芸能事務所の勢力図!ランキングTOP10やスキャンダル対応例も紹介

芸能事務所の勢力図!ランキングTOP10やスキャンダル対応例も紹介

記事更新日: 2022/11/07

執筆: 編集部

芸能人にとって、芸能事務所との関係は非常に重要です。

「事務所の力で売れた」「事務所の力でもみ消した」などと耳にすることもありますが、芸能事務所の力とは一体何なのでしょうか

この記事では、芸能事務所の勢力図や、各事務所の特徴・強み・気になる過去案件などを徹底調査。

裏の社会との繋がりの噂や、話題のガーシーchとの関係性も紹介していくので、ぜひご覧ください。

芸能事務所の始まり

そもそも、芸能事務所とは何なのでしょうか?

実は芸能事務所の始まりは、反社勢力の飲み会に演歌歌手を呼んだことがスタートなのだそうです。

その後も、反社勢力の一部が、芸能興行を手掛けるようになり、歌手やタレントの出演交渉を自ら行ったことで事務所の原型ができました。

また、名前を売り出したい芸能人の側も、昔は全国を頻繁に回って営業活動をしていました。

特に地方では、広く人が集まる場所を抑えるには、その土地の反社会勢力の力が必要であったため、こうして芸能と反社会勢力の結びつきは強くなっていきました。

さらに、芸能人は有名税ゆえに、お金を無心されたり、困った関係の人に付きまとわれたりというリスクがあるため、彼らに用心棒的な役割をお願いしていた方もいたようです。

近年では、時代の流れに合わせて関係をクリーンにしようとしている動きも多いようですが、それでも過去の繋がりがまだ残っている事務所もあるようです。

芸能事務所の関係図

芸能事務所は、国内に大小2,000社以上もあるそうです。

しかしながら、私たちが名前を聞いたことがある事務所は、そこまで数多くはありません。

華やかな業界ではありますが、有名タレントが所属しており、経営もうまくいっている事務所は上位5%、数十社にも満たないのが実情なのです。

そこでこの章では、大手・有名事務所の気になる関係や相関図を整理しました。


芸能事務所業界には、「日本音楽事業協会」という巨大な業界団体があります。

これを取り仕切っているのが、芸能界最大の権力者ともいわれる周防郁雄氏が率いるバーニングプロダクションです。

図を見ると、バーニングプロダクションの傘下である有力事務所の数の多さに驚くことでしょう。

一方、非加盟の事務所の中での筆頭は、ジャニーズ事務所です。

ジャニーズ事務所は、男性アイドルを専門とした事務所であるがゆえ、ライバルになるグループを率いるライジングプロなどと敵対関係にあることがたびたび論じられます。

また、第三の勢力としては、バーニングに近い田辺エージェンシーや、通称ナベプロとも呼ばれ、業界内にのれん分けした多数の事務所をもつ渡辺プロダクションがあげられるでしょう。

芸能事務所 勢力ランキングTOP10

それでは、実際の事業規模や業界内での勢力の強さの順位はどうなのでしょうか?

今回編集部では、売上高・資本金の額や、創業からの歴史の長さ、所属タレントパワー、他業界への影響力などを総合的に加味し、勢力ランキングTOP10を作成しました。

事務所の強みやその理由、スキャンダル事案などへの対応力なども、ぜひチェックしてみてください。

1位:バーニングプロダクション

画像出典元:バーニングプロダクション 公式HP

創業 売上高 資本金 創業者 代表者
1971年 18億円
(2007年時点)
2,000万円
(2008年時点)
周防 郁雄 周防 郁雄

 

芸能界の大ボスといわれる「周防郁雄氏」が代表取締役を務める事務所です。

バーニングプロダクションそのものは、所属タレント13名の小さな事務所なため、1位であることが一見不思議にも見えますが、内情は違います。

まず、周防氏は、前述の日本音楽事業協会を実質的にコントロールしているといわれています。

またそれだけでなく、同氏は『バーニンググループ』と呼ばれる、一族が代表を務める20社以上の事務所を傘下におさめています。

所属タレントも100名以上にのぼり業界全体への影響力もあるため、スキャンダルの扱いをコントロールしたり、周防氏の怒りに触れたタレントが芸能界を追放されたという噂も多く存在するようです。


主な所属タレント(バーニンググループ)

