モバイル決済とは?基礎知識からメリット・デメリットまでを徹底解説

モバイル決済とは?基礎知識からメリット・デメリットまでを徹底解説

記事更新日: 2020/05/07

執筆: 編集部

オンラインショップから実店舗まで導入が進んでいる『モバイル決済』。従来のクレジットカード決済とは異なり、使い勝手もいいことから、利用者も増えてきています。

そうした背景から、特に小売業などでは、モバイル決済ができないことで売り上げのチャンスを逃してしまうこともあり得ます。

そんなモバイル決済とはどのようなものなのか。基礎知識から、導入のメリット・デメリットまで徹底的に解説します。

このページの目次

モバイル決済とは

 

 

大きく分けて3種類・4タイプ

モバイル決済とは、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を利用した電子決済サービスの総称です。

オンラインショップやコンビニエンスストア、カフェなどの小売業で近年見かけるようになった支払い方法の一つでもあります。

サービスにはいろいろなタイプのものがあり、大きく3種類に分けることができます。

  • モバイルPOS決済型
  • モバイルアプリ決済型
  • モバイルIC決済型


さらにモバイル決済には、4つのタイプがあります。

  • 専用のカードリーダーを接続して決済するタイプ
  • 専用端末にモバイル端末をかざして決済するタイプ
  • スマホアプリを通して決済するタイプ
  • スマホのキャリアサービスを利用して決済するタイプ

キャリアサービスを利用しての決済とは、docomoやau、ソフトバンクのいわゆるキャリアケータイを使っているユーザーしか利用することができないサービスです。

携帯使用料と合算して購入代金を支払います。そのため、他のモバイル決済とは若干立ち位置が違うものになります。

モバイルPOS決済型とは

POSとはPoint of sales systemの略称で、商品販売の売上実績を集計するための管理手法を指します。

コンビニエンスストアやカフェで商品を購入するとき、レジで操作している機器をPOSレジといい、こうした機器を含めた管理システムのことをPOSシステムといいます。

モバイルPOS決済型とは、POSシステムを組み込んだモバイル端末にクレジットカードリーダーを接続して決済するタイプになります。

そのため、クレジットカード情報を読み込むための専用カードリーダーが必要です。

決済では、クレジットカードを読み込ませたPOS用モバイル端末に、サインや暗証番号を入力してもらい手続きを完了します。

現在登場しているサービスでモバイルPOS決済に対応しているものには、楽天payやリクルートペイメントのAirペイなどがあります。

モバイル端末を使ったクレジットカード決済にあたるため、加盟店手数料がかかります。

モバイルアプリ決済型とは

モバイルアプリ決済型とは、モバイル端末に表示したQRコードやバーコードをPOSシステムに読み取って決済するタイプです。

昨年世間を賑わせたPayPayもこちらのタイプになります。

専用のアプリをモバイル端末にダウンロードし、それを店舗で呈示して使います。

あらかじめアプリにチャージしておいたお金が、決済時に引き落とされる仕組みになっています。

サービスには、LINE Payや楽天Pay、中国で主流のアリペイ(支付宝)、ウィチャットペイ(微信支付)があります。

海外のアプリ決済型サービスを導入すれば、インバウンド対策もできます。

モバイルIC決済型とは

モバイルIC決済型とは、ICチップを内蔵したモバイル端末を対応端末にかざすと決済できるサービスタイプです。

端末間でモバイル情報や電子マネーなどの情報が無線で通信され、情報の照合ができると決済が完了します。

サービスには、NFCやFelica、Androidのおサイフケータイ、iOSのApple Payがあります。

公共交通機関などで使われているICカードも同様です。日本と海外では利用されているサービスがやや異なり、日本ではFelica以下のサービスが主流になっています。

モバイル決済のメリット

 

 

