「チーム内でコミュニケーションがとれていない」、「人材育成のための適切な人事評価の方法がわからない」という担当者におすすめなのが360度評価システムです。
360度評価システムなら、さまざまな評価項目によって客観的な評価に基づいた人材育成が可能です。また、部下からの正直な評価により、管理者のマネジメントを見直す機会が生まれ社内のコミュニケーションを促進することができます。
この記事では、360度評価システムや選び方のポイント、メリット・デメリット、利用する際の注意点を解説していきます。
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このページの目次
360度評価は、1人の従業員を上司や部下、同僚など異なる立場の評価者により多面的に評価する人事評価の方法で、人材育成を目的とします。
360度評価システムでは、360度評価の実施計画から実施、フィードバック、評価結果の蓄積までの一連の流れを管理することができ、システムで管理することにより、評価業務にかかる工数削減などが期待できます。
あしたのクラウド™️は中小企業やベンチャー企業を中心に圧倒的な支持を得る評価システムです。大手企業での導入事例も多く、3,000社を超える企業に活用されています。
その豊富な実績から得たノウハウをシステムに反映しているので、人事評価そのものの精度を格段に高められます。
最適な評価方法に悩んでいる企業におすすめです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 |
評価項目が多くてもどこに記入すれば良いかが一目瞭然。しかも、AIが内容をチェックしてくれるので、従業員が記入した内容を上司がチェックする時間を大幅に短縮できます。
たくさんの部下をもつ上司から、感謝の声が多数あがっています。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
400,000円~ (参考価格) |
30,000円~ (参考価格) |
無料デモあり |
モニタリング項目は期日管理・目標管理・中間レビュー・評価・フィードバックの5つ。これらの合計得点で、評価者の能力を可視化できることに魅力を感じています。
(医療関連:従業員1,000人以上)
チームを組んで取り掛かる業務でも評価を個人ごとにする事で、パフォーマンスが向上しました。運用コンサルに相談できたのも便利でした。もう少し字が大きく表示されるとよいです。
(IT関連:従業員100人以上)
画像出典元:「HRBrain」公式HP
人事評価から人材データ活用・タレントマネジメントまで、人材に関わる一連の業務を効率化できるシステムです。
人事評価だけでなく、総合的に業務改善したい企業に向いています。
シンプルなUIで誰にでも使いやすく、人事のスペシャリストの専任サポートが無料で利用できる点も魅力です。
目標管理システムをはじめて導入する企業や、エクセル管理からの移行を検討している会社などに特におすすめです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | ◯ | 〇 | ◯ | 〇 |
導入している企業の方に取材すると、多くの方が「圧倒的な使いやすさ」を挙げてくれました。
どこに何を記載したら良いかが分かりやすいので、導入後も最低限のレクチャーで済みそうです。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
要問合せ | 69,800円~ | 14日間 |
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社員ひとりひとりの目標が他の社員にも公開可能となっているため、互いに作用しあって、社員のモチベーション向上に役立っています。
(webサービス:従業員100人以下)
HRBrainは都内のタクシー広告でよく流れているので「タクシーでよく見るツールね」という感覚で社員が素直に受け入れて使ってくれて有り難かったです。新しいツールを嫌がる人も多いので。ただ最初は、人材管理システムを導入すると聞いて「管理が強まるのでは」と心配する社員がいました。
(IT関連:従業員30人以下)
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なお期間延長を希望の場合は、「無料期間の延長希望」と備考欄にご記入をお願いします。
画像出典元:「サイレコ」公式HP
従業員管理から人事評価、給与明細のデータ管理・帳票作成まで、人事業務を効率化できるシステムです。
評価精度を高めることはもちろん、評価に関わる業務の効率化を優先する企業に向いています。
ワークフロー機能が充実していて、社内申請の電子化・人事情報更新の自動化・評価運用の効率化・面談や研修などの履歴管理が叶います。
クラウド型給与計算システム、給与奉行クラウドと連携できる点も大きなメリットです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 | 〇 |
組織図を作るのがとても簡単。
各部署に所属している従業員を把握しやすく、組織活性化につながる施策がうちやすくなると実感しました。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
400,000円 | 18,000円~ | あり |
その他、システムメンテナンス費用が月額1,000円かかります。
人事・管理職の人事評価業務負担を減らすために導入しました。導入前はエクセルで管理していたのですが、過去資料の管理が杜撰になっていました。導入後は過去の評価内容の管理も容易となり、電子上で評価シートのやりとりが行えるようになりました。
(コンサルティング:従業員50人以下)
