Zohoは企業のIT化、業務効率化の促進をサポートするクラウド型ソフトウェアです。
Zohoの提供するサービスの範囲は幅広くビジネスに関連する(営業、マーケティング、人事、勤怠管理、会計、経費精算)サービス群はおおよそ業務効率化が図れます。
また、低価格のわりに機能がちゃんと搭載されていて、300以上のサービスと連携可能という点も世界的にZohoが人気となっている理由です。
この記事では、Zohoの製品やサービスの特徴、Zoho導入のメリット、Zoho導入をおすすめする企業のタイプなどを紹介します。
このページの目次
「Zoho」トップページ
Zohoは、ネットワーク管理を行う会社として1996年に米国ニュージャージー州に創業したのが始まりです。
その後、シリコンバレーや南インドのチェンナイに拠点を広げながらITサービスを着々と増やしていき、今では45種類以上のツールを抱えるクラウドサービス「Zoho」をはじめとした様々なITサービスを提供しています。
主要サービスである「Zoho」ではマーケティング・営業・会計・カスタマーサポート・人事などフロントオフィス・バックオフィス問わず、それぞれの業務の効率化につながるアプリケーションとなっています。Zohoはカバーしている業務範囲も広く、ツール同士の連携も可能なので、使い方次第では組織全体の業務をZoho1つで管理・自動化することもできます。
Zohoで企業全体の業務を管理すれば、企業はより柔軟かつ俊敏に業務全体を効率化することも可能となるでしょう。
Zohoでは次の11の分野で業務効率化につながるシステムを提供しています。
営業 |
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マーケティング |
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顧客サポート |
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情報システム |
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BI |
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経理 |
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コミュニケーション |
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ドキュメント |
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デベロップ |
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人事・採用 |
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その他 |
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45以上あるアプリケーションの中から自社に必要なものを選んで導入できます。さらに特定の業務を強化したいというニーズがあれば、その業務に特化したパッケージ製品を選ぶことも可能です。
Zohoでは複数のアプリケーションを連携させることで特定の業務の効率化・自動化を達成できるパッケージ製品も提供しています。次のようなパッケージ製品があります。
Zoho One | 45以上のZohoのアプリケーションすべてが使えるお得なパッケージ 最安4,200円/ユーザー/月で会社全体の業務が管理できるようになります |
CRM Plus | マーケティング・営業向けシステムを集めたパッケージ |
Finance Plus | 会計システムを集めたパッケージ |
Workplace | コミュニケーション・ドキュメントシステムを集めたパッケージ |
People Plus | 採用から勤怠管理までの人事関連業務全体を効率化・自動化できるパッケージ |
Creator Plus | ビジネスアプリを迅速に作成・連携・拡張するためのローコード自動化プラットフォーム |
Remotely | リモートワークを支援するためのアプリケーションのパッケージ |
特定の業務を効率化したいというニーズがあればこうしたパッケージ製品を選択できます。
本記事では、45以上あるZohoシリーズの中でも特に世界的に人気の高いツールを紹介します。
Zohoはビジネスに必須のツールを無料・低価格で提供しているので、気になる方はぜひ下の関連記事からZoho他サービスも併せてチェックしてみてください。
ZohoCRMはSFA(営業支援)ツール一体型のCRM(顧客管理)システムです。
顧客情報や商談管理など営業活動に必要な機能が備わっている他、スプレッドシートや他CRMからの移行も簡単に行えるため、営業活動の効率化をスピーディに行えます。
Zoho CRMの特徴は、他のCRMソフトと比べても高いコストパフォーマンスです。
初期費用や追加料金はなく、月額料金も1,680円とリーズナブルに運用することができます。
「Zoho Connect」は、チームの情報やノウハウの共有を促進するグループウェアツールです。
グループチャット機能やタスク管理機能などの有能機能のほか、Google DriveやZapierなど外部ツールとの連携も可能であるため、業務効率化もスピーディに行うことができます。
100ユーザーまでであれば、¥120/ユーザー/月と非常にリーズナブルに利用できることも特徴の1つです。
グループウェアでは珍しい無料プランもある点が特徴です。15日間(最大30日間)の無料お試し期間を試した後も、データは保持した状態で無料プランに自動移行となるので、まずは無料で試してみてはいかがでしょうか。
月額料金 | 無料お試し | |
Zoho Connect | ¥120/ユーザー/月 | 15日(最大30日)間 |
