freeeサイン(旧:NINJA SIGN)とクラウドサインを機能・料金で徹底比較!

freeeサイン(旧:NINJA SIGN)とクラウドサインを機能・料金で徹底比較!

記事更新日: 2024/09/12

執筆: 編集部

リモートワーク・テレワークの浸透や政府の脱ハンコの宣言によりますます注目されている電子契約サービス。

電子契約サービスの選び方は様々ですが、実は会社での利用人数や月間の契約書送信件数などによってどのサービスを使うべきなのかは大きく変わります。

今回この記事では、実際に複数の電子契約サービスを利用した起業LOG編集部が国内シェアNo.1の「クラウドサイン」と抜群の操作性が評価され注目度が増している「freeeサイン」(旧:NINJA SIGN by freee)を機能・料金の両面で比較していきます。

クラウドサインの方が知名度は高いですが、契約書作成の圧倒的なしやすさからfreeeサインの導入が少しずつ増えています。実は、起業LOG編集部でも同じ理由でクラウドサインからfreeeサインに乗り換えています。

今回は機能性を重視する場合、料金を重視する場合など、様々なニーズに合わせてどちらのシステムの方がおすすめなのかを解説しているので是非比較検討の際に参考にしてみてください。

【編集部厳選】オススメ電子契約サービスの資料を請求 

freeeサインとクラウドサインを機能で比較

freeeサイン」(旧:NINJA SIGN by freee)と「クラウドサイン」を、まずは機能面で比較していきましょう。

ファイル形式、API連携、そしてワークフロー機能において違いがあります。それぞれの特徴を説明します。

 

ファイル形式

電子契約サービスを初めて導入する場合や、契約書作成にかける工数を減らしたいと考えている場合はGoogleドキュメントでテンプレートが編集できるfreeeサインをおすすめします。

Googleドキュメントでテンプレート編集ができると、PDFファイルを毎回Wordファイルに変換する手間がありません。そのためテンプレート内容に変更が生じた場合でもファイル変換することなく、ドキュメント上を行うことができます。

この機能の違いにより、実際の編集作業は具体的に以下のように異なります。


freeeサインではGoogleドキュメントに対応していることにより、テンプレートに自分方/相手方の項目を追加するだけでなくテンプレートの文言もこの画面上で修正できます。

ちなみに、クラウドサインをはじめとする多くの電子契約サービスはPDF基準なので、Googleドキュメントでのテンプレート編集に対応していません。

そのため、契約書作成のしやすさを最も重視しているという場合はfreeeサインがおすすめです。

外部連携機能

クラウドサインは、日本企業の多く利用されているSlackやkintoneなどのアプリケーションと連携できるのが強みです。

freeeサインはSlackとChatwork、Googleしか連携することができません。なので、このような自社で利用している外部のシステムとの連携を重視している場合はクラウドサインがおすすめです。

ちなみにクラウドサインが連携できる主なサービスは以下の通りです。主要なサービスの多くを網羅しているのが分かります。

営業支援ツール
Salesforce

グループウェア
kintone

社内コミュニケーションシステム
Slack

契約書管理システム
Hubble

オンライン商談システム
bellFace

法人向けオンラインストレージ
Box

 

ワークフロー機能

ワークフロー機能を重視するならfreeeサインがおすすめです。

上記の表でクラウドサインのワークフロー機能は「承認機能のみ」と紹介しましたが、どの程度異なるのか詳しく紹介していきます。

1つ目の大きな違いはワークフローの種類です。

freeeサインはワークフローの種類を「作成依頼・レビュー依頼・承認依頼」の3つから選べますが、クラウドサインは承認者の設定しかできません。

つまり、クラウドサインでは「作成した契約書を承認者を通さなければ承認できない」という設定しかできませんが、freeeサインでは「作成依頼・レビュー依頼・承認依頼」の3つの種類に分けてワークフローを柔軟に設定できるのです。


両サービスの実際のワークフロー設定画面
 


2つ目の大きな違いは承認ルートをテンプレート化できるかどうかです。

freeeサインでは作成した承認ルートをテンプレート化することができますが、クラウドサインでは契約書ごとにルート設定が必要なためその都度手間がかかります。

他にもfreeeサインではワークフロー履歴や送受信者のメッセージ、契約書へのコメントを残せますが、クラウドサインでは送受信者のアドレスを残すことしかできません。

これらの違いを踏まえるとワークフローを柔軟に設定し利用したいと考えている場合や、送受信のメッセージなどを保存しておきたいと考えている場合にはfreeeサインがおすすめと言えるでしょう。

どっちがおすすめ?