1. 初期投資費用が安い

モバイル決済は、従来のクレジットカード決済に比べ、導入にかかる初期費用や月額利用料がかなり安くなっています。

なかには、初期費用から月額利用料まで無料で導入できる事業者もあります。

また、初期費用が有料でも、加盟店を増やすために通常時よりもぐんと導入費用を抑えている事業者もいます。導入するなら、このタイミングがおすすめです。

2. 加盟店手数料が安い

クレジットカード決済では、購入者がクレジットカード払いをするたびに加盟店手数料を加盟店がカード会社に支払うことになっています。

この加盟店手数料は、業種や事業規模に応じて異なりますが、4~6%ほどで設定されています。

たとえば、350円のコーヒーを購入者がクレジットカードで支払った場合、350円の14円~21円が加盟店手数料として支払うことになります。

しかし、モバイル決済でクレジットカード払いをすると、販売額に応じて支払う加盟店手数料が一律で設定されており、その利率も低いのが特徴です。

3. 入金サイクルが早い

従来のクレジットカード決済の場合、店舗に売上金が入金されるまでの日数は1ヶ月前後かかります。

それに比べるとモバイル決済は、最速で翌日。遅くとも2週間前後とかなり早いのが特徴です。

これは、現金収入に依存せざるを得ないような小売店などの事業者にとっては、かなり大きなメリットといえます。

4. 決済オペレーションコストが抑えられる

これまでの決済方法だと、レジ付近から決済端末を動かすことができず、会計に客が並ぶこともありました。

ところがモバイル決済なら、Bluetoothなどの無線回線で繋げたカードリーダーを持ち運べるため、わざわざレジに常に人員を配置する必要もなくなります。

さらに、会計で客を待たせることもないため、顧客満足度をアップさせることにも繋がります。

また、従来の決済では、レジのオペレーションに加えて、カード決済のオペレーションまでスタッフに教育する必要がありました。

煩雑なオペレーションでは、打ち間違いなどのミスも起こりやすいため、会計にかかるオペレーションコストがかかるのが当たり前でした。

しかし、モバイル決済では操作自体が簡素であるため、会計ミスなどを防ぎやすく、全体的にオペレーションコストを下げることにも繋がります。

5. 会計ソフトとの連携で財務管理が楽になる


モバイル決済サービスの中には、会計ソフトと連携できるものもあります。

売上データや経費管理には手間が多いため、会計ソフトにそのまま売上げデータを入力できるのはとても便利です。

モバイル決済のデメリット

 

 

1. 豊富な種類からの見極めが必要

提供されているモバイル決済サービスにはいろいろな種類があり、事業者も増えています。

それらのなかから自社店舗にマッチするサービスを見極める必要があります。

購入者がよく利用するモバイル決済や、インバウンド対策になる決済サービスなど事業によって合う決済サービスが異なりますので、必要に応じてリサーチすることも考えるといいでしょう。

2. オペレーションが複雑になる可能性がある

複数のモバイル決済サービスを導入すると、それぞれで操作や処理が異なることもあるため、オペレーションが複雑になる可能性があります。

モバイル決済サービスを利用する場合は、必要なサービスを絞り込んで利用するのが賢い方法といえます。

AirPAY・STORESターミナル(旧Coiney)・Square・楽天ペイを比較

主要なモバイル決済であるAirPAY・Square・STORESターミナル(旧:Coiney)・楽天ペイの手数料や対応電子マネーなど、あらゆる項目を徹底比較していきます。

これらの主要モバイル決済を導入することで、クレジットカードや電子マネー、QR決済に対応できるようになります。

モバイル決済導入で対応できるようになる決済手段

・クレジットカード

・電子マネー(Suicaなどの交通系電子マネー、Apple Payなど)

・QR決済(LINE Pay、WeChat Payなど)

 

各種費用・手数料・導入までの流れの比較

手数料に関してはあまり変わりはなく、どのサービスも横ばいとなっているため、導入する際は手数料で決めるのではなく、入金サイクルや決済手段の豊富さなどで選ぶと良いでしょう

詳しくはのちほど説明しますが、かんたんに特徴をまとめるとこのようになります。

AirPAY:決済手段が多い、サポート体制がしっかりしている

Square:入金手数料が安い、入金サイクルが早い

STORESターミナル:EC対応も可能、独自キャンペーンでお得に

楽天ペイ:楽天銀行口座を持っている方におすすめ

 

対応電子マネーやカードリーダーの比較

AirPAYの対応決済手段の多さが圧倒的です。

ただ、AirPAYは対応OSがiOSのみで、Android端末では利用できないのでそこだけ要注意ではあります。

では次に、4つのサービスのメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます!

