FAX機やコンビニを使わなくても「インターネットFAX」を使えば、簡単に安くFAXが送れることをご存知ですか?
取引先との関係で今もなおFAXが手放せないという企業にぜひおすすめです。
今回は数あるインターネットFAXツールの中から、おすすめの11選をご紹介します。
各社の特徴や機能の説明ともに、具体的に100枚あたりの送信コストなども比較して紹介していきますので、自社のニーズにぴったりなサービスを一緒に探していきましょう。
このページの目次
インターネットFAXとは、その名のとおりインターネットを介してFAXの送受信を行うサービスです。
「オンラインFAX」、「WEB FAX」、「電子FAX」、「クラウドFAX」などとも呼ばれ、ネットとメールが利用できる環境と、PCやスマホがあれば誰でもすぐに使うことができます。
従来のFAX機の利用ではなく、インターネットFAXを使うメリットがあるのは次のような方々です。
・FAXにかかるコストを削減したい方
・大量のFAX送信業務がある企業の方
・個人事業主や自営業などで固定FAX機の保有を避けたい方
・テレワークになったことでFAXでのやりとりが必要になった方
インターネットFAXそのものの仕組みには各社大きな差はないのですが、機能の幅と料金プランが異なってきます。
インターネットFAXと従来のFAXの大きな違いは、データ形式が違うことです。
データをデジタル形式で受信できるため、以下のような特徴があります。
従来のFAXでは文字がつぶれてしまうようなExcelデータやPDFなども送ることができます。
このように、インターネットFAXの導入により、効率的な業務運営が可能となります。
インターネットFAXを導入する際には、いくつかのステップがあります。
様々なインターネットFAXサービスがありますので、自社のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。評判や機能、費用などを比較検討し、最適なサービスを選びましょう。
また、サポート体制についても確認しておくことが大切です。
サービス内容や料金プランについて確認し、契約手続きをします。必要な書類の提出や支払い方法の設定など、正確に手続きを行いましょう。
契約手続きが完了したら、インターネットFAXの設定を行います。設定には、送信設定や受信設定などが含まれます。
最後に、送信や受信のテストを行い、問題がないか確認しましょう。
無料トライアルを設けているサービスも多いので、使い心地を確かめることができます。
月100枚の送信は、20営業日だとして、1日5枚送信できる計算なので、定例の取引先とのやりとりを行う分には十分対応できる計算でしょう。
「eFax」は150枚まで送受信無料なので、100枚を超過した際の課金を心配しなくてよいため一番利用しやすいです。
もっと利用ケースが少ないという場合には50枚のコスト表を参考にしてください。
eFax(イーファックス)は、世界最大級、日本での導入実績多数のインターネットFAXのパイオニアです。
申し込み2分で使用開始できるスピーディ感に加え、発信番号が全都道府県の市外局番から選べるのもeFaxならではの強みです。
メールだけでなくアプリでも送付状の記入やFAXの送受信ができ、過去のFAXの検索も可能なため、コスト削減と作業効率の改善に貢献します。
・メールおよびアプリの使用
・スマホカメラの撮影画像の送付
・デジタルファイル管理
・手厚いサポート体制
月払い:初期費用 1,100円、月額費用1,980円
年払い:初期費用 1,100円、年間費用19,800円
*初期費用、月額費用共、税込価格になります。
eFaxは受送信とも:毎月150ページ まで無料(151ページ目以降は11円(税込) / ページ)で、コスパが非常にいいです。
圧倒的な使いやすさを誇る秒速FAX。初期費用および月額費用ともに無料で使用できるインターネットFAXです。
アカウント開設~FAX送信まで、わずか60秒ほどと、使いたい時にすぐ使えます。
<秒速FAX送信>
・予約配信機能
・CSVダウンロード
・ブラウザ・メール確認
・配信状況確認
<秒速FAX Plus>
・FAX番号が選べる
・FAX to PDF
・配信状況確認
初期費用 | 月額費用 | 1ページ送受信単価 | |
秒速FAX送信 | 0円 | 0円 | 7円~ |
秒速FAXPlus | 1,100円 | 520円~ | 0円~ |
26年以上の実績を持つ、国産のMOVFAX(モバックス)。
日本のビジネスシーンをもとに作成された使いやすいインターフェースと、スタンプ等を活用したイメージ編集機能等があり、新たな形のインターネットFAXです。
・FAX受信機能
・FAX送信機能
・イメージ編集(スタンプ)機能
・マイフォルダ作成機能
・ユーザー作成(サブID)機能
・FAX自動振分け機能
・ステータス管理機能
初期費用 | 月額費用 | |
スタンダード | 1,000円 | 980円 |
