【図解】SaaSとは?SaaSの意味とPaaS・IaaSとの違い

【図解】SaaSとは?SaaSの意味とPaaS・IaaSとの違い

記事更新日: 2019/09/10

執筆: 編集部

「クラウドサービス」という言葉はすでに一般化してきており耳にする機会や使い機会も増えました。このクラウドサービスには、SaaS・PaaS・IaaSの3種類があります。

この記事ではあらためてそれぞれの言葉の意味、SaaS・PaaS・IaaSの違いを図などを用いて分かりやすく解説します。

そもそもクラウドサービスとは?

クラウドサービスとは、簡単に説明すると、従来は手元にあるコンピューターで使っていたソフトウェアやデータを、インターネットを介したネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものを指します。

どうしてクラウド(雲)という言葉を使うのか?

従来はソフトウェアはパソコンの中にある、データはメモリやサーバの中にあると、ソフトフェアの場所やデータの保管先ははっきりしていました。

ところがクラウドサービスでは、ソフトウェアの場所、データ保管場所は、利用者側からはネット上のどこか見えない場所になります。

見えないところからサービスが提供されるということを、雲のかたまりの図を用いて説明したことから、クラウド(雲)と呼ばれるようになりました。

SaaSとはどういうサービス?



クラウドサービスはすでに多くの人が利用しているネット上のサービスですが、そのクラウドサービスを大きく3つに分けると次の3種類になります。

1. SaaS(Software as a Service)

2. PaaS(Platform as a Service)

3. IaaS(Infrastructure as a Service)

まずは、それぞれの意味、それに含まれる代表的なサービス名などを紹介します。

SaaSとは?

SaaS(Software as a Service)とは簡単に説明すると、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービスを指します。

従来のコンピュータでは、文書や図を作成するにはWordやExcel、メールの送受信にはOutlookといったソフトウェアをコンピューターにインストールしなければなりませんでした。

データを保存したり、他の人と共有するためには、パソコンのメモリやUSBメモリに保存したり、CD-ROMにコピーしたりしていました。

しかし、SaaSに含まれるクラウドサービスを利用すれば、ソフトウェアをインストールしなくても、文書や表の作成、メール、データの保存や共同編集が可能になります。

身近な例で分かりやすいのが「Gmail」です。

アプリをスマホにインストールすればすぐに使えますが、基本的にはソフトウェアをインストールしなくても、GoogleアカウントさえあればWebブラウザ上でメールのやり取りができます。

SaaSの代表的なサービス

SaaSの有名なサービスには以下のものがあります。

Googleの様々なサービス

Google検索は誰でも使っている身近なサービスですが、これも別にソフトをインストールしなくてもブラウザ上で使えるサービスなのでSaaSのひとつです。

さらに

  • Googleドライブは写真や文書、図表などのデータを保存できるSaaSの代表的なサービスです。
  • Googleドライブと併用して使えるGoogleドキュメントはWordのように文章作成ができ、
  • Googleスプレッドシートでは、Excelのように図や表が作成できます。
  • Googleスライドはプレゼン用の資料や動画などがPowerPointのように作れます。

このようなGoogleのサービスは、ソフトウェアをパソコンにインストールしなくても、アカウントさえあればすぐに使うことができ、他の人との共同編集も簡単にできます。

ブログサービス

ソフトウェアをインストールしなくても、ウェブ上でブログを作成するために使えるのがブログサービスです。

Amebaブログやライブドアブログ、はてなブログなどのブログサービスはブログをやっている人にはなじみ深いSaaS型のクラウドサービスです。

クラウド型勤怠管理システム

企業が利用できるSaaS型サービスにクラウド型の勤怠管理システムがあります。

勤怠管理システムとは従業員の勤怠状況を記録し管理できるシステムです。

従業員の勤務時間が把握できるので給与計算システムと連携すれば給与計算の業務の効率化にもつながります。

企業が独自でシステムを開発し自社サーバーを構築しなくても、クラウド型勤怠管理システムを提供している企業(ベンダー)と契約することで、そのシステムをすぐに導入できます

 

SaaS型サービスを利用するメリット・デメリット

SaaSとはクラウドサービスのひとつであり、ソフトウェアをインストールしなくてWeb上ですぐに使えるソフトを提供するサービスのことでした。

このSaaS型サービスを利用するならどんなメリットが生まれるのかを次に紹介します。

SaaS型サービスの6つのメリット

1. ソフトウェアをインストールする必要がない
2. データ保存ができる
3. データ共有が簡単
4. マルチデバイス対応
5. 種類がたくさんある
6. 無料で使えるものもたくさんある

 

