WEB会議で相手との良質なコミュニケーションを図るには、クリアな映像と音声が重要です。
コミュニケーションの中で、言葉による伝達割合は7%、表情や音声の抑揚など非言語による伝達割合は93%と言われています。
クリアな映像を届けるには、カメラの性能で解像度の高いものを選ぶのがポイントになります。
パソコンには内蔵カメラが搭載されているものも多いですが、WEBカメラと比較すると解像度が高いとはあまりいえません。
そこで、今回はWEBカメラに焦点を当てて、なぜ内蔵カメラではなく外付けのWEBカメラがあったほうがいいのか、その理由と選び方について解説します。また、おすすめのWEBカメラを5つ、あわせてご紹介しています。
これからWEBカメラを購入される方、WEB会議に参加する予定のある方は必読です。
このページの目次
WEB会議では、モニターに映る映像を見ながら、届く音声を聞いて会話が進んでいきます。
映像が乱れたり、停止したりする通信の安定性はもちろんですが、内臓カメラではコミュニケーションに置いて最も重要とされる非言語コミュニケーションに影響を与えることがあります。
パソコンには、内蔵カメラが搭載されているものが多くあります。しかし、外付けのWEBカメラと比べると、解像度が低いものが大半です。
解像度が低いと、送信される映像が暗く画像も粗くなり、表情の細やかな変化が見えにくくなります。
コミュニケーションでは、言語による伝達は7%、言語以外の部分による伝達は93%といわれています。つまり、解像度が低いと、本来非言語で伝えられていたものが伝えにくくなり、コミュニケーションの質を低下させる恐れがあるのです。
そうした映像の問題を解消できるのが、外付けのWEBカメラです。内臓カメラに比べてクリアな映像を送ることができるため、コミュニケーションがぐんと良いものになります。
また、内蔵カメラは本来1:1でのコミュニケーションを想定した機能になっているため、複数人を映すような場面では、画角が足らずに見切れてしまうこともあります。
それをカバーするためにパソコンの設置位置を遠くにすると、今度は画像が粗くなりすぎて表情がわからなくなってしまう問題が生じます。
どのような場面でもクリアな映像を送るためには、外付けのWEBカメラを使うのが得策です。
WEBカメラを選ぶ際、何を基準に選べばいいのか。ここでは、選び方のポイントについてご紹介します。
WEBカメラを購入する際、必ずチェックしておきたいのが次のポイントです。
WEBカメラを通して映す場合、参加人数が多くなるほど、画角が広く、解像度の高いカメラが必要になります。反対に、参加人数が少ないと、画角はさほど広くなくても問題ないでしょう。
画角とは、カメラで映せる範囲のことをいいます。66~75度程度が一般的ですが、参加人数が多い場合は、もっと広い範囲を映せなくてはなりません。
解像度とは、画像の細かさのことをいいます。ピクセル(p)で表され、数値が大きいものほど、映像もクリアです。画質が良いとされるものは、総じて画像の解像度が高いものを指しています。
一般的な内蔵カメラの解像度は、720p~1080p。スマホや一眼レフなどと比べると、まったく比較にならないほど低解像度です。
これをカバーできるのがWEBカメラで、さまざまな解像度のものが販売されています。購入する際は、1080p以上のものを選ぶといいでしょう。
ただし、取り付けるパソコン自体の性能が低いと、カメラから取り込んだ映像を処理するのに負荷がかかってしまい、通信にも影響を与えてしまうケースがあります。
使用するパソコンの性能で対応可能かどうかも併せて確認しておきましょう。
また、WEB会議を行う場所からも、必要なカメラの数や可動性の必要性についても求めることができます。
特定の場所に設置して使用する場合は可動性は低くてもいいですが、設置場所が毎回異なるようなケースや手軽に使えることを想定しているケースでは、取り外しができるクリップタイプのものが最適でしょう。
WEBカメラは性能によって価格が異なりますから、予算を決めておくのも選ぶ際に迷いにくいポイントになります。
高いから良い、安いから悪いというものではないので、使うシチュエーションやWEBカメラに求める性能から判断していきましょう。
WEBカメラにも動画配信に使えるもの、セミナーや勉強会などにも使えるものなど用途によって求められる性能が異なります。
さまざまな種類があるWEBカメラですが、ここではWEB会議におすすめするものを中心にご紹介します。
株式会社ロジクールは、パソコン周辺機器だけでなく、ゲームや音楽、ビデオなど幅広い分野でのデジタル機器を提供している企業です。
