【使用頻度高】横文字のビジネス用語20選!正しい意味と使い方を紹介

【使用頻度高】横文字のビジネス用語20選!正しい意味と使い方を紹介

記事更新日: 2022/06/07

執筆: 桐野ひさや

「ちゃんとエビデンス確認した?」「この商談リスケしておいて」など、横文字のビジネス用語を使われて「???」となった経験はありませんか?

適度な使用ならばスマートに聞こえる横文字のビジネス用語も、乱用されると意味がわからなくなってしまうことも。

今回は知っておきたい横文字ビジネス用語、勘違いされやすいビジネス用語をそれぞれ厳選して10個紹介します。

横文字のビジネス用語乱用で周囲からうざいと思われないためにも、正しい意味と使い方をマスターしておきましょう。

これだけは知っておきたい!横文字ビジネス用語10選

横文字ビジネス用語のなかでも、タスクやリスケなどは日常的な会話でも使用されることが多くなってきたのではないでしょうか。

横文字ビジネス用語は、会議や職場のコミュニケーションで使われるものも多いため、ここでは覚えておきたい横文字ビジネス用語を10個厳選して紹介します。

1. アジェンダ

アジェンダ(agenda)とは、英語で予定表・行動計画を意味します。

ビジネス用語としては、会議で取り扱う議題や概要の意味です。

例「これから行う会議のアジェンダを共有します」

 

2. アポイントメント(通称:アポ)

アポイントメント(appointment)とは、面会の約束や予約を意味します。

取引先や商談相手との約束を取り付けるときに使用されることが多く、電話でアポを取る「テレアポ」もよく耳にするビジネス用語です。

例「A社とのアポが○日午前10時から取れました」

 

3. エビデンス

エビデンス(evidence)は、英語で証拠・根拠・裏付け・言質といった意味があります。

近年ビジネス用語としても使用されることが多く、トラブルになりやすい場面でよく耳にする言葉です。

例「契約書の内容が聞いていた内容と違うけど、エビデンスはある?」

 

4. リスケ

リスケはリスケジュール(reschedule)のことで、スケジュールの変更・納期の再調整の意味です。

金融や財務業界では、返済条件の変更や債務返済の繰り延べなど深刻な場面で使用されることもあります。

例「○日のミーティングを▲日にリスケできる?」

 

5. フィードバック

フィードバック(feedback)は、英語で反応・意見・感想といった意味です。

評価面談等で上司が部下に対して、行動や姿勢の改善点や評価を伝えるときに用いられます。

例「○○さんからいただいたフィードバックのおかげで、スキルアップできました」

 

6. タスク

タスク(task)の意味は課題・課された仕事です。

残っている作業や仕事を表現するときに使用され、同時進行で作業を行うことを「マルチタスク」ともいいます。

例「残業時間削減のために、各自タスク管理を怠らないように」

 

7. プロセス

プロセス(process)とは、英語で経過・過程・手続き・進行など一連の流れを指す言葉です。

由来の通り、ビジネスでも物事の順序や過程の意味で使われますが、IT業界では実行単位を指す言葉としても使用されています。

例「結果よりもプロセスが重要」

 

8. インセンティブ

インセンティブ(incentive)は、英語で行動意欲への刺激・動機・誘引を意味する言葉です。

ビジネスシーンでは、社員のモチベーションを維持させるための報酬・動機づけとして用いられます。

例「売上に応じて、インセンティブが支給されます。」

 

9. アサイン

アサイン(assign)とは、英語で割り当てる・与える・任命する・配属するが由来のビジネス用語です。

配属先の決定や、仕事の割り振り、役職の任命などさまざまなビジネスシーンで使用されます。

例「次のプロジェクトリーダーは○○さんをアサインしましょう」

 

10. リソース

リソース(Resources)は「供給源・資源・財源」という意味です。

ビジネスシーンでは人材や資金、時間など経営資源を指すほか、IT業界ではメモリ容量やHDD容量など計算資源を指すことも。

例「プロジェクトに必要なリソースが不足している」

 

勘違いされやすい横文字ビジネス用語10選

横文字ビジネス用語には、本来の意味とは違った使い方をされているものも。

ここでは「勘違いされやすい横文字ビジネス用語」を10個紹介します。

1. ニッチ

ニッチなニーズに応えるなど、マイナーやマニアックと混同されやすい「ニッチ」。

本来は壁の「くぼみ」を指す英語で、規模の小ささや特定の分野を表す言葉ではありません。

正しい使い方としては、競合他社の少ない市場や潜在的ニーズを指すときに使用されます。

例「ニッチなサービス提供が功を奏した」

 

2. ダイバーシティ

日本で急激に広がり始めたダイバーシティですが、女性の活躍の場所を増やす意味として誤用されています。

ダイバーシティを日本語に訳すと「多様性」で、性別や人種、国籍や文化など多様な人材を活用しようという意味です。

例「ダイバーシティの実現には、採用戦略が欠かせない」

 

3. リテラシー

インターネットリテラシーや金融リテラシーなど、情報を正しく理解・活用する能力として使われているリテラシー。

リテラシーは知識を基にした能力を指しますが、まれに経験を基にした能力の意味で誤用されていることがあります。

例「最低限のITリテラシーを身に着けることが重要だ」

 

4. アグリー

アグリーは同意・賛成の意味を持つ言葉で、ビジネスシーンでもよく耳にします。

否定・反対するときはディスアグリーと応えるのが正しいですが「アグリーできかねる・アグリーできない」と言われることが多いです。

例「部長の意見にアグリーです」

 

