失敗しない人事評価制度とは?運用ポイントやおすすめシステムも紹介

失敗しない人事評価制度とは?運用ポイントやおすすめシステムも紹介

記事更新日: 2021/12/02

執筆: 編集部

人事評価制度を導入しても、上手に運用できず、失敗してしまうことがあります。

社員を公平に評価しようと作成したはずなのに、うまく活用できずに、モチベーションを下げてしまうなんてことも。

人事評価制度に失敗しないためには、どうしたらよいのでしょうか。

最善の方法は、失敗する要因を理解した上で、うまく運用するポイントについてしっかりと把握し、定期的な見直しを掛けることです。

今回は、人事評価制度に失敗しないために、失敗する理由や失敗による企業への影響について説明した上で、運用のポイントやおすすめの人事評価システムについて、詳しく解説していきます。

人事評価制度とは

人事評価制度とは、企業の業績アップを最終目標として、社員の働きぶりを一定の基準に基づいて評価する制度のことをいいます。

社員の業績・能力・仕事への取り組み姿勢などについて評価することによって、その結果を社員の処遇や配置・異動などに反映させます。

さらに、その結果を社員の育成にも活用し、企業の業績アップへとつなげていくのです。

人事評価制度への不満

社員の育成や企業の業績アップのために人事評価制度を導入しても、うまく運用できないということは珍しいことではありません。

その場合、経営陣が評価担当者や社員の抱えている不満をうまく汲み取ることができていない可能性があります。

実際のところ、人事評価制度に対して、評価者や社員はどのような不満を感じているのでしょうか。

評価担当者が感じている不満

人事評価の評価担当者は、企業の中でプレイングマネージャーとして業務をこなしている場合がほとんどです。

個人の目標達成と同時に、チームの目標達成に向けて業務に取り組んでいる方が多いのです。

そんな中、自身の部下たちを評価する業務が加わると、「部下の評価のために時間がとられて困る」「最終的な評価は上層部が決めるから、自分たちは関係ない」などといった不満が出てくる可能性があります。

そのような評価担当者の不満への対処を怠ると、せっかく導入した人事評価制度が形骸化することになります。

社員が感じている不満

評価担当者と評価される側の社員との関係性によっては、人事評価制度に対する不満が生じるケースがあります。

評価担当者が対象の社員を正しく評価しても、関係が良好であれば問題ないでしょうが、あまり良い関係でない場合、「あんな上司に評価されたくない」「自分の評価がおかしい」などと不満を持つ社員もいます。

また、評価担当者が正しく評価しているつもりでも、無意識のうちに自分の感情に引っ張られてしまい、客観的に評価できていないこともあります。

そうなると、より評価担当者と社員との関係性は悪化することになりかねません

人事評価制度は企業経営に影響するのか

人事評価制度は企業で働く社員に対して行うものですが、導入に失敗すると、企業経営に影響はあるのでしょうか。

実は、人事評価制度の導入の失敗は、企業全体にまで大きな影響を及ぼしかねないのです。

ここでは、人事評価制度の失敗による企業への影響について説明します。

社員のモチベーションが低下

人事評価制度が失敗することにより、社員が正当な評価を受けられない状況を生み出しかねません。その結果、社員のモチベーションが低下することが予想されます。

評価基準が曖昧になると、社員の中には「自分は正しく評価されていないのではないか」と疑問を持つ者が出てくる可能性があります。

その結果、仕事への意欲も無くなり、モチベーションが下がる原因になってしまいます。

職場の雰囲気の悪化

評価担当者の評価に納得できない社員が出てくると、評価担当者である上司と部下である社員との信頼関係が悪化することも考えられます。

評価担当者の心情が影響しているのではないかと、勘ぐる社員もいるかもしれません。

自分の評価がおかしいのに、評価担当者と関係が良好な社員が優遇されている、などといった不満が出てくると、だんだんと職場の雰囲気が悪化してしまう可能性が高くなります。

人手不足になる可能性も

人事評価制度に失敗して、社員のモチベーションが低下し、社内の雰囲気が悪化した時点でも改善されなかった場合、社員が離職することにもなりかねません。

企業の離職率がアップすると、人手不足になる可能性も出てきます。そうなると、多忙を理由にして、さらに正しい人事評価ができなくなるという悪循環にもなりかねないのです。