月額は安いのですが、初期費用は他社と比べて高い点が導入時のハードルになりました。会社規模がまだ大きくないため、人員配置等のツールを活用しきれていません。人員配置の適正化を考えるレベルに達していないベンチャー企業にも対応した機能があればありがたいです。
(コンサルティング:従業員50人以下)
thanks! はお客様のポジティブレビューや、従業員同士での「ありがとう」を、目に見える形にして社内ポイントを贈り合うしくみです。
たまったポイントをTポイントやAmazonギフト券に交換して報酬として提供することも可能。
従業員のパフォーマンスを数値化することで、顧客満足度アップのための改善施策にすばやく取り組みたい企業におすすめです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
ダイレクトメッセージ・スタンプ | 〇 | 〇 | 〇 |
社内ポイント | 〇 | 〇 | 〇 |
お客様の声 (ポジティブレビュー) |
有料オプション | 有料オプション | 〇 |
導入サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
習慣化サポート | 有料オプション | 〇 | 〇 |
表彰サポート | 有料オプション | 有料オプション | 〇 |
料金プランはすべて月額料金制です。
7日間の無料トライアルも用意されています。
画像出典元:「HRMOS評価」公式HP
HRMOS評価は、カスタマイズの自由度が高いことが特徴です。
目標設定や評価プロセスをサポートする機能も備えているので、自社の評価制度がうまくいかない原因を突き止め、自社に合った評価制度を構築できるでしょう。
HRMOS採用管理・HRMOS Coreとあわせて利用すれば、採用時から入社後までの情報を一元管理し、可視化できるようになります。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
498,000円 | 85,000円~ | 無料デモあり |
人材の評価メソッドを搭載しているのはもちろん、目標管理やスキル管理から人材データ分析・異動シミュレーション・従業員アンケート・組織診断・研修・適性検査・採用管理まで、あらゆることに対応してくれるシステムです。
料金が高いので小規模な企業には向いていません。従業員が数百人以上の企業におすすめです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
誰をどこに異動させようか…。
行き詰まりがちな人事異動ですが、気軽にシミュレーションできるため、かなり便利だと感じました。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
要問合せ | 180,000円~ | あり |
自己評価やモチベーション、社内外貢献情報などのアンケートを毎月実施しています。このアンケートから個別のコンディションを把握したり、評価面談にも活かしたりしています。
(派遣事業:従業員5,000人以上)
面談記録も評価の結果も全部タレントパレットに入力しています。過去・現在・未来を通してデータを閲覧できるので、新しく着任した上司でもすぐに部下の情報を確認でき、部下が「自分の意見や希望が引き継がれていない」と感じるような事態も防げます。
(IT関連:従業員2,000人以上)
画像出典元:「HITO Talent」公式HP
HITO-BIという機能によって、全てのマスター情報や数値情報をその都度ニーズに応じた軸でクロス分析できるようになるシステムです。
また、条件を設定しておくだけで全データベースから該当者を自動的にピックアップできるため、人材の最適配置を効率的に行えるようになります。
大企業向けのシステムで、数万人規模の処理でもスピードが落ちないことを強みとしています。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 |
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料デモあり |
画像出典元:「HRベース」
HRベースは、管理職やチームのリーダーなど、リーダーシップやマネジメントに関する人事評価をおこないたい企業におすすめの360度評価・多面評価ツールです。
PM理論をベースに、業種や職種を問わず、また、女性管理職や各種ハラスメントにも対応しながら評価を行います。
多角的な視点分析で管理職の適正な選抜を行いたいと考えている企業にはおすすめの評価ツールです。
【初期費用】:20,000円
【アセスメント実施時の設定費用】:10,000円
【アセスメント費用】:被評価者の人数により変動します。詳しくは以下の記事でご確認ください。
画像出典元:「スマレビ for 360°」
組織状態の把握、従業員の定着率、従業員の満足度、多面評価などの調査を行い、企業の発展を持続的にサポートしていく社内アンケートツールです。
「スマレビ for 360°」は機能に加え、スピード面でも優れており、社内組織の課題解決と同時に業務の効率化を実現することができます。
基本料金は年間20万円~から利用できます。
分析サポート付きのプランは年間32万円です。
画像出典元:「360°FEEDBACK(タナベ経営)」公式HP
部門別フィードバックシートでは、どの部門から、どのように見られているかを一覧化することで、各部門同士の気づきが得られます。
個人別フィードバックシートでは、基本的なヒューマンスキルからリーダーシップ・マネジメントスキルまで多彩な評価項目が設定されている点が魅力です。
~10名まで:100,000円
~50名まで:200,000円
~100名まで:300,000円
※人数はフィードバック対象者です。
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まずは、自社の評価制度の課題を明確にしましょう。現場の評価システムに足りない評価要素の発見と、誰の何を評価したいのか?を明確にすることが非常に重要です。