1. どの口座でも入金手数料が無料!AirPAY(エアペイ )

AirPAYは、圧倒的な対応決済手段の豊富さと、振込手数料無料である点が大きな魅力です。

サポートも充実しているため、導入後に使い方が分からず困ることも少ないでしょう。

一方で、入金が月6回または月3回なのが弱点です。(みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の場合に月6回、それ以外の銀行の場合に月3回)

 

 

他サービスと比べて決済手段が豊富

AirPAYはクレジットカード決済はもちろんのこと、交通系電子マネーやQRコード決済に対応しているため、あらゆる決済手段を利用することができます。

これは、他のモバイル決済サービスと比べても十分多く、あらゆる顧客ニーズを満たすことができます。

特にQR決済では今流行りのLINE payから、訪日中国人を対象としたALIPAYやWeChat Payにも対応しているため、国内だけに留まらず幅広い国内外のお客様を取り込むことができるでしょう。

どの銀行でも振込手数料が無料

さらに、どの銀行口座であろうと振込手数料が無料

STORESターミナル・楽天Pay(楽天銀行の場合は無料)では毎回200円~330円の振込手数料がかかってしまいます。

毎回毎回積み重なっていくので、小さいようでいて、意外と大きな違いです。

ただ、入金サイクルが月6回と少ないため、翌日入金を希望する人は他のサービスも検討してみましょう。

安心のサポート体制

AirPAYは電話での相談はもちろんのこと、メール相談やFAQシステムなど、初めての方でも安心して導入できるサポート体制が整っています。

特に初心者の方にとってありがたいのが、動画マニュアルが用意されていることです

例として、下記は初期設定から実際に使うところまでを説明した動画になります。

動画を見てもらうとわかるのですが、1つ1つの項目が丁寧に説明されており、動画のため直感的に理解することが可能。導入側の覚えることが少なく、めんどうな設定もラクラクできるので安心です。

他にも、クレジットカード決済の操作手順や交通系電子マネーの操作手順など、導入後に困るであろう点も動画マニュアルで確認できるため、導入後に使い方で悩むことなく使うことができるでしょう!

 

2. サービスに弱点がない!STORESターミナル(旧:Coiney)

STORESターミナルは、多言語対応したモバイル決済。STORESターミナルを導入することで、ネット決済にも対応することができます。

入金手数料が10万円以上なら無料、導入までの日数も2日とどちらも優れており、バランスがとれたサービスといえます。

また入金サイクルも月6回とこれまでは他サービスに比べると少し劣っていたのですが、2020年夏から翌日振込となり、いよいよ弱点がなくなりました

20年5月1日より「決済端末実質無料キャンペーン」をやっているので、通常19,800円の端末代が無料で導入できます。

(※キャンペーン対象店には条件あり。詳しくは公式HPの料金ページをご確認ください。)

STORES請求書決済で決済用Webページの作成

STORESターミナルではカードリーダーによる、店舗・対面決済の他に「STORES請求書決済」というサービスがあります。

このサービスでは、決済用のWebページを作成してメールでURLを送信し、場所や時間を問わずに決済を行うことができます

例えば、予約してもらった顧客に先払い用の決済ページを作成したり、メッセージ上でURLを送るだけで決済が完了する、など使い勝手は抜群です。

ECサイトを作るまでではないが、ネットやメッセージ上で簡単に支払いを済ませたい、という方におすすめの機能です。

POSレジや会計ソフトとの連携が便利

Coineyは他社とパートナーを組んでおり、全10種類以上のPOSシステムや会計ソフトと連携することができます

さまざまな業種に合わせたPOSレジシステムとカード決済機能を連携することで、端末を複数操作することなくスムーズな会計が可能。

また、会計ソフトと連携させることで売上データの記帳作業が不要になり、記帳ミスの防止や、帳簿管理の効率化に繋げることもできます。

WeChat Payで訪日中国人を獲得

Coineyの3つ目の特徴は、WeChat PayのQRコード決済ができる点です。

STORESターミナルは、世界で8億人が使うサービスとなったWeChatPayと連携しているので、今後ますます増えるであろう外国人観光客の決済ニーズに対応。訪問中国人のインバウンドをターゲットにしている店舗にとっては、大きな強みとなるでしょう