5. スキーム

事業計画や組織の仕組みなど長期的に継続することを指すスキームですが、ビジネスシーンでは単発的な計画を指すプランと誤用されることがあります。

ほかにも、物事に対しての判断基準や図解、概要といった意味を持つスキーマと混同してしまわないよう注意しましょう。

例「新商品の販売スキームを作成してください」

 

6. コミットメント(コミット)

某CMのフレーズでお馴染みの「コミットする」は、責任感のある約束や関わりなど英語のコミットメントを略した和製英語です。

同じコミットでも、英語のコミットには罪を犯すという意味も含まれているので、海外で使用するときには注意しなければなりません。

例「今期は前年比売上120%にコミットします」

 

7. セグメント

マーケティングでよく使用されるセグメントですが、よくターゲットと勘違いされています。

ターゲットは狙う顧客層を決めることで、セグメントは顧客層を属性で分類することです。

どちらもマーケティングでよく使われる言葉なので、正しい使い方を覚えておきましょう。

例「セグメントを分析して、最適なアプローチ方法を決めよう」

 

8. コンセンサス

合意が取れるよう図るときに使用されているコンセンサスですが、本来は合意を指す言葉です。

ビジネスシーンでは、コンセンサスを得るもしくは取るでニュアンスが異なります

コンセンサスを「得る」であれば合意、「取る」であれば根回しの意味で使われていることが多いです。

例「担当者からコンセンサスは得られた?」

 

9. ジャストアイデア

ジャストアイデアは、ぴったりなアイデアやひらめきとして誤用されることがあります。

本来は単なる思いつきの意味なので、自分の考えに自信がないときに使うのが正しいです。

例「これはジャストアイデアなんですが、○○はいかがでしょうか?」

 

10. チャレンジ

チャレンジはビジネスシーン以外でも使われる、前向きな挑戦を指すフレーズです。

しかし、英語のチャレンジを日本語に訳すと「大変な困難への挑戦」となり、課題や問題を頑張るとは少しニュアンスが異なります

人によって解釈が異なるため、海外で使うのであればチャレンジよりもトライのほうが無難かもしれません。

例「今年は資格取得にチャレンジ(トライ)してみたい」

 

横文字のビジネス用語を多用する心理とは?

ビジネス用語は、企業間や業界で意思疎通しやすいよう発展してきたビジネス用の言葉です。

本来、専門的な説明をスマートに伝える目的で使用されてきたビジネス用語ですが、近年はカッコよく感じるからと、横文字のビジネス用語を多用する傾向も。

ここではなぜ横文字のビジネス用語が多用されるようになったのか、考えてみましょう。

「デキる人」と思われたい

企業や業界によって異なりますが、横文字のビジネス用語を多用するのは、仕事を覚え始めて数年経った社員に多い傾向です。

セミナーや講演で横文字のビジネス用語をカッコよく使っている人を見て、同じようにデキる人を演じたいのかもしれません。

なかには日本語のような堅苦しさがなく、使いやすいという理由で使っている人もいます。

使い過ぎると嫌がられる可能性も

横文字のビジネス用語は、タスクやアポなど便利に使用されていることもあれば、エビデンスやコンセンサスなど、意味がわかりにくいケースもあります。

スマートな印象を与えたいと思って多用しすぎると、何を伝えたいのか理解してもらえず逆効果になることも

特にエビデンスは日本語で「証拠」と言ったほうが、相手にも伝わりやすいです。

横文字のビジネス用語は、ものによっては相手をイラッとさせてしまう可能性もあるので乱用しないようにしましょう。

横文字ビジネス用語を使うメリットとデメリット

横文字ビジネス用語は正しい意味で適度に使用すれば、海外での交渉に役立ちます。

日本語で話すよりも細かいニュアンスを表現できるメリットもありますが、多用しすぎれば嫌がられる可能性も。

ここでは、横文字ビジネス用語を使うメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット1:正しい使い方だと海外でも使える

横文字のビジネス用語は、正しい使い方さえできれば海外でのコミュニケーションに役立ちます

英語をもじった用語なので、普段使っているうちに英語の勉強にもなるかもしれません。

正しい意味と使いどころさえ覚えておけば、いざという時も安心です。

メリット2:くだけたニュアンスを表現出来る

少しフランクに表現したいときなど、横文字ビジネス用語は親しみのある雰囲気でコミュニケーションがとれます

多様な表現力を持つ日本語ですが、ビジネスでくだけた表現をするにはそぐわないこともあるでしょう。

何度もやりとりをしている取引先であれば、フレンドリーな雰囲気が出せる横文字ビジネス用語のほうが好まれる可能性があります。

デメリット1:会社によっては敬遠される可能性も

平均年齢の高い部署や会社によっては、横文字ビジネス用語はわかりにくいと嫌がられることもあるでしょう。

しかし、多くの人が横文字ビジネス用語を使用しているベンチャー企業などなら、気にせず使用しても問題はありません。

会議中など、周りの発言を聞きながら自社の雰囲気にあった言葉遣いを目指して下さい。

デメリット2:勘違いして使っている場合がある

わずかな隙間と勘違いされるニッチなど、本来の英語の意味とは異なる使い方で相手を惑わせていることがあります

告白の意味でよく使われる「カミングアウト」も、本来は同性愛者であることを打ち明けるときの言葉です。

横文字ビジネス用語を使用するときは、間違った意味で使っていないか、相手にきちんと伝わるかよく考えてから使用しましょう。

まとめ

コミュニケーションを取る相手が好んで横文字ビジネス用語を使用している場合は、雰囲気に合わせて使用すれば、より深い関係性を築けるでしょう。

ビジネスでは、日本語で表現したほうがスマートに感じることも多くあります

横文字ビジネス用語を使用するときは、場面によって使い分けられると、本当の意味でデキる人と思ってもらえるかもしれませんね。

画像出典元:写真AC、O-DAN

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