一般的には、管理職と管理職以下の従業員を評価する場合は、以下のように評価項目を設定します。
リーダーシップ力・組織作り力・部下育成力・自己啓発力などの評価項目が設定され、主に部下を育成しながらチームをまとめ、成果を出していく「マネジメント力」が評価されます。
主体性・業務遂行力・企業理念理解・協調性などの評価項目があげられ、「業務遂行のために必要な技術や知識を備えている」か、「技術や知識習得のための工夫や努力している」かなどが評価の対象になります。
以上の項目から、自社の課題解決に必要な評価項目を有するシステムを選択する必要があります。
360度評価システムは人材育成を目的としているので、その評価結果は、被評価者の技術や知識、意欲、組織連携力などを高めるために影響を与えるものでなくてはなりません。
そのため、人事評価結果に限らず、被評価者の適性検査の結果や勤怠、給与、または過去の経歴や実績など、あらゆる人材データベースに連携できるものがベストです。
さらに、評価結果は数値だけでなく見やすいグラフで表示でき、分析機能を持つものがおすすめです。結果を可視化することにより、過去の結果と比較し成長を実感することができれば、被評価者各々の意欲を高めることができるでしょう。
評価のためのアンケート回答は、スマートフォンやタブレットなどで実行できるものがおすすめです。
スマートフォンやタブレットのように持ち運びができるデバイスから回答が可能なシステムを選べば、従業員は隙間時間にアンケートに回答することができます。
同時に管理者もいつでも回答状況を確認することができます。アンケートの実施・回答のハードルも下がり、回答率も上がるでしょう。
まず、評価結果を分かりやすく提示するためには、評価基準を明確に伝えることがとても大切です。アルファベットや数字など評価を表す手段はさまざまですが、単にA・B・Cを示すだけでなく、「何ができたからA」なのかを被評価者にできるだけ具体的にフィードバックするようにしましょう。
自己評価項目がある場合は、具体的な自己評価基準を明確に示すことにより、極端に低い自己評価を回避することができます。
とくに評価点が低い項目に関しては、コメント欄を設けてフォローし、被評価者のモチベーションや意欲を削がないよう配慮することも大切です。
360度評価システムでは、上司が部下を評価するだけでなく、部下が上司を、また、同僚同士で評価することもあります。
どの関係性でも公平な評価が行われるよう、評価の目的と意義を評価者および被評価者に明確に伝えることは必須です。
公平かつ正直な評価をおこなうルールとして、たとえば、直属の上司以外の上司からの評価の機会をもうけたり、匿名での評価を徹底させるなど風通しのいい評価体制を構築しましょう。
360度評価システムでは、ほとんどの従業員が評価者と被評価者を経験するので、他人を評価することで初めて長所に気づくことがあります。
筆者は日本語教師として、成人外国人学生を相手とする評価方法に約10年間四苦八苦してきた人間ですが、学生同士の評価を積極的に取り入れていました。
理由は、学生は教師からのアドバイスより、同じ学生からのアドバイスをより重視するからです。
このような学びの方法はアクティブラーニングと呼ばれ、360度評価システムは、このアクティブラーニングを取り入れた評価方法といえます。
役職を問わず従業員同士が評価し合うことにより、それぞれの長所に気づくことで、普段の仕事でもコミュニケーションが取りやすくなり仕事の生産性アップが期待できます。
360度評価システムは、評価項目作成~実施、フィードバック、結果の管理・分析まで、1つのシステム上で完結することができるので、評価に関わる人材や時間、手間を大幅に削減することができます。
中にはAIの添削を搭載したシステムもあり、今後評価の自動化・AI化が促進されることは確実です。機械に任せられる部分は任せ、人間にしかできない評価のフィードバックなどに集中できればベストです。
360度評価システムは、上司が部下を評価するのはもちろん、部下が上司を評価することも、また同僚同士での評価もあります。
年功序列制度が蔓延する社内では、部下は上司からの評価が気になり、思うように上司に意見を伝えられないことは日常的にありました。
しかし、360度評価ツールを利用すれば、上司からの一方的な評価に怯える必要もなくなり、さらには上司との対等な意見交換も可能になります。
デメリットとして、評価が主観に偏る恐れがあることが挙げられます。これを防ぐには、従業員に360度評価システムの目的を確実に伝え、理解してもらう必要があります。
なあなあで実施すれば、好き嫌いなどの主観による評価が増えたり、場合によっては社内の派閥争いに評価が利用されるなど、組織が乱れる恐れもあります。
360度評価システムでは上司が部下に評価される機会もあり、場合によっては、部下からの評価を気にしすぎるあまり、部下に対し遠慮がちになったり、適切な育成ができない事態も考えられます。
部下にしてみれば、自分を教育してくれない上司を信頼することはできず、結果として、上司と部下の関係がうまくいかなくなる…という悪循環が生まれかねません。
そうならないよう、デメリットの1同様に、360度評価システムを実施する前に、その目的と意義をしっかりと従業員に理解してもらうことが大切です。
今回紹介した360度評価システムでは、従来の上司から部下に向けての一方的な評価方法を払拭し、従業員一人ひとりの多面的な評価が実現できます。
また、人事評価の一連の業務負担を大幅に軽減し、時間やコストの削減も期待できるでしょう。
360度評価システムを活用してみたいと考えている方は、ぜひ今回紹介したツールを始めとした360度評価システムツールの導入を検討してみることをおすすめします。
画像出典元:O-dan
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