1. ソフトウェアをインストールする必要がない

従来はパソコンにソフトウェアをインストールすることで文章や表の作成、メールのやり取り、ゲームをプレイするといった作業ができました。

しかし、SaaS型サービスを利用すればパソコンにソフトをインストールしなくても、ネットにつながっていさえすれば提供されているソフトが利用できます。

また、ソフトウェアのサービス提供側の企業が行ってくれるので、自分でソフトの最新版を入手するという手間もかかりません。

2. データ保存ができる

SaaS型のサービスにはデータをネット上に保存できるクラウドストレージサービスも含まれます。

有名なものとしてDropboxがあります。

3. データ共有・共同編集が簡単

クラウドサービス上で作成したリ保存したデータのURLを共有したい相手に知らせるだけで共有・共同編集が簡単にできます。

これまでデータを共有しようとする場合、データをCD-ROMやUSBメモリにコピーして共有したい相手に渡したりしていました。

SaaS型のクラウドサービスを利用すればそうした手間もなくなります。

4. マルチデバイス対応

SaaS型サービスの多くがマルチデバイス対応、つまりパソコン・スマホ・タブレットでの操作に対応しています。

会社のパソコンで作成したデータを、Googleドライブなどのサービスを利用すれば外出先でスマホやタブレットで確認したり編集したりすることも可能です。

5. 種類がたくさんある

SaaS型サービスは種類がたくさんあり、今後その種類や範囲は拡大することが予想されます。

例えば

  • メモやノートのなる「Evernote」
  • チャットツールの「chatwork」
  • 文書の作成ができる「Googleドキュメント」
  • プレゼン資料が作成できる「Googleスライド」
  • タスク管理やスケジュール管理ができる「Trello」

などプライベートでも仕事でも使えるサービスがたくさんあります。

 

6. 無料で使えるサービスもある

オンラインストレージサービスのiCloudは5GBまで、DropBoxは2GBまでは無料で使えます。

Gmail,GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートも無料で使えるサービスです。

タスク管理のTrelloも無料プランがあります。

SaaS型サービスにはこのように無料で使えるソフトがたくさんあります。

SaaS型サービスのデメリット

SaaS型サービスの6つのメリットを紹介しましたが、デメリットも幾つかあります。

1. 自由度が低い

SaaS型サービスで提供されているソフトは、自分の会社や自分で設計したプログラムではありません。

ですから自分の会社や自分のニーズに合わない、使い勝手が悪いと感じる場合もあります。

自社や自分のニーズに合わせてカスタマイズできないという意味では自由度が低いと言えます。

2. データを物理的に残しておくことも必要

オンラインストレージにデータを保存できるのは便利ですが、データを取り出す際には機器がネットに接続されていなければなりません。

ネットがないような状況でデータが必要な場合があれば、それを想定して物理的にパソコンやUSBメモリなどにデータを保存しておく処置が必要な場合もあります。

また共同編集している最新のデータが誰かに誤って編集されたり消去されたりする可能性もあるので、最新のファイルはクラウド上に保存しながらも、実環境にバックアップを残しておくなどの対策も必要です。

3. アカウントやパスワードの管理が必要

クラウドサービスで利用しているアカウントやパスワードが第三者に知られると、なりすましによりデータにアクセスされ不正に操作される可能性があります。

それで複数のサービスを利用する場合は、アカウントやパスワードの使い回しを避ける、生年月日や名前など予測されやすいアカウントやパスワードは使わないといった方法できちんと管理しましょう。

SaaSとPaaS・IaaSの違いとは?


SaaSはクラウドサービスのひとつで、簡単に言うとインストールしなくてもWeb上で使えるソフトウェアを提供するサービスでした。

次に、残りの2つのサービス、PaaSとIaaSとはどのようなサービスなのか、その内容と特徴を解説します。

PaaSとは?

PaaS(Platform as a Service)は、企業や開発者がシステムやソフトウェアを開発するために必要なデータベースやプログラム実行環境といった開発環境をインターネットを通じて提供するサービスです。

こうしたサービスを利用するメリットは、企業や開発者が自前で開発環境を用意する必要がなく、自分たちで開発するプログラムだけ用意すればいいという点です。

ただし、データベースの設定やプログラムの実行環境など提供されるプラットフォームにはある程度の制限があります。

IaaSとは?

IaaS(Infrastructure as a Service)とは、システムの稼働に必要なインフラ(ハードディスクやサーバーシステム、ファイアウォールなど)をインターネットを通じて提供するサービスです。

IaaSのサービスを利用するためにはOS、ハードウェア、セキュリティ対策などに関する専門的な知識が必要です。

まとめ

SaaSとは、従来のようにパソコンにソフトをインストールしなくても使えるソフトをインターネットを通じて提供するクラウドサービスのことでした。

GoogleのGmail、Googleドキュメント、オンラインゲームなどがその代表的なサービスです。

企業が利用するクラウド型の勤怠管理システムやタスク管理システムなどもこうしたサービスの中のひとつです。

クラウドサービスには外にも、アプリケーション開発のための開発環境をインターネット上で提供するサービスのPaaS、システムを稼働させるために必要なインフラすべてを提供するサービスIaaSがありました。

これら2つは個人での利用というよりアプリケーションを開発したリ、それらを運用する企業向けのサービスになります。

今後さらにクラウドサービスが発達すれば、ソフトウェアやサーバーを「所有」するというスタイルからソフトウェアやサーバーを「利用」するというスタイルが主流になります。

SaaS型サービスに代表されるクラウドサービスは、さらに私たちの仕事や生活のスタイルをより便利なものへと変化させていくことでしょう。

画像出典元:pixabay

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