ここまでfreeeサインとクラウドサインの機能の違いを紹介してきました。結論としては以下のようにまとめられます。

機能面での結論

freeeサインがおすすめな企業
・とにかく契約書を簡単に作成したい
・ワークフロー機能を重視している

クラウドサインがおすすめな企業
・知名度が一番高いサービスを利用して送信先に安心感を与えたい
・自社で利用している外部システムと連携して使いたい

 

◾️電子契約サービスのシェアランキングについてはこちら

 

freeeサインとクラウドサインを料金で比較

機能面よりも料金面が気になるという人も多いのではないでしょうか。月額料金など、さまざまな角度からfreeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)とクラウドサインを比較してみましょう。

月額料金

freeeサインとクラウドサイン、月額料金ではどの程度差があるのでしょうか。以下の通りのプランを展開しています。

freeeサインのLightプラン5,478円~ (税込)という格安設定が目を引きます。この価格は有料プランの中で業界最安値と言える価格です。

会社で利用するのが1人であればfreeeサインの方がコストを抑えて運用できる可能性が圧倒的に高いです。

そして、プラン毎に大きな違いが出る項目のひとつ、ユーザー数(アカウント数)は必ず確認しておきましょう。

有料プランにおいてユーザー数が全て無制限のクラウドサインは多人数での使用に強いです。
一方freeeサインは、Light Plusプラン以上でユーザーを増やすことができます。プランによって追加アカウントの料金は異なり1アカウント330円(税込)〜1,100円(税込)かかります。

ユーザー数が多い場合は、ユーザー数を算出し、どの程度の追加負担となるか考慮する必要があります。次に、月間契約書送信数と料金、テンプレート登録料金がどのような違いが出るでしょうか。

月間契約書送信料金・テンプレート登録料金比較

クラウドサインでは、テンプレート登録・契約書送信の両方とも費用が発生するのに対し、NINJA SIGNは無料・無制限でどちらも使用できます。

両サービスの特徴を詳しく確認していきましょう。

freeeサインの特徴

freeeサインの料金面での特徴は、「かかる費用は月額固定料金のみ」で運用可能という点です。

一般的に電子契約書サービスでは、「契約書1通送信ごとにかかる手数料」が存在します。1件あたり100~200円が相場です。

しかしfreeeサインは、電子サイン(従量課金なし)と電子署名(従量課金あり)を選択することができますので、契約書送信にかかる費用を抑えたい人にとってはfreeeサインが一歩リードですね。

ただ、ユーザー数が限定されてしまうため、多人数で使用するには向いていないと言えます。

クラウドサインの特徴

クラウドサインは月額利用料金の他に契約書を送信するごとに220円(税込)の送信代がかかります。

10件や20件ならいいかもしれませんが100件、200件、1,000件ともなると、費用が嵩みます。

しかし、クラウドサインは全てのプランにおいてユーザー数が無制限です。ユーザー数が多く、契約書送信件数が少ないという場合はクラウドサインに軍配があがります。

料金面での結論

freeeサインがおすすめな企業
・ユーザー数が少ない
・とにかく安く抑えたい
・毎月の契約書送信件数が多い

クラウドサインがおすすめな企業
・ユーザー数が多い
・毎月の契約書送信件数が少ない

 

◾️電子契約に関する費用や相場についてはこちら

 

freeeサインとクラウドサインを実際に使った感想

冒頭でも説明した通り起業LOGではクラウドサインからfreeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)に乗り換えています。

ここからは実際に使ってみて感じた機能の違いや料金はどう変動したのかを紹介します。

テンプレート作成

まず機能に関してですが、freeeサインのドキュメント編集はやはり画期的だと感じました。

クラウドサインでは最初は契約書の入力項目の設定が面倒です。入力項目が10箇所を超えることもあるため、かなり時間がかかっていました。

また登録しているテンプレートと少しでも契約内容の違いがでると、Wordで契約書類を作り直して、それをPDF化して再アップロードするという手間も生じます。

PDF基準なので契約書内容変更の際にも修正が効かず、送信し直さなければいけません。

freeeサインではドキュメント上で自分だけでなく、相手方も編集できるので、契約書内容変更の際に何度もメールを送信するということもなくなり、かなり工数削減に繋がった印象です。この違いはfreeeサインを導入してみて1番大きなメリットだと感じました。

