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VPNとは、物理的な回線のことではなく、インターネット上で特定の人だけがアクセスできる仮想専用線のことです。
サーバーとの通信を暗号化することで、情報漏洩を防いだり、ハッキングやトラフィック追跡などからユーザーを守ってくれる役割を果たします。
この記事では、編集部おすすめのVPN12選のご紹介と共に、VPNとは何か、VPNを選ぶ際のポイント、VPN導入のメリット・デメリットを徹底解説していきます!
このページの目次
VPNとは、「Virtual Private Network」の略で、日本語だと「仮想専用線」と訳されます。
VPNは、物理的な回線ではなく、インターネット上に利用者専用の仮想的なプライベートネットワークを構築し、安全性が担保された環境で通信を行うことができる技術です。
特に、セキュリティリスクが問題になるリモートワークや公衆のWi-Fi利用の際にも、VPNを導入していれば情報漏洩などのリスクを回避できるため、広く導入が進んでいます。
月額料金 | デバイス数 | サーバー ロケーション |
暗号化 | |
NordVPN |
460円~ | 最大6台 | 60カ国5354台 | AES-256 |
ExpressVPN | 8.32ドル | 最大5台 | 94カ国160カ所 | AES-256 |
PrivateVPN | 2ドル | 最大10台 | 63カ国200台 | AES-256 |
Surfshark | 287円~ | 無制限 | 65カ国3,200 台以上 | AES-256 |
VyprVPN | 8.33ドル~ | 最大5台 | 70カ国700台以上 | AES-256 |
ProtonVPN | 無料~ | 最大10台 | 63カ国1,625台 | AES-256 |
IPVanish | 3.75ドル~ | 無制限 | 75カ国2,000台以上 | AES-256 |
Hotspot Shield | 無料~ | 最大5台 | 73カ国3,200台以上 | AES-256 |
UltraVPN | 2.99ドル~ | 無制限 | 14カ国100台以上 | AES-256 |
Private Internet Access | 209.03円~ | 最大10台 | 84カ国 | AES-256 |
CyberGhost | 265円~ | 最大7台 | 91カ国7,600台以上 | AES-256 |
ZenMate | 1.64ドル~ | 無制限 | 80カ国4,000台 | AES-256 |
1位:ProtonVPN、Hotspot Shield、:無料プランあり
2位:ZenMate:1.64ドル(約190円)~
3位:Private Internet Access:209.03円~
料金に関しては、最も安いのは無料プランのあるProtonVPNとHotspot Shieldでした。
1位:Surfshark、IPVanish、UltraVPN、ZenMate:無制限
2位:ProtonVPN、Private Internet Access:最大10台
3位:CyberGhost:最大7台
同時接続可能デバイス数は、デバイス数無制限のSurfshark、IPVanish、UltraVPN、ZenMateの4社が1位でした。
1位:ExpressVPN:94カ国160カ所
2位:CyberGhost:91カ国7,600台以上
3位:Private Internet Access:84カ国
サーバーロケーションと台数では、ロケーションとしてはExpressVPNの94カ国160カ所が、台数としてはCyberGhostの91カ国7,600台以上が上位の結果になりました。
速度 | ノーログポリシー | 動画ブロック解除 | サポート | |
NordVPN |
最大6.73Gbps | ◎ | ◎ | チャット・メール |
ExpressVPN | 不明 | 一部情報取得 | ◎ | チャット・ メール・FAQ |
PrivateVPN | 不明 | ◎ | ◎ | チャット・メール |
Surfshark | 最大10Gbps | ◎(独立監査) | ◎ | チャット・ メール・SNS |
VyprVPN | 最大10Gbps | ◎(独立監査) | ◎ | チャット・ メール・FAQ |
ProtonVPN | 最大10Gbps | ◎(独立監査) | ◎ | FAQ・ メール・SNS |
IPVanish | 最大 25Gbps | ◎ | ◎ | チャット・ メール・FAQ |
Hotspot Shield | 最大1Gbps | ◎ | ◎ | チャット・ メール・FAQ |
UltraVPN | 不明 | ◎ | ◎ | メール |
Private Internet Access | 最大10Gbps | ◎ | ◎ | チャット・ メール・FAQ |
CyberGhost | 最大10Gbps | ◎ | ◎ | チャット・ メール・FAQ |
ZenMate | 不明 | ◎ | ◎ | メール・FAQ |
1位:IPVanish:最大25Gbps
2位:Surfshark、VyprVPN、ProtonVPN他:最大10Gbps
速度に関しては、IPVanishの最大25Gbpsが圧倒的に速いです。