郷ひろみ、長山洋子、中山美穂、島崎遥香、島崎和歌子、藤原紀香、ドン小西、本木雅弘、佐藤江梨子、伊藤英明、田中麗奈、香里奈など

過去にグループに所属していたタレント:
いしだ壱成、羽賀研二、熊切あさ美、新垣結衣など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 北野誠さんの無期限謹慎(周防郁雄社長に対する不適切発言が原因ともいわれる)
  • 梅宮アンナさん、羽賀研二さんの交際報道に対する報道抑制
  • 伊藤英明さんの路上からの搬送入院(東谷義和氏が同席していたとの話も)

 

2位:ジャニーズ事務所

画像出典元:ジャニーズ事務所 公式HP
 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 1962年 約1,000億円 (2016年時点の ニュース情報) 1,000万円 ジャニー喜多川 藤島ジュリー景子


ジャニー喜多川氏が一代で築いた、男性アイドルグループの大帝国である、ジャニーズ事務所

日本音楽事業協会の中では、いまだにトップに君臨し影響力がある事務所といえるでしょう。

しかしながら、喜多川氏が亡くなった後、独立するタレントが増えて求心力が落ちたという説もあり、滝沢秀明氏のマネジメントでは、若手ジャニーズのスキャンダルを抑えきれなくなっているともいわれています。

主な所属タレント

東山紀之、木村拓哉、Kinki Kids、嵐、KAT-TUN、TOKIO(ジャニーズ事務所のグループ会社である株式会社TOKIOを作りのれん分け状態)など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 現在は独立した山下智久さんの2014年器物損壊罪での書類送検の報道・示談の扱い
  • 元KAT-TUNメンバー 田中聖さんの大麻所持逮捕の報道タイミング

 

3位:吉本興業

画像出典元:吉本興業 公式HP
 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 1932年 489億円
(2009年時点)
48億円
(2009年時点)
吉本 せい 大﨑 洋

 

吉本興業は、いわずもがな芸人の所属する事務所の中で最大規模の事務所です。

所属芸人は6,000人にものぼるとされ、松竹芸能の300人ほどに比べると約20倍です。

1949年に大阪証券取引所に上場したのをスタートに株式上場していましたが、2009年に非上場化しています。

宮迫博之などによる闇営業問題も話題となりましたが、この非上場化は、反社会勢力との繋がりを排除するための策であったともいわれています。

主な所属タレント

明石家さんま、西川きよし、ダウンタウン、今田耕司、蛍原徹、千原兄弟、ナインティナイン、ココリコ、ロンドンブーツ1号2号など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 闇営業問題の際に、別の所属芸人の結婚スクープを代わりに報道?
  • EXITの2人の元相方に関する不祥事報道の扱い
  • オリラジ藤森慎吾さんの女性スキャンダルの扱い(現在は独立したが所属時の方が軽かったとも)

 

4位:田辺エージェンシー

画像出典元:田辺エージェンシー 公式HP

 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 1973年 10億~100億 (Bizmaps 企業データより) 1,000万円 田邊昭知 田邊昭知


周防氏の率いる日本音楽事業協会のNo.2の実力者といわれる田邊昭知氏が設立した、田辺エージェンシーも影響力のある事務所といえるでしょう。

田邊氏は、タモリや堺雅人などを育てた手腕や、経営能力なども業界内でも高く評価されているそうです。

また、SMAPの独立騒動のとき、まず最初に移籍を相談していたのは田邊氏であったともいわれていることからも、各所からの信頼度の高さがうかがえます。

近年では、有吉弘行、夏目三久の結婚に際し、5年前のスキャンダルの扱いから結婚に至るまでの采配に影響力があったともいわれています。

 

主な所属タレント

タモリ、研ナオコ、由紀さおり、堺雅人、永作博美など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 有吉弘行さん、夏目三久さんの交際報道、結婚報道
  • RIP SLYME(2021年まで在籍)の活動休止報道

 

5位:アミューズ

画像出典元:アミューズ 公式HP

 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 1978年 387億円
(2022/3月期)
15.9億
(2022/3月期)
大里 洋吉 中西 正樹