Google Workspace | ¥680/ユーザー/月 | 14日間 |
サイボウズOffice | ¥500/ユーザー/月 | 30日間 |
※上記は最安のプランの料金です
「Zoho Mail」はGmailやYahoo!メールのようなクラウドメールサービスのひとつです。
独自ドメインのメールアドレスを設定できるほか、Zoho CRMと連携させることで顧客管理や顧客情報に紐づいたタスクやメモなど一括で管理することも可能です。
ビジネス用のメールサービスでは珍しい無料プランもあります。1ユーザーあたり5GBの容量、5人までという制限はありますが、広告もなく動作もスムーズなので、小規模にはじめたい企業の方には非常におすすめです。
月額費用 | 無料お試し | |
Zoho Mail | ¥120/ユーザー/月 | 無料プラン or 15日間 |
Gmail(GoogleWorkspace) | ¥680/ユーザー/月 | 14日間 |
Yahoo!メール | ¥314/ユーザー/月 | なし |
「Zoho Campaigns」は無料プランを有するメールマーケティングサービスです。
先ほどZoho Mailは自社用のメールサービスでしたが、こちらはマーケティング施策としてのメール配信を行うためのツールとなっています。
低価格でありながらも、自動送信機能や分析機能、ABテストなどメールマーケティングには必須の機能は備えられている為、コストパフォーマンス高く運用できます。
注意点としては、デフォルトで提供されているHTMLテンプレートは海外向けのデザインとなっている点が挙げられます。
Zoho導入にはどんなメリットがあるのかを次に紹介します。
他社の製品と比較すると低価格で利用できます。
たとえばZoho CRMには基本機能が永久無料で使えるプランがあります。さらに、機能が追加されたスタンダードプランなら1ヶ月1,440円(年間契約の場合)で利用可能です。無料お試し期間を利用し、有料プランの使い勝手を試してみることもできます。
こうした永久無料プラン、有料プランの無料お試し期間は、他のクラウド型ソフトウェアのサービスにはあまり見られない特徴なので一番のおすすめポイントです。
Zoho CRMを参考例にすると、無料プランにもきちんと顧客情報やドキュメント管理ができるSFA(営業支援システム)が装備されています。
最安プランのスタンダードになると無料プランで利用できる機能に加えて、メール分析機能やグループ化、カスタムレポートの作成機能などさらに充実した機能が装備されています。
低価格でありながらも使える機能がきちんと装備されているという点もおすすめできるポイントです。
Zohoではアプリケーション同士を簡単に連携できます。さらに、他の業務アプリとの連携も可能です。たとえばZoho CRMではoffice365やslack、G Suite(グループウェア),zendesk(カスタマーサービスソフトウェア)といった300以上のビジネスアプリとの連携ができます。
アプリケーションの連携・拡張性に優れているので事業が拡大したり変化してもすぐに対応できます。
Zohoではアプリケーションを自社の業務フローに合わせてカスタマイズできるという特徴があります。
これにより、ベンダーから提供されるシステムに自社の業務フローを合わせていくという導入方法ではなく、自社の既存の業務フローにシステムを合わせて導入することが可能となります。
低価格で連携性・拡張性に優れているのがZohoの特徴でありメリットでした。これらの点を踏まえてどのような企業にZohoはおすすめなのか最後に紹介します。
無料もしくは低価格で導入できるZohoは、資金が限られているベンチャー企業や中小企業との相性がいいです。
事業が軌道に乗り事業が拡大すれば、利用プランをグレードアップする、別の必要なアプリケーションを追加で導入して連携させることも簡単にできます。
これから新しく顧客管理やマーケティング、リモートワークを始めようという企業は、そのためにどんなシステムを導入すればいいのか分らないという悩みがあります。
Zohoではさまざまな業務に合わせたパッケージ製品があるので、必要な業務のパッケージだけまるまる導入できます。
さらに、無料プランや有料プランの無料お試し期間を利用して、使い勝手を試してから導入をすることも可能です。
アプリケーションの数の多さもZohoの特徴でした。そしてそれらを特定の業務に合わせてパッケージングした製品も提供しています。
パッケージ製品のZoho Oneを利用すればすべてのアプリを利用できるので、Zohoだけですべての業務システムを一括連携できます。
Zohoでは、Zohoのアプリケーション同士を連携させ拡張できることに加え、Zoho CRMでは300以上のさまざまなビジネス用アプリとも連携が可能でした。
このように拡張性と柔軟性に優れたシステムなので、すでに特定のメールシステムやグループウェア、カスタマーサポートソフトウェアを導入していても、連携可能なビジネス向けアプリであれば引き続きそれらを使いながらZohoも利用できます。
既存のシステムや業務フローがある企業でも、それを崩すことなくZohoの必要なアプリだけを導入したりカスタマイズすることで、さらに業務の効率化・自動化が図れます。
Zohoは、企業のあらゆる業務を効率化・自動化できるように45以上のアプリケーションを提供していました。
それぞれのアプリケーションが無料または低価格で利用できます。低価格とはいえビジネスをサポートするための機能はきちんと備わっていました。
さらにアプリケーション同士の連携が可能なので、業務拡大や方針の変更などに合わせてアプリケーションを足して連携させることも簡単です。
低価格ゆえに導入のハードルは低くなっています。業務改善や将来の業務拡大を考えているならばこの機会にZohoの導入を検討してください。
画像出典元:Pixabay、「Zoho」公式HP
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