外部連携

freeeサインを利用していて不便な点は外部連携です。

自社で既に導入している外部サービスと連携できる点は、他サービスと比較してもクラウドサインが突出しているポイントです。

freeeサインでもGoogleとSlack、Chatworkは連携できるのですが、クラウドサインではSalesforceやkintone、HubbleやBoxなど様々な基幹システムと連携させることができるため、ワークフローに組み込みやすいと感じました。

このような外部サービスと連携させて使いたい場合は、freeeサインよりもクラウドサインの方が使いやすいと言えます。

料金

料金に関してはfreeeサインに乗り換えて安くなっています。

月額料金だけで判断すると、「契約書を送信する度に料金が発生して結局高くなってしまった」という失敗を起こしかねません。

1ヶ月あたりどのくらい送信件数がかかるかが分かれば、以下の計算式で料金比較することができるので、導入前に一度計算してみることをおすすめします。

1ヶ月あたりかかる費用

=月額基本料金+送信代(月間書類送信件数×1件当たりの送信代)

 

弊社の場合、月間の契約書類の送信件数が約60件、6名で利用しているので、料金体系は以下のように変化しました。

  クラウドサイン freeeサイン
契約プラン スタンダードプラン Light+プラン
月額基本料金(税込) 11,000円 21,780円
送信代(税込) 13,200円 0円
月額料金合計(税込) 24,200円 21,780円


弊社では月間の書類送信件数が多いため、送信代が1件ごとに220円(税込)かかるクラウドサインと比較すると、月額料金は2,420円(税込)ほど少なくなっています。

上記料金例は電子サインタイプを選択した場合です。

freeeサインは2021年4月より、契約送信毎に電子サインと電子署名を選択できるようになりました。電子署名タイプを選択した場合、220円/通(税込)がかかります。

また、1アカウントの利用であれば月額5,478円(税込)で利用できるので、社内で1人しか利用しないという場合はfreeeサインの方が圧倒的に安く済むと考えられます。

逆に、多人数での利用を考えてるという場合はアカウント数無制限で利用できるクラウドサインの方が安く済む可能性が高いです。

freeeサインは1アカウントと6アカウントのプランの次はアカウント20のプランになります。20アカウントまでは必要ない場合、6アカウントを超えると1アカウントごとに+1,100円(税込)課金しなければいけないからです。

月額のランニングコストを安く抑えたい場合は、固定料金だけでなく、アカウント数や送信代から自社のタイプに合ったものを選ぶことが重要と言えます。

関連記事

初心者でも簡単に使える!freeeサインの評判は?

この記事ではfreeeサインを実際に使って分かった特徴や料金、利用したユーザーの評判や口コミを紹介しています!

 

 

【編集部厳選】オススメ電子契約サービスの資料を請求

 

 

freeeサインの評判・口コミ

良い口コミ

freeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)は初心者でも簡単に契約書作成が行える点を評価する声が多いようです。

契約書作成がとにかく簡単
コンサルティング業界(251~500名規模)

freeeサインは、これまで別のサービスを試していた時に比べると、簡単で初心者でも使いこなすことができる電子契約サービスだと感じました。このツールはメール認証による電子署名を採用しており、Googleドキュメントを使用することで、テンプレートやドラフトの編集をfreeeサイン上でできる機能がとにかく画期的でした。契約書作成がとにかく簡単であることから、外回りが多い人材関連の企業にお勧めしたいです。また1アカウントであれば月額5千円未満での導入が見込めるので、フリーランスとして活躍している方も使えると思います。

クラウドサインからfreeeサインに乗り換えた
製造業(101~250名規模)