アミューズは、大手芸能事務所の中でも珍しい東証一部の上場会社です。

サザンオールスターズや福山雅治など有名アーティスト・芸能人の所属も多く、200組以上のアーティストを抱える事務所です。

上場会社であるがゆえ、コンプライアンスなどには厳しく、社内通報制度(アミューズクリーンライン)を設けるなど、ガバナンス面でもしっかりしている印象です。

しかし、2021年に実力者の佐藤健、神木隆之介が2人で独立。その新会社にはアミューズも一部出資する形でおさまりましたが、中西新代表の今後の舵取りを注視する声もあるようです。

主な所属タレント

サザンオールスターズ、ポルノグラフィティ、福山雅治、Perfume、星野源、仲里依紗、吉高由里子、賀来賢人、三浦春馬(2022年現在も公式HPに継続して掲載中)、吉沢亮など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 小出恵介さん(当時はアミューズに所属)の無期限活動停止の報道

 

6位:ホリプロ

画像出典元:ホリプロ 公式HP
 
 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
1960年 210億円
(2011年時点)
46億円
(2011年時点)
堀 威夫 堀 義貴


タレント・女優・お笑い芸人まで多数の人気芸能人が所属するホリプロも一大勢力です。

創業者の堀威夫氏は、「芸能事務所を健全な一企業として社会に認知させたい」との思いから経営の健全化に注力したといわれます。

そのため、1989年に業界初の株式公開も果たしましたが、現在はMBOにより非上場化しています。

「ホリプロスカウトキャラバン」を通じて新人を発掘したり、新人への入寮制度を設けるなど、原石を見つけて丁寧に育てる社風のある芸能事務所といえるでしょう。

主な所属タレント

和田アキ子、深田恭子、石原さとみ、綾瀬はるか、小島瑠璃子、妻夫木聡、松山ケンイチ、竹内涼真、さまぁ~ずなど

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 登坂淳一さんのニュース番組降板に関する報道

 

7位:エイベックス

画像出典元:エイベックス 公式HP

 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 1988年 984億円
(2022年時点)
45億円
(2022年時点)
松浦 勝人 黒岩 克巳


エイベックス株式会社は、音楽業界において強い影響力をもつ事務所であり、東証一部上場会社です。

同社のはじまりは松浦勝人氏の輸入レコード卸業でしたが、その後、自社発掘のアーティスト、TRF、globe、安室奈美恵、浜崎あゆみを育て上げてヒットを連発し、現在の勢力を築きました。

旧経営陣の依田氏(現在は離脱)も、日本レコード協会の会長などを複数兼任していたこともあり、音楽業界の存在感は大きかったようです。

音楽業が中心のためコロナ禍においてライブが減った際に経営への打撃が心配されましたが、早くから映像配信業に注目したり、昨今は、日本アニメの海外ビジネス展開に着手するなど多角化でも手腕を発揮しています。

 

主な所属タレント

浜崎あゆみ、倖田來未、後藤真希、宇野実彩子、飯豊まりえ、生見愛瑠、ピコ太郎、ダルビッシュ有、本田圭佑など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 押尾学さんの合成麻薬事件(当時所属していた)の報道や裁判

 

8位:LDH

画像出典元:LDH 公式HP

 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 2003年 515億円
(2019年時点)
1,840万円 五十嵐 広行(EXILE HIRO) 森 雅貴


LDH JAPANは、EXILEのメンバーによって設立された芸能事務所です。

設立当初はメンバー5人が50万円ずつを出し合って有限会社を作り、リーダーのHIRO(五十嵐広行氏)が社長、メンバーは社員という形態でした。

その後、EXILEの弟分、妹分と呼ばれる人気アーティストを多数輩出し、俳優やスポーツ選手なども擁する巨大グループにまで成長しました。

なお、5年前には東京国税局から約3億円の申告漏れを指摘されたこともありましたが、飲食費の一部を経費とするか否かで認識のズレがあったと説明しており、現在は修正申告済みとのことです。

主な所属タレント

EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、GENERATIONS、THE RAMPAGE、Girls²、RIKACO、早乙女太一、佐田真由美、ラモス瑠偉など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 白濱亜嵐さんと峯岸みなみさんの交際報道

 

9位:スターダストプロモーション

画像出典元:スターダストプロモーション 公式HP

 
 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
 1979年 非公表だが純利益は約6億円(2020年) 1,000万円 細野 義朗 藤下良司


もともとオスカーに所属していた芸能プロモーターの細野義朗氏が一代で築き上げた芸能事務所です。

元々、北川景子や岡田将生など俳優部門に強さがありますが、アーティスト部門でも、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、超特急やDISH//を擁するなど実力を伸ばしています。