ゲーム実況向けに作られたWEBカメラのため、映像品質には定評があります。照明の光度が足りないような薄暗い部屋でも、内蔵された光補正機能で明るく見せてくれます。
1080pで、画角は78度と広め。ズーム機能があるので、WEB会議で発言者をフォーカスして映すことも可能です。
画像の遅延に影響を与えるフレームレートも高速ですので、WEB会議中に映像がカクカクしてしまうこともありません。
さらに、スナップショット機能も搭載されており、WEB会議中の様子を写真に収めることもできます。
KANDAOは、中国のIT企業で、VR機器の研究開発も行っています。そんなKANDAOから発売されているのが、こちらのWEBカメラです。
360度を撮影できるため、画角を気にせずに撮影できます。さらに、音声認識と顔認識機能によって自動的に発言者にフォーカスしてくれるため、多人数でのWEB会議に最適です。
2つのレンズによって、発言者と参加者を捉えることも可能です。
さらに、光補正と肌補正機能が搭載されていますので、参加者の顔をはっきりと映し出してくれます。
WEB会議システムのほとんどのツールに対応しており、接続はUSBで簡単にパソコンと繋げられますから、複雑な操作が必要ありません。
こちらは、ロジクール社から発売されているWEBカメラです。簡単便利なクリップ式でありながら、1秒間に30コマを転送できる高速フレームレートを実現。
画質は720pですが、照明条件を調節できる機能がついており、クリアな画像を送信可能です。
フォーカスは固定されているため、少人数での使用に向いています。クリップ式ですから、お好みの場所に設置することで、1:1でのWEB会議から2~3人程度までカバーすることが可能です。
プレゼンテーション機器やWEB会議システムを扱うAVerからは、画角340度とほぼ全面を映せるWEBカメラが発売されています。
大人数でのWEB会議に向いています。1080pの画質で、最大18倍のズーム機能が搭載されています。逆光補正が付いているので、窓を背景にしたWEB会議でも使い勝手がいいといえるでしょう。
最大の特徴は、LAN経由での遠隔操作が可能なところです。被写体が遠くにあっても、遠隔でズームできますから、遠隔地との情報共有にも便利です。
自動的に画角を調整してくれる機能が搭載されているため、参加人数に合わせて画角を手動で調整する手間がありません。
同じくAVerからはフリップ式のWEBカメラも販売されています。取り付けしやすいフリップ式でありながら、120度もの広い画角で映像を送信できます。
4倍の光学ズームや光補正を搭載していますので、1:1から少人数のWEB会議にも対応可能です。
マイクは付いていないため、別途マイクを用意する必要があります。電源ケーブルは不要で、USBのみの簡単接続ですので、WEBカメラを使い慣れていない人でもすぐに使い始められます。
WEBカメラを選ぶ際には、対応しているWEB会議システムについても把握しておくのをおすすめします。
WEBカメラの中には、あなたが利用しているWEB会議システムに対応していない場合があるからです。
この機会に、WEB会議システムについても見直しをしてみるのはいかがでしょうか。
ここでは、WEBカメラのほとんどが対応している人気のWEB会議システムについてご紹介します。ZOOMやSkypeのほかにも、さまざまなWEB会議システムがあります。
画像引用元:「Lite FreshVoice」公式HP
「Lite FreshVoice」は、web会議を考えているなら絶対に検討して欲しいツールです。
それまでweb会議にありがちだった色々な問題を見事に克服して、2019年6月にリリースされたFresh Voiceの新サービス。これといったデメリットが見当たらない優等生です。
会議を実施するにあたってアカウントやアプリは一切不要。この手軽さが圧倒的に支持されています。
スマホやパソコン、タブレット等どんな端末でもOK。URLを共有するだけですぐに最大5拠点でのweb会議をスタートできます。サポート体制も充実しています。
導入が簡単な上にカスタマイズが自由自在なので、会議以外にも色々な使われ方をして話題になっています。
これまでは難しかった取引先や顧客とのコミュニケーションにも応用可能。ビジネスチャンスを広げてくれるツールと言えそうです。
15,000円(1ID 1URL)から契約できます。1つのIDにつき、1000個までURLを追加登録可能。
1つのURLにつき同時に5人までが参加するweb会議を開けます。