現在はfreeeサインを利用していますが、以前はクラウドサインを利用していました。 freeeサインは、これまで別の商品を試していた時に比べると、圧倒的に簡単で初心者向けの電子契約サービスです。 クラウドサインと比べると、freeeサインの方がかなり簡素で使いやすいです。クラウドサインは、機能が多すぎるというか、料金面と見合った充実した機能がついているのですが、その分使いこなすのが大変だと感じました。クラウドサインの方が知名度は高いですが、最近は電子契約サービスの理解も高まってきているので、freeeサインでも知名度が低いために先方に断られるということも特になかったです。

※起業LOG独自インタビューより

悪い口コミ

一方でこのような意見もありました。

セキュリティー面が不安
事務職(251~500名規模)

使用して3か月で感じたことは、締結に至った大事な契約書をツール内できちんと保存したいとき、誰でも閲覧できる仕組みであった点は、ぜひとも改善してほしいです。簡単な操作であるゆえ、複雑なセキュリティ体制を強化させれば、ニーズがもっと高まると感じています。

※起業LOG独自インタビューより

クラウドサインの評判・口コミ

良い口コミ

クラウドサインは知名度が高く、スムーズにクライアントと取引できる点を評価する声が多いようです。

以前利用していたツールよりも優れていた
IT業界(51~100名規模)

現在はクラウドサインを利用していますが、以前はCloud-Contractを利用していました。Cloud-Contractと比べると、デザイン性において、クラウドサインのほうがポップで見やすく、スマートフォンからでも必要な情報がわかりやすかったです。クラウドサインという名前も有名なので初めて電子契約書を結ぶ人でも安心できます。強いて改善点を上げるなら締結後の完了メールがスマホ画面のままであるということくらいで、総合的に見れば、クラウドサインのほうがデザイン性があって新しい雰囲気を感じますし、名の知れたサービスなので、初めて利用する人にとっては信頼して契約できるのではないかと思います。

IT系の会社なら絶対に導入すべき
IT業界(1000名規模)

機能面で使いづらかった点はないです。紙や消耗品のコストと印鑑忘れなどによる時間的なコストの解消にとても役に立ちました。印鑑に未だに頼ってる会社との交渉が大変でしたが、クラウドサインは知名度が高いのでIT系の会社では導入していることが多く、スムーズに取引ができました。紙媒体での契約にこだわっているような古い体質の会社だと取引自体を中止し、クラウドサインを利用した方が会社全体としてコスパ的にプラスだったので現在会社ではそのように対応しているほどです。

※起業LOG独自インタビューより

悪い口コミ

一方でこのような意見もありました。

これのみでのペーパーレス化は難しい
保険代理店(101~250名規模)

導入前は、紙ベースで書類を回していき、押印をしていく企業文化がありましたが、導入後のペーパーレス化により、業務効率と業務スピードの向上が一定以上は確実にありました。悪い点としては、ある程度の雛形が決まっているサービス形式なので、例えば特別な稟議や決済などを要するケースでは、未だに紙ベースでの書類の回覧から押印と合わせた形での運用となってしまっています。すでにある程度のペーパーレスが進んでいる企業であれば、ツールのひとつとして一助となるとは思いますが、このサービスありきでペーパーレス文化を進めようとしている企業は、ある程度柔軟にこのサービスに合わせた電子決済の仕組を考えなければならないと思われます。

※起業LOG独自インタビューより

まとめ

この記事ではfreeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)とクラウドサインの機能、料金について比較しました。

国内シェア80%を誇るクラウドサインと操作性重視のfreeeサインを比較することで、電子契約サービスには知名度以外にも様々な選び方があることがお分かりいただけたと思います。

複数の電子契約サービスを利用してみた上での編集部としての結論は、契約書作成のしやすさ重視、少人数での利用を考えているならfreeeサイン、安心感重視、想定ユーザー数が多く、APIでの連携が必要ならクラウドサインがおすすめです。

必要な機能や社内での利用人数などを考慮して、是非自社に合った電子契約サービスを検討してみてください。

おすすめの電子契約サービスをまとめて比較!

起業ログでは、おすすめの電子契約サービス資料を無料でまとめて資料請求できます。
電子契約サービスを一気に効率良く比較したい方はぜひこちらから!

 


画像出典元:Pixabay

この記事に関連するラベル

電子契約サービスの概要・サービス一覧をみる

最新の記事

比較検討におすすめのお役立ち資料

比較検討におすすめのお役立ち資料
電子契約サービス
資料がすぐに届く!
一括資料請求

ページトップへ