ただし、サーバーとの距離などによっても異なってくるので、実際にお試しプランなどで試した方が良いでしょう。
その他の項目に関しては、各社ほとんど似通っており、ここが特別に強い!ということはありませんでした。
画像出典元:「 NordVPN 」公式HP
NordVPNの最大の特徴は、世界最速のVPNサービスであることで、無制限の帯域幅、60カ国に5300台以上のサーバーを有しているため、スムーズで高速なVPNを提供できます。
実際に、おすすめ3社の中でも最も早い速度をマークしています。
独立ITセキュリティ機関であるAV-TESTが2020年に行った、業界上位VPNの速度比較においても、NordVPNが最速という結果が出ています。
画像出典元:『AV-TEST』公式HP
デバイス数 | サーバーロケーション | 暗号化 | 速度 | サポート |
最大6台 | 60カ国5354台 | AES-256 | 超高速 | チャット・ メール |
NordVPNの料金プランは、月額460円~(但し年単位の契約)と非常に手頃です。
30日間返金保証をしているので、まずは試してみて検討しても良いでしょう。
2年間プラン | 1年間プラン | 1か月プラン | |
月額料金 | 460円 | 570円 | 1,370円 |
画像出典元:「ExpressVPN(エクスプレスVPN)」公式HP
ExpressVPN(エクスプレスVPN)の特徴は、独自に開発したLighywayという新しいVPNプロトコルを採用している点です。
Lighywayは、従来のプロトコルよりも、軽量設計で、高速で且つバッテリー消費が少ないことが特徴です。
現在、Lighywayが利用できるのは、ExpressVPNだけです。
デバイス数 | サーバーロケーション | 暗号化 | 速度 | サポート |
最大5台 | 94カ国160カ所 | AES-256 | 超高速 | チャット・ メール |
契約期間 | 12ヵ月 | 6ヵ月 | 1ヵ月 |
月額料金 | 8.32ドル | 9.99ドル | 12.95ドル |
いずれも30日間の返金保証制度があります。
画像出典元:「PrivateVPN(プライベートVPN)」公式HP
PrivateVPN(プライベートVPN)は、最大同時接続デバイス数が10台と3つのおすすめツールの中でも最も多いのが最大の特徴です。
軍隊でも利用されているAES-256を使用した2048ビットという高レベルの暗号化で、10台のデバイスを利用しても安心安全にネット環境を維持できます。
デバイス数 | サーバーロケーション | 暗号化 | 速度 | サポート |
最大10台 | 63カ国200台 | AES-256 | 超高速 | チャット・ メール |
契約期間 | 36カ月 | 3ヵ月 | 1ヵ月 |
月額料金 | 2ドル | 6ドル | 8.99ドル |
いずれも30日間の返金保証制度があります。
画像出典元:「ProtonVPN」
ProtonVPNは、パブリックネットワーク上のセキュリティを安全に保つVPNサービスです。セキュリティの高さには特にこだわった設計を施しており、同じ開発元から提供しているProtonMailも高い評価を得ています。
非常に強いプライバシー法律のあるスイスを拠点としているため、プライバシー保護の面でも安心して使用できるでしょう。
プラン | 無料 | 基本 | プラス | ビジョナリー |
月額料金 | 0 | 4ドル | 8ドル | 24ドル |
デバイス | 1台 | 2台 | 10台 | 要問合せ |
サーバー | 3カ国27台 | 40カ国400台 | 63カ国1,600台 | 要問合せ |
画像出典元:「Hotspot Shield」
Hotspot Shieldは、現代のネット環境に最適化された独自のプロトコル「Hydra」を開発し導入しており、オンラインの脅威からの高い保護能力と同時に、非常に速いパフォーマンスを実現しています。
また、無料のプランからあるので(但しサーバーはアメリカのみ)、導入しやすさも魅力です。
基本 | プレミアム | プレミアムファミリー | |
月額料金 | 無料 | 799円 | 1,199円 |
画像出典元:「Surfshark」
Surfsharkの特徴の大きな特徴としては、価格の安さと同時接続デバイスが無制限という点です。
他社と遜色ないVPNサービスですが、2年契約で月額料金が287円と非常に手頃な上、デバイスが無制限で利用できるため非常に導入しやすいVPNの1つです。
契約期間 | 24か月 | 12か月 | 1か月 |
月額料金 | 287円 | 460円 | 1492円 |
いずれも30日間の返金保証制度があります。
画像出典元:「UltraVPN」
高速でストリーミングでき、低速制限もなくコンテンツやSNSが楽しめます。使用デバイスも多数あり、直感的な操作性が特長です。
軍事用セキュリティで安全面も問題なく使用できる低価格のVPNサービスです。
契約期間 | 24か月 | 12か月 | 1か月 |
月額料金 | 2.99ドル | 4.99ドル | 7.99ドル |
30日間の返金保証制度があります。
Private Internet Accessは、100%オープンソースのソフトウェアが特徴のVPNです。
オープンソースコードは、脆弱性が少なく、誰でも精査検証できるため、信頼性が高いVPNとなっています。
契約期間 | 3年+3カ月 | 1年間 | 1か月 |