スカウトやオーディションを行う数が他事務所よりも多いといわれており、その後、成長株を見極めて手厚いサポートを行っているようです。

主な所属タレント

北川景子、葵わかな、本田翼、佐藤栞里、滝沢カレン、椎名桔平、山田孝之、岡田将生、横浜流星、北村匠海、ももいろクローバーZ、DISH//など

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • ももいろクローバーZからの有安杏果さんの脱退報道

 

10位:オスカープロモーション

画像出典元:オスカープロモーション 公式HP

 
創業 売上高 資本金 創業者 代表者
1970年 非公表 約9,000万円 古賀 誠一 石川 薫


オスカープロモーションは、元々モデル事務所として創立され、美女タレントのマネジメントに力のある芸能事務所です。

「全日本国民的美少女コンテスト」を開催するなど、新人の発掘・育成でもホリプロとならんで影響力がありました。

しかしながら、昨今は創業者からの世代交代による経営方針の変化でスタッフの退職が増えたことを皮切りに、米倉涼子さんをはじめとする主力タレントの独立が相次いでおり、求心力の低下を指摘する声もあるようです。

主な所属タレント

上戸彩、真矢ミキ、河北麻友子、武井咲、小芝風花、藤田ニコルなど

事務所の圧力があった?といわれる事案・スキャンダル

  • 武井咲さんの交際、結婚報道(同プロダクションは25歳まで恋愛禁止のルールがあるともいわれる)

 

 

業界勢力とスキャンダルの関係

事務所を独立すると守ってもらえない?

これまで紹介したとおり、力の強い事務所には、スキャンダル事案などにうまく対応する力量があることがわかります。

大手芸能事務所には、雑誌やメディアとの独自の結びつきがあるところも多く、コロナ禍前であれば特に、メディア関係者を定期的に集めた豪華な飲み会・パーティなどが開かれることも多かったといわれています。

そして、手厚い扱いをしてくれた事務所から「その記事は書かないでくれ」と連絡があると、穏便な扱いになるということが実際にあるそうです。

そのため、近年増えている個人事務所設立のブームにのって大手事務所から独立すると、スキャンダル対応などで苦労することもあるので注意が必要です。

なお、実際の成功・失敗談について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。

 

ガーシーchにも忖度の動きが?

チャンネル登録者数も120万人を突破するなど話題の、東谷義和氏『ガーシーch』には、芸能人のスキャンダル情報があふれています。

小栗旬や綾野剛が所属する事務所「トライストーン・エンタテイメント」が名誉毀損投稿には法的手続きを取ると声明発表したこともあり、業界内外にその影響力は大きいようです。

アパレルブランドの社長として多くの芸能人と親交を持っていたことから、男性タレントと女性の交流の場をセッティングしていたと語る同氏。

しかし、通常のスキャンダル報道であれば、1社が報じれば、後追い報道が多数出ることもありますが、なぜかガーシーchのネタは、ネット系メディアのみが扱う形になっています。

これは芸能事務所側からの『ガーシーを扱うな』という圧力により、関係性の深い大手メディアが黙殺の態度を取っているからともいわれています。

発言の内容が変わってきた?

また一方で、2022年5月ごろからのガーシーchは、当初の勢いが失われ、「同じネタの繰り返し」「暴露すると言っておいてごまかしたネタを出すのみ」のものも増えているといわれています。

これには、ついに業界の大手事務所が裏で東谷氏にコンタクトを取り、暴露を止めるための金銭や口約束に動いたと疑う向きもあるようです。

また動画内で、芸能事務所が快く思っていない「オンラインサロン」の難しさについて語るなど業界寄りの発言も増え、見えないところで業界との距離は徐々に近くなっているのかもしれません。

まとめ

この記事では、芸能事務所の勢力図について解説しました。

あの事務所は強い、あの事務所とあの事務所は繋がっている、などといわれることもありますが、実態が色々見えたのではないでしょうか。

芸能事務所は、一代で築き上げたところも多いため、今は代替わりなどで影響力の入れ替わりが激しい時代でもあります。

YouTuberが所属する事務所も勢力を増していますし、芸能界新時代の今後の動きに注目していくのも面白いかもしれません。

 

画像出典元:o-dan

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