プレミアム | 1,000円 | 3,980円 |
どちらのプランも受信料金および送信料金は同じです。
受信料金:1ヵ月1,000枚まで無料、1,001枚以上~8円 / 枚(税抜)
送信料金:1送信2枚まで8円(税抜)
画像出典元:「jFAX」
「外勤がメインながらもFAXでのやりとりが多い」「会社の拠点が多くFAX機のランニングコストが気になる」「初期費用をかけずにFAXを導入したい」という希望がある会社にはjFAX(ジェーファックス)がおすすめです。
PCやスマートフォンがあれば、どこでもFAXの送受信が可能であり、普段メールのやり取りをするように誰でも簡単に利用できます。
月額990円(税別)、年払いだと11,800円(税別)とシンプルで気軽に利用しやすい価格です。
30日間無料トライアルが可能なので、お試しをしてから本契約に進めるかどうか判断するのも良いでしょう。
有料プラン開始月は、初回のみ登録手数料1,000円(税別)が発生します。
画像出典元:「faximo」公式HP
faximoは、メール感覚の簡単な操作でFAXの送受信ができるインターネットFAXです。
アプリが用意されているので、出先でもスマートフォンやタブレットなどを使ってスピーディーにFAX対応が可能です。社内のFAX業務の効率化、コスト削減を考えている方におすすめのサービスです。
初期登録料 | 月額基本料 | FAX送信料 | |
費用 | 1,080円 | 1,080円 | 1枚14円 |
受信料金は毎月1,000枚まで無料です。受信枚数が1,000枚を超える場合は1枚あたり9円の課金となります。
画像出典元:「03FAX」公式HP
03FAXは、インターネット回線を利用してパソコンやスマートフォンでFAXの送受信が行えるインターネットFAXです。
他社同様コスト削減や仕事の効率アップに有効であることの他に、唯一ナンバーポータビリティ対応が可能なため、現在使用中の番号をそのままインターネットFAXとして使用できます。
取引先やHPなどに変更を入れる手間が省けて簡単に移行ができるため、ユーザーからも喜ばれています。
初期費用 | 月額費用 | 送受信料金 | |
費用 | 5,000円 | 700円~ | 受信:無料 送信:20円/30秒 |
画像出典元:「PamFAX」公式HP
ハードウェア不要は一切不要。最低利用料金の制限なく、31ヵ国で利用できるインターネットFAXです。
自身のPCから、またはオンラインストレージプから、クリックするだけでファイルを送信できるため、非常に簡単です。
またFAXを受信すると通知が来るので、見逃すことがありません。
ベーシック・プランは月額561円、プロフェッショナル・プランは月額845円から利用できます。
画像出典元:「モバイルFAX」公式HP
スマートフォン線専用のFAX送受信サービスです。
アプリをダウンロードし登録すると、020から始まるモバイルFAX番号を使えるようになります。
受信したFAX内容をカメラロールに写真として保存することもでき、便利です。設定したアドレス宛に無変換で転送することも可能です。
月額980円+ポイント購入で利用できます。
「全ての機能を無料で使える」インターネットFAXサービスは、そう多くありません。あったとしても、英語表記しかないなど、注意が必要です。
しかしながら、一部の機能が無料のサービスは多くあります。
(一部の機能無料の例)
自社の必要な機能を見定め、コスト面だけでなくそれぞれのツールの特徴や機能性をしっかりと見極めたうえでツール選定するようにしましょう。
画像出典元:「FAX.PLUS」
FAX.PLUSは、メールなどでFAXのやり取りを行えるシステムです。小中規模から大規模企業まで利用でき、幅広い業種で活用できます。
FAXにかかるコストを削減したいと考えている企業にとって魅力的なシステムです。
無料プランの他、4.99ドル~利用できる有料プランが4種類と料金プランは幅広く用意されているので、会社規模や利用頻度などを考えてプラン選択できます。
画像出典元:「Hellofax」
無料版は送信のみ・枚数の制限がありますが、FAXを日常的に使用する頻度が少ない方にオススメの簡単で便利なFAXサービスです。
無料ですが、送信のみとなり、5ページまでの制限があります。
受信が可能な、有料版料金プランもあります。
画像出典元:「KDDIペーパーレスFAX」
外出先や海外などのどんな場所でもログインしていつでもFAXの送受信ができ、専用アプリで簡単に操作できる低コストのFAXサービスです。
初期費用 | 月額料金 | 送信 | |
費用 | 1,000円 | 950円 | 15円/枚 |
※価格は税抜です
FAX送信料金は「KDDI ペーパーレスFAXサービス」間、KDDI 割り振りのIP電話番号 (050番) 向けは無料です。
インターネットFAXの導入には、初期費用や導入費用、月額料金、追加料金などのコストがかかります。