人事評価制度の運用に失敗する理由とは

企業経営にも影響がある人事評価制度ですが、どのような理由で運用に失敗してしまうのでしょうか。ここでは、よくある4つのケースについて説明します。

導入に関する周知不足

人事評価制度の導入を決定しても、社内で周知しないまま運用を始めると、必ずと言っていいほど失敗します。

社員が人事評価制度の仕組みを理解できないまま勧めても、うまく浸透できず、適切に活用されません

導入前には、社員に運用開始日や運用方法などを周知させておかないと、混乱を招いてしまいます。

評価担当者としても、事前準備や知識がなければ、業務の負担が増えることになってしまいます。

社員の意見を尊重しない

人事評価制度の導入にあたり、社員の意見を取り入れず、上層部のみの意見で運用すると、うまく機能しない可能性が出てきます。

企業の幹部クラスや人事担当者のみで人事評価制度の内容や導入スケジュールなどを決定すると、意見が偏ってしまい、人事評価のエラーを引き起こすことにもなります。

評価基準が不明確

評価基準をしっかり定めていない場合も、失敗してしまう可能性があります。あやふやな評価基準だと、評価担当者がしっかりと理解できないため、公平な評価を行うことができません。

公平な評価をしてもらえないと、社員も不満を持ってしまいます

厳しい成果主義

評価基準を明確にするため、厳しい成果主義に偏ってしまうのも、失敗してしまう要因です。

仕事の成果などを評価基準にすると、評価担当者は評価しやすくなりますが、社員の仕事への意欲や向上心を阻害してしまうことにもなりかねないのです。

社員の中には、目標を達成するために、意図的に低い目標を設定するケースも出てきます。

また、減点方式による評価も、社員の意欲低下を招いてしまいます。結果だけを見るのではなく、前期からの成長や仕事への取り組み姿勢についても評価することが重要です。

失敗しない人事評価制度の作り方

人事評価制度に失敗しないためには、適切な手順を踏んで制度設計する必要があります。ここでは、人事評価制度の基本的な作り方について説明します。

評価目的の設定

人事評価制度を設計する場合は、最初に、人事評価を行うための組織的な目標を設定します。

制度を運用することで、社員をどのような状態に変えていきたいか、どのように組織に活用したいかなど、しっかりと定めておきましょう。

通常は、トップマネジメントの意向を反映させることになります。企業理念やビジョン、行動指針などを参考にしています。

評価目的に沿った評価基準の設定

評価目的を設定したら、達成できるような評価の基準を設定します。社員の職務や役割ごとに、求める組織的役割や期待する行動など、それぞれ細分化して定めます。

社員それぞれが、自分の評価基準をしっかりと理解するためにも、社員からみてわかりやすいように言語化しておくようにしましょう。

評価基準に基づく評価項目の設定

続いて、それぞれの役割に応じた評価基準を見ながら、具体的な評価項目を設定します。

その場合、企業の中期的な計画を念頭において、項目を定めておくことをおすすめします。

社員が評価のために仕事をすることによって、計画の達成にもつながりやすくなるからです。

評価方法の設定

最後に、設定した評価項目について、何段階で評価するか、どのように判断するかなど、全体的なルールを設定します。よくあるのは、「A・B・C・D・E」「1・2・3・4・5」を使用した5段階評価です。

評価方法を設定する時には、評価の公平性が担保されるように注意してください。

人事評価制度を上手に運用するポイント

では、人事評価制度を上手に運用するには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

ここでは、人事評価制度の効果的な運用方法について説明します。

導入目的を周知させる

まずは、人事評価制度の導入目的について、社内にしっかりと周知させておきましょう。

評価担当者と評価される社員の双方の不満は、人事評価制度の目的が理解されていないことが要因です。

社員全員に導入目的を浸透させることによって、人事評価制度に対する意識が変化することになります。

評価基準の明確化

人事評価制度を失敗させないためには、納得できる評価が行えるかどうかが重要なポイントとなります。

そのためには、人事評価を行う前に、企業として期待する人材像を明確化する必要があります。そして、その人材像を基にして、社員全員が理解可能な評価基準を設定しておきましょう。