今なら14日間、無料でお試しできるので、この機会にぜひ使用感を試してみましょう。
CallingにはWeb会議をスムーズに進めるための機能が満載です。
画面共有やホワイトボード機能など、会議を進めるうえで欠かせない機能はもちろんのこと、資料共有やトークスクリプト機能も備わっています。
会議の内容はメモや共有した資料によって、簡単に議事録として管理できます。また、会議の主催者は会議終了後に参加者にアンケートを実施可能。アンケート機能を活用すれば参加者の疑問点や考えを個別に確認することができ、フィードバックとしても利用できます。
初期費用20万円+1ID1,500円 / 月となっています。
契約してるユーザーが入室してないと通話が出来ない仕組みとなっておりますが、通話無制限&ルーム作成無制限と、充実した内容となっています。
画像出典元:「LoopGate」公式HP
「LoopGate」はテレワークを推奨している企業、全国に拠点がある企業などにおすすめのツールです。
簡単なリモコン操作で扱えるため、IT活用が苦手な社員でも使いこなせます。
会議だけではなく、研修や無人受付までその使い道は多岐にわたります。遠隔地との情報共有が課題の企業で重宝するでしょう。
登録手数料は1IDあたり10,000円、基本料は1IDあたり月4,800円~です。IDごとに加算される料金体系なので、必要な分だけ使用できます。
5地点以上で使用する場合は、多地点接続サーバー利用料がかかります。
詳しい料金については無料資料をご覧ください。
「Cisco Webex Meetings」はPC/Macやスマートデバイス、またビデオ会議の専用機器からも参加可能な、クラウドベースのオンライン会議サービスです。
1会議あたり最大1000名まで参加可能で、録画や画面共有など、オンライン会議に必要な機能を提供しています。
運営会社のシスコシステムズは、ネットワーク機器をはじめセキュリティやサーバーなどさまざまなサービス、ソリューションを開発しています。
テレワークや働き方改革に必要なオンライン会議サービスをはじめ多くのコミュニケーションサービスを提供しており、その性能と信頼で、現在は世界中で1 億 1,300 万人もの人に使われています。
1ライセンス:月額1,490円〜(オンライン販売価格)
画像引用元:「Zoom」公式HP
ホストのみアカウントが必要になりますが、ゲスト側はアプリのダウンロードのみで参加することが出来ます。無料版でも100人態勢での会議ができるのが魅力です。
さらに、動画・音声の保存が簡単にできたり、参加者をグループごとに分けたりという独自の機能があります。
台湾政府をはじめ、セキュリティ上の懸念が指摘された「Zoom」は2020年4月8日に、セキュリティ強化の機能を追加した、最新版を公開しました。
ビジネスで活用する際には、セキュリティ面は何よりも重視すべきポイントです。機密情報を扱う企業にはやはり有料のweb会議システムをおすすめします。
※Zoomのセキュリティに関する日経記事
(1)基本:0円
(2)プロ:$14.99/月/ホスト
(3)ビジネス:$19.99/月/ホスト
(4)企業:$19.99/月/ホスト
画像出典元:「Whereby」公式HP
2019年9月より名称が「appear.in」から変更になりました。現時点ではサービス内容や料金プランに変更はありません。
主催者はルームを作るためにアカウント登録が必要ですが、会議参加者にはアカウント作成やログイン作業は必要なく、主催者によって発行されたURLをクリックするだけで会議に参加できます。
ただし4人までしか同時参加ができないので、大人数での会議を行う為にweb会議システムを導入するならば他のツールを利用する方が良いでしょう。
また、日本語での公式HPがなく、英語サイトを翻訳するしかないので分かりにくいのが難点です。
(1)Free:$0/月
(2)Pro:$9.99/月
(3)Business:$99.99/月
WEB会議をする際、相手の表情や雰囲気がわかりにくいとコミュニケーションがしづらくなります。
そうした問題を解消するには、内蔵カメラに頼るよりも、外付けのWEBカメラを使用するのが得策です。
映像がカクカクして、相手の様子がわからない。こんな事態も、WEBカメラなら避けることが可能です。
テレワークが増加している現状を踏まえると、今後WEBカメラは、不可欠な設備といえるかもしれません。
画像出典元:Pixabay、Unsplash
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