経費を抑えつつも、スムーズな業務運営ができるようなインターネットFAXを選ぶことで、効率的な業務の実現が期待できます。
一部のサービスでは、インターネットFAXを利用するために専用の機器やソフトウェアを購入する必要があります。これらの費用を事前に把握し、予算に合わせて選ぶことが重要です。
月額料金については、利用するデータ量や送信回数に応じて、料金が変動するプランもあるので注意が必要です。
一部のインターネットFAXサービスは、特定の機能やオプションを利用する際に追加料金が発生します。例えば、大容量のファイル送信や国際送信など、特定の条件下で利用する場合には追加料金がかかることがあります。
コストは重要ですが、単純に安さだけではなく自社のニーズに合ったサービスを選ぶことが大切です。自社の利用状況に合わせて、最も適切な料金体系を選択しましょう。
インターネットFAXは、それぞれのツールによって対応している市外局番が異なります。
そのため、まずは選定予定のインターネットFAXにおいて、どの市外局番が使用できるか確認することが大切となります。
また、使用したい市外局番が決まっている場合は、あらかじめその番号が使用できるか否か確認したうえでツールの選定を行ってください。
ツール選定の際にぜひ試して欲しいのが、無料トライアルです。
今まで使用したことのないツールの場合、導入したは良いけれど、どのように活用していったら良いのか分からなかったり、使い勝手が悪く手間が増えてしまったりと、ツール導入によるデメリットが大きくなってしまうこともあります。
まずは無料トライアルを使用して、そのツールは自社にフィットするのか否かを見極めてみてください。
インターネットFAXサービスの中には、スマホアプリから送受信できるサービスもあります。
アプリを活用できれば、スマホのカメラで撮影した写真をそのままFAXで送信できたり、アプリ内でFAXの送受信を完了できたりと、より使い勝手がよくなります。
例えば「jFAX」なら、PCやスマートフォンのメールで受信可能なので、場所を選ばずにFAXを受け取れます。
ビジネスでも利用されることが多いGmailでFAXを送受信できたら便利ですよね。
しかし残念ながら、2023年8月現在、Gmail単体でFAXを送受信できる機能はありません。
GmailでFAXを送受信したい場合は、インターネットFAXサービスに申し込み、Gmailを登録することで可能になります。
インターネットFAX最大のメリットは、業務の効率化が可能な点です。
インターネットFAXではPCやスマホで作成したファイルをそのまま送信できるため、印刷の手間やFAX機を使用しての送信といった作業を削減できます。
また、送受信したFAXはすべてデータで保管できるため、FAXに関する情報管理も効率的に行えるようになります。
インターネットFAXはすべてデータで行えるため、従来の方法のFAXで必要とされていた紙やインク代、FAX専用の電話回線が不要になります。
また、送受信したFAXの資料を保管しておくファイルやスペースといった場所も不要になります。
その結果、従来のFAXよりもインターネットFAXの方がトータルで必要となるコストを削減させられます。
従来のFAXは、FAX機がなければFAXの送受信ができなかったため、不便を感じることも少なくありませんでした。
しかし、インターネットFAXではインターネットの環境さえあれば、いつでもどこでもFAXを送受信可能になります。
スマホアプリ対応のインターネットFAXであれば、FAXの受信がアプリで通知されたり、外出先でも対応しやすかったりするので、おすすめです。
インターネットFAXは初期費用や月額費用の他に、FAX送信や受信1枚につき数円~数十円の費用が必要とされているプランもあります。
そのため、利用するFAXの枚数や導入するインターネットFAXのプランによっては、従来のFAXよりもコストが高くなってしまう場合もあります。
自社では現在、毎月何枚くらいFAXを利用しているのか、現在使用しているFAXのプランと導入予定のツールのプランではコストにどのくらい差があるのか、必ず事前に確認してください。
手書きの書類や帳票等の書類をFAXとして送信する場合は、スキャンをする作業が必要です。
そのため、従来のFAX送信時よりも手間が増えることになります。
FAXで送信する書類はどのようなものが多いのか、インターネットFAXを導入することで反対に手間が増えることはないかどうか、自社の現状をしっかりと把握したうえでツールの導入を行うことをおすすめします。
インターネットのデメリットについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
いつでもどこでもFAXが利用できるようになり、業務を効率化できるインターネットFAX。
インターネットFAXを活用したいとお考えの方は、ぜひ今回ご紹介したインターネットFAXの導入を検討してみてください。
画像出典元:O-dan