 

 

3. 導入スピードNo1!Square(スクエア)

Squareは最短当日の導入も可能と、導入スピードが早いのが特徴です。

また最短翌日の入金、入金手数料無料と、資金繰りにやさしいサービス体系になっているのが魅力といえます。

一方で電子マネーに対応していないのが弱点です。

 

 

申請から最短当日でカード決済を利用可能

Squareは他サービスと比べ導入までのスピードが早く、申請から最短当日でカード決済を利用することができます。

導入までの流れは以下です。

カードリーダーはAmazonやお近くの家電量販店で購入することができ、申し込んだ当日に利用することが可能です。公式HPでも購入することができますが、発送までに1週間ほどかかるので注意しましょう。

入金スピードが他サービスと比べて早い

Square2つ目の特徴は、入金スピードが早いことです。三井住友銀行・みずほ銀行であれば翌営業日に入金され入金手数料もかからないため、資金操りが困難な企業にとってはありがたいサービスになっています。

翌日入金ができ、手数料もかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。

電子マネーには未対応

Squareが他サービスと比べて劣っている点は電子マネーに対応していないことです。

AirPAY・STORESターミナル・楽天PayはSuicaやIDなどの電子マネーに対応していますが、Squareはクレジットカードのみの決済になっています。

もし、支払い方法の1つとして電子マネー決済機能を求めるのであれば、Squareではなく楽天PayかAirPAYを選ぶべきでしょう。

逆に「クレジットカードだけで十分」「翌日入金のSquareを導入したい」と考えている方は、Squareの導入を検討してみるべきです!

4. あらゆる決済手段にも対応できる!楽天ペイ

楽天ペイ楽天銀行を使っている人におすすめです。

楽天銀行を使っていれば翌日入金で、しかも入金手数料も無料になります。

AirPAYほどではないものの、対応している決済手段も充実しています。

 

 

楽天銀行であれば翌日に無料で入金

楽天ペイのメリットはなんといっても「楽天銀行であれば翌日に無料で入金され、入金手数料も無料」であることです。使用している口座が楽天銀行の方にとっては、お得な特典でしょう。

また、これから導入しようとしている方も楽天銀行口座を作ることで入金が無料で行われるので、導入前に作成することをオススメします!



 

豊富な決済手段に対応

楽天Payのもう一つのメリットは決済対応の豊富さでしょう。


クレジットカードはほぼ全てに対応しており、電子マネーもSuicaやQUICPay・楽天EdyやG Payなど他のサービスにはない電子マネーに対応しています。

最近では、楽天が新たにサービスを開始した楽天Payのアプリ決済にも対応し、楽天Payを導入することでほぼ全ての決済手段に対応することができます。

キャッシュバックには多少の条件あり

他サービスと比べた楽天ペイのデメリットは、カードリーダー代のキャッシュバックに条件が付くことです。具体的な条件は以下になります。

他サービスではカードリーダ代が無料なのに対し、楽天Payでは条件を満たさない限り端末代(19,800円)がかかるため、もし条件が難しい場合は、他サービスを検討すべきでしょう。

 

まとめ


従来のレジサービスとは異なり、モバイル決済サービスは導入費用から設備にかかるまで、非常に低コストで設置できます。

会計ソフトと連携することによって、売上管理などもスムーズにおこなえるなど、多くのメリットもあります。

今後、さらにキャッシュレス化が進むことを考えれば、モバイル決済を導入することは自社店舗においても有益であることは間違いないでしょう。

 

画像出典元:picjumbo

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