人事評価制度を導入する前に、評価担当者は、明確化された評価基準のほか、制度の運用ルールや評価方法についても理解を深めておかなければなりません。

運用開始が決定したのであれば、評価担当者に対して、公正な評価を行うためのトレーニングを行うことも大事です。

評価結果のフィードバックを行う

人事評価制度を効果的に運用するには、評価結果をフィードバックする仕組みを導入しておく必要があります。

評価担当者の評価結果をフィードバックして社員の自己評価をすり合わせすることによって、社員の納得性を高めることが可能になるからです。

人事評価の結果は、社員の処遇や、社内での配置・異動にも反映されるほか、企業が求める社員のスキルのレベルを示すことにもなります

そこから、昇給や昇進のために必要なレベルを明確にして、社員に不足するスキルを示すことができます。

それにより、社員のスキルアップへのモチベーションを刺激することが可能となり、社員の人材育成にもつながるのです。

必ず押さえたいおすすめの人事評価システム4選!

公正な人事評価を行い、適正な制度運用を行うためには、人事評価システムを導入することをおすすめします。

導入するためには、システムの特徴をしっかりと把握した上で、自社の評価方法にぴったりのものを選ぶことが大切です。

ここでは、厳選した人事評価システムを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 使いやすさが圧倒的!『HRBrain』

画像出典元:「HRBrain」公式HP

 

特徴

人事評価から人材データ活用・タレントマネジメントまで、人材に関わる一連の業務を効率化できるシステムです。

人事評価だけでなく、総合的に業務改善したい企業に向いています。

2019年3月には導入企業からのフィードバックをもとに機能・デザインが更にアップデートし、更に使いやすくなりました。

対応可能な評価制度

MBO(目標管理) コンピテンシー OKR 360度評価 1on1
   

 

イチ押し!ポイント

導入している企業の方に取材すると、多くの方が「圧倒的な使いやすさ」を挙げてくれました。

どこに何を記載したら良いかが分かりやすいので、導入後も最低限のレクチャーで済みそうです。



 

料金プラン

初期費用 月額費用 無料お試し
0円 69,800円~ 14日間


なお今起業ログで資料請求すると、無料期間がさらに1週間延長されるキャンペーンを実施中です。

 

実際に使った人の評判・口コミ

 

社員ひとりひとりの目標が他の社員にも公開可能となっているため、互いに作用しあって、社員のモチベーション向上に役立っています。
(webサービス:従業員100人以下)

 

HRBrainは都内のタクシー広告でよく流れているので「タクシーでよく見るツールね」という感覚で社員が素直に受け入れて使ってくれて有り難かったです。新しいツールを嫌がる人も多いので。ただ最初は、人材管理システムを導入すると聞いて「管理が強まるのでは」と心配する社員がいました。
(IT関連:従業員30人以下)

 

<起業ログでの資料請求で無料期間が延長!>

起業ログからの資料ダウンロードで、通常14日間の無料期間が特別に1週間延長になります!

なお期間延長を希望の場合は、「無料期間の延長希望」と備考欄にご記入をお願いします。

 

2. 人事評価の精度を上げられる!『あしたのクラウド™️』

画像出典元:「あしたのクラウド™️」公式HP
 
 

特徴

あしたのクラウド™️は中小企業やベンチャー企業を中心に圧倒的な支持を得る人事評価システムです。大手企業での導入事例も多く、3,000社を超える企業に活用されています。

その豊富な実績から得たノウハウをシステムに反映しているので、人事評価そのものの精度を格段に高められます。

最適な評価方法に悩んでいる企業におすすめです。

対応可能な評価制度

MBO(目標管理) コンピテンシー OKR 360度評価 1on1
     

 

イチ押し!ポイント

評価項目が多くてもどこに記入すれば良いかが一目瞭然。しかも、AIが内容をチェックしてくれるので、従業員が記入した内容を上司がチェックする時間を大幅に短縮できます。

たくさんの部下をもつ上司から、感謝の声が多数あがっています。

 

料金プラン

初期費用 月額費用 無料お試し
300,000円~ 60,000円~ 無料デモあり

 