月額料金 | 209.03円 | 363.25円 | 1,086円 |
画像出典元:「ZenMate」
ZenMatは、ドイツを拠点とするVPNサービスで、ワンクリックでサーバー接続が可能で厳密なゼロログポリシーが適応されています。
価格帯も安価でデバイス無制限なので、コスパが良いVPNでしょう。
契約期間 | 3年 | 1年間 | 1か月 |
月額料金 | 1.64ドル | 4.49ドル | 10.99ドル |
30日間の返金保証制度があります。
画像出典元:「VyprVPN」
VyprVPNの特徴は、サーバーとネットワークインフラストラクチャのどちらも所有しているVPNプロバイダーである点です。
サーバーやネットワークサービスが自前なため、ユーザープライバシー保護をより強固に行うことができます。
契約期間 | 12カ月 | 1か月 |
月額料金 | 8.33ドル | 15ドル |
画像出典元:「IPVanish」
IPVanishは、使いやすいU/Iが評判のVPNサービスで、従量制のデバイス接続でお使いの全てのデバイスを保護することが可能です。
また、英語にはなりますが、24時間ライブチャットでサポートを受けられることも心強いです。
契約期間 | 年間 | 3カ月 | 1か月 |
月額料金 | 3.75ドル | 5ドル | 10.99ドル |
大学生や教育者も利用できる学生割引や、30日間の返金保証制度もあり、お試しでの利用はしやすいでしょう。
画像出典元:「CyberGhost」
CyberGhostは、他社と比較しても圧倒的に多い7,600以上のサーバーを世界各地に持つVPNです。
VPN接続による匿名性の維持でプライバシーを守りつつ、世界各地に保有するサーバーに接続することで、閲覧制限から解放されてインターネットを利用できます。
3年+3カ月 | 2年 | 1年 | 1か月 | |
月額料金 | 265円 | 375円 | 495円 | 1,480円 |
どのプランも返金保証があり、1ヶ月プランでは14日間、1年プランと3年プランでは45日間が返金保証期間になります。
VPNを選定する際、まずは接続可能なデバイス数をチェックしましょう。
PC・スマホ・タブレットなど、たくさんのデバイスを所有している場合は特に接続可能デバイス数に注意が必要です。
今後、デバイスが増える可能性もあると思いますので、デバイス数が増えることを加味してVPNを選ぶのがおすすめです。
それぞれのVPNによって接続可能なサーバーが異なるため、通信速度も異なります。
できるだけ通信速度が速く・安定した通信速度を保持するVPNを選定すると、ビジネスで使用する際にもスムーズに活用できます。
また、VPNにはスマホ用のアプリが装備されているものもあり、このアプリがあると便利なのでツール選定の際には確認してみてください。
VPNには日本製のものと海外製のものとがありますが、海外製のものの方が機能やコスパが優れています。
しかし、海外製品は日本語でのサポートやマニュアルがない場合があるので、事前に確認が必要です。
サポート時の体制がどのようになっているのか、日本語対応可能か否かを必ずチェックしておきましょう。
カフェ、空港、駅など公共の場で無用Wi-Fiが使用できる場所が増えてきていますが、誰でも簡単に情報を盗み見できるインターネット接続環境となっているため、むやみに使用するのは危険です。
VPNを導入すれば公共の無料Wi-Fiであっても、仮想の専用線を通じて通信内容を暗号化できるため、重要な情報であっても安心して利用できます。
VPNは様々なデバイスからアクセスが可能なため、自宅や外出先で仕事をする人にも適しています。
また、公共のWi-Fiでも安全な状態でインターネットが使用できるため、いつでもどこでもオンライン環境さえ整っていれば仕事に取り組めます。
世界各国で使用できるVPNが多いため、ツール選定時には訪問予定の海外先でも使用できるか否かを確認しましょう。
会社に出勤すれば社内ネットワークを使用できますが、遠隔地に社員がいる場合、一般のネットワークを使用しての仕事はいつどこで誰に情報を盗まれるか分からないため、危険な状態です。
その危険を回避するために専用線を設けられれば良いのですが、コストが大幅に増加するため、専用線の導入はなかなか難しいところ。
その点VPNを導入すれば、低コストですぐに仮想の専用線を用意・使用でき、専用線に近いセキュリティ状態を保てます。
安全な状態でインターネットが活用できるVPNですが、それぞれのツールによってセキュリティレベルが異なることもあり、絶対に情報漏洩が起こらないとは言い切れません。
そのためVPNを選定する際は、どのようなセキュリティ体制が敷かれているのか、サポート体制はどのようになっているのかもチェックしておくことをおすすめします。
使用するインターネット環境によっては、通信速度が遅くなってしまうというデメリットがあります。
通信速度に関しては時間帯や地域によっても変動するため、実際にVPNを使用してみないと分かりません。
VPN選定時には、標準の通信速度を確認することはもちろん、通信速度が遅くなる可能性がどの程度あるのかも事前に確認しておきましょう。
安全な状態でインターネットを使用できるようになるVPN。世界各国で使用できるツールが多いため、世界でビジネスを展開している会社におすすめです。
テレワーク環境を整えたい企業もぜひ、今回紹介したVPNの導入を検討してみてください。
画像出典元:O-dan