Drupal

多機能で拡張性に優れ、世界規模のサイトに使われるCMS

「Drupal」は、CMSの圧倒的シェアを占めるWordPressと比較されることも多い、知名度と実績のあるオープンソースのCMSです。

セキュリティ面の信頼性も高く、NASA、NASDAQ、ホワイトハウスなどのWebサイトでDrupalが使われています。

自由度の高いサイト設計が大きな特徴ですが、その反面、設定や開発に知識と技術が必要であり、導入のハードルが高めです。

多機能で拡張性に優れ、世界規模のサイトに使われるCMS

「Drupal」は、CMSの圧倒的シェアを占めるWordPressと比較されることも多い、知名度と実績のあるオープンソースのCMSです。

セキュリティ面の信頼性も高く、NASA、NASDAQ、ホワイトハウスなどのWebサイトでDrupalが使われています。

自由度の高いサイト設計が大きな特徴ですが、その反面、設定や開発に知識と技術が必要であり、導入のハードルが高めです。

執筆: 太田繙

記事更新日: 2024/11/14

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 Drupalの導入メリット4つ

1. オープンソースとして提供される

CMSはオープンソースで提供されるものと商用のものに分けられます。

DrupalはオープンソースのCMSなので、ライセンス費用等は発生せず、無料で利用できます。

運用するためにはWebサーバーにDrupalを設置し、サーバーのレンタル費用が必要です。

オープンソースとして提供される

2. コンテンツモデルを管理画面から柔軟に設定可能

CMSで最も普及しているWordPressはブログの体裁がベースとなっています。

固定ページ、投稿ページ、コメントというコンテンツモデルでの開発が必要です。

対してDrupalは、コンテンツモデルを自由に定義し管理画面から設定することができます。

テンプレートにとらわれない、より自由度の高いWebサイトの設計が可能です。

拡張モジュールがあらかじめ組み込まれたディストリビューションも多いことから、作成できるWebサイトのバリエーションは多彩です。

Drupalを使用したコンテンツ(実用例の一部)

3. モジュールのパッケージが豊富

オープンソースのCMSでは、さまざまな拡張機能がモジュールやプラグインとして提供されています。

Drupalは、40,000を超えるモジュールを利用することができます。

公開モジュールはバージョン管理とセキュリティチェックがなされており、ビジネス用途に向いています。

拡張機能の検索画面

4. 多言語対応

Drupalは標準で多言語に対応しており、対応言語は100ヵ国以上にのぼります。

WordPressも多言語対応は可能ですが、プラグインが必要です。

Webサイトのユーザーが多国籍にまたがる場合や、複数の国にわたり多拠点で開発を行う場合に適したCMSです。

Drupalの機能例

 Drupalのデメリット3つ

1. 開発のための情報が少ない

WordPressと比較すると、圧倒的にシェアが少ないです。

開発のための日本語ドキュメントが、WordPressに関するものより手に入れにくい点もデメリットとしてあげられます。

2. 知識と技術力が必要

開発にはPHPやSQLなどプログラムの知識が必要です。

WordPressのようなHTMLベースで開発できるCMSと比べると、敷居が高いといえます。

3. 自由度が高い反面、設定項目が多い

WordPressと比較して、自由なサイト設計を管理画面上から行うことができます。

その分、設定しなければならない項目も多くなるのが実情です。

 

 Drupalの評判・口コミ

インターナショナルな環境に合わせ英語と日本語に対応
沖縄科学技術大学院大学

教員と学生の半数以上を外国人とし、教育と研究は全て英語で行います。 Drupalを導入するにあたり学内の公用語である英語をメインの言語とし、日本語と英語から言語を選べるようになっております。 デザイン面では赤と白を基調としたシックなデザインとなっており、ページ全体が統一されております。

