功させるには、新人にこまめに声をかけるようにして、一人にさせないことが重要です。

新人育成によって成功体験を積み重ねることで、自信にもつながりますし、企業の役に立っていると実感できるようになります。

新人育成が成功すれば、企業活動に大きな影響を与える原動力につながるのです。

しっかりと新人育成を行って戦力とし、自社の成長や発展へとつなげていきましょう。

画像出典元:Unsplash、Pixabay

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