印鑑廃止やリモートワークの導入を行う企業が増え、電子契約サービスのシェアが急拡大しています。
この記事では電子契約サービスのシェア、今後の成長の見込み、国内外のトップシェアサービスの比較、電子契約サービスランキングをご紹介していきます。
このページの目次
2021年1月に、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)と株式会社アイ・ティ・アール(ITR)が行った「企業IT利活用動向調査2021」によると、コロナ禍において、電子契約サービスを利用する企業が前年度調査の41.5%から67.2%へ大きく拡大したとのことです。
出典元:JIPDEC 「企業IT利活用動向調査2021:電子契約の利用状況(2021年調査)」集計結果
また、ITRの発表した国内の電子契約サービス市場規模の推移と今後の予想によれば、電子契約サービス市場の2020年度の売上金額は100億7,000万円で、前年度比72.7%増、2021年度も売上予測は176億2,000万円で、前年度比75.0%増になるとのことです。
出典元:ITR「ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/CLM/電子契約サービス市場2021」
ITRの分析では、大きく分けて4つのポイントが急拡大の背景と分析しています。
このような背景から、新規参入ベンダーも増加しており、ITRは電子契約サービス市場の今後を以下のように予想しています。
今後も、様々なツールとの連携を深めながら好調に市場は拡大していくことが予想されています。
世界No.1シェア、全世界180ヵ国以上、100万万社以上、数億人が署名者として利用しているのがDocuSignです。
Standard | Business Pro | |
月額費用/ユーザー (年間一括払いの場合) |
2,800円 | 4,400円 |
送信件数ごとの費用(税込) | なし | なし |
ユーザー数 | 最大50ユーザー | 最大50ユーザー |
主な機能 |
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(Standardの機能に加えて)
|
クラウドサインは日本で8万社が利用している電子契約サービスです。
同社によると日本の電子契約サービス市場で8割のシェアを占めているということですから、まさに国内シェアNo.1といえるでしょう。
Standard | Standard plus | Business | |
月額固定費用(税込) | ¥11,000 | ¥22,000 | ¥110,000 |
送信件数ごとの費用(税込) | ¥220 | ¥220 | ¥220 |
ユーザー数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
主な機能 |
|
(Standardの機能に加えて)
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(Standardの機能に加えて)
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数ある電子契約サービスですが、起業ログでも多くのサービスの紹介記事を掲載しています。
そこに寄せられた実際のユーザーからの口コミ数から、ランキング形式でいくつかのサービスをご紹介しましょう。
起業ログに寄せられた実際のユーザーの口コミ数も、国内No.1のクラウドサインがダントツ多い状況です。
2位に、世界シェアNo.1のDocusign、ほぼ横並びなのが、freeeサインと電子印鑑GMOサインという結果になりました。
1位、2位に関しては、既にご紹介済なので、3位以下の電子契約サービスをいくつかご紹介していきます。
freeeサイン(旧:NINJA SIGN by freee)は、Googleドキュメントを使用することで、テンプレートやドラフトの編集をシステム上でできる機能がとにかく画期的です。
送信料0円と、”フォルダ権限設定”が、ユーザーに高く評価されています。
プラン | 初期費用 | 月額固定費用 | 機能 |
無料 | 0円 | 0円 | 基本機能のみ |
スターター (個人事業主向け) |
0円 | 980円 (税込1,078円) |
Freeプランの機能 +公式テンプレート/タイムスタンプ |
Light | 0円 | 4,980円 (税込5,478円) |
API連携オプション 選択可能 |
Light Plus | 0円 | 19,800円 (税込21,780円) |
Wordテンプレート 登録等追加 |
Pro | お問合わせ | 50,000円~ (税込55,000円〜) |
ワークフロー機能追加 |
Pro Plus | お問合わせ | 120,000円~ (税込132,000円〜) |
全機能、全オプションが利用可能 |
freeeサインの料金プランは、無料プランと5つの有料プランの計5つが用意されています。
有料アカウントは契約書送信ごとの送信代無料(※)、テンプレート登録数無制限で利用することができます。
※電子署名タイプを選択した場合、別途220円/通がかかります。
電子印鑑GMOサインは、メール認証により本人性を担保する「立会人型 電子署名」と、電子認証局により厳格に本人確認・発行された電子証明書によって本人性を担保する「当事者型 電子署名」の2つの署名タイプを採用しています。
お試しフリー | 契約印&実印プラン | |
月額料金(税込) | 0円 | 9,680円 |
送信料(契約印タイプ(立会人型)) | 0円 | 110円/件 |
送信料(実印タイプ(当事者型)) | - | 330円/件 |
送信料(マイナンバー実印) | - | 要問合せ |
電子証明書 | - | 1枚目無料、2枚目以降8,800円/枚/年 |
ユーザー数 | 1 | 無制限 |
署名数 | 無料/5⽂書まで | 無制限 |
電子印鑑GMOサインには、無料プランと有料プランの2種類あります。
電子印鑑GMOサインは政府機関や大手企業でも利用されている電子認証局GMOグローバルサインと連携しており、契約印&実印プランに加入すると、安全性が担保された電子署名を利用できます。
プランの詳細については、以下の資料をダウンロードしてご確認ください。
BtoBプラットフォーム 契約書は、BtoBプラットフォームシリーズの1つで、運用実績20年以上、導入企業約60万社のクラウド型電子契約サービスです。
BtoBプラットフォームシリーズと連携させることで、契約書だけではなく、見積・受発注・請求の際の帳票類をすべて電子データ化できる点が魅力です。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
フリープラン | 0円 | 0円 | 無料プランでもユーザー数無制限 |
シルバープラン | お問い合わせ | 10,000円〜 | 電子契約のみ利用可能 |
ゴールドプラン | お問い合わせ | 30,000円〜 | 電子契約に加え電子保管が利用可能 |
料金は全体的に割安だといえます。
文書送信1通あたりの費用も50円/通と、他のサービスと比べても安いです。
また現在、オプション機能「ドキュメントScanサービス」のスキャン費用10万円を無料提供する特典プランもあります。
ContractS CLMは、電子契約締結だけでなく、契約の作成・相談・承認・締結・更新管理をワンプラットフォームで行える上に、Word編集機能やナレッジマネジメント機能なども備えており、契約プロセス全体の効率化を実現できるシステムです。
電子契約サービスを利用したい場合だけでなく、「紙と電子の契約書両方の管理を行いたい」、「システム導入によって契約関連業務すべてを効率化したい」などといった本格的な導入を考えている企業に向いているサービスです。
料金の詳細はお問い合わせする必要があります。
電子契約サービスは、非常に多くの種類があり、今後も引き続き市場の成長が見られるため、より多くの新規サービスの参入が予想されます。
現在シェアが高いサービスも、競合に負けじと随時様々な機能をアップデートしています。
自社に最適なサービスを選ぶためにも、各サービスの比較をしっかりと行って導入を行うのが成功の秘訣でしょう。
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