入社時や異動、昇進、転職など、節目のタイミングで求められる「決意表明」。
わかってはいるものの、いざとなると「何を話したらいいかよくわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか?
本記事では決意表明の概要、例文、好印象をもってもらうためのポイント、使える四字熟語・ことわざ・フレーズなどについて解説します。
このページの目次
決意表明はどのような意味で、どのようなときに使われるのでしょうか。
決意表明とは「仕事への意欲」や「就職にあたって今の気持ち」などを伝えるものです。
多くの場合、自分の信念や考え方、今後の方針、そのために何をするのかなどを伝えます。
決意表明は「決意文」とも呼ばれ、主に行われるのは新年度などの区切りのときです。
新入社員なら、内定式や入社式での発表、配属先で決意文の提出を求められることがあるかもしれません。
本格的な社会人になれば、新たなプロジェクトに挑むとき、異動や昇格したとき、転職したときなどに決意表明することもあるでしょう。
社会人になると、みずから目標を設定し、その目標に向かって主体的に行動することが求められます。
それゆえ決意表明は、社会人にとっての今後の姿勢・熱意を表すものでもあるのです。
決意表明と似た言葉に「所信表明」があります。
実際のところ、決意表明と所信表明に大きな違いはありません。
あえていうなら所信表明は、公式の場で使われる傾向にあります。
たとえば、社長や政治家が行うものは「所信表明」と呼ぶことが多いです。
一方の決意表明は、入社式や栄転などのめでたい立場の人が行うときに使われます。
決意表明を作成する際は、主に3つのパートに分けて考えましょう。
それぞれ例文を用意しましたので、組み合わせて使ってみてください。
決意表明の冒頭では、自己紹介とともに入社の喜びや感謝を伝えましょう。
例文は、以下のとおりです。
今回は、新入社員や中途採用者の入社時のみならず、プロジェクトのキックオフ時の例文も紹介しています。
〇月〇付で、〇〇部に配属となりました、新入社員の◇◇と申します。小さなころから憧れていたこの会社に入社できたことを、心より嬉しく思っております。
このたび〇〇部に配属されました◇◇と申します。国内トップシェアを誇るこの会社に入社することができて、喜びと希望でいっぱいです。
このたび、当プロジェクトのプロジェクトリーダーを仰せつかりました、〇〇部の◇◇です。まずはここまでプロジェクトの実現にご尽力いただいた〇〇部の皆様に、感謝と敬意を表します。
次に過去の実績や今後の抱負について触れましょう。
とくに新入社員や中途採用者は、これまでの自身の経験を生かして、どのように活躍したいかを簡潔に伝えられると、好印象をもってもらえます。
また仕事への熱意や展望、仕事へのポジティブな気持ちを伝えるようにしましょう。
例文は、以下のとおりです。
大学では主に〇〇について学んできました。この経験を業務で生かすために、まずは社会人として一人前になれるよう精一杯励んでまいります。
前職では3年間海外赴任しており、現地では英語のみならず、△△について学んでまいりました。この会社の一員として、一日でも早く戦力になれるように力を尽くす所存です。
今後は〇〇部総勢〇名のリーダーになりますこと、身の引き締まる思いです。管理職として新たなスタートを切ることにはなりますが、同時にトッププレーヤーも目標としております。〇〇部全体として納得のいく実績をあげるべく、業務に邁進していく所存です。
最後は指導や協力のお願いをして、決意表明文を締めましょう。
例文は、以下のとおりです。
わからないことも多く、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
まだまだ若輩ものでございますので、皆さんにご不便をおかけすることもあると存じますが、会社の発展のために精一杯尽くしてまいります。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
微力ながら精一杯、皆さんの力を発揮していただけるよう取り計らうことをお約束いたします。またプロジェクトの成功には皆さんのお力が必要です。なにとぞご協力賜りますようお願い申し上げます。
ここからは決意表明の場面別に使える四字熟語・ことわざ・フレーズを紹介していきます。
昇進したときやプロジェクトリーダーを任されたときなど、リーダーシップがあることを印象付けたいときのフレーズは、以下のとおりです。
営業など業績に関して、決意表明で触れたいときに適したフレーズは以下のとおりです。
業務上の安全性について印象付けたいときのフレーズは、以下のとおりです。
プロジェクトの成功を祈願するときに最適なフレーズは、以下のとおりです。
最後に会社や部署、チームの成長について触れたいときの最適なフレーズは、以下のとおりです。
ここからは決意表明をするときに気を付けたい3つのポイントを解説します。
スピーチで決意表明をする際には、身なりを整え、姿勢を正すことが重要です。
これによって、内容に関わらず、まずは聞き手に好印象を与えることができます。
その際、笑顔を忘れずに、明るくはきはきと話せると、よりベターです。
大勢の前で話すのは緊張するものですが、まずは聞き手に与えるファーストインプレッションを大事にしましょう。
スピーチであれ文面であれ、内容を簡潔にまとめることも欠かせません。
仕事への熱意や展望を熱く語ることも大切ですが、同時に聞き手・読み手が退屈しないような配慮も求められます。
短くまとめることで、伝えたい内容が凝縮されるので、印象にも残りやすいでしょう。
決意表明の内容を考えたら、一度印刷したり少し時間をおいたりして、必要な部分・不要な部分を見直してみると、客観的に確認することができます。
決意表明では言葉づかいにも気を付けましょう。
場合によっては社長や役職の方が見聞きすることもあるため、社会人らしい丁寧な言葉づかいを心がける必要があります。
新入社員の場合、あまり敬語に慣れていないことも多いでしょう。
事前に謙譲語や尊敬語、丁寧語について勉強し、人前で話すにふさわしい言葉の意味や使い方を学んでおくと安心です。
文章での決意表明の場合は、次のように「拝啓」や「敬具」を使用します。
拝啓
貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは採用内定をいただき、誠にありがとうございます。
貴社に1日でも早く貢献できるように精進いたします。
入社日までに何かございましたら、いつでもご連絡いただけますと幸いです。
末筆ではございますが、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
敬具
決意表明は自己紹介の一部であるとともに、自分の第一印象を左右する大事な機会です。
決意表明の形式はメールや手紙、スピーチ、プレゼンなど複数ありますが、どんな場合であっても、簡潔に、丁寧な言葉づかいで行うと好印象をもってもらいやすくなります。
本記事を参考にしながら、時には失敗を乗り越えてきたエピソードも伝えると、より共感され親しみのある決意表明になるでしょう。
画像出典元:O-DAN
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