実際に使った人の評判・口コミ

 

モニタリング項目は期日管理・目標管理・中間レビュー・評価・フィードバックの5つ。これらの合計得点で、評価者の能力を可視化できることに魅力を感じています。
(医療関連:従業員1,000人以上)

 

チームを組んで取り掛かる業務でも評価を個人ごとにする事で、パフォーマンスが向上しました。運用コンサルに相談できたのも便利でした。もう少し字が大きく表示されるとよいです。
(IT関連:従業員100人以上)

 



3. 人材に関連することなら何でもできる!『タレントパレット』

画像出典元:「タレントパレット」公式HP
 
 

特徴

人材の評価メソッドを搭載しているのはもちろん、目標管理やスキル管理から人材データ分析・異動シミュレーション・従業員アンケート・組織診断・研修・適性検査・採用管理まで、あらゆることに対応してくれるシステムです。

料金が高いので小規模な企業には向いていません。従業員が数百人以上の企業におすすめです。

対応可能な評価制度

MBO(目標管理) コンピテンシー OKR 360度評価 1on1
 

 

イチオシ!機能

誰をどこに異動させようか…。

行き詰まりがちな人事異動ですが、気軽にシミュレーションできるため、かなり便利だと感じました。



 

料金プラン

初期費用 月額費用 無料お試し
要問合せ 180,000円~ あり

 

実際に使った人の評判・口コミ

 

自己評価やモチベーション、社内外貢献情報などのアンケートを毎月実施しています。このアンケートから個別のコンディションを把握したり、評価面談にも活かしたりしています。
(派遣事業:従業員5,000人以上)

 

面談記録も評価の結果も全部タレントパレットに入力しています。過去・現在・未来を通してデータを閲覧できるので、新しく着任した上司でもすぐに部下の情報を確認でき、部下が「自分の意見や希望が引き継がれていない」と感じるような事態も防げます。
(IT関連:従業員2,000人以上)

 



4. 人事定型業務をトータルで効率化!『sai*reco』

画像出典元:「サイレコ」公式HP

特徴

従業員管理から人事評価、給与明細のデータ管理・帳票作成まで、人事業務を効率化できるシステムです。

評価精度を高めることよりも、評価に関わる業務の効率化を優先する企業に向いています。

ワークフロー機能が充実していて、社内申請の電子化・人事情報更新の自動化・評価運用の効率化・面談や研修などの履歴管理が叶います。

クラウド型給与計算システム、給与奉行クラウドと連携できる点も大きなメリットです。

対応可能な評価制度

MBO(目標管理) コンピテンシー OKR 360度評価 1on1
   

 

イチ押し!ポイント

組織図を作るのがとても簡単。

各部署に所属している従業員も把握しやすく、組織活性化につながる施策をうちやすくなると実感しました。

 

料金

初期費用 月額費用 無料お試し
400,000円~ 18,000円~ あり


その他、システムメンテナンス費用が月額1,000円かかります。

sai*recoの資料をダウンロードする

 

実際に使った人の評判・口コミ

 

人事・管理職の人事評価業務負担を減らすために導入しました。導入前はエクセルで管理していたのですが、過去資料の管理が杜撰になっていました。導入後は過去の評価内容の管理も容易となり、電子上で評価シートのやりとりが行えるようになりました。
(コンサルティング:従業員50人以下)

 

月額は安いのですが、初期費用は他社と比べて高い点が導入時のハードルになりました。会社規模がまだ大きくないため、人員配置等のツールを活用しきれていません。人員配置の適正化を考えるレベルに達していないベンチャー企業にも対応した機能があればありがたいです。
(コンサルティング:従業員50人以下)

 

 

まとめ

厳密に言うと、人事評価制度には明確な失敗の定義はありません。

ただし、自社の企業理念やビジョンとはかけ離れたものや、社員の働き方や仕事内容に合わない制度となると、失敗したとも言えます。

人事評価制度に失敗しないためには、導入時にはもちろん、運用開始後も定期的に見直しをすることが必要となります。

人事評価制度の正しい運用によって社員の公正な評価を行い、社員を育成して能力アップを図ると同時に、業績アップにつなげていきましょう。


画像出典元:Pixabay、Unsplash

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