多言語ECサイトのすべての機能を実現
H.I.S. Flight Search

H.I.S. Flight Searchは、外国人に向けて日本発海外行きの航空券をオンライン販売するサービスです。 Drupalの多言語化機能を利用し英語、中国語(簡・繁)、韓国語に対応した多言語ECサイトであり、幅広いユーザが利用出来ます。旅行商品の登録や検索、在庫データの更新やクレジットカードによるオンライン決済を、Drupalのコンテンツ管理機能をカスタマイズすることで実現しています。

大手新聞社のサイトが大規模リニューアルにDrupalを採用
毎日jp

「毎日jp」は2007年10月、毎日新聞社の総合情報サイトとして開設されましたが、創刊140周年を迎えた2012年4月5日、デザインとコンテンツを一新する大規模リニューアルを実施しました。今回のリニューアルでは、国内外の毎日新聞取材網を生かした、ニュースが読みやすく、目的の情報が探しやすいニュースサイトを目指し、「シンプルで使いやすい」をコンセプトにしたグランドデザインを実施しました。

*「Drupal」公式サポーティングパートナー、デジタルサーカス株式会社HP参照

 Drupalを導入すべき企業・向いていない企業

導入すべき企業

 大企業・大規模サイトに向いている

Drupalは大企業向けを打ち出しており、多種多様なコンテンツを大量に扱う大規模サイトに適した設計思想で作られています。

大量のアクセスが集中した場合など、大きな負荷が発生する場合にも高いパフォーマンスを発揮します。

 複数の国、地域でビジネス展開をしている

Drupalの導入事例を見ると、YMCA(キリスト教青年会)の公式サイト、写真共有サービスピンタレストなどです。

世界規模のユーザーを持つWebサイトで、多くのアクセスを持つ大規模サイトが導入しています。

向いていない企業

 サイト構築に簡易さを求める場合

CMSで高度なカスタマイズを実現しようとすれば、それと引き換えに技術力が必要です。

細かい設定が可能なDrupalは自由度が高い反面、サイト構築に関する知識が必要とされます。

DrupalはWordPressほど普及していないため、ドキュメント等が圧倒的に少ない点が大きなデメリットです。

技術者なしで開発を行うのが難しく、簡単にWebサイトを作りたい場合にはWordPressのほうが適しています。

 まとめ

WordPressがあらゆるユーザーを対象とした扱いやすいCMSを目指しているのに対し、Drupalはエンタープライズ向けのDXP(※)を標榜しています。

大規模サイト、グローバルに展開するサイトなどに多く採用され、政府機関、金融機関などにも対応できるセキュリティ面での信頼性も備えています。

管理画面から設定できる要素が幅広く、モジュールも多数用意されていることから、カスタマイズ性と拡張性にも優れたCMSです。

※DXP(Degital eXperience Platform):顧客・ユーザーとの多様なコミュニケーションチャネルを横断的、一元的に管理するためのウェブアプリケーション

 

画像出典元:「Drupalコミュニティ」公式HP

 

Drupalの料金プラン

Druplaはオープンソースなので無料です。

DrupalでWebサイトを運用するにはWebサーバーの設置が必要で、レンタルサーバーを借りる場合はレンタルコストが発生します。

 競合製品との料金比較

Drupalはオープンソースであり、CMSで最大のシェアを持つWordPressと同様に初期費用はかからず、レンタルサーバーの月額料金が運用コストです。

代表的な商用CMSであるMobableTyapeの最も低コストなクラウド版は、月額5,500円(税込)から利用できます。

パッケージソフトウェア版は99,000円(税込)の購入費用が初期費用です。

購入から1年間は、バージョンアップの際に最新バージョンをダウンロードする権利とテクニカルサポートが付属します。

2年目以降サポートを継続する場合は、年額33,000円(税込)が必要です。

  Drupal WordPress MovableType
初期費用 なし なし ・無料 / クラウド版
・99,000円(税込)~
/パッケージ
ソフトウェア版
月額費用 レンタルサーバー
費用
レンタルサーバー
費用
・5,500円(税込)/ クラウド版
・33,000円(税込)
パッケージ
ソフトウェア版、
2年目以降の年間メンテナンス費用

会社情報

企業名
住所
設立年月
資本金